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ハリーにとってはもちろん朗報以外の何物でもなかったのですがドローレス・アンブリッジがホグワーツを去ってまたしても先生が1人足りなくなってしまったので補充する必要に迫られたというわけです。ところがその古い同僚の方の住まいに足を踏み入れてみると・・・(全3項目)

3-1.到着したのは?
自分が騙り者ではないという事を確かめるために事前にジャムの好みを調べておくべきだった。ダンブルドアにこう言われて戸惑うハリーでしたが魔法省から送られたパンフレットについて実は訊きたい事が他にもあったのです。

あのパンフレットに「亡者」とか書いてありました。一体どういうものですか?パンフレットでははっきりしませんでした。ハリーがこう訊くとダンブルドアは「屍じゃ」と冷静に答えた後さらに詳しく説明してくれたのでした。

闇の魔法使いの命令通りの事をするように魔法がかけられた死人の事だそうです。しかしここ暫くつまり前回ヴォルデモートが強力だった時以来はこの亡者は目撃されていないんだそうです。これは言うまでもない事だが・・・

ヴォルデモートは死人で軍団ができるほど多くの人を殺害した。亡者の説明を終えるとダンブルドアはハリーに「ここじゃよ」と言ったのでした。どうやら例のダンブルドアの古い同僚の方が住んでいる所に到着したようでした。

2人は小奇麗な石造りの庭つきの小さな家に近づいていました。門に向かっていたダンブルドアが急に立ち止まりました。しかしハリーは「亡者」という恐ろしい考えを咀嚼するのに忙しく他事に気づく余裕がありませんでした。

そのためダンブルドアにぶつかってしまいました。ダンブルドアが「何と。何と。何と」と言うので視線をたどって行くと愕然としました。きちんと手入れされた庭の小道の先の玄関の扉の蝶番が外れてぶら下がっているのです。

ダンブルドアは通りの端から端まで目を走らせました。全く人の気配がありません。ダンブルドアはハリーに「杖を出してわしに従いて来るのじゃ」と低い声で言い門を開けハリーを後ろに従え素早く音もなく小道を進みました。

「ルーモス!光よ!」

ダンブルドアの杖先に明かりが灯り狭い玄関ホールが照らし出されました。左側の扉が開けっぱなしになっています。ダンブルドアは杖灯りを掲げながら居間に入って行きました。ハリーもそのすぐ後ろに従いて行ったのでした。

そこで2人が見た光景は?

3-2.乱暴狼藉の跡が
乱暴狼藉の跡が目に飛び込んで来ました。バラバラになった床置時計が足下に散らばり文字盤は割れ振り子は打ち棄てられた剣の如く少し離れた所に横たわっています。ピアノは横倒しになり鍵盤が床の上にばら撒かれています。

鍵盤のそばには落下したシャンデリアの残骸が光っています。クッションはつぶれて脇の裂け目から羽毛が飛び出していますしグラスや陶器の欠けらがそこいら中に粉を撒いたように飛び散っていました。加えて部屋の壁には?

ダンブルドアが杖をさらに高く掲げて照らし出すと壁紙にはどす黒いべっとりした何かが飛び散っています。ハリーが小さく息を呑んだのでダンブルドアは振り返ると「気持ちの良いものではないのう」と重い声で言いました。

「そう何か恐ろしい事が起こったのじゃ」

こう言うとダンブルドアは注意深く部屋の中央まで進み足下の残骸をつぶさに調べました。ハリーも後に従い横倒しになったピアノや引っくり返ったソファの陰に死体があるのではと半分びくびくしながらあたりを見回しました。

争いがあったのでは?その人が連れ去られたのではありませんか?壁の真ん中まで飛び散るほどの血痕を残したのなら相当にひどく傷ついているのではと想像してしまうのを打ち消しながらハリーがこう訊くとダンブルドアは?

