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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

去年から毎年8月にはバーノン叔父さんの「このシリーズ」をお届けしています。12才の誕生日にバーノン叔父さんが「今日は非常に大切な日だ」と言うのでハリーは自分の耳を疑いました。しかし次の瞬間にはハリーは「やっぱり」と苦い思いを噛みしめる事になりました。それなら今日はどう大切なのか?(全3項目)

3-1.今日もまた
その日もまたプリベット通り4番地の朝食の席ではいざこざが始まりました。バーノン叔父さんはハリーの部屋から聞こえて来るヘドウィグの大きな鳴き声で早々と起こされる事になってしまったからというわけなんですよね。

「今週に入って3回目だぞ!あのふくろうめを黙らせられないなら始末してしまえ!」

こう言う叔父さんにハリーは「うんざりしてるんだよ。いつも外を飛び回っていたんだもの」と同じ言い訳を繰り返しました。さらにハリーが「夜にちょっとでも外に放してあげられたらいいんだけど」と言うと叔父さんは?

「わしがそんな間抜けに見えるか?あのふくろうめを外に出してみろ。どうなるか目に見えておるわ」

ハリーは言い返そうとしましたがダドリーの「もっとベーコンが欲しい」という言葉に阻まれました。学校の食事は何だかひどそうだからせめて我が家にいる時は沢山食べさせてあげないととペチュニア叔母さんが言うと・・・

バーノン叔父さんは自分がスメルティングズ校にいた頃は空腹なんて事はなかった。だからダドリーは十分食べているはずだとそう言うのです。ダドリーは笑みを浮かべハリーに「フライパンを取ってよこせ」と言ったのでした。

「君、あの魔法の言葉を付け加えるのを忘れたようだね」

ハリーは苛立ちを滲ませながらこう答えました。ハリーは至極普通の事を言っただけなのにその中に「魔法」という言葉が入っているだけでそれがダーズリー一家に信じられないような効き目を表しました。こんな有り様です。

ダドリーは息を詰まらせ椅子から落ちました。ペチュニア叔母さんは悲鳴を上げると両手で口を押さえました。バーノン叔父さんは弾かれたように立ち上がるとこめかみの青筋をピクピクさせ唾を吐き散らしてこう喚きました。

「お前に言ったはずだな?この家の中でまのつく言葉を言ったらどうなるか」

ハリーに反論の余地を与えず叔父さんは「ダドリーを脅すとはようもやってくれたもんだ!」と拳でテーブルを激しく叩きながら吠えたのでした。まさに「これ以上はない!」というぐらいの過剰反応というわけなんですよね。

「言ったはずだぞ!この屋根の下でお前がまともじゃない事を口にするのはこのわしが許さん!」

顔に真っ赤にしてこう言うと叔父さんは椅子に腰を下ろしました。がしかしまだ激しい息づかいのままで小さな鋭い目でハリーを横目で睨みつけていたのでした。とにもかくにもハリーが帰って来てからはこんな調子なのです。

3-2.今日は非常に大切な日だ
ハリーが夏休みで家に帰って来てからずっとバーノン叔父さんはハリーをいつ爆発するか分らない爆弾のように扱いました。帰って来ると同時に叔父さんはハリーのトランクを階段下の物置きに押し込み鍵を掛けてしまいました。

夏休み中一度もクィディッチの練習ができなくてハリーが寮のチームから外されようが宿題を1つもやらずに学校に戻ろうがバーノン叔父さんには一切関わりがないというわけです。それに加えてさらに叔父さんがした事とは?

バーノン叔父さんは鳥籠に南京錠を掛けてヘドウィグを閉じ込め魔法界の誰かに手紙を運べないようにしてしまいました。そのため早朝にヘドウィグが大声で鳴きバーノン叔父さんは朝早く起こされる事になってしまったのです。

今日がハリー12才の誕生日だという事もダーズリー一家は全く覚えていませんでした。別に高望みはしない。これまでだってまともな贈り物なんて1つも貰った事はないのですから。けれどもここまで完全に無視してしまうとは。

「さて。みんなも知っての通り今日は非常に大切な日だ」

そんな事をハリーが考えているその時にバーノン叔父さんが重々しく咳払いをした後こう言うものだからハリーは思わず顔を上げました。そして自分の耳を疑いました。でも叔父さんの次の言葉を聞いて落胆させられたのでした。

「今日こそ我が人生最大の商談が成立するかもしれん」

ハリーは「やっぱり」と苦い思いを噛みしめました。バーノン叔父さんはあの馬鹿げた接待パーティの事を言ったんだ。この二週間バーノン叔父さんはその事しか話しませんでした。それほどまで叔父さんを夢中にした事とは?

