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ハリーを罵倒するだけでは物足りないとばかりにマージ叔母さんは攻撃の矛先を親に向けて来ました。それでも何とかやっとの事でマージ叔母さん滞在最終日の夜が来ました。しかしついにハリーは我慢の限度を越えてしまったようです。そしてついに大惨事が起きてしまったのでした。(全3項目)

3-1.やっと滞在最終日の夜に
玄関ホールに出て壁に寄り掛かりハリーは深呼吸をしました。自制心を失ってワイングラスを爆発させてしまった。もう二度とこんな事を引き起こすわけにはいかない。ホグズミードの許可証がかかっているばかりではないのです。

魔法界の法律では未成年の魔法使いは学校の外で魔法を使ってはいけないと定められています。ハリーは去年の夏休みに正式な警告状を受け取っていて再びここで魔法が行使される事があればホグワーツを退校されてしまいます。

それからの3日間ハリーはマージ叔母さんが自分に難癖をつけ始めた時には「自分でできる箒磨きガイドブック」の事を必死で考えてやり過ごしました。これは結構上手く行きましたが目が虚ろになるという難点がありました。

するとマージ叔母さんはハリーが落ちこぼれだとはっきり口に出して言うようになりました。しかしそれでも本当にやっとの事でマージ叔母さん滞在最終日の夜が来ました。ペチュニア叔母さんは豪華なディナーを料理しました。

バーノン叔父さんはワインを数本開けました。その席ではハリーの欠陥が引き合いに出される事はただの一度もありませんでした。ペチュニア叔母さんがコーヒーを入れバーノン叔父さんはブランデーを1本持って来たのでした。

マージ叔母さんはワインでもうかなり出来上がっていたものの叔父さんに「一杯どうだね?」と言われそれに応じました。ハリーは自分の部屋に消え去ってしまいたいとそう思っていましたが叔父さんがそれを許しませんでした。

バーノン叔父さんの目が怒っているのを見てハリーは最後まで付き合わなければならないのだと思い知らされたのでした。ところがそれがとんでもない惨事を引き起こす事になったのです。またしても始まってしまったのでした。

「それにしてもわたしゃ健康な体格の男の子を見るのが好きさね」

この一言からでした。

3-2.著しく事実に反する発言
ダドリーにウィンクしながらマージ叔母さんは「ダッダーあんたはお父さんとおんなじにちゃんとした体格の男になるよ」と言うとバーノン叔父さんに「もうちょいとブランデーを貰おうかね」と言い矛先をハリーに向けました。

「ところがこっちはどうだい」と顎で指されてハリーは急いで「箒磨きガイドブック」を思い浮かべました。ハリーは必死に12ページの「後退を拒む箒を治す呪文」を思い浮かべました。マージ叔母さんの言葉の攻撃は続きます。

「こっちの子は何だかみすぼらしい生まれ損ないの顔だ。犬にもこういうのがいる。去年はファブスター大佐に一匹処分させたよ。水に沈めてね。出来損ないの小さな奴だった。こないだも言ったが要するに血統だよ」

まるでハリーも処分してしまえと言わんばかりです。続けてマージ叔母さんは「悪い血が出てしまうのさ」と言った後フォローするようにペチュニア叔母さんには「あんたの家族の事を悪く言ってるわけじゃない」と言いました。

ハリーのお母さんは出来損ないだった。どんなに立派な家系にだってそういうのがひょっこり出て来る。そして碌でなしと駆け落ちしてその結果が目の前にいるよ。マージ叔母さんはまたしてもハリーの親をやり玉に上げました。

「そのポッターとやらは」マージ叔母さんは大声でこう言うとバーノン叔父さんに「そいつが何をやってたのか聞いてなかったね」と言いました。ダーズリー夫妻の顔が極端に緊張していました。ダトリーさえそれを察しました。

ハリーのほうを中途半端に見やりながら叔父さんは「ポッターは働いていなかった。失業者だった」と答えました。叔父さんのその答えを聞いてマージ叔母さんは「そんなこったろうと思った!」の後に続けてこう言ったのでした。

文無しの役立たずのゴクつぶしのかっぱらいが」

突然ハリーが「違う」と言いました。周囲は静まり返りました。ハリーは全身を震わせていました。こんなに腹が立ったのは生まれて初めてでした。ハリーのお父さんは絶対に絶対に決して「文無し」などではありませんでした。

