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当サイトでは折ある毎に「ハリーは極めて優秀な開心術士である」と指摘をして来ました。そこで去年からハリーが開心術を発揮している場面を巻ごとに振り返っています。今年は第2巻「秘密の部屋」からその場面を拾い出して紹介する事にします。(全3項目)

3-1.ドビーの警告
今日は12才の誕生日なのに自分の部屋に引きこもっていないふりをしなければならない。それはどこかの大金持ちの土建屋が奥さんを連れて夕食にやって来る。バーノン叔父さんにとって人生最大の商談が成立するかもしれない。

だからハリーは引っ込んでろというわけです。ところが夕食もそこそこにハリーが部屋に戻ってベッドに倒れ込もうとするとそこにはハリーが見た事のない生き物が座っていました。それが屋敷しもべ妖精のドビーだったのです。

ドビーはハリーに警告をするためにここプリベット通り4番地に来たと言うのです。それは何と事もあろうに何度も危機をくぐり抜けて来たが今学期ハリーはホグワーツには決して戻ってはならないとドビーはそう言うのです。

何て言ったの?だって戻らなきゃ。9月1日に新学期が始まるんだ。それがなきゃ耐えられないよ。ここがどんな所か君は知らないんだ。ここには身の置き場がないんだ。僕の居場所は君と同じ世界つまりホグワーツしかないんだ。

そう訴えるハリーにドビーはあなた様がホグワーツに戻れば死ぬほど危険でございます。今学期ホグワーツで世にも恐ろしい事が起こるよう罠が仕掛けられていると言うのです。ハリー・ポッターは危険に身を曝してはならない。

さらにドビーはハリーに届いた手紙を全て止めていました。ハリー・ポッターが友達に忘れられてしまったと思えば学校にはもう戻りたくないと思ってくれるかもしれない。ドビーはハリーのために良かれと思ってしたそうです。

ホグワーツには戻らないと約束したら手紙を差し上げます。どうぞ戻らないと言ってください。しかしハリーは怒ってドビーに「嫌だ。僕の友達の手紙だ。返して!」と言いました。するとドビーは悲しげにこう言ったのでした。

「ハリー・ポッター。それではドビーはこうするほかありません」

トビーはハリーに止める間も与えず矢のように扉に飛びついて開けると階段を全速力で駆け下りて行きました。ハリーもまた全速力で音を立てないようにしてドビーを追いました。玄関ホールを走り抜けキッチンに入ると・・・

ペチュニア叔母さんの傑作デザート「山盛りのホイップクリームとスミレの砂糖漬け」が天井近くを浮遊していたのでした。

3-2.ウィーズリー3兄弟に助け出されて
ハリー・ポッターは学校に戻らないと言わなければなりません。こう言うドビーにハリーは言えないよと答えました。ドビーは悲痛な目つきで「ではハリー・ポッターのためにドビーはこうするしかありません」と言って・・・

デザートは心臓が止まるような音と共に床に落ちました。妻は鳥と名がつくものは形や大きさがどんなだろうと死ぬほど怖がる。これは冗談のつもりかね。今夜の大事なお客様メイソン氏は文句を言うだけ言うと出て行きました。

ふくろうがメイソン夫人の頭の上に手紙を落として行ったのです。それはハリーが待ち望んでいた誕生祝いカードではなく魔法省の魔法不適正使用取締局から届いた公式警告状でした。バーノン叔父さんは知ってしまったのです。

「お前は学校の外で魔法を使ってはならんという事を黙っていたな」

わしはお前を閉じ込める。お前はもうあの学校には決して戻れない。戻ろうとして魔法で逃げようとすれば連中がお前を退校にするぞ。狂ったように笑いながらバーノン叔父さんはハリーを二階へと引きずって行ったのでした。

それから3日が経ちました。ダーズリー一家は手を緩める気配は全くありません。ハリーには状況を打開する糸口さえ見えませんでした。魔法を使って部屋を抜け出したとしてもそれではホグワーツを退校にされてしまいます。

ドビーはホグワーツでの世にも恐ろしい出来事からハリーを救ってくれたのかもしれません。しかしこのままでは結果は同じです。自分は餓死してしまう。仮にあと一カ月生き延びたとしても新学期初日にはどうなるんだろう?

何故戻らないのかを調べに誰かをよこすのだろうか?ダーズリー一家にハリーを解放するように言ってくれるのだろうか?ところがそこに救世主がやって来たのです。バーノン叔父さんが窓に嵌めさせた鉄格子の向こう側には?

ロン・ウィーズリーが窓の外にいました。ハリーは窓際に忍び寄り話ができるよう窓ガラスを押し上げました。すると何と驚く事にロンはトルコ石色の旧式の車に乗り後部座席から身を乗り出していました。車は浮いていました。

「ようハリー元気かい?一体どうしたんだよ。どうして僕の手紙に返事くれなかったんだい?手紙を1ダースぐらい出して家に泊りにおいでって誘ったんだぞ」

こう言った後ロンは続けてロンのお父さんが家に帰って来てハリーがマグルの前で魔法を使ったから公式警告状を受けたと聞いたとそう言うのです。魔法を使ったのは僕じゃない。でもロンのお父さんはどうして知っているの?

