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こうして3年生の夏休みに「夜の騎士(ナイト)バス」に乗りスタン・シャンパイクと初めて出会ったハリーだったのですが今度はリーマス・ルーピンとニンファドーラ・トンクスの護衛付きで1人ではなく大勢でこのバスに乗る事になりました。するとハリーを取り巻く厳しい状況にも関わらずスタンは・・・(全3項目)

3-1.2度目の乗車
こうしてハリーは3年生の夏休みに「夜の騎士(ナイト)バス」に乗りスタン・シャンパイクと初めて出会いました。ところがハリーは5年生のクリスマス休暇にもナイト・バスに乗り再びスタンと顔を合わせる事になったのでした。

それはロンドンのグリモールド・プレイス12番地の不死鳥の騎士団の本部からホグワーツに戻る時でした。そのためハリーはロンにハーマイオニーとフレッドにジョージそれにジニーも一緒にこのナイト・バスに乗り込みました。

一行はリーマス・ルーピンとニンファドーラ・トンクスの護衛付きでした。ハリーたち一行が12番地の外に出るとトンクスが緊迫感をみなぎらせて広場のあちらこちらに目を走らせながらハリーたちにこう言って来たのでした。

「さあバスに早く乗るに越した事はないわ」

ルーピンがパッと右腕を上げると「バーン」と音がしてド派手な紫色の3階建てのバスがどこからともなく一行の目の前に現れました。危うく近くの街灯にぶつかりそうになりましたが街灯のほうが飛び退いて道を空けました。

これも前回同様に紫色の制服姿の痩せてニキビだらけの耳が大きく突き出たスタン・シャンパイクが歩道に飛び降りて来て「ようこそ」といつもの挨拶をしようとしましたがトンクスがスタンに素早くこう言って辞めさせました。

「はいはい判ってるわよ。ご苦労さん」

そしてトンクスはハリーを乗車ステップのほうへ押しやりました。ハリーが前を通り過ぎるとスタンはハリーをじろじろ見て「いやーアリーだ!」と言いました。するとトンクスはジニーとハーマイオニーを押しやりつつ・・・

「その名前を大声で言ったりしたら呪いをかけてあんたを消滅させてやるから」

トンクスは低い声で脅すようにスタンに対してこう言ったのでした。その一方でロンのほうは「僕さ。一度こいつに乗ってみたかったんだ」とうれしそうに言うとバスに乗り込みハリーのそばに来て周囲を見回していたのでした。

3-2.新聞に載るような人物なら誰でも?
前回ハリーがこのバスに乗った時は夜だったので真鍮製の寝台で一杯でした。今回は早朝なので様々な椅子が詰め込まれ窓際にいい加減に並べて置かれていました。バスが急停車をした際に椅子が幾つか引っくり返ったようです。

何人かの乗客がブツブツ言いながら立ち上がりかけていました。空いた席を見回しながらトンクスが「どうやら分れて座らないといけないね」と言いました。フレッドとジョージにジニーがルーピンと一緒に座る事になりました。

トンクスにハリーとロンにハーマイオニーは3階に進み一番前と後ろにそれぞれ2つを見つけました。スタンは興味津々で後ろの席までハリーとロンに従いて来ました。ハリーに関心を持ったのはスタンだけではありませんでした。

ハリーが通り過ぎると次々と乗客が振り返りハリーが後部の椅子に座ると全員が瞬時に前を向きました。ここでハリーとロンが別々に11シックルをスタンに渡しました。それを待っていたかのようにバスはまた走り始めました。

またしても「バーン!」と大音響がして乗客は全員後方に引っ張られました。ロンの椅子は完全に引っくり返りました。膝に載っていたピッグウィジョンが籠から飛び出しやかましく囀りながらバスの前方へ飛んで行きました。

ハリーは腕木式の蝋燭立てに掴まって何とか倒れずに済みました。ハリーが窓の外を見るとバスは高速道路のような所を飛ばしていました。椅子と一緒に倒れてしまったロンは床から立ち上がろうとしてじたばたしていました。

