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相も変わらず模範演技が終わったその後もスネイプ先生は存在していますなどと大口を叩いていたロックハートだったのですが殺気立つスネイプを見て模範演技は「1回」で終了と言ったのでした。そして今度は生徒が決闘の練習という事になったのですが・・・(全3項目)

3-1.模範演技は1回で終了!
ロックハートはラベンダー・ブラウンから杖を受け取って「ありがとう」と礼を言うとスネイプに「確かに生徒にあの術を見せようとしたのは素晴らしい考えです」と言って持ち上げてみせました。しかし続けてこう言うのです。

「遠慮なく一言申し上げれば先生が何をなさろうとしたかがあまりにも見え透いていましたね」

ところがロックハートは続けて「それを止めようと思えばいとも簡単だったでしょう。しかし生徒に見せたほうが教育的に良いと思いましてね」と言いその術は判り切っていたのだが敢えて防がなかったとそう主張したのでした。

スネイプは殺気立っていました。人の顔色を全く伺おうともしないロックハートでさえも流石に気づいたようです。そこで「模範演技はこれで十分!」と言うと生徒たちの所に下りて行って2人ずつ組にすると宣言したのでした。

スネイプも手伝って生徒たちを2人ずつ組にしました。ロックハートはネビルとジャスティン・フィンチ・フレッチリーを組ませました。ところがスネイプは最初にハリーとロンの所に来ると薄笑いを浮かべてこう言いました。

「どうやら名コンビもお別れの時が来たようだな」

スネイプはロンにシェーマス・フィネガンと組めと言って来ました。そこでハリーがハーマイオニーのほうに寄って行くとスネイプは冷笑して「そうはいかん」と言いました。それなら一体ハリーは誰と組めばいいと言うのか?

スネイプがハリーの相手役に指名したのはドラコ・マルフォイでした。かの有名なハリーを「どうさばくのか?」を拝見したいとスネイプは言うのです。ハーマイオニーはミリセント・ブルストロードと組む事になりました。

マルフォイはニヤニヤしながら気取ってやって来ました。その後ろにいたミリセント・ブルストロードを見てハリーは「鬼婆とのオツな休暇」にあった挿絵を思い出しました。大柄で四角張っていて顎が戦闘的に突き出ています。

こうして決闘の練習は始まったのですが・・・

3-2.大広間は無法地帯に
ロックハートは壇上に戻ると「相手と向き合って!そして礼!」と号令をかけました。ハリーとマルフォイは互いに目を逸らさず僅かに頭を傾げただけでした。次にロックハートは「杖を構えて!」と言うとこう呼びかけました。

「私が3つ数えたら相手の武器を取り上げる術をかけなさい。武器を取り上げるだけですよ。皆さんが事故を起こすのは嫌ですからね」

ハリーは杖を肩の上に振り上げました。しかしマルフォイは「2」で既にもう術を始めていました。呪文は強烈に効いてハリーはまるで頭をフライパンで叩かれたようでした。武装解除の術でない事は火を見るより明らかです。

ハリーは間髪を入れず杖をまっすぐマルフォイに向けて「リクタスセンプラ!笑い続けよ!」と叫びました。銀色の閃光がマルフォイの腹に命中してマルフォイは体をくの字に曲げてゼイゼイ言ったのでした。壇上のほうでは?

「武器を取り上げるだけだと言ったのに!」

ロックハートは慌てて戦闘真っ最中の生徒の頭越しにこう叫びました。マルフォイは膝をついて座り込んでいました。ハリーが「くすぐりの術」をかけたのでマルフォイは笑い転げて動く事もできません。しかし次の瞬間でした。

相手が座り込んでいる間に術をかけるのはスポーツマン精神に反する。そんな気がしてハリーは一瞬躊躇しました。それが間違いだったのです。マルフォイは杖をハリーの膝に向けると「タラントアレグラ!踊れ!」と唱えました。

するとハリーの両足が勝手に動いてクイック・ステップを踏み出しました。ロックハートが「止めなさい!ストップ!」と叫ぶとスネイプが乗り出して来て「フィニート・インカンターテム!呪文よ終われ!」と叫んだのでした。

