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ハリー・ポッターは何度も危機を切り抜けていらっしゃった。それでもドビーはハリーにホグワーツに戻ってはならないとそう言うのです。そのためにドビーはありとあらゆる手段を講じて来ました。それでもハリーが「学校に戻らない」と言ってくれないのでドビーは・・・(全3項目)

3-1.ドビーの警告
ハリー・ポッターは謙虚で威張らない方です。ハリー・ポッターは「名前を呼んではいけないあの人」すなわちヴォルデモートに勝った事をおっしゃらない。ドビーめはハリーが闇の帝王と二度目の対決をしたとそう聞きました。

それはほんの数週間前だった。そしてハリー・ポッターはまたしてもその手を逃れた。ドビーはハリーのほうに身を乗り出して来てこう言ったのでした。ハリーが頷くとドビーの目は涙で光ったのでした。ところがだったのです。

ハリー・ポッターは勇猛果敢!もう何度も危機を切り抜けていらっしゃった!それでもドビーはハリーは学校に戻ってはならないと言うのです。一瞬の静けさ。下からは遠い雷鳴のようなバーノン叔父さんの声が聞こえて来ます。

そう言うドビーにハリーは何て言ったの?だって戻らなきゃ。それがなきゃ耐えられないよ。ここがどんな所か君は知らないんだ。ここには身の置き場がないんだ。僕の居場所はホグワーツしかないんだとドビーに訴えました。

でもドビーはハリーは偉大な人で優しい人。失うわけには参りません。だからハリーは安全な場所にいないといけない。ハリーがホグワーツに戻れば死ぬほど危険だと言うのです。ハリーが驚いて「どうして?」と訊くと・・・

今学期ホグワーツで世にも恐ろしい事が起こるよう罠が仕掛けられているとドビーは言うのです。しかもドビーはその事をもう何カ月も前から知っていたのだそうです。だからハリーは危険に身を曝してはならないと言うのです。

でもハリーが「世にも恐ろしい事って?誰がそんな罠を?」と訊くとドビーは喉を絞められるような奇妙な声を上げ壁に頭を打ちつけ始めるのです。ハリーは「判ったから!」と言ってその行為を止めなくてはなりませんでした。

しかもドビーのその行為はまたしても繰り返される事になってしまったのでした。

そのために・・・

3-2.ついに叔父さんが!
言えないんだね。判ったよ。でも君はどうして僕に知らせてくれるの?ドビーにこう訊きながらハリーは急に嫌な予感がしました。もしかしてその恐ろしい事にはヴォルデモートが関係しているのでは?そう思ったからでした。

ところがその事を訊いて首を縦か横に振るだけでいいとハリーが言うとドビーは首を横に振るのです。ドビーは目を大きく見開いて何かヒントを与えようとしているように見えましたがハリーにはまるで見当がつきませんでした。

さらにハリーがダンブルドアは知ってるよねと訊くとドビーはアルバス・ダンブルドアはホグワーツ始まって以来最高の校長先生でヴォルデモートが最高潮の時の力にも対抗できると聞いていると答えました。でもそこで・・・

「ダンブルドアが使わない力が・・・正しい魔法使いなら決して使わない力が」

ドビーは声を落として切羽詰まったようにこう言うとハリーが止める間もなくベッドから飛び降り耳を劈くような叫び声を上げながら机の上の電気スタンドで自分の頭を殴り始めました。また越えてはならぬ線を越えたようです。

1階が突然静かになりました。すると次の瞬間にはバーノン叔父さんが玄関ホールに出て来て「ダドリーがまたテレビをつけっぱなしにしたようですな。しようがないやんちゃ坊主で!」と大声で言うのが聞こえて来たのでした。

ハリーは「早く!洋服箪笥に!」と声を潜めて言うとドビーを押し込み箪笥の戸を閉めてハリー自身はベッドに飛び込みました。まさにその時でした。扉が開くとバーノン叔父さんが入って来て嫌と言うほど顔を近づけて・・・

「一体―貴様は―ぬぁーにを―やって―おるんだ?」

何でも日本人ゴルファーのジョークのせっかくの落ちが台無しになったんだそうです。バーノン叔父さんは「今度音を立ててみろ。生まれて来た事を後悔するぞ。判ったな!」と言い床を踏み鳴らしながら部屋を出て行きました。

ハリーは震えながらドビーを箪笥から出して「ここがどんな所か判った?僕がどうしてホグワーツに戻らなきゃならないか判っただろう?」と訴えました。ところがここでドビーは1つの重大な事実をハリーに告白したのでした。

