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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

7月はハリーの誕生月という事で最近は「ハリーは夏休みをどう過ごしたか?」を毎年お届けしています。ハリーは「魔法史」の宿題をやっている内に気づいたらもう13才になっていました。そんなハリーが窓辺に立って外を眺めていると何やら怪しいものが飛んで来たと思ったら・・・(全3項目)

3-1.真夜中近くに宿題
(おそらく)その日の真夜中近くもハリーはベッドに腹這いになり頭から毛布をテントのようにすっぽりと被って片手には懐中電灯を持ち大きな革表紙のバチルダ・バグショット著の「魔法史」を枕に立て掛けて見ていたのでした。

羽根ペンの先でページを上から下へと辿り「14世紀に於ける魔女の火あぶりの刑は無意味だった。意見を述べよ」という宿題のレポートを書くのに役立つ箇所を眉根を寄せて探している所でした。羽根ペンの動きが止まりました。

それらしい文章が見つかったのです。ハリーはメガネを押し上げると懐中電灯を本に近づけその段落を読みました。何でも非魔法界の人々つまりマグルは中世に於いて特に魔法を恐れていたが本物を見分ける事が得手ではなかった。

ごく稀に本物の魔女又は魔法使いを捕まえる事はあっても火刑は何の効果もなかった。その理由は初歩的な「炎凍結術」を施しさえすればその後は柔らかくくすぐるような炎の感触を楽しみつつ苦痛で叫んでいるふりをしていた。

特に「変わり者のウェンデリン」に至っては焼かれるのが楽しくて色々と姿を変えては自ら進んで「47回」も捕まったとの事でした。ハリーは羽根ペンを口にくわえると枕の下からインク瓶と羊皮紙を一巻き取り出して来ました。

そしてゆっくりと十分に注意しながらハリーはインク瓶のふたを開け羽根ペンを浸して書き始めました。時々ペンを止めて耳をそばだてました。ダーズリー一家の誰かがトイレに立った時に書く音を聞きつけてしまったら・・・

夏休みの残りの期間を階段下の物置きに閉じ込められて過ごすなんて事になりかねないからです。そのためハリーは真夜中にベッドで毛布を頭からすっぽり被り教科書を枕に立て掛けて宿題をやらなくてはならなかったのでした。

3-2.時計を見てみたら
ハリーがこの2年間を魔法の学校で過ごしたなどと誰かに知られてしまったらどうしようとダーズリー夫妻は戦々恐々でした。しかし最近ではハリーが近所の人と話すのを禁止するとか学用品を鍵を掛けて仕舞い込むとか・・・

2人ができる事といったらせいぜいその程度でした。先生方が夏休み中の宿題をどっさりと出していたので教科書を取り上げられてしまったのはハリーにとっては大問題でした。中でも特に意地悪なのがスネイプの宿題でした。

「縮み薬」に関するものでやらなかったりすればハリーを1カ月処罰する口実ができたと大喜びするだろう。そこでハリーは休みに入ってから最初の週にチャンスを掴みました。ダーズリー一家が全員家の外に出ていたからです。

3人が3人とも庭に出てバーノン叔父さんの新しい社用車を同じ通りの住人が気づくように大声で誉めそやしていたその隙にハリーは階段下の物置きの鍵をこじ開け教科書を自分の寝室に隠しました。これでようやく宿題ができる。

ベッドのシーツにインクの染みを残したりしなければハリーが夜な夜な魔法を勉強している事をダーズリー一家には知られずに済む。ハリーはダーズリー夫妻との揉め事を今は「是非とも避けたい」という事情があったのです。

それは夏休みに入ってすぐの時でした。ロンがプリベット通り4番地に電話をかけて来たのです。ロンは何分にも一度も電話というものを使った経験がなかったのでバーノン叔父さんが出た時に大声で叫んでしまったのでした。

ロンがあまりの大声で叫ぶのでバーノン叔父さんは跳び上がり受話器を耳から30センチも離して持つと怒りと驚きの入り交じった表情で受話器を見つめていました。ハリーは偶然にもその場に居合わせそれを見ていたのでした。

ロンの声が聞こえて来たその時ハリーは身も凍る思いでした。バーノン叔父さんが怒鳴るのでロンも大声で言葉を返しました。バーノン叔父さんはハリーに怒りの視線を投げつけ散々ロンを怒鳴りつけた後に電話を切りました。

