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たまたまではあるが我輩はあの方の計画を知っている。しかし何故ドラコが指名されたのか?これはルシウスが失敗した事に対する闇の帝王の復讐に違いない。ナルシッサのこの見解は当たっていました。そして自分がドラコを手助けできるかもしれんとスネイプが言うとナルシッサは?(全3項目)

3-1.あの方の計画を知っている
ベラトリックスはまだ不満そうだったもののスネイプにどうやって次の攻撃を仕掛けるべきかどうかを迷っているようでした。その沈黙に乗じてスネイプはナルシッサに我輩に助けを求めておいででしたなと声をかけたのでした。

するとナルシッサはスネイプに「私を助けてくださるのはあなたしかいないと思います」と答えました。夫のルシウス氏は監獄にいるのであなた以外には誰も頼る人がいないとナルシッサはスネイプにそう言ったというわけです。

闇の帝王は私がその話をする事を禁じました。それは誰にもこの計画を知られたくないと望んでいるから。とても厳重な秘密なのです。でもセブルス・スネイプになら話しても構わないのではとナルシッサはそう思ったようです。

「あの方が禁じたのなら話してはなりませんな。闇の帝王の言葉は法律ですぞ」

ところがスネイプはナルシッサにこう言ったのでした。言われたナルシッサはスネイプに冷水を浴びせられたかのように息を呑みました。その一方でベラトリックスはこの家に入ってから初めて満足気な表情を浮かべると・・・

「ほら!スネイプでさえそう言ってるんだ。しゃべるなと言われたんだから黙っていなさい!」

ベラトリックスはナルシッサに勝ち誇ったようにこう言いました。しかしスネイプは立ち上がって窓のほうに歩いて行きカーテンの隙間から外を覗いたその後にカーテンをぐいと閉めました。そしてナルシッサに向かって・・・

「たまたまではあるが我輩はあの方の計画を知っている」

スネイプは自分が闇の帝王が打ち明けた数少ない者の1人だと言ったのでした。そしてもし我輩が秘密を知る者でなかったらあなたは闇の帝王に対する重大な裏切りの罰を犯す事になったのだとナルシッサに警告をしたのでした。

「あなたはきっと知っていると思っていましたわ!」

こう言いながらナルシッサの息遣いは少し楽になっていました。あの方はあなたの事をとてもご信頼している。しかしベラトリックスのほうは一瞬浮かべた満足気な顔を一転して怒りの表情に変えスネイプにこう言ったのでした。

「お前が計画を知っている?」

するとスネイプは?

3-2.ルシウスを罰するため?
「お前が知っている?」繰り返しこう訊くベラトリックスにスネイプは「いかにも」と答えました。しかしスネイプはナルシッサに自分にどう助けて欲しいのかとそう言うのです。気持ちが変わるよう闇の帝王を説得して欲しい。

そう思っているのなら気の毒だが望みは全くない。するとベラトリックスが「ドラコは誇りに思うべきだ」と非情に言い放ちました。ベラトリックスは闇の帝王はむしろあの子に大きな名誉をお与えになったとそう言うのです。

それにドラコのためにはっきり言っておきたいがあの子は任務に尻込みしていない。自分の力を証明するチャンスを喜び期待に心を躍らせている。こう言うベラトリックスに対してナルシッサは涙ながらにこう訴えたのでした。

「それはあの子が16才で何が待ち受けているのかを知らないからだわ!」

ナルシッサはさらにスネイプに「どうしてなの?どうして私の息子が?危険過ぎるわ!これはルシウスが間違いを犯した事への復讐なんだわ。ええそうなのよ!」とも訴えたのでした。そんなナルシッサにスネイプのほうは?

スネイプは何も言わずナルシッサの泣き顔から目を背けていました。しかし聞こえないふりまではできません。あの方がドラコを選んだのはルシウスを罰するためなのよ。そうでしょう?そう詰め寄るナルシッサにスネイプは?

