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ダンブルドアの個人教授は一体いかなる内容なのか?ロンもハーマイオニーも色々と想像を巡らせていましたがハリーが実際に受けてみると「憂いの篩」で過去の光景を見せてヴォルデモートの生涯を生まれる前の祖父の代から振り返るというものでした。そこでハリーが知った事とは?(全3項目)

3-1.ゴーント一家
こんな所には誰も住んでいない。ハリーがそう思った途端に窓が開いて湯気と煙が出て来て木の茂みから1人の男が出て来た。当初ハリーは何故オグデンが男の話す言葉を理解できないのか分りませんでした。蛇語だったのです。

男は蛇語で「お前は歓迎されない」と言った後オグデンに襲いかかりました。すると年老いた男が家から飛び出して来てその男に大声で「モーフィン!」と呼びかけました。モーフィンは小刀を手にして高笑いをしていました。

年老いた男はモーフィンの傍らで立ち止まるとオグデンを見下ろし「魔法省だと?」と言いました。するとオグデンは怒ったように「その通り!」と答えその男に「それであなたは察するにゴーントさんですね?」と訊きました。

ゴーントは喧嘩を吹っ掛けるように「前触れなしに来るからだ。そうだろうが?ここは個人の家だ。ズカズカ入って来れば息子が自己防衛するのは当然だ」とモーフィンが襲いかかったその理由をオグデンに説明したのでした。

それに対してオグデンは「何に対する防衛だと言うんです?え?」と抗議しました。ゴーントはほとんど唇を動かさずに口の端でモーフィンに蛇語で「家の中に入れ。口答えするな」と言ったのでした。言われたモーフィンは?

モーフィンは口答えしかかりましたが父親の脅すような目つきを見て思い直したようで家の中に入って行きました。そんなゴーントにオグデンは「私はあなたの息子さんに会いに来たんです」と言ってゴーントに要件を伝えました。

「あれがモーフィンですね?」と訊くオグデンにゴーントは「ふん。あれがモーフィンだ」と素っ気なく答えました。するとゴーントは突然食ってかかるようにオグデンに「お前は純血か?」と訊きました。そう問われて・・・

オグデンは「どっちでもいい事です」と冷たく答えました。確かにそうでしょう。しかしそう言われてゴーントのほうは明らかに違う気持ちになったようです。目を細めてオグデンの顔を見ると嫌味たっぷりの挑発口調で・・・

「そう言えばお前みたいな鼻を村でよく見かけたな」

こう呟かれてオグデンは「そうでしょうとも。息子さんが連中にしたい放題をしていたのでしたら」と言葉を返したのでした。そしてオグデンはゴーントに「よろしければこの話は中で続けませんか?」とそう言ったのでした。

ここでゴーントは実は事前に魔法省から手紙が届いていたのに開封していない事を明らかにしてオグデンに「文句は言えないですな」と言われてしまったのでした。私が伺ったのは早朝ここで魔法法の重大な違反が起ったからだ。

オグデンにこう言われゴーントは「判った。判った。判った」と喚いたその後に「さあ家へ入りやがれ。どうせクソの役にも立たんぞ!」と言って渋々しかたなくという感じでオグデンを家の中に入れたというわけなんですよね。

3-2.メローピー・ゴーントとトム・リドル・シニア
家の中に入って行くとあたふたと動く音がしてハリーはそこに若い女性がいるのに気づきました。着ている灰色の服はボロボロで艶のない髪はダラリと垂れ到底器量よしとは言えず蒼白く相当ぼってりとした顔立ちをしています。

2人の男よりは小ざっぱりしていたもののハリーはこんなに打ちひしがれた顔は見た事がないと思いました。オグデンが物問いたげに見ていたのでゴーントが渋々といった感じで「娘だ。メローピー」と紹介をしたのでした。

オグデンは「おはようございます」と挨拶しましたがメローピーは答えません。そしてオグデンは「さてゴーントさん」と言って話し始めました。単刀直入に申し上げますが息子のモーフィンさんがマグルの面前で魔法を使った。

それは昨夜半過ぎの事で魔法をかけたと信じるに足る根拠があるとの事でした。するとそこで耳を聾する音がしました。メローピーが深鍋を1つ落としたのです。するとゴーントは娘に向かって罵詈雑言をぶつけ始めたのでした。