「よくもこの番号をあんな輩に。お前と同類の輩に教えたな!」

その後バーノン叔父さんはハリーに唾をまき散らしながらこう怒鳴りました。ロンもハリーをトラブルに巻き込んだと悟ったようです。それからは一度も電話をかけて来ませんでした。ハーマイオニーもかけて来ませんでした。

そんな事でハリーはもう魔法界の友達からの連絡は一切入らなくなって去年の夏休みと同じぐらい惨めになりつつありました。1つだけ改善したのはふくろうのヘドウィグの事でした。夜だけは自由にするのを許してくれました。

友達に手紙を出すのには使わないとそう誓ったからです。もっともバーノン叔父さんが折れたのは籠に閉じ込めたままにするとヘドウィグが大騒ぎをするからでした。見つけた箇所を書き終えるとハリーはまた耳を澄ませました。

ハリーは疲れて目がむずかゆくなりました。もうだいぶ遅い時間に違いない。宿題は明日の夜に仕上げる事にしてハリーはインク瓶のふたを閉め懐中電灯や「魔法史」の本に羽根ペンなどを片づけて立ち上がると伸びをしました。

そしてベッドの脇机に置いてある時計で時間を確かめると何と午前1時でした。ハリーの胃袋が突然奇妙に揺れました。それは何故かと云うと気がつかない内に13才になってから既にもう1時間が過ぎてしまっていたからでした。

3-3.やって来たのは?
ハリーは誕生日が待ち遠しいなんて思った事はありませんでした。ハリーは一度も誕生祝いのカードを貰った経験がありませんでした。ダーズリー一家はこの2年間ハリーの誕生日を完全に無視しましたし今年もそうに違いない。

ハリーは部屋を横切りヘドウィグのいない鳥籠の脇を通り開け放した窓辺へと歩きました。ヘドウィグはもう二晩も帰っていませんでした。でもハリーは以前にもあった事なので心配はしていませんでした。けれども会いたい。

ヘドウィグには早く帰って来て欲しいとハリーは思いました。この家でハリーの姿を見ても痙攣しない生き物はヘドウィグだけでした。ハリーは未だに年齢のわりに小柄で華奢でしたがこの1年で身長が5~6センチ伸びました。

ハリーはヘドウィグがいないかと星空に目を走らせました。すると家々の屋根を何気なしに見つめている内にハリーは暫くして何か変なものが見えるのに気づきました。金色の月を背にシルエットが浮かび刻々と大きくなります。

ハリーは一瞬「迎え入れていいものなのか?窓を閉めるべきなのでは?」と躊躇しました。しかしハリーはその正体が判ると脇に飛び退きました。窓から三羽のふくろうが舞い降りて来ました。ハリーはすぐに気づいたのでした。

気絶しているのはウィーズリー家のふくろうでエロール。もう一羽は何やらとても得意そうなヘドウィグでした。この二羽は何か包みを持っていました。ハリーは急いで駆け寄るとエロールの脚から包みを取り外してやりました。

それからハリーはエロールをヘドウィグの籠に運び込みました。エロールは片目だけをぼんやり開けて感謝するかのように弱々しく鳴くと水を飲み始めました。そしてもう一羽はハリーの知らないきりっとした森ふくろうでした。

そのふくろうはホグワーツからの手紙を持って来ていました。ハリーが郵便物を外してやるともったいぶって羽毛を逆立て羽をぐっと伸ばして窓から夜空へと飛び去って行きました。エロールとヘドウィグが運んで来た物とは?

ハリーが待ち望んでいた物だったのです。

今日の最後に
ハリーは2年生の学期最終日にホグワーツ特急がキングズ・クロス駅に到着した際ロンとハーマイオニーにプリベット通り4番地の電話番号を教えています。電話の使い方をアーサー氏に説明していたのでできると思ったのです。

でも残念ながら結果は大失敗でした。どうやらハリーの説明がまだまだ足りなかったようですね。もっと「大声でなくても普通に話せば聞こえる」などと事細かに伝えておくべきだった。お陰で二度とかけられなくなりました。

ハーマイオニーなら電話のかけ方は心得ているのであんなトラブルにはならなかったでしょう。でもハーマイオニーのほうはこちらはこちらでハリーに電話をかける事ができない別の事情がありできなかったという事のようです。

ハリーは手紙でその理由を知る事になります。

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