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5年生の新学期初日ハリーは毎年恒例の「イッチ年生はこっち」を聞こうとしました。ところがそれが聞こえないのです。代わりに呼びかけていたのは昨年度ハグリッドがお休みをした時に短期間「魔法生物飼育学」を教えていたグラブリー・プランク先生でした。そしてハグリッドが帰って来るとハリーたちは・・・(全3項目)

3-1.ハグリッドが帰って来たのは?
ハリーは2年生の時こそ屋敷しもべ妖精のドビーに邪魔されてホグワーツ特急に乗れずホグズミード駅に降り立つ事ができなかったもののそれ以外の新学期初日9月1日にはハグリッドの「イッチ年生はこっち」を聞いて来ました。

ところが5年生の時にはそれがなかったのです。代わりに別の声が呼びかけていました。それは昨年度のクリスマス休暇明けに短期間ハグリッドがお休みした際「魔法生物飼育学」を教えていたグラブリー・プランク先生でした。

馬車が校門を通過して校庭に入るとハリーは身を乗り出し禁じられた森の端にあるハグリッドの小屋に灯りが見えはしないかと目を凝らしました。しかし校庭は真っ暗でした。馬車から真っ先に降りた時もハリーは確かめました。

でもどう見てもそこから見えるハグリッドの小屋には人の気配はありませんでした。大広間に入り教職員テーブルを眺めてみてもやはりハグリッドの姿はありません。ロンも心配そうな顔でハーマイオニーもまた不安そうでした。

「辞めたはずないし」と言うロンにハリーは「そんなこと絶対ない」ときっぱり言いました。もしかして怪我しているとか?そう言うハーマイオニーにハリーは即座に「違う」と答えました。それなら一体ハグリッドはどこに?

この夏にやっていたダンブルドアの任務からまだ戻って来ていないのかも。ハリーがこう言うとロンは納得しました。一方ハーマイオニーはハグリッド不在の決定的理由を探すように教職員テーブルを端から端まで眺めました。

するとそこに見慣れない顔が1人だけいました。それは8月12日にハリーが魔法省で懲戒尋問を受けた時に魔法大臣コーネリウス・ファッジの隣に座っていたドローレス・アンブリッジという人物だったのです。ところがでした。

その人物が今年度の「闇の魔術に対する防衛術」の教職に就いたのでした。そしてハグリッドがホグワーツに戻って来たのはクィディッチの開幕戦グリフィンドール対スリザリン戦が行われた日の夜遅くの事だったんですよね。

そこでハリーたち3人がした事とは?

3-2.早速の訪問
その時ハリーとロンは最悪中の最悪の心理状態でした。ロンはドラコ・マルフォイが作った「ウィーズリーこそ我が王者」という歌による揺さぶり作戦にまんまんと陥れられてしまい大量失点を許すという大失態を演じました。

一方ハリーのほうはそのマルフォイの挑発に乗ってしまいジョージと2人がかりでマルフォイを襲うという暴挙に打って出てしまいました。そのためアンブリッジにクィディッチ生涯禁止処分を言い渡されてしまったんですよね。

そんな2人にハーマイオニーが「1つだけ2人を元気づける事があるかもしれないわ」と言いました。ハリーは「へーそうかい」と言いながら「そんな事があるわけない」とそう思いました。ところがそれがあったというわけです。

ハグリッドが帰って来たのです。ハリーは男子寮の階段を全速力で駆け上がり「透明マント」と「忍びの地図」を持って来ました。それはもう猛スピードだったのでハーマイオニーが手袋と襟巻きをして来た時は準備万端でした。

ロンが遅いぞとばかりに舌打ちしたのでハーマイオニーは「だって外は寒いわよ!」と言い訳をしました。こうして3人はマントを被ってフィルチやミセス・ノリスがいないかを地図で見ながらハグリッドの小屋に向かいました。

運のいい事に「ほとんど首なしニック」以外には誰も見かけませんでした。近づいて行くとハグリッドの小屋の煙突から煙が立ち昇るのが見えてハリーは心が躍りました。ロンとハーマイオニーもハリーの後に続いて歩きました。

だんだん深くなる雪を無我夢中で踏みしめながら3人はようやく小屋に到着しました。ハリーが玄関の扉を拳で三度叩くと小屋の中で犬のファングが吼え始めるのが聞こえて来ました。ハリーが鍵穴からこう呼びかけたのでした。

「ハグリッド。僕たちだよ!」

すると中からは「よう来たか!」と言うのが聞こえました。3人はマントの中で微笑み合いました。声の調子でハグリッドが喜んでいるのが判ったからです。ハグリッドは帰ってからまだ3秒と経っていないにとも言いました。

閂が外されて扉が開きました。すると何とハーマイオニーが悲鳴を上げました。それを聞いてハグリッドは「静