それはロンのお父さんは魔法省に勤めているからなんだそうです。学校の外で魔法を使っちゃいけない事は知ってるだろう?こう言うロンに対しハリーは浮かぶ車から目を離さず「自分のこと棚に上げて」と突っ込んだのでした。

するとロンはこの車に魔法をかけたのはその魔法省に勤めているお父さんだと言うのです。借りただけで自分たちが魔法をかけたわけじゃない。だけどハリーの場合には一緒に住んでいるマグルの前で魔法をやってしまったんだ。

そう言うロンにハリーは再び「言ったろう。僕じゃないって」と繰り返し話せば長いから今は説明できない。ホグワーツのみんなに叔父さんたちが僕を監禁して学校に戻れないようにしてると説明して欲しいと頼んだのでした。

そう言うハリーにロンは「ゴチャゴチャ言うなよ」と言葉を返しました。自分たちはハリーを家に連れて行くつもりで来たとそう言うのです。そのためにロンだけではなくフレッドにジョージもやって来たとロンは言うのです。

ウィーズリー3兄弟は魔法を使わずにハリーをプリベット通り4番地から救出しました。窓の鉄格子はロープを縛りつけて車で引っ張って外し鍵がかかった扉は何でもない普通のヘヤピンを鍵穴に捻じ込んで開けてしまいました。

寸前でバーノン叔父さんに気づかれてしまいましたがハリーは何とかプリベット通り4番地を脱出する事ができたのでした。

3-3.車中にて
自分の部屋の窓から身を乗り出して呆然と見上げるダーズリー一家の3人に「来年の夏にまたね!」と叫んでハリーは車中の人になりました。するとロンが待ち切れないようにハリーの身に何が起こったのかを訊いて来ました。

そこでハリーは屋敷しもべ妖精のドビーがやって来て自分に警告をした事や学校に戻ってはならないと言った事。そしてハリーが学校に戻らないなんて言えないと言ったがためにドビーがした事を全て話して聞かせたのでした。

ハリーが話し終わると3人は暫くの間はショックで黙り込んでしまいました。沈黙を破ったのはフレッドで「そりゃくさいな」と言うとジョージが「全く怪しいな」と相槌を打ちました。続けてジョージがこう訊いて来ました。

「それじゃドビーは一体誰がそんな罠を仕掛けてるのかさえ教えられなかったんだな?」

こう訊くジョージにハリーは「教えられなかったんだと思う。今も言ったけどもう少しで何か漏らしそうになるたびにドビーは壁に頭をぶつけ始めるんだ」と答えました。するとフレッドとジョージは顔を見合わせたのでした。

「もしかしてドビーが僕に嘘ついてたって言いたいの?」

それを見てハリーがこう訊くとフレッドが「何と言ったらいいかな」と前置きをした上で屋敷しもべ妖精というのはそれなりの魔力がある。だけど普通は主人の許しがないと使えない。そのためドビーがやって来たその理由は?

ハリーがホグワーツに戻って来ないようにするために送り込まれたのかもしれないとフレッドは言うのです。そこで学校でハリーに恨みを持っている奴で誰かを思いつかないかと訊かれて真っ先にハリーが思い浮かべた人物は?

「ドラコ・マルフォイ。あいつ僕を憎んでいる」

ハリーがこう答えるとジョージは「ルシウス・マルフォイの息子じゃないか?」と言うのです。ざらにある名前じゃないからそうだろう。でもどうしてとハリーが訊くと3人のお父さんが話しているのを聞いた事があると・・・

そのルシウス・マルフォイという人物はヴォルデモート卿の大の信奉者だったんだそうです。ところがヴォルデモートが消えると戻って来るなり「全て本心じゃなかった」と言ったのだそうです。けれどもそんなのは嘘八百だ。

3人のお父さんに言わせればそのルシウス・マルフォイ氏はヴォルデモートの腹心の部下との事でした。実は3人のお母さんもアイロンがけする屋敷しもべ妖精が欲しいと頻繁に言っているそうです。でも我が家には絶対に来ない。

屋敷しもべ妖精というのは大きな館とか城とかそういう所に来るんだそうです。そんな屋敷しもべ妖精の事を話してみたりハリーから手紙の返事が来ないのは何度も配達の途中でへばっているエロールのせいじゃないかと・・・

「じゃお父さんは君たちがこの車を使っていること知ってるの?」

そう話している所でハリーがこう訊きました。しかしハリーは聞かなくても答えが判っているような気がしたのでした。つまりハリーは極めて優秀な開心術士なのでロンの口から聞かずとも答えが判ったというわけなんですよね。

この後はロンとフレッドが3人のお父さんの仕事の内容を説明している内に車はウィーズリー家の住居「隠れ穴」に到着したのでした。そこでロンにフレッドとジョージの3人はお母さんから厳しく叱責される事になったのです。

今日の最後に
ハリーは部屋に閉じ込められて3日目の夜に動物園の檻の中にいてそこにダーズリー一家がやって来てダドリーが檻の鉄格子を揺らしてハリーの事を笑うという夢を見ています。しかしその時ロン・ウィーズリーが来ていました。

今回改めてこの場面を読み返してみて私は「この夢は鉄格子の向こうにロンが来ているのを感じて見たのでは?」というそんな気がします。つまり空腹のせいで熟睡できなかったハリーは開心術でロンが来た事を感じ取っていた。

そうだったんだと私は思いますね。
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