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フレッドとジョージはハリーがホグズミード村に行けない事を気の毒に思って「忍びの地図」を譲り渡してくれました。ハリーはその地図に記されている秘密の抜け穴を通ってホグズミードに行ったのでした。ところがそこでハリーはシリウス・ブラックの最大の悪行を聞いてしまったのでした。(全3項目)

3-1.シリウス・ブラックの裏切り
シリウス・ブラックは僕の命を狙っているらしい。ハリーは夏休みの最終日に「漏れ鍋」の食堂でウィーズリー夫妻が言い争っているのを聞いてしまいその話の中でアーサー氏がそう言っていたのです。ところがだったのでした。

シリウス・ブラックがヴォルデモートの右腕だと言うのなら同じくらいダンブルドアの事を恐れているのでは?それなら自分はホグワーツの敷地内にいる限り安全だ。ところがそんな認識を打ち破る事件が起きてしまったのです。

それは10月31日ハリーがルーピン先生と紅茶を飲んだ直後の事でした。何と事もあろうにホグワーツにそのシリウス・ブラックが侵入してグリフィンドール寮の入口を守る肖像画「太った婦人(レディ)」に襲いかかったのでした。

アーサー氏もシリウス・ブラックはアズカバンを破って出られたのだからホグワーツにだって破って入れると言っていました。その懸念が的中してしまったのです。しかしアーサー氏はハリーに対してこう言っていたのでした。

それはハリーが何を聞いてもシリウス・ブラックを探したりしないと誓ってくれとアーサー氏は言ったのでした。どうして自分の命を狙っている人物をこちらから探さなくてはならないのか?何故アーサー氏はそう言ったのか?

クリスマス休暇の前日フレッドとジョージはハリーがホグズミードに行けるようにと「忍びの地図」を譲り渡してくれました。この地図にはホグズミードに繋がる秘密の抜け穴が幾つか記されていたからです。ところがでした。

ハリーが合流したロンとハーマイオニーと一緒にパブ「三本の箒」でバタービールを飲んでいるとそこにマクゴナガル先生とフリットウィック先生とハグリッドさらには魔法大臣コーネリウス・ファッジが姿を現したのでした。

ハリーの両親のポッター夫妻は父親のジェームズの無二の親友でまさに一心同体だったシリウス・ブラックの裏切りで死んだ。4人はハリーが机の下で聞いているとも知らないで当時の事を洗いざらいしゃべってしまったのです。

それを聞いてハリーは?

3-2.ハグリッドの小屋に行ってみると
未だかつて経験した事のない烈しい憎しみがハリーの体中を駆け巡っていました。ハリーは明け方まで眠れませんでした。目が覚めると寝室には誰もいませんでした。着替えをして談話室に下りて来るとそこもまた空っぽでした。

そこにはロンとハーマイオニーの2人しかいませんでした。ハリーが「みんなはどうしたの?」と訊くとロンが「いなくなっちゃった!今日が休暇1日目だよ。覚えているかい?」と答えてハリーをまじまじと見つめたのでした。

それからハリーたち3人の間ではシリウス・ブラックを巡って激しい議論が交わされました。やがてハリーの怒りの矛先は11才の誕生日に両親の事を話した時シリウス・ブラックの事を言わなかったハグリッドに向けられました。

きっかけを作ったのはロンでした。ロンが話題を変えようとして「ハグリッドの小屋に行こう。もう何百年も会ってないよ!」と言うとハーマイオニーは「ハリーは城を離れちゃいけないのよ」と言ってそれに反対をしました。

するとハリーは「よし行こう」と言いました。あの時ハグリッドはどうしてシリウス・ブラックの事を黙っていたのか?訊いてやるとハリーは言うのです。ここでシリウス・ブラックの事が持ち出されるのはロンの予想外でした。

ハリーがハグリッドの所に行くと言い張るので結局3人は「透明マント」を被って談話室を出るとハグリッドの小屋に向かいました。ロンが小屋の扉をノックしましたが答えがありません。ハグリッドは出かけているのかしら?

ハーマイオニーがそう言うとロンが扉に耳をつけました。変な音がする。ファングかな?聞いてと言われてハリーとハーマイオニーも扉に耳をつけました。すると小屋の中からは低く呻くような音が何度も聞こえて来るのです。

ロンが不安げに「誰か呼んだほうがいいかな?」と言うとハリーが扉を叩きながら「ハグリッド!ハグリッド中にいるの?」と呼びました。すると重い足音がしたかと思うと扉が軋みながら開きました。ハグリッドはいました。

ハグリッドは真っ赤な泣き腫らした目をして突っ立っていました。そして「聞いたか!」と大声で叫ぶとハリーの首に抱きついて来ました。これは尋常ではない行為でした。何しろハグリッドは普通の人の二倍はあるからです。

ハリーはハグリッドの重みで危うく押しつぶされそうになる所をロンとハーマイオニーに救い出されました。2人がハグリッドを持ち上げハリーも手伝ってハグリッドを小屋の中に引き戻しました。されるがままに運ばれ・・・