あまりの物言いにオグデンはショックを受けたように「ゴーントさん。そんな!」と言いました。メローピーは既に鍋を拾い上げていましたが掴み損ねてまた落とし杖を取り出しましたが鍋は吹き飛んで壁に当たって割れました。

それを見てゴーントは娘に再び暴言を浴びせかけました。メローピーはよろめきながら鍋のほうに歩いて行きましたが杖を上げる前にオグデンが「レパロ!直れ!」としっかり唱えると鍋はあっという間に元通りになりました。

オグデンは改めて話し始めました。するとゴーントは「1回聞けば沢山だ!」と言いました。オグデンが「モーフィンは魔法法を破ったのです」と厳しく言っているのにも関わらずゴーントは相変わらず暴言を吐き続けました。

そして自分の手の中指に嵌めてある指輪をオグデンに突きつけ娘のメローピーの首にかかっていた金鎖を見せつけると我々はサラザール・スリザリンの末裔だ。だから我々に向かってそんな口の利き方をするなと言ったのでした。

オグデンはゴーントに残念ながらあなたの先祖も私の先祖もこの件には何の関わりもありませんと粘り強く言いました。しかしゴーントは全く反省の色を見せません。そんなゴーントの態度を見てオグデンはこう言ったのでした。

「話し合っても埒が明きませんな。息子さんの態度からして自分の行為を何ら後悔していない事は明らかです」

ところがオグデンがモーフィンに対して口頭尋問に出頭するようにと召喚状を読み上げているその時でした。オグデンは急に言葉を切りました。家の外から馬の蹄の音と鈴の音。さらには声高に笑う声が聞こえて来たからでした。

するとオグデンを置き去りにしてゴーントと息子のモーフィンが蛇語で話し始めました。メローピーはあのマグルを見るのが好きだ。あいつが通る時はいつも庭にいて生垣の間から覗いている。そうだろう?それに昨日の夜は。

窓から身を乗り出してあいつが馬で家に帰るのを待っていた。そうだろう?サラザール・スリザリンの純血の末裔の俺の娘が穢れた泥の血のマグルに焦がれているのか?このいやらしいスクイブめ!血を裏切る汚らわしい奴め!

ゴーントは怒りで抑制が利かなくなり娘メローピーの首を両手で絞め始めました。オグデンは「止めろ!」と叫ぶと杖を上げ今度は「レラシオ!放せ!」と叫びました。ゴーントは吹き飛ばされて娘から離れ仰向けに倒れました。

怒り狂ったモーフィンが襲って来たのでオグデンは命からがら逃げ出しました。ダンブルドアがオグデンを追わなければならないと告げたのでハリーはそれに従いました。メローピーの悲鳴がハリーの耳にこだましていました。

家を飛び出した所でオグデンは艶やかな栗毛の馬に衝突しました。その馬にはとてもハンサムな黒髪の青年が乗っていました。オグデンは頭のてっべんから爪先まで埃だらけになりながらほうほうの体で小道を走って行きました。

それを見届けた所でダンブルドアとハリーは「憂いの篩」を出て校長室に戻って来たのでした。

3-3.校長室に戻って来て
「あの小屋の娘はどうなったんですか?メローピーとかそんな名前でしたけど?」校長室に戻って来るとハリーは真っ先にこう訊きました。するとダンブルドアからは「おう。あの娘は生き延びた」という答えが返って来ました。

あれからオグデンは魔法省に戻り15分後には援軍を連れて再びやって来たのだそうです。モーフィンと父親の男2人は抵抗したものの2人とも取り押さえられてウィゼンガモット法廷で有罪の判決が出てアズカバン送りになった。

モーフィンは既にマグル襲撃の前科を持っていたので3年間。一方父親のマールヴォロはオグデンの他に数人の魔法省の役人を傷つけたため6カ月の収監になった。ここでハリーは「マールヴォロ」という名に反応したのでした。

ヴォルデモートの祖父マールヴォロと息子モーフィンに娘メローピーはゴーント家最後の3人だった。非常に古くから続く魔法界の家柄だがいとこ同士が結婚する習慣から何世紀にも渡り情緒不安定と暴力の血筋で知られていた。