ハリーの足は勝手に踊るのを止めマルフォイは笑わなくなりました。そして2人ともようやく周囲を見る事ができました。武装解除の術ではなくそれぞれが勝手気ままに違う術をかけていたのは他の生徒も同じだったようです。

緑がかった煙が霧のように漂っていました。動いていたのはミリセント・ブルストロードとハーマイオニーぐらいでした。ミリセント・ブルストロードが床に杖を打ち捨ててハーマイオニーにヘッドロックをかけていたからです。

ミリセント・ブルストロードがハーマイオニーにかけていたのは術ではなくて何とプロレスの技だったのです。ロックハートは「何と何と」と言いながら生徒の群れの中を素早く動き回って決闘の結末を見て回っていたのでした。

大広間は無法地帯と化していました。

3-3.ハリー・ポッター対ドラコ・マルフォイ
大広間の真ん中に面喰って突っ立ったままロックハートは「むしろ非友好的な術の防ぎ方をお教えするほうがいいようですね」と言いました。そこでモデルの組はネビルとジャスティン・フィンチ・フレッチリーはどうでしょう。

こう提案するロックハートにスネイプは「それはまずい」と言いました。ネビルは簡単極まりない呪文でさえ惨事を引き起こす。だからジャスティン・フィンチ・フレッチリーの残骸をマッチ箱に入れて医務室に運ぶのが落ちだ。

そう言われてピンク色のネビルの顔がますますピンクになりました。そこでスネイプがハリーにマルフォイはどうかと言うとロックハートは「それは名案!」と言って2人に大広間の真ん中に来るようにと手招きをしたのでした。

他の生徒は下がってハリーとマルフォイのために空間を開けました。ロックハートはハリーに「ドラコが君に杖を向けたらこういう風にしなさい」と言うと自分の杖を振り上げ何やら複雑に動かした挙句に落としてしまいました。

「私の杖はちょっと張り切り過ぎたようですね」と言いながらロックハートが急いで杖を拾うのを見てスネイプは嘲るような笑いを浮かべていました。ハリーについたロックハートがこれでは自分の勝ちだと思ったんでしょうね。

スネイプはマルフォイに近づいて屈み込み何事か囁きました。マルフォイもまた嘲るような笑みを浮かべました。それを見てハリーも不安になったんでしょう。ロックハートにその防衛技をもう一度見せて欲しいと言いました。

そんなハリーを見てマルフォイはロックハートに聞こえないよう低い声で「怖くなったのか?」と言いました。ハリーはそれに唇を動かさずに「そっちの事だろう」と言い返しました。するとロックハートがこう言って来ました。

「ハリー。私がやったようにやるんだよ!」

ハリーは驚き「え?杖を落とすんですか?」と訊きました。しかしロックハートは聞いてもいません。そして3つ数えて号令がかかるとマルフォイは素早く杖を振り上げ「サーペンソーティア!蛇出よ!」と大声で怒鳴りました。

マルフォイの杖の先が炸裂して長くて黒い蛇が出て来ました。蛇はハリーとマルフォイの間に落ちて鎌首をもたげると攻撃の態勢を取りました。周りにいた生徒たちが悲鳴を上げると後退りをしたのでそこだけが広く空きました。

スネイプがハリーに悠々と「動くな」と言いました。ハリーが身動きもできず怒った蛇と目を見合わせて立ちすくんでいるのを見てスネイプは楽しんでいるのです。するとそこでロックハートが助太刀とばかりに出て来ました。

ところが助太刀になる所か・・・

今日の最後に
どうもこのギルデロイ・ロックハートという人は自分の魔法力が貧弱だという事を忘れて「自分はできる!」とそう思い込む事が可能な性格のようです。ハリーの右腕の骨折を治そうとして骨抜きにしてしまった時もそうでした。

ロックハートとしてはここで骨折を治してやればハリーに恩を売る事ができるとそう考えたんでしょうね。そしてこの場面でも蛇を退治して窮地を救ってやれば今度こそハリーに恩を売る事ができるとそう思ったんでしょうね。

ところがまたしても過ちは繰り返されたのです。
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