「ドラコが成功すれば他の誰よりも高い栄誉を得るだろう」

スネイプにこう言われてもナルシッサの気持ちは落ち着きません。何故なら成功するはずなどないからです。あの子にどうしてできましょう?闇の帝王ご自身でさえできなかった。それを聞いてベラトリックスも息を呑みました。

あなたは闇の帝王のお気に入りで相談役として一番信用されている。だからあの方を説得して欲しい。再び「闇の帝王を説得して欲しい」と懇願するナルシッサでしたがスネイプはそんなナルシッサにすげなくこう答えました。

「闇の帝王は説得される方ではない。それに我輩は説得しようとするほど愚かではない」

さらにスネイプは闇の帝王がルシウスにご立腹ではないなどと取り繕う事はできないと言うのです。ルシウスは指揮を執るはずだったのに自分自身も捕まったばかりか他に何人も捕まり加えて予言を取り戻す事さえも失敗をした。

闇の帝王がドラコを選んだのはやはりルシウスを罰するためだった。ナルシッサが思っていた通りだった。あの子を成功させるおつもりなどなく途中で死ぬのがお望みなのよ!スネイプももはや押し黙る事しかできませんでした。

あなたならドラコの代わりにできるわ。あなたはきっと成功するわ。そうすればあの方はあなたに他の誰よりも高い報償をお与えになる。ナルシッサはスネイプのローブの胸元を掴みこう訴えました。それに対してスネイプは?

スネイプはナルシッサの両手首を掴んで外すとゆっくりと「あの方は最後には我輩にやらせるつもりだ。そう思う。しかしまず最初にドラコにやらせると固く決めていらっしゃる」と涙で顔を濡らすナルシッサに言ったのでした。

「ナルシッサもう辞めなさい。これを飲んで我輩の言う事を聞くんだ」

スネイプはナルシッサをソファに座らせるとグラスにワインを注ぎ無理やり手に持たせるとこう言いました。ナルシッサは少し静かになりワインを撥ねこぼしながら震える手で一口飲みました。するとスネイプがこう言いました。

「可能性だが。我輩がドラコを手助けできるかもしれん」

するとナルシッサは?

3-3.破れぬ誓い
あの子を助けてくださる?あの子を見守って危害が及ばないようにしてくださる?こう言うナルシッサにスネイプは「やってみる事はできる」と答えました。ナルシッサはグラスを放り出すとスネイプの足下にひざまずきました。

「あなたがあの子を護ってくださるのなら。セブルス誓ってくださる?破れぬ誓いを結んでくださる?」

「破れぬ誓い?」と問い返すスネイプにベラトリックスは勝ち誇ったように高笑いをしました。やってみる事はできる。スネイプの言葉尻を鋭く捉えるとベラトリックスはナルシッサにこう言い放ったというわけなんですよね。

「ナルシッサ聞いていなかったのかい?ああこいつは確かにやってみるだろうよ。いつもの虚しい言葉だ。行動を起こす時になると上手くすり抜ける。ああもちろん闇の帝王の命令だろうともさ!」

スネイプはこう言い放つベラトリックスを見ませんでした。その目は自分の手を掴んだままのナルシッサの涙に濡れた目を見据えていました。この後スネイプの口から発せられた言葉を聞いてベラトリックスは驚愕したのでした。

「いかにも。ナルシッサ破れぬ誓いを結ぼう。姉君が結び手になる事にご同意くださるだろう」

驚きのあまりベラトリックスは口をあんぐりと開けていました。スネイプはナルシッサと向かい合ってひざまずくように座り2人は右手を握り合いました。そしてスネイプはベラトリックスに「杖が必要だ」と冷たく言いました。

ベラトリックスは杖を取り出しましたがまだ唖然としていました。するとスネイプが「それにもっとそばに来る必要がある」と言いました。ベラトリックスは前に進み出ると2人の頭上に立ち結ばれた手の上に杖先を置きました。

「セブルス。あなたは闇の帝王の望みを叶えようとする私の息子ドラコを見守ってくださいますか?」
「そうしよう」

「そしてあなたは息子に危害が及ばぬよう力の限り護ってくださいますか?」
「そうしよう」

「そしてもし必要になれば。ドラコが失敗しそうな場合は闇の帝王がドラコに遂行を命じた行為をあなたが実行してくださいますか?」

「そうしよう」

スネイプが「そうしよう」と言うたびにベラトリックスの杖からは眩しい炎の舌が噴き出し輝く細い鎖を形作って行ったのでした。最後の誓いの時にはスネイプの手がピクリと動きはしたものの手を引っ込めはしませんでした。

こうして「破れぬ誓い」は結ばれたのでした。

今日の最後に
可能性だが我輩がドラコを手助けできるかもしれん。やってみる事はできる。スネイプは常にここぞという時に上手くすり抜ける事ができるようにとこういった言い方をして来ました。そこをベラトリックスに突っ込まれました。

そうそういつもすり抜けてばかりいてはベラトリックスを筆頭にスネイプを疑っている死喰い人たちに対して返す言葉がなくなるというものです。そこでダンブルドアはそういう立場のスネイプに配慮を施したというわけです。

それをハリーが知ったのは随分と月日が経ってからの事でした。
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