どこかのお金持ちの土建屋が奥さんを連れて夕食にやって来る。バーノン叔父さんは山のように注文が取れると踏んでいました。そこで万全を期すためもう一度みんなでお客様を迎える手順を復習しようと叔父さんは言うのです。

8時に全員が位置につく。そこでバーノン叔父さんが「お前はどの位置だね?」と訊くとペチュニア叔母さんは即座に「応接間にお客様を丁寧にお迎えするよう待機してます」と答えたのでした。そして次にダドリーのほうは?

「玄関の扉を開けるために待ってるんだ」

そしてダドリーは作り笑いを浮かべると「メイソンさん。奥様。コートをお預かりいたしましょうか?」と言ったのでした。それを聞いてペチュニア叔母さんは「お客様はダドリーに夢中になるわ!」と狂喜して叫んだのでした。

「ダドリー上出来だ」

こう言った後バーノン叔父さんは突然荒々しくハリーのほうに向き直りました。そしてハリーにこう言ったのでした。

「それでお前は?」

ハリーの役目は?

3-3.自分の部屋に
バーノン叔父さんに「それでお前は?」と問われてハリーは「僕は自分の部屋にいて物音を立てない。いないふりをする」と一本調子で答えました。するとバーノン叔父さんは「その通りだ」と厭味ったらしく言ったのでした。

その後は叔父さんがお客を応接間へ案内してペチュニア叔母さんを紹介し客人に飲み物をお注ぎする。8時15分に叔母さんが「お食事にいたしましょう」と言ってダドリーが奥様に「食堂へ案内させていただけますか?」と言う。

ここで再びバーノン叔父さんはハリーに「それでお前は?」と問うたのでした。ここで出番と思いきやハリーは気のない声で「自分の部屋にいて物音を立てない。いないふりをする」とさっきと同じ言葉を繰り返したのでした。

「それでよし。さて夕食の席で気の利いたお世辞のひとつも言いたい。ペチュニア何かあるかな?」

叔父さんにこう問われてペチュニア叔母さんはメイソンさんはバーノンから素晴らしいゴルファーでいらっしゃると聞いた。そして奥様には「その素敵なお召し物は一体どこでお求めになりましたの?」と訊くと答えたのでした。

「完璧だ。ダドリー?」

父親に振られてダドリーは「こんなのどうかな」と言うと学校で尊敬する人物について作文を書く事になりメイソンさんの事を書きました。これは出来過ぎでした。ペチュニア叔母さんは感激の涙を流し息子を抱き締めました。

一方ハリーはテーブルの下に潜り込んで大笑いする所を誰にも見られないようにしたのでした。するとそこでまたしても叔父さんは「それで小僧。お前は?」と訊いて来ました。ハリーは必死で普通の顔を装うとこう答えました。

「僕は自分の部屋にいて物音を立てない。いないふりをする」

叔父さんは声に力を込めて「まったくもってその通りにしろ」と言いました。メイソン夫妻はハリーの事を何もご存じないし知らないままでいい。夕食が終わったらペチュニア叔母さんがメイソン夫人を応接間へとご案内する。

バーノン叔父さんはそこで話題をドリルのほうに持って行くのだそうです。運が良ければ10時のニュースが始まる前に商談が成立して署名・捺印しているんだそうです。明日の今頃はマジョルカ島の別荘を買っている事だろう。

話が終わるとバーノン叔父さんは凄みを利かせてハリーに「叔母さんの掃除の邪魔をするな」と言うと息子のダドリーと自分のディナー・ジャケットを取りに出かけて行きました。これでもう計画は完璧というわけなんですよね。

今日の最後に
12才の誕生日をここまで完全に無視されてハリーは苦い思いを噛みしめる事になりましたがダーズリー一家とりわけバーノン叔父さんにしてみればハリーの誕生日なんて思い出したくもないとそう思っていると私は思いますね。

それというのも昨年つまりハリー11才の誕生日にバーノン叔父さんは散々な目に遭っているからです。何とかしてハリーに手紙が届かないようにと必死で頑張ったのにも関わらず叔父さんはそれを阻止できなかったんですよね。

7月31日の午前0時にハグリッドがやって来て用意していたライフル銃も全く役に立たず朝起きてみると小舟はなくなっていてダーズリー一家3人は小さな島に取り残されていた。そしてダドリーのお尻には何と尻尾が生えていた。

これではバーノン叔父さんが「何が何でも無視したい!」と思うのは至極当然の事だと私はそう思いますね。

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