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ハリーが荷造りを終えると隣の部屋から怒鳴り声が聞こえて来ました。パーシーが磨くために外しておいた首席バッジがなくなったんだそうです。ロンも「ネズミ栄養ドリンク」がないと言うのです。そこでハリーが食堂に探しに下りて行くとそこでは今度はウィーズリー夫妻が言い争っていました。(全3項目)

3-1.食堂に下りて来たら
荷造りが終わってハリーがトランクに鍵を掛けたちょうどその時でした。怒鳴り声が壁越しに聞こえて来たので何事かとハリーが部屋を出ると12号室の扉が半開きになっていて怒鳴っているのはパーシーだという事が判りました。

「ここに。ベッド脇の机にあったんだぞ。磨くのに外しておいたんだから」

こう怒鳴るパーシーにロンも「いいか。僕は触ってないぞ」と怒鳴り返していました。ハリーが「どうしたんだい?」と訊くとパーシーがハリーのほうを振り向きざまに「僕の首席バッジがなくなった」と言って来たのでした。

するとロンのほうも「スキャバーズのネズミ栄養ドリンクもないんだ」と言って来ました。もしかしたらバーに忘れたかな?そう言うロンに対しパーシーは僕の首席バッジを見つけるまではどこにも行かせないと叫んだのでした。

「僕スキャバーズのほう探して来る。僕は荷造りが終わったから」

ロンにこう言ってハリーは階段を下りました。バーはどうやらすっかり明かりが消えているようでした。ところがハリーが廊下の中ほどまで来た所でまたしても別の2人が食堂の奥のほうで言い争っている声が聞こえて来ました。

それがウィーズリー夫妻の声だとハリーはすぐに判りました。口喧嘩を聞いてしまったと2人には知られたくない。どうしようとハリーが躊躇していると自分の名前が聞こえて来ました。ハリーは思わず食堂の扉に近寄りました。

2人が話していたハリーに関する事とは?

3-2.ウィーズリー夫妻がハリーの事で
ハリーに教えないなんて馬鹿な話があるか。ハリーには知る権利がある。何度もそう言ったんだがファッジは譲らないんだ。ハリーを子供扱いしている。ハリーはもう13才なんだ。アーサー氏は熱くなってこう言っていました。

それに対してウィーズリーおばさんは「本当の事を言ったらあの子は怖がるだけです!」と激しく言い返していました。ハリーがあんな事を引きずったまま学校に戻るなんてとんでもない。ハリーは知らないほうが幸せなのよ。

そう言うおばさんにアーサー氏はハリーに惨めな思いをさせたいわけじゃない。私はハリーに自分自身で警戒させたいだけなんだ。去年ハリーはロンと「禁じられた森」に二度も入り込んでいる。もうそんな事はしちゃいけない。

もし「夜の騎士(ナイト)バス」が拾っていなかったらハリーは魔法省が発見する前に死んでいた。こう言うアーサー氏におばさんはハリーは無事だったのだからわざわざあの事をハリーに話す必要はないとも言いたいようでした。

それでもアーサー氏はシリウス・ブラックは誰もが狂人だと言う。多分そうだろう。しかし不可能だと言われていたアズカバンから脱獄する才覚があった。しかも今も足跡さえ見ていない。我々が奴を捕まえる見込みは薄いんだ。

でもハリーはホグワーツにいれば絶対安全ですわ。こう言うおばさんにアーサー氏は我々はアズカバンも絶対間違いないと思っていた。だからアズカバンを破って出られるのならホグワーツだって破って入る事ができると・・・

そんなアーサー氏におばさんはブラックがハリーを狙っているなんて誰もはっきりとは分らないじゃありませんかと反論したのでした。夫妻の話はいよいよ核心に入って来たのです。ハリーは何故警戒しなければならないのか?

新聞に載っていないのはファッジがそれを秘密にしておきたいからなんだ。看守たちがファッジに報告したそうだ。ブラックが何度も繰り返し「あいつはホグワーツにいる」と同じ寝言を言っている。ハリーの死を望んでいるんだ。

アーサー氏は奴はハリーを殺害すればヴォルデモートの権力が戻ると思っている。奴は12年間アズカバンの独房でその事だけ思い詰めていた。シリウス・ブラックはハリーの命を狙っている。アーサー氏はそう考えているのです。

ここで2人の話はダンブルドアに移って行きました。おばさんはダンブルドアが校長をしている限りハリーを傷つけるなんて事はできない。ダンブルドアはこの事を全てご存じなんでしょう?おばさんがこう言うのに対し・・・