ハグリッドはテーブルに突っ伏して身も世もなく泣きじゃくっていました。ハーマイオニーが唖然として「ハグリッド何事なの?」と訊きました。その一方ハリーはテーブルに公式の手紙らしい物が広げてあるのに気づきました。

ハリーが「これは何?」と訊くとハグリッドの啜り泣きが二倍になりました。そして手紙をハリーのほうに押してよこしました。その手紙には魔法省の危険生物処理委員会事務所に4月20日に出頭するようにと書かれていました。

ハリーとハーマイオニーが必死にそして懸命に「諦めちゃ駄目だ!」といくら訴えてもハグリッドが泣き喚くのを止めないのでハリーとハーマイオニーは「どうにかしてよ!」とばかりにロンのほうを見ました。するとロンは?

「あー。お茶でも入れようか」

ロンがこう言うのでハリーが「こんな時に何を言ってるんだ?」と言いたげに目を丸くして見るとロンは肩をすくめて「誰か気が動転してる時。ママはいつもそうするんだ」と呟きました。そこで紅茶を入れる事になりました。

するとハグリッドは?

3-3.紅茶を出して貰って
それから何度も「助けてあげる」と約束をして貰い目の前に紅茶のマグカップを出して貰ってようやくハグリッドは落ち着きを取り戻しました。こうしてやっと口を利けるようになったハグリッドはハリーたちにこう言いました。

「お前さんたちの言う通りだ。ここで俺がボロボロになっちゃいられねぇ。しゃんとせな」

するとハグリッドのペットのボアハウンド犬のファングがテーブルの下から姿を現しハグリッドの膝に頭を載せました。ハグリッドはファングの頭を撫でながら「このごろ俺はどうかしとった」と反省の弁を口にしたのでした。

バックビークの事が心配だし誰も俺の授業を好きにならない。ハグリッドがこうぼやくとハーマイオニーが「みんなとっても好きよ!」とすぐに嘘をつきました。ロンも「うん。凄い授業だよ」とハーマイオニーに続きました。

ハグリッドを励ますつもりだったんでしょう。ロンが「レタス食い虫は元気?」と訊くとハグリッドは暗い表情で「死んだ。レタスのやり過ぎだ」と答えました。ロンは「ああそんな!」と言いながらも口元を緩ませていました。

やっと気持ちは落ち着いたもののハグリッドはまだまだ落ち込んでいるようでした。学校の全ての出入り口には吸魂鬼が配備されていました。あの吸魂鬼の奴らはハグリッドをとことん落ち込ませるんだそうです。その理由は?

「三本の箒」に飲みに行く毎に吸魂鬼のそばを通らなくてはならない。アズカバンに戻されたような気分になるのだそうです。ハグリッドは短期間でしたが昨年度アスガバンに入っていた事がありました。やや間を置いて・・・

「ハグリッド。恐ろしい所なの?」

ハーマイオニーが遠慮がちにこう訊くとハグリッドは「想像もつかんだろう」とひっそり答えました。あんな所は行った事がない。気が狂うかと思ったのだそうです。過去のひどい想い出ばかりが頭に浮かんで来るとの事でした。

バックビークをこのまま逃がそうと思った。遠くに飛んで行けばいいとそう思った。だけどどうやってヒッポグリフに「どこかに隠れていろ」と言って聞かせればいいんだ?そしてハグリッドは法律を破るのが怖いんだそうです。

ハグリッドの小屋に行っても全く楽しくありませんでした。でもハリーもまたシリウス・ブラックに対する憎しみの気持ちを忘れる事ができたというわけです。そういった観点から見れば行って良かったというわけなんですよね。

最後に
ハリーの両親ポッター夫妻が死んだのは父親のジェームズの無二の親友だったシリウス・ブラックが2人を裏切りヴォルデモートに2人の居場所を教えたからだった。シリウス・ブラックはポッター夫妻の「秘密の守人」だった。

11才の誕生日の時にハグリッドはハリーにその事を話しませんでした。あの時ハグリッドはハリーの両親がヴォルデモートに殺害された時の経緯を話す際に「荷が重過ぎるかもしれん」と言って一瞬躊躇をしていたんですよね。

それは私が思うにはハグリッドは事前にダンブルドアから「ハリーの両親がシリウス・ブラックの裏切りで死んだとは言わないように」と口止めをされていた。この事柄を避けて当時の話をハリーに説明するのは非常に難しい。

だからハグリッドは「荷が重過ぎる」と言ったのです。ダンブルドアはハグリッドにハリーが名付け親のシリウスに対する憎しみを抱いてホクワーツに入るのは良くないと言ってそれを説明させなかったと私はそう思いますね。

話は変わりますが今回の私が好きな紅茶を飲むシーンはもう4場面選んであります。したがっていずれまたこのシリーズは登場する事になります。
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