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お前は学校の外で魔法を使ってはならんという事を黙っていたな。怒りに猛り狂うバーノン叔父さんはハリーを部屋に閉じ込めて学校に戻れないようにしました。しかし3日後にロンとフレッドとジョージの3人がやって来て魔法を使う事なくハリーを連れ出して行きました。その時バーノン叔父さんは?(全3項目)

3-1.怒れるバーノン・ダーズリー
お前は学校の外で魔法を使ってはならんという事を黙っていたな。バーノン叔父さんの目には怒りの炎が燃え上がっていました。叔父さんの言う通りでした。ハリーはついにバーノン叔父さんにその事を知られてしまったのです。

「さて小僧。知らせがあるぞ。わしはお前を閉じ込める。お前はもうあの学校には戻れない。決してな。戻ろうとして魔法で逃げようとすれば連中がお前を退校にするぞ!」

狂気の笑いを浮かべながらバーノン叔父さんはハリーを2階に引きずって行きました。叔父さんは言葉通りに情け容赦がありませんでした。翌朝には人を雇いハリーの部屋の窓に鉄格子を嵌めさせました。そしてさらには・・・

部屋の扉には自ら「餌差し入れ口」を取りつけ1日3回僅かな食べ物を押し込む事ができるようにしました。朝と夕はトイレに行けるよう部屋から出してくれましたがハリーはそれ以外の時は1日中閉じ込められる事になりました。

3日経ってもバーノン叔父さんは全く気を緩める気配はなくハリーには状況を打開する糸口さえ見出せませんでした。たとえ魔法を使って部屋を抜け出したとしてもそのせいでホグワーツを退校させられたら何にもなりません。

しかし今のプリベット通り4番地での生活はまさにハリーにしてみれば最低の最低でした。学校の外では魔法を使えないという事を知られてしまったのでバーノン叔父さんが戦々恐々とする日々もまた終わりを告げたのでした。

ドビーはホグワーツでの世にも恐ろしい出来事からハリーを救ってくれたかもしれませんが結果はこのままでは同じです。ハリーは餓死してしまう。それにあと4週間生き延びたとしてもホグワーツに行かなかったらどうなる?

何故戻らないのかを調べに誰かをよこすのだろうか?ダーズリー一家に話して自分を解放するようにできるのだろうか?

ハリーがそんな事を考えていると・・・

3-2.鉄格子の向こうには?
疲れ果て空腹を抱え答えの出ない疑問を何度も繰り返し考えながらハリーは眠りに落ちて行きましたが思わず目を開けました。誰かが鉄格子の向こうからハリーを眺めていたからです。何と驚くべき事にロンがそこにいたのです。

ハリーは声を出さずに「ロン!」と叫びました。窓際に忍び寄り話ができるよう窓ガラスを上に上げると驚愕の風景がハリーの目に飛び込んで来ました。ロンはトルコ石色の旧式な車に乗り後部座席から身を乗り出していました。

「ロン。一体どうやって?なんだいこれは?」

その車は空中に駐車していました。前の座席からハリーに笑いかけていたのはフレッドとジョージでした。ロンは「ようハリー。元気かい?」と挨拶をして「どうして僕の手紙に返事くれなかったんだい?」と訊いて来ました。

ロンは手紙を1ダースぐらい出して「家に泊りにおいで」と誘ったんだそうです。そしたらロンのお父さんが「ハリーがマグルの前で魔法を使ったから公式警告状を受けた」と言ったのだそうです。ハリーはそれを聞いて・・・

「僕じゃない。でも君のお父さん。どうして知ってるんだろう?」

ハリーのこの問いにロンは父親は魔法省に勤めていると答えたのでした。僕たち学校の外では魔法を使っちゃいけないって君も知ってるだろ?こう言うロンにハリーは浮かぶ車から目を離さずにこう突っ込みを入れたのでした。

「自分のこと棚に上げて」

するとロンは「これは違うよ」と答えました。この浮かぶ車に魔法をかけたのはロンのお父さんでロンたちは借りただけなんだそうです。ロンにフレッドとジョージが魔法をかけたわけではないので問題はないというわけです。

話せば長いので詳細は今は説明できない。ホグワーツのみんなに叔父さんたちが監禁して学校に戻れないようにしてると言ってくれないか。当然魔法を使って出て行く事もできない。こう言うハリーにロンはこう言ったのでした。

「ゴチャゴチャ言うなよ。僕たち君を家に連れて行くつもりで来たんだ」

だけど僕を魔法で連れ出す事はできないだろう。こう言うハリーにロンは「そんな必要ないよ」とそう言うのです。一体何のためにフレッドとジョージが一緒に来ているのかとロンは言うのです。まず手始めに3人がした事とは?

