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マージ叔母さん風船事件を起こしプリベット通り4番地を飛び出したハリーはマグノリア・クレセント通りで偶然「夜の騎士(ナイト)バス」に出会いロンドンの「漏れ鍋」に向かう事になりました。ところがその「漏れ鍋」でハリーを待ち受けていたのが・・・(全3項目)

3-1.漏れ鍋に到着したら
事の発端はハリー13才の誕生日にバーノン叔父さんの妹のマージ叔母さんが来た事でした。礼儀をわきまえた言葉を話せ。行儀よくしろ。そう言う叔父さんにハリーはマージ叔母さんがそうするなら僕もそうすると答えました。

その直後の事でした。ホグワーツでは3年生になるとホグズミード行きが許されます。しかしそれには両親又は保護者に許可証にサインをして貰わなければなりません。そこでハリーはバーノン叔父さんと取引きをしたのでした。

行儀よくしよう。その代わりに許可証にサインをして欲しい。グウの音も出ないほどに叩きのめされたいのか?僕がうっかり口を滑らせたらとハリーが言うとバーノン叔父さんはこう言いました。しかしそれに対してハリーは?

叩きのめしたって僕が言っちゃった事をマージ叔母さんは忘れてくれるかな?ハリーにこう言われてはバーノン叔父さんも極めて残念な事に取り引きに応じなくてはなりませんでした。このようにして取引きは成立したのでした。

しかしハリーが懸念していた通りマージ叔母さんは全く礼儀をわきまえず行儀も悪くハリーに対して罵詈雑言を浴びせかけて来ました。そしてマージ叔母さん滞在の最終日ついにハリーは我慢の限界を越えてしまったのでした。

マージ叔母さんは風船のように膨らんでしまいました。最後には完全な球体になり何と空中に舞い上がり始めました。バーノン叔父さんは引っ張り下ろそうとしました。でも叔父さんのほうが持ち上げられるという有り様でした。

戻ってマージを元通りにしろ!そう言うバーノン叔父さんにハリーは怒りで息を荒げながら「当然の報いだ。身から出た錆だ。僕に近寄るな。僕は出て行く。もう沢山だ」と言ってプリベット通り4番地から出て行ったのでした。

するとマグノリア・クレセント通りで摩訶不思議な事が起こりました。ハリーの前に突如として3階立ての派手な紫色のパスが姿を現したのです。フロントガラスの上には金文字で「夜の騎士(ナイト)バス」と書かれていました。

車掌が土の上ならどこにでも連れて行くと言ったのでハリーはこのナイト・バスに乗ってロンドンの「漏れ鍋」に行く事にしました。ところが「漏れ鍋」でハリーがここに来るのを待ち受けていた人物がいたのでした。それは?

魔法大臣コーネリウス・ファッジその人でした。

3-2.個室にて
「ハリーやっと見つけた」と声がしたかと思うとハリーが振り返る間もなく肩に手が置かれました。ハリーがその手の主を見上げると何とそこにいたのが魔法大臣コーネリウス・ファッジその人だったというわけなんですよね。

ハリーの肩にかかったファッジの手に力が加わりハリーは否応なしに「漏れ鍋」に入って行きました。そこに亭主のトムが姿を現わし大臣に「捕まえなすったかね!何か飲み物は?ビール?ブランデー?」と声をかけて来ました。

ファッジはトムに「紅茶をポットで貰おうか」と言いました。するとそこに興奮の面持ちでナイト・バスの車掌のスタン・シャンパイクと運転手のアーニー・プラングがハリーのトランクを持って来てスタンがこう言いました。

「なーんで本名を教えてくれねぇんだ。え?ネビルさんよ」

すると今度はファッジは殊更はっきりとトムに「それと個室を頼む」と言いました。ランプを持ったトムを先頭に狭い通路をファッジがハリーを追い立てるように進んで行きました。そして3人はやがて小部屋に辿り着きました。

トムが指をパチンを鳴らすと暖炉の火が一気に燃え上がりました。トムは恭しく頭を下げたまま部屋から出て行きました。ファッジは暖炉のそばの椅子を示すとハリーに「掛けたまえ」と言って大臣も向かい側に腰掛けました。

「私はコーネリウス・ファッジ。魔法大臣だ」

ここでファッジはハリーに自己紹介をしました。ハリーは昨年度ハグリッドの小屋で見てロンが教えてくれたので知っていました。でもその時ハリーは「透明マント」で隠れていたのでファッジは会うのは初めてというわけです。

トムが寝間着の上にエプロンをつけ紅茶とクランペット菓子を盆に載せて再び現れました。トムはファッジとハリーの間にあるテーブルに盆を置くと扉を閉めて出て行きました。ファッジは紅茶を注ぐとハリーにこう言いました。

「さてハリー遠慮なく言うが君のお陰で大変な騒ぎになった。あんな風に叔父さん叔母さんの所から逃げ出すとは!私はもしもの事がと。だが君が無事で。いや何よりだった」

ファッジはクランペットを1つ取りバターを塗って残りを皿ごとハリーのほうに押してよこすとハリーに「食べなさい。座ったまま死んでいるような顔だよ」と言ったその後に「安心したまえ」と言って事後報告をしたのでした。

