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ハリーにロンを含めた捕虜たちを地下牢に押し込んだ後グレイバックは上の客間に戻って行きました。するとそこに杖もなしで地下牢に閉じ込められているはずのロンとハリーが飛び込んで来ました。さらにグレイバックにとってはさらなる邪魔者が加わったその挙句に・・・(全3項目)

3-1.思いもかけない展開に!
君は僕に借りがある!ハリーにそう言われてペティグリューの銀の手が緩みました。予想外でした。ハリーは驚きながらペティグリューの口を手で塞いだまま銀の手を振りほどきました。すると今度はロンがこう言ったのでした。

「さあ。それはいただこう」

ロンは小声でこう言いながらペティグリューの左手から杖を奪いました。杖も持たず自分1人で2人を相手にするなんて。ペティグリューの瞳孔は恐怖で広がっていました。その視線がハリーの顔から別のほうへ移って行きました。

ペティグリューの銀の手が情け容赦なく持ち主の喉元へと動いて行きました。あまりの事にハリーは銀の手を引き戻そうとしました。しかし止められません。ペティグリューは一瞬の躊躇又は憐憫の報いを受ける事になりました。

ロンもペティグリューを放しハリーと2人で銀の手を何とか引き剥がそうとしました。ロンが杖を向け「レラシオ!放せ!」と唱えても無駄でした。ピーター・ペティグリューは自分自身の手に首を絞められ死んで行きました。

ハリーとロンは再び顔を見合わせました。そして床に転がるペティグリューの死体を残し階段を駆け上がって客間の前に戻って来ました。半開きになった扉からベラトリックスがグリップフックを見下ろしているのが見えました。

「どうだ?本物の剣か?」こう訊くベラトリックスにグリップフックは「いいえ。偽物です」と答えました。すると念を押すようにベラトリックスが「確かか?本当に確かか?」と訊きました。するとグリップフックの返事は?

「確かです」

グリップフックにこう答えて貰ってベラトリックスの顔に安堵の色が浮かび緊張が解けて行きました。ベラトリックスは軽く杖を振りグリップフックの顔に深い切り傷を負わせました。グリップフックは悲鳴を上げて倒れました。

足元に倒れたグリップフックを「もう用済みだ」と言わんばかりにして脇に蹴り飛ばすとベラトリックスは勝ち誇った声で「それでは闇の帝王を呼ぶのだ!」と言うと袖をまくり上げて「闇の印」に人差し指で触れたのでした。

3-2.次から次へと邪魔者が!
それではこの「穢れた血」を処分してもいいだろう。欲しいのなら娘を連れて行け。ベラトリックスにこう言われて「やっと待望のその時が来た!」とグレイバックがそう思った所にロンが客間に飛び込んで来てしまいました。

ロンが死んだピーター・ペティグリューの杖をベラトリックスに向け「エクスペリアームス!」と唱えるとベラトリックスの杖が宙を飛びロンに続いて客間に駆け込んだハリーがそれを捕えました。客間の雰囲気は一変しました。

ハリーが「ステューピファイ!」と叫んでルシウス氏を失神させました。ドラコにナルシッサとグレイバックが反撃して来ましたがハリーは素早く床に伏せソファの後ろに転がって3人の閃光を避けました。しかしここで・・・

「辞めろ。さもないとこの娘の命はないぞ!」

ベラトリックスが意識を失っているハーマイオニーを抱えてその喉元に銀の小刀を突きつけていました。ベラトリックスはハリーとロンに杖を捨てないと「穢れた血」がどんなものかを見る事になると言い放って来たのでした。

ハリーとロンが杖を捨てて手を肩の高さに挙げるとベラトリックスは2人に「いい子だ」と言って不敵な笑みを浮かべ今度はドラコに落とした杖を拾うように命じました。そしてハリーに対して最後通告を突きつけたのでした。

「闇の帝王が御出でになる。ハリー・ポッター。お前の死が迫っているぞ!」

ドラコが杖を急いで集めている間にベラトリックスはナルシッサに「この英雄気取りさんたちを我々の手でもう一度縛らないといけないようだ」と言った後にグレイバックとハーマイオニーの事にも言及しました。そして・・・

「グレイバックよ。闇の帝王は今夜のお前の働きに対してその娘をお与えになるのを渋りはなさらないだろう」

ところがこの言葉の途中で奇妙な音が聞こえて来ました。その場にいた全員が天井を見上げるとクリスタルのシャンデリアが小刻みに震えています。するとそのシャンデリアが落ち始めました。ベラトリックスは真下にいました。

ベラトリックスはハーマイオニーを放り出し悲鳴を上げて飛び退きました。シャンデリアは床に激突して大破しました。クリスタルの破片があたり一面に飛び散ってドラコは顔が血だらけになり体をくの字に曲げていたのでした。

ロンはハーマイオニーに駆け寄り瓦礫の下から引っ張り出そうとしました。この絶好のチャンスを逃す手はない!ハリーはドラコが握っていた3本の杖を力ずくでもぎ取ると3本の杖を同時にグレイバックに向けて叫びました。

「ステューピファイ!」

3倍もの呪文を浴びたグレイバックは撥ね飛ばされて天井まで吹き飛ぶと床に叩きつけられてしまいました。一体全体シャンデリアを落としたのは誰なのか?ナルシッサの叫び声にベラトリックスでさえも凍りついたのでした。

「ドビー!」

3-3.あまりに巨大な損失
シャンデリアを落としたのはルーナにディーンそれにオリバンダー翁を「貝殻の家」に送り届けて館に戻って来た屋敷しもべ妖精のドビーでした。ドビーは震える指で昔の女主人を指差しながら小走りに客間に入って来て・・・

「あなたはハリー・ポッターを傷つけてはならない」

ベラトリックスが金切り声でナルシッサに殺害してしまえと言いました。がしかしナルシッサの杖もまた宙を飛び部屋の反対側に落ちました。この汚らわしいチビ猿!魔女の杖を取り上げるとは!よくもご主人様に逆らったな!

言葉を尽くして罵倒するベラトリックスにドビーは「ドビーにご主人様はいない!ドビーは自由な妖精だ。そしてドビーはハリー・ポッターとその友達を助けに来た!」と言ったのでした。ハリーは杖を1本放り投げると・・・

「ロン受け取れ。そして逃げろ!」

グレイバックが失ったのはとてつもなく莫大で巨大なものでした。ハリー・ポッターとその仲間は自分たち3人だけでなくグレイバックが捕えたディーン・トーマスに小鬼のグリップフップさらにグリフィンドールの剣も・・・

この日獲得した全ての人と宝物を根こそぎ持って行ってしまいました。地下牢に残っていたのはワームテールことピーター・ペティグリューの亡骸だけでした。そこに怒りに猛り狂ったヴォルデモート卿が戻って来たのでした。

最後に
ベラトリックスもグレイバックも「詰めを誤った!」と言われれば返す言葉がないでしょうね。グレイバックは自分だけではなく人さらい一味の仲間の術も解かせてハリーたちの見張りに立てるという措置を取るべきでしたよね。

そうしていればハリーはルーナにロープをほどいて貰う事もできませんでした。助けを呼ぶ事もできませんでした。ドビーが来ていなければ捕えた捕虜を根こそぎ連れて行かれる事もハリーたちが逃げてしまう事もなかったのです。

特に莫大な金額の賞金がかかったハリーを逃がしてしまったのはグレイバックにとってはとてつもなく大きな損失でしたよね。グレイバックにとってはまさに痛恨の極みでいくら悔やんでも悔やみきれないという所でしょうね。
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