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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

奮闘努力のかいもなくハリーはホグズミード村に行けないという事になってしまいました。ロンとハーマイオーがホグズミードに行ってしまい1人取り残されたハリーが城内をさまよっているとルーピン先生が声をかけて来ました。ルーピン先生の部屋でハリーは紅茶を飲みながら・・・(全3項目)

3-1.1人取り残されて
シリウス・ブラックは僕の命を狙っているらしい。ハリーは夏休みの最終日に「漏れ鍋」の食堂でウィーズリー夫妻が言い争っているのを聞いてしまいました。その時にアーサー氏がそう言っているのをハリーは聞いたのでした。

魔法大臣コーネリウス・ファッジが「漏れ鍋」でハリーを待っていたのも魔法省の車でキングズ・クロス駅まで連れて行ったのもウィーズリー一家をハリーがホグワーツ特急に乗るまで付き添わせるためだったというわけです。

しかしハリーはシリウス・ブラックの事をそれほど怖いとは思いませんでした。シリウス・ブラックがヴォルデモートの右腕だと言うのならヴォルデモートと同様ダンブルドアの事を恐れているに違いないとそう思ったからです。

それよりハリーにとって問題だったのはバーノン叔父さんが許可証にサインしてくれなかったのでホグズミードに行く見込みがなくなってしまった事でした。魔法大臣にも頼みました。しかしファッジにも断られてしまいました。

自分はハリーの保護者じゃないからなんだそうです。ロンはマクゴナガル先生が許可してくれると言いました。しかしバーノン叔父さんはマグルなのでと事の次第を説明してもマクゴナガル先生は許可をしてはくれませんでした。

そういう事だったので10月31日のハロウィンの日にはホグズミード行きが許可されましたがロンとハーマイオニーは行ってしまいました。そしてハリー1人だけが取り残されるという事になってしまったというわけなんですよね。

談話室に1人でいると信奉者に額の傷痕をしげしげと眺められるのでハリーは談話室を出て城内をうろうろしていました。するとホグズミード行きの生徒を送り出した直後らしい管理人のアーガス・フィルチに出くわしました。

フィルチが「何をしている?」と訊いて来たのでハリーが「別に何も」と正直に本当の事を答えました。するとフィルチは散々憎まれ口を叩いたその後に「お前のいるべき場所に戻れ。談話室にだ」とハリーに言ったのでした。

しかしハリーは談話室には戻りませんでした。ふくろう小屋に行ってヘドウィグに会おうかと思い階段を上がったり廊下を幾つか歩いていると後ろから「ハリー?」と自分の名前を呼ぶ声が聞こえて来ました。その声の主は?

ルーピン先生でした。ルーピン先生もまたハリーに「何をしている?」と訊いて来ました。けれどもフィルチの口調とは全く違っていました。ロンにハーマイオニーはどうしたねと訊くのでハリーはホグズミードだと答えました。

するとルーピン先生が次の授業用の水魔グリンデローが届いた所だから中に入らないかと言って来ました。そこでハリーはルーピン先生の部屋に入って行きました。部屋の隅に大きな水槽があり鋭い角を生やした水魔がいました。

3-2.ルーピン先生の部屋で
気味の悪い緑色の生き物が水槽のガラスに顔を押しつけて百面相をしたり細長い指を曲げ伸ばししたりしていました。ルーピン先生はハリーに「水魔だよ」と言うと何か考えながらグリンデローを調べつつこうも言ったのでした。

「こいつはあまり難しくはないはずだ。何しろ河童の後だしね。コツは指で絞められたらどう解くかだ。異常に長い指だろう?強力だがとても脆いんだ」

水魔は緑色の歯を剥き出すと隅の水草の茂みに潜り込んで行きました。するとルーピン先生はヤカンを探しながらハリーに「紅茶はどうかな?」と言って来ました。ルーピン先生もちょうど飲もうと思っていた所なのだそうです。

ハリーはぎこちなく「いただきます」と答えました。ルーピン先生が杖で叩くとたちまちヤカンの口から湯気が噴き出しました。ルーピン先生はハリーに「お座り」と言うと埃っぽい紅茶の缶のふたを取りながらこう言いました。

「すまないがティー・バックしかないんだ。しかしお茶の葉はうんざりだろう?」

ハリーは思わずルーピン先生を見ました。その目はキラキラと輝いていました。ハリーが「先生はどうしてそれをご存じなんですか?」と訊くとルーピン先生は「マクゴナガル先生が教えてくださった」とそう答えたのでした。