「バーミンガムのちょっと先でぇ」

ハリーが窓の外に視線を送ったのを見て訊きもしないのにスタンはうれしそうにこう答えました。そしてスタンはハリーが一言も言葉を発しないのに「アリー元気だったか?」と声をかけて来た後ハリーにこうも言って来ました。

「おめぇさんの名前はこの夏散々新聞で読んだぜ。だがよ。なぁにひとっついい事は書いてねぇ。俺はアーンに言ってやったね。こう言ってやった。俺たちが見た時にゃアリーは狂ってるようにゃ見えなかったなぁ。全くよう」

スタンはハリーとロンに切符を渡したその後もわくわくしてハリーを見続けました。どうやらスタンにとっては新聞に載るほどの有名人なら変人だろうが奇人だろうがどうでもいい。もううれしくてしかたがないというわけです。

ハリーが前方を見るとハーマイオニーが両手で目を覆っているのが見えました。その肩の上ではピッグウィジョンがうれしそうに揺れています。飼い主のロンとは裏腹にピッグウィジョンはこのバスの旅を楽しんでいるようです。

3-3.次の次はホグワーツでぇ
またしても「バーン!」という音と共に椅子が後ろに滑りました。バスはバーミンガムの高速道路から飛び降りてヘヤピンカーブだらけの静かな田舎道に出ていました。それからバスは何度も目まぐるしく走る場所を変えました。

「僕。気が変わったよ。もうこいつには二度と乗りたくない」床から立ち上がること6回目でした。ロンがブツブツとこう言いました。するとスタンがやって来て威勢よく「ほいさ。この次の次はホグワーツでぇ」と告げました。

「前に座ってるおめぇさんと一緒に乗り込んだあの態度のでかい姉さんがチップをくれてよう。おめぇさんたちを先に降ろしてくれってこった。ただマダム・マーシを先に降ろさせてもらわねぇと」

何故次ではなくて「次の次」なのか?スタンはその理由を説明しに来たというわけです。それは多分マダム・マーシのくれたチップのほうが態度のでかい姉さんつまりトンクスのくれたチップより多かったんだと私は思いますね。

数分後ナイト・バスは小さなパブの前で急停車しました。衝突を避けるのにパブのほうが身を縮めました。スタンが「ちょいと気分がよくねえんで」と言った不幸なマダム・マーシを降ろすと2階の乗客がやれやれと囁きました。

バスは再び走り出し「バーン」と音がしたかと思うと雪深いホグズミードを疾走していました。ハリーは脇道の奥にちらりとホッグズ・ヘッドの看板があるのを見かけました。ナイト・バスはホグワーツの校門前に停車しました。

ルーピンとトンクスがバスから荷物を降ろすのを手伝いました。それから別れを告げるために下車しました。ハリーがバスをちらりと見ると乗客全員が3階全部の窓に鼻をべったり押しつけてハリーをじっと見下ろしていました。

こうしてハリーにハーマイオニーそれにロンとフレッドにジョージとジニーの6人のナイト・バスの旅は終わりとなったのでした。

今日の最後に
ハリーの名前はこの夏新聞で散々見た。だけどいい事は1つも書いてなかった。しかし自分たちが見た時にはハリーは狂っているようには見えなかったと運転手のアーンに言ってやったとスタンはハリーにこう言っていましたね。

私はスタン・シャンパイクも運転手のアーニー・プラングも「日刊予言者新聞」のハリーに関する記述を見て「本当の事なのか?」と疑問を呈していたとそう思いますね。つまり2人とも実はハリーの味方だったというわけです。

すなわちスタン・シャンパイクは有名人のハリーを見てただ喜んでいたわけではなくそれなりに励ましてくれていたと思います。スタンがハリーを危険人物だと思っていたらわざわざ近づいて来たりしないと私はそう思いますね。

新聞の内容を信じていない何よりの証(あかし)というわけです。
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