「君が僕宛ての手紙をストップさせてたの?」

「ドビーめはここに持っております」

ドビーはするりとハリーの手の届かない所へ逃れ着ている枕カバーの中から手紙の束を引っ張り出しました。ドビーは考えました。手紙が届かなければハリーは友達に忘れられたと思って学校に戻りたくないと思うかもしれない。

そんなドビーの言葉をハリーは聞いてもいませんでした。ホグワーツに戻らないと約束をしたら手紙を差し上げますとドビーは言って来ました。しかしハリーは怒ってドビーに「僕の友達の手紙だ。返して!」と言ったのでした。

「ハリー・ポッター。それではドビーはこうする他ありません」

ドビーは悲しげにこう言うと・・・

3-3.最後通告
ハリーに止める間を与えずドビーは矢のように扉を開けると階段を全速力で駆け下りて行きました。ハリーも音を立てないようにしてドビーの後を追いました。玄関ホールでハリーはあたりを見回しドビーの姿を目で探しました。

「メイソンさん。ペチュニアにあのアメリカ人の配管工の笑い話をしてやってください。妻と来たら聞きたくてうずうずしてまして」

食堂からバーノン叔父さんがこう言うのが聞こえて来る中ハリーはキッチンに入りました。その途端ハリーにとっては胃袋が消えてなくなるかと思うような信じられない光景が目の中に入って来ました。ドビーがしていたのは?

ペチュニア叔母さんの傑作デザート「山盛りのホイップクリームとスミレの砂糖漬け」が天井近くを浮遊していました。戸棚のてっぺんの角にドビーが座っていてハリーに学校に戻らないと言わないといけないと言って来ました。

ハリーが言えないよと答えるとドビーは悲痛な目つきでハリーを見て「ではハリー・ポッターのためにドビーはこうするしかありません」と言いました。デザートは床に落ち皿は割れホイップクリームは壁や窓に飛び散りました。

ドビーはパチッと鞭を鳴らすような音と共に姿を消しました。食堂で悲鳴が上がりバーノン叔父さんがキッチンに飛び込んで来ました。そこには全身ペチュニア叔母さんのデザートまみれでショックで硬直するハリーがいました。

「甥でしてね。ひどく精神不安定でこの子は知らない人に会うと気が動転するので2階に行かせておいたんですが」

ひとまずはバーノン叔父さんがこう言って何とかその場を取り繕いました。叔父さんは呆然としているメイソン夫妻を「さあさあ」と言って食堂に追い戻すとハリーにはメイソン夫妻が帰ったら虫の息になるまで鞭で打ってやる。

そう宣言をするとハリーにモップを渡しました。ペチュニア叔母さんはフリーザーの奥からアイスクリームを取り出して来ました。それでもまだバーノン叔父さんには商談成立の可能性がありました。それをご破算にしたのは?

「妻は鳥と名がつくものはどんな形や大きさだろうと死ぬほど怖がる。一体君たち。これは冗談のつもりかね」

メイソン氏はこう文句を言うだけ言うとメイソン夫人の後を追って家を出て行きました。巨大なふくろうが食堂の窓から舞い降りてメイソン夫人の頭の上に手紙を落としたかと思うと再び舞い上がるという出来事が起きたのです。

叔父さんは小さな目に悪魔のような炎を燃やしてハリーに迫って来ました。叔父さんはふくろうが配達をして行った手紙を振りかざしてハリーに「読め!」と言いました。ハリーが手にしたのは誕生祝いのカードではなく・・・

魔法省からの公式警告状でした。

今日の最後に
ロンは両親のウィーズリー夫妻や上の兄たちから聞いて知っていたかもしれませんが、ハリーとハーマイオニーはホグワーツにも百人以上の屋敷しもべ妖精がいて3度の食事を作っているという事を4年生の時に初めて知りました。

その時「1人も見た事がない」と言うハーマイオニーにグリフィンドール塔付きのゴースト「ほとんど首なしニック」はその存在を気づかれないというのはいい屋敷しもべ妖精の証拠だと言っていました。ドビーもそうでした。

ドビーはハリーにだけ姿を見せ他のメイソン夫妻やダーズリー一家にはその存在を気づかれる事なくプリベット通り4番地を去って行きました。そういう観点から見ればドビーはいい屋敷しもべ妖精という事になるんでしょうね。

しかしハリーのほうはドビーの犯した罪を一心に背負う事になってしまいました。まさに最悪の展開です。
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