「いや。そうではあるまい」

ダンブルドアはこれも横倒しになっている分厚過ぎる肘掛椅子の裏側をじっと見ながら静かにこう言いました。ハリーが「ではその人は?」と訊くとダンブルドアは「まだそのあたりにいるとな?その通りじゃ」と答えました。

するとダンブルドアは突然さっと身を翻して膨れ過ぎたその見ていた肘掛椅子のクッションに杖先を突っ込みました。すると何と驚くべき事に椅子が「痛い!」と叫ぶではありませんか!ダンブルドアは体を起こしながら・・・

「こんばんは。ホラス」

ダンブルドアは肘掛椅子に向かって挨拶をしました。ハリーは驚くあまり口をあんぐりと開けました。そこにはもう肘掛椅子はなく堂々と太った禿の老人がうずくまり下っ腹をさすりながら涙目で恨みがましく見上げていました。

それがダンブルドアの古い同僚のホラス・スラグホーンその人だったというわけなんですよね。

3-3.ホラス・スラグホーン
ホラスと呼ばれたその男はよいしょと立ち上がりながら声を荒げて「そんなに強く杖で突く必要はなかろう。痛かったぞ」と言いました。飛び出した目と堂々たる銀色のセイウチ髭。ライラック色の絹のパジャマを着ていました。

頭には髪の毛が一本もないので杖灯りが反射していました。背丈はダンブルドアの顎にも届かないほどでした。まだ下っ腹をさすりながらよろよろと立ち上がると呻くように「何でバレた?」とダンブルドアに訊いていました。

肘掛椅子のふりをしていたのを見破られたというのに見事なほどに恥じ入る様子がありません。そんな様子を見てダンブルドアはむしろ面白がっているようにさえ見えました。そしてダンブルドアはこう言ったというわけです。

「親愛なるホラスよ。本当に死喰い人が訪ねて来ていたのなら家の上に闇の印が出ていたはずじゃ」

ホラスは手で額をピシャリと叩き「闇の印か。何か足りないと思っていた。まあよいわ。いずれにせよそんな暇はなかっただろう。君が部屋に入って来た時には腹のクッションの膨らみを仕上げたばかりだったし」と呟きました。

ホラスは大きな溜め息をつきました。するとダンブルドアが「片付けの手助けをしましょうかの?」と礼儀正しく訊きホラスは「頼む」と答えました。長身と小柄の2人の魔法使いが背中合わせに立ち杖を掃くように振りました。

家具が飛んで元の位置に戻り飾り物は空中で元の形になりました。羽根はクッションに吸い込まれ破れた本も元通りになりながら本棚に収まりました。石油ランプは脇机まで飛んで戻り再び火が点りましたし他の物もそうでした。

数多の写真立ても壁も元通りになりました。壁についていたのはドラゴンの血だったそうです。私の最後の一本だが値段はこのごろ天井知らずなのだそうです。すると「まだ使えるかもしれん」と言ってホラスは歩いて行くと?

食器棚の上に置かれたクリスタルの小瓶を明かりにかざし中の液体を調べて「フム。ちょっと埃っぽいな」と言いました。ホラスは瓶を戸棚の上に戻すとまた溜め息をつきました。ハリーに視線が行ったのはその時の事でした。

ホラスは「ほほう」と言うとその丸い大きな目をハリーの額に刻まれた稲妻形の傷痕に走らせました。ホラスが興奮したように「ほっほう!」と言うとダンブルドアが双方に互いの人物を紹介するために進み出て来たのでした。

「こちらはハリー・ポッター。ハリーこちらがわしの古い友人で同僚のホラス・スラグホーンじゃ」

するとホラス・スラグホーンは?

今日の最後に
先学期の末ハリーはシリウスを失った悲しみで自暴自棄になり校長室で怒鳴るわ所狭しと暴れ回るわでダンブルドアの数々の持ち物を破壊しました。しかし迎えに来たダンブルドアは気にする素振りを微塵も見せませんでした。

それは「その程度の事は大した事じゃない」というわけだったんですよね。杖を掃くように動かせば一瞬の内に校長室は元に戻ったというわけです。それを実際に「ほらこの通り」とハリーの前でやって見せたというわけです。

あらゆる物があっという間に元通りになるのを見てハリーも胸のつかえが取れたと私はそう思いますね。(笑)
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