ミス・マージョリー・ダーズリーの不幸な風船事件は我々つまり魔法省の手で処理済みなんだそうです。マージ叔母さんは「魔法事故リセット部隊」2名が派遣され叔母さんはパンクして元通りになり記憶は修正されたそうです。

だから事故の事は全く覚えていないのだそうです。これで一件落着の実害なしというわけです。報告が終わってファッジはティー・カップを傾けその縁越しにお気に入りの甥をじっくり眺めるという面持ちで笑いかけたのでした。

ハリーは口を開いたものの言葉が見つからず口をまた閉じてしまいました。そんなハリーを見てファッジは叔父さんと叔母さんの反応が心配なんだねと言って来ました。それについては非常に怒っていたという事は否定はしない。

しかしハリーがクリスマスとイースターの休暇をホグワーツで過ごせばダーズリー夫妻は来年の夏にはハリーを迎える用意があるとの事でした。しかしそれはホグワーツに入ってからハリーは既にずっとしていた事だったのです。

詰まった喉をこじ開けハリーがその事を言ってさらに「プリベット通りには二度と戻りたくない」と訴えるとファッジは困ったような声で「まあまあ落ち着けば考えも変わるはずだ」と言った後ファッジはこうも言ったのでした。

「何と言っても君の家族だ。それに君たちはお互いに愛しく思っている。心のふかーい所でだがね」

互いに愛しく思っているなんてとんでもない。そう思いつつもハリーは間違いを正す気にもなりませんでした。するとここでファッジは意外な事に夏休みの残りの期間はここ「漏れ鍋」に滞在すればいいとそう言って来たのです。

自分は未成年魔法使いの制限事項令を破った。処罰されるべきだ。するとファッジは当局はあんな小さい事で君を処罰したりしない。あれは事故だった。こんな事でハリーをアズカバンに送るなんて事はしないと言ったのでした。

それなら何故たかが未成年の魔法使用事件ぐらいで魔法大臣が自らここで自分を待っていたのか?ハリーはそう思いました。しかしそう訝るハリーを残してファッジは部屋の空きを確認するために小部屋を出て行ったのでした。

こうしてハリーは夏休みの残りの期間を「漏れ鍋」の11号室で過ごす事になったというわけなんですよね。

3-3.新学期の初日には
この夏休みロンはエジプトでハーマイオニーはフランスと2人揃って海外に旅行に行っていました。そして何とハリーにとっては大変うれしい事に夏休みの最終日ロンを含めたウィーズリー一家もまた「漏れ鍋」に泊ったのです。

しかしロンにとっては不幸な事にパーシーと相部屋になってしまいました。ハリーがトランクを閉めて鍵を掛けたその時でした。隣のロンとパーシーの部屋から壁越しに怒鳴り声が聞こえて来たのでハリーは部屋を出たのでした。

2人が怒鳴り合っているのでハリーが「どうしたんだい?」と訊くとパーシーが「僕の首席バッジがなくなった」と答えました。磨くのに外してベッド脇の机に置いたと怒鳴るパーシーにロンが触ってないと怒鳴っていたのです。

パーシーの首席バッジを持ち去っていたのはフレッドとジョージでした。そして翌朝にもトラブルが発生しました。いつものように笑顔のトムが紅茶を持ってハリーを起こしに来ました。ハリーが着替えを済ませたその時でした。

扉が勢いよく開くとトレーナーを頭から被ってまだ着替えの途中といった感じのロンが入って来ました。何でもパーシーがガールフレンドのペネロピー・クリアウォーターの写真にロンが紅茶をこぼしたと責めるんだそうです。

鼻の頭が赤く染みになったからと言って写真の額に顔を隠してしまっているのだそうです。だから一刻も早く汽車に乗ろう。ホグワーツに行きさえすればパーシーとは寝室は別なので離れていられるからというわけなんですよね。

そこにフレッドとジョージがやって来ました。2人はロンがパーシーを激怒させた事を誉めるため顔を覗かせたというわけです。その日はおそらくは当然魔法大臣コーネリウス・ファッジの計らいで魔法省から車が2台来ました。

ハリーにハーマイオニーを含めたウィーズリー一家一行はその2台の車に乗りキングズ・クロス駅に行ったのでした。

今日の最後に
イギリスでは1日に7回紅茶を飲むんだそうです。朝昼晩の食事の後に午前11時と午後3時とそれから目覚めた直後と就寝前の合計「7回」というわけです。昨日紹介したダーズリー夫妻の場合は就寝前の一杯という事になります。

そして何と「漏れ鍋」の亭主のトムは宿泊客全員に目覚めの紅茶を出しているんですよね。この「漏れ鍋」は一体どのくらいの人数が泊れるのかは分かりませんし何せ魔法で入れるのですから案外簡単にできるのかもしれません。

でも各部屋を回る手間を考えると結構大変な事ですよね。
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