アーサー氏は「もちろん知っていらっしゃる」と答えました。アズカバンの看守たちを学校の入口付近に配備しても良いかとお伺いを立てなくてはならなかったそうです。ダンブルドアは不満だったものの同意したのだそうです。

ブラックを捕まえるためなのにどこが不満?こう疑問を示すおばさんにアーサー氏は「ダンブルドアはアズカバンの看守たちがお嫌いなんだ」と答えました。さらにここでアーサー氏は自分もまた嫌いなんだとそう言うのです。

しかしかつて例のないアズカバンを脱獄した魔法使いが相手ではそんな嫌な連中と手を組まなければならない事もある。だからアーサー氏はその看守たちがハリーを救ってくれたらもう一言も連中の悪口は言わないと言うのです。

「母さんもう遅い。そろそろ休もうか」

アーサー氏のこの一言で夫妻の話は終了しました。

3-3.それで謎が解けた
ウィーズリー夫妻と入れ替りにハリーは食堂に入り「ネズミ栄養ドリンク」がテーブルの下に落ちているのを発見しました。階段を上って行くとフレッドとジョージが踊り場にうずくまって息が苦しくなるほどに笑っていました。

「僕たちが持ってるのさ。バッジを改善してやったよ」

バッジには「首席」ではなく「石頭」と書いてありました。パーシーの首席バッジがなくなったのはフレッドとジョージが持ち去っていたのです。ハリーは無理に笑ってみせロンに栄養ドリンクを渡すと自分の部屋に戻りました。

シリウス・ブラックは僕を狙っていたのか。それで謎が解けた。あの夜ファッジは僕が無事なのを見てホッとしたから甘かったんだ。僕がダイアゴン横丁に留まるように約束させたのもここなら見守る魔法使いが沢山いるからだ。

明日魔法省の車2台で全員をキングズ・クロス駅まで運ぶのはホグワーツ特急に乗るまでウィーズリー一家が僕の面倒を見る事ができるようにするためなんだ。シリウス・ブラックはたった1つの呪いで13人もの人間を殺害した。

ウィーズリー夫妻も自分が本当の事を知ったら恐怖でうろたえるだろうと思ったに違いない。でもハリーはそれほどシリウス・ブラックが恐ろしいとは思いませんでした。ダンブルドアはヴォルデモート卿が恐れた唯一の人物だ。

シリウス・ブラックがヴォルデモートの右腕なら当然同じようにダンブルドアの事を恐れているのでは?それに学校の入口には誰もが死ぬほど怖がっているというアズカバンの看守がいる。そして何よりもそんな事よりも・・・

ハリーの最大の関心事は今やホグズミードに行ける見込みがなくなってしまった事でした。シリウス・ブラックが捕まるまでは僕が城という安全地帯から出ないで欲しいと願うだろうし危険が去るまで監視される事になるだろう。

僕が自分で自分の面倒を見られないとでも思っているの?ヴォルデモート卿の手を三度も逃れたんだ。最悪の事態が来ると知った時あなたはどうするか?僕は殺害されたりはしないぞ。最後にこう言うと返事をしたのは鏡でした。

「その意気だよ。坊や」

ただ眠そうでした。

最後に
シリウス・ブラックは自分の命を狙っているらしい。ハリーはウィーズリー夫妻の会話を漏れ聞いてその事を知りました。しかしアーサー氏はハリーに話さないなんて馬鹿な話だ。ハリーには知る権利があるとも言っていました。

ハリーの両親がヴォルデモートに殺害されたのは実はかつてはハリーのお父さんのジェームズの無二の親友だったそのシリウス・ブラックが裏切ったからだった。アーサー氏がハリーが知るべきだと言っていたのはその事でした。

アーサー氏はファッジがいくら秘密にしたっていずれハリーの耳には入る事になるだろう。そう判断してハリーには何を聞こうともシリウス・ブラックを自分から探したりしないでくれと誓ってくれとハリーに言ったんですよね。

しかしそれをハリーの耳に入れてしまったのは何とその魔法大臣コーネリウス・ファッジその人でした。しかし学期末には事の真相の全てをハリーたち3人が知る事になったというわけです。ハリーは命を狙われてはいなかった。

シリウスが「あいつはホグワーツにいる」と寝言で言っていたのは世間では死んだと思われていたピーター・ペティグリューことスキャバーズだった。シリウスが命を狙っていたのはピーター・ペティグリューだったんですよね。

そのためにシリウスはアズカバンを脱獄したのです。
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