ルーピン先生は縁の欠けたマグカップをハリーに渡しながら「気にしたりしてはいないだろうね?」と訊きました。ハリーは「いいえ」と答えながらマグノリア・クレセント通りで見かけた犬の事を打ち明けようかと思いました。

しかしそれは思い止まりました。臆病者だと思われると考えたからです。ハリーはまね妖怪にも立ち向かえないとルーピン先生に思われているようなので尚更だと思ったのです。するとここでルーピン先生がこう訊いて来ました。

「心配事があるのかい。ハリー」

ルーピン先生にこう言われてハリーは「いいえ」と嘘をつきました。それから少し紅茶を飲み水魔が自分に向かって拳を振り回すのを眺めていました。しかしここで気が変わりました。ルーピン先生の机に紅茶を置くと・・・

「はいあります。先生。まね妖怪と戦ったあの日の事を覚えていらっしゃいますか?」

ハリーは出し抜けにこう訊きました。ルーピン先生はゆっくりと「ああ」と答えました。ハリーが唐突に「どうして僕に戦わせてくださらなかったのですか?」と訊くとルーピン先生はちょっと眉を上げてこう答えたのでした。

「ハリー。言わなくとも判る事だと思っていたが」

何故ルーピン先生はハリーとまね妖怪の対決を回避したのか?

その理由は?

3-3.対決させなかった理由
まね妖怪が君に立ち向かったらヴォルデモート卿の姿になるだろうと思った。それはハリーの意表を衝く予想外の答えでした。ハリーは目を見開きました。何故かと云うとルーピン先生はヴォルデモートの名を口にしたからです。

これまでヴォルデモートの名前を口に出して言ったのはダンブルドア校長1人だけでした。ルーピン先生はその理由としてあの時職員室でヴォルデモート卿の姿が現れたらハリーだけではなくみんなが恐怖に駆られると思った。

だからハリーとまね妖怪を戦わせなかったと言うのです。そう言われてハリーは「最初は確かにヴォルデモートを思い浮かべました」と正直に言いました。でもその後に吸魂鬼の事を思い出したんですと言うとルーピン先生は?

「そうか。そうなのか。いや感心したよ」

ルーピン先生は考え深げにこう言ったのでした。そしてハリーの驚いたような顔を見ると笑顔を浮かべ「それは君が最も恐れているものが恐怖そのものだという事なんだ。とても賢明な事だよ」とルーピン先生はそう言うのです。

吸魂鬼が一番怖いという事は君が最も恐れているのが恐怖そのものという事でそれは賢明な事なんだ。ルーピン先生にこう言われて何と答えていいのか分らなかったハリーはまた少し紅茶を飲みました。するとルーピン先生は?

「それじゃ私が君にはまね妖怪と戦う能力がないと思った。そんな風に考えていたのかい?」

ルーピン先生はハリーが思っていた事を鋭く言い当てました。ルーピン先生にそう言われてハリーは「はい」と答えながらも気持ちが急に軽くなりました。ルーピン先生は決して自分の事を「臆病者」と思っているわけではない。

それが判ったからというわけなんですよね。

今日の最後に
当サイトではこれまでも「リーマス・ルーピンは優秀な開心術士である」と指摘し折に触れて取り上げて来ました。ルーピン先生がハリーとまね妖怪を対決させなかったのはハリーがヴォルデモート卿を思い浮かべたからでした。

ハリーは「占い学」の最初の授業のお茶の葉占いでトレローニー先生に「死神犬が取り憑いている」と死の宣告をされました。その直後の授業が「変身術」でマクゴナガル先生は猫に変身したのに生徒の賞賛を受けませんでした。

そんな事はマクゴナガル先生にとっては初めての事でした。しかしハーマイオニーに事の次第を説明されてマクゴナガル先生はその理由を知ったというわけです。しかしルーピン先生はマクゴナガル先生の口からではなく・・・

ルーピン先生はマクゴナガル先生の心を読んでその事を知った。そこでハリーに「お茶の葉はうんざりだろう?」と言ったというわけです。マクゴナガル先生は決して他の先生の悪口を同僚の先生方に言ったりはしない人だ。

そう思うからこそ私は「ルーピン先生はマクゴナガル先生の心を読んでそれを知った」とそう思うんですよね。

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