バーノン叔父さんはハリーが学校で必要な物を購入するお金を一切出していません。そのお金は魔法界の銀行グリンゴッツにハリーのお父さんが遺しておいてくれたものだったのです。だからハリーは「違う」と言ったのです。

これはマズいと思ったバーノン叔父さんはハリーに自分の部屋に行けと言いました。しかしマージ叔母さんが「いーや待っとくれ」と手を上げてそれを制止しました。そしてハリーを見据えるとマージ叔母さんはこう言いました。

「言うじゃないか。続けてごらんよ。親が自慢てわけかい。え?勝手に車をぶっつけて死んじまったんだ。どうせ酔っ払い運転だったろうさ」

こう言うマージ叔母さんにハリーは「自動車事故で死んだんじゃない!」と言い返しました。ダーズリー夫妻はマージ叔母さんにもハリーの親は自動車事故で死んだと説明していたのです。マージ叔母さんはこう言い放ちました。

「自動車事故で死んだんだ。性悪の嘘つき小僧め。きちんとした働き者の親戚にお前のような厄介者を押しつけて行ったんだ!お前は礼儀知らず恩知らず」

マージ叔母さんがここまで言ったその時でした。

3-3.大惨事
マージ叔母さんは突然黙りました。その瞬間は言葉に詰まったように見えました。言葉も出ないほどの怒りで膨れ上がっているように見えました。しかし膨れが止まりません。巨大な顔が膨張し始め目は飛び出し何よりも・・・

口は左右に引っ張られてしゃべる所ではありません。そして次には上着のボタンが弾け飛び壁を打って落ちました。マージ叔母さんは恐ろしくでかい風船のように膨れ上がっていました。指も膨れてサラミ・ソーセージのようです。

「マージ!」

バーノン叔父さんとペチュニア叔母さんが同時に叫びました。マージ叔母さんの体が椅子を離れ天井に向かって浮き上がり始めたのです。今や完全な球体でした。巨大な救命ブイさながらに両手両足を不気味に突き出して・・・

呼吸をする事さえ苦しそうです。犬のリッパーが転がるように入って来て激しく吼え立てました。空中に舞い上がり始めたマージ叔母さんの片足を捕まえ引っ張り下ろそうとしましたが叔父さんのほうが持ち上げられる始末です。

するとリッパーが飛びかかりバーノン叔父さんの足に噛みつきました。一方ハリーのほうは部屋を飛び出して階段下の物置に向かいました。ハリーがそばまで行くと物置の戸がまるで魔法をかけたかのように瞬時に開きました。

それからハリーはトランクを玄関まで引っ張り出すと飛ぶように二階に駆け上がり教科書や誕生祝いプレゼントを隠した枕カバーを掴んでヘドウィグの鳥籠を引っつかみ脱兎の如く階段を駆け下りると玄関まで戻って来ました。

「ここに戻るんだ!戻ってマージを元通りにしろ!」

ズボンの裾がズタズタの血まみれになっていたバーノン叔父さんがこうがなり立てました。しかしハリーは怒りで前後の見境がなくなっていました。トランクを蹴って開け杖を引っ張り出すとバーノン叔父さんに突きつけ・・・

「当然の報いだ。身から出た錆だ。僕に近寄るな」

ハリーは後ろ手で扉の取っ手を探ると「僕は出て行く。もう沢山だ」と言ってプリベット通り4番地から飛び出して行ったのでした。

今日の最後に
ハリーに対するマージ叔母さんの言葉の攻撃は言語道断の凄まじいものでセブルス・スネイプをもさらに凌ぐものですよね。しかし何故マージ叔母さんはスネイプを遥かに越えて何でここまで言えてしまうものなんでしょうか?

スネイプがホグワーツの教師になったのは愛するリリーの息子ハリーの命を守るためでした。だからハリーなんてホグワーツを退校処分になってしまえばいいとは思っていても「死んでしまえ」とまでは思わないというわけです。

でもマージ叔母さんにしてみればハリーを生かしておいても何のメリットも見返りもないのですから「こんな生まれ損ないの奴は始末してしまえ」という事になるんですよね。去年小さな出来損ないの奴を水に沈めて処分させた。

マージ叔母さんのこの話にその考えが凝縮されていますよね。
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