常識の欠如に壮大な事を好む傾向が加わってマールヴォロの数世代前には先祖の財産を既に浪費し尽くしていたんだそうです。マールヴォロは惨めさと貧困の中に暮らし非常に怒りっぽい上に異常な傲慢さと誇りをも持っていた。

さらには先祖代々の2つの家宝を息子と同じぐらいそして娘よりずっと大切に持っていた。そして艶やかな栗毛の馬に乗っていたハンサムなマグルこそがメローピーが密かに胸を焦がしていたトム・リドル・シニアだそうです。

「それで2人は結婚したんですか?」

あれほど恋に落ちそうもない組み合わせは他には想像がつかない。信じられない思いでこう訊くハリーにダンブルドアは「忘れているようじゃの」と答えました。ダンブルドアは「メローピーは魔女じゃ」とハリーに言いました。

父親に怯えていた時はその魔力が十分生かされていたとは思えない。マールヴォロとモーフィンがアズカバンに入って安心し生まれて初めて1人になり自由になった。メローピーはきっと自分の能力を完全に解き放ったんだろう。

そして暑い日にリドルが1人で乗馬をしている時に「愛の妙薬」が入った水を飲ませた。大地主の息子が碌でなしの娘のメローピーと駆け落ちをしたという事でリドル・ハングルトンの村はその醜聞で湧き返ったんだそうです。

しかし村人の驚きはマールヴォロが受けた衝撃に比べれば取るに足らないものだった。マールヴォロは娘が暖かい食事を用意して自分の帰りを忠実に待っていると期待していた。ところが待ち受けていたのはそうではなかった。

家にあったのは分厚い埃と娘が何をしたかを説明する別れの手紙だった。ダンブルドアが探りを入れた事から判ったのはマールヴォロはそれから一度も娘の名前はおろかその存在も口にしなかった。それほどの衝撃だったのです。

それでメローピーは死んだのですね?ヴォルデモートは孤児院で育ったのでは?こう訊くハリーにダンブルドアは結婚後の事は随分と推量を余儀なくされるものの何が起ったのかを論理的に推理するのは難しくないと答えました。

結婚をしてから数ヵ月後にトム・リドルはリトル・ハングルトンの屋敷に妻を伴わずに帰って来た。近所ではリドルが「たぶらかされた」とか「騙された」と話しているという噂が飛び交ったのだそうです。つまり事の真相は?

メローピーは夫を深く愛していたので魔法で夫を隷従させ続ける事に耐えられなくなった。だからメローピーは薬を飲ませるのを止めるという選択をした。自分が夢中だったので自分の愛に応えてくれるとそう思ってしまった。

赤ん坊のために一緒にいてくれるとそう思ったのかもしれないとダンブルドアは言うのです。しかしそうだとしたらメローピーの考えはそのいずれも誤りだった。リドルは妻を捨て二度と会う事も息子のその後をも調べなかった。

「今夜はこのくらいでよいじゃろう」と言うダンブルドアにハリーは「こんな風にヴォルデモートの過去を知る事は大切な事ですか?」と訊くとダンブルドアは「非常に大切な事じゃと思う」と答えました。それに対して・・・

ハリーが「それは予言と何か関係があるのですか?」と訊くとダンブルドアは「大いに関係しておる」と答えたのでした。やはり何といってもダンブルドアの個人教授なのですからそれはもう回りくどいというわけなんですよね。

今日の最後に
こうしてダンブルドアの最初の個人教授は終了という事になりました。するとハリーはダンブルドアに今ここで知った事をロンとハーマイオニーに話してもいいでしょうかと訊きました。ハリーにそう訊かれてダンブルドアは?

ダンブルドアは一瞬ハリーを観察するようにじっと見つめたその後に他の者に一切口外しないようにとの条件をつけた上で話してもいいと答えました。これについては予言の内容を2人には話せと言ったのですから当然ですよね。

そしてハリーは校長室を出ようとして扉の所まで来た際にスラグホーンを説得しに行った時ダンブルドアが嵌めていた指輪を見つけてダンブルドアにこの指輪の事を訊いています。つまりスラグホーンに見せるために嵌めていた。

何故ダンブルドアはこの指輪をスラグホーンに見せたんでしょうか?それはスラグホーンがこの指輪がいかなる物なのか知っているという事でしょうか?後の巻で明らかになったあの事を知っているのは少数派のようですからね。
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