それは窓に嵌められている鉄格子を外す事でした。フレッドがロープの端を放ってよこしハリーに「それを鉄格子に巻きつけろ」と言いました。ハリーはロープを鉄格子に堅く巻きつけながら3人に向かってこう言ったのでした。

「叔父さんたちが目を覚ましたら僕はお終いだ」

するとフレッドが「心配するな。下がって」と言うとエンジンを吹かしました。ハリーは部屋の暗がりまで下がってヘドウィグの隣に立ちました。ヘドウィグも事の重大さが判っているようでじっと動かず静かにしていました。

エンジンの音が徐々に大きくなり「バキッ」という音と共に鉄格子が窓から外れました。ハリーが窓際に駆け戻って覗くと鉄格子が地上すれすれで揺れているのが見えました。しかしこれだけでは万事解決とはならないのです。

階段下の物置きにハリーのトランクがあるのです。

3-3.脱出!
鍵が掛かっていてこの部屋から出られない。ハリーがそう言うとジョージが「任せとけ」と言いました。するとフレッドとジョージの2人が窓を乗り越えてハリーの部屋に入って来ました。そしてジョージがした事を見て・・・

ジョージが何でもない普通のヘヤピンをポケットから取り出して鍵穴に捻じ込むのを見てハリーは「この2人には全く負けるよな」と舌を巻いたのでした。カチャと小さな音がしたかと思うと扉は開いたというわけなんですよね。

「マグルの小技なんて習うだけ時間の無駄だって馬鹿にする魔法使いが多いけど知ってても損はないぜ。ちょっとトロいけどな」

フレッドはこう言うのです。こうしてフレッドとジョージは階段下の物置きからトランクを持って来てロンはハリーが部屋の必要な物を片っ端から掻き集めて受け取るという事になったのでした。こうして作業は開始されました。

フレッドとジョージが重いトランクを運ぶのをハリーが手伝っているとバーノン叔父さんが咳をするのが聞こえました。ハリーとジョージが部屋の中からトランクを押し出している時もバーノン叔父さんはまた咳をしていました。

トランクが車の後部座席に収まりジョージが「オーケー。行こうぜ」と囁きました。ところがハリーが窓枠を跨ごうとした途端に後ろから突然大きな鳴き声がしてそれを追うようにバーノン叔父さんの雷のような声が響きました。

「あのいまいましいふくろうめが!」

「ヘドウィグを忘れてた!」

ハリーが部屋の隅まで駆け戻った時に踊り場の明かりが点きました。ハリーは鳥籠を引っつかんで窓までダッシュし鳥籠をロンに渡しました。そして急いで箪笥をよじ登りましたが既に鍵の外れている扉を叔父さんが開けました。

一瞬バーノン叔父さんの姿がまるで額縁の中の人物のように四角い戸口の中で立ちすくみました。次の瞬間バーノン叔父さんは怒れる猛牛のように鼻息を荒げてハリーに飛びかかり足首をむんずと掴みながらこう喚いたのでした。

「ペチュニア!奴が逃げる!奴が逃げるぞー!」

ロンにフレッドとジョージがハリーの腕を掴んで満身の力で引っ張りました。ハリーの足はバーノン叔父さんの手からするりと抜けました。ハリーが車に乗って扉を閉めたと見るやロンがフレッドに向かってこう言ったのでした。

「フレッド今だ!アクセルを踏め!」

車は月に向かって急上昇しました。車の窓を開け後ろを振り返るとバーノン叔父さんにペチュニア叔母さんとダドリーの3人がハリーの部屋の窓から身を乗り出して呆然と見上げているのが見えました。そんな3人にハリーは?

「来年の夏にまたね!」と叫んだのでした。

最後に
こうしてハリーは逃げて行ってしまいました。バーノン叔父さんにしてみれば憤懣やるかたない思いなんでしょうが実はバーノン叔父さんが味方だと信じて疑っていなかった妻のペチュニア叔母さんが裏切っていたんですよね。

この時はハリーも知らなかったのですがペチュニア叔母さんは未成年の魔法使いは学校の外で魔法を使っていけないという事を知っていました。だからこそハリーにフライパンを投げつけたり仕事を言いつける事ができたのです。

ペチュニア叔母さんにもハリーに餓死されては困るという事情があったのです。したがって夫のバーノン叔父さんの知らない所でハリーが助け出されるようにと動いていたというわけです。ハリーがそれを知る事になったのは?

これから3年後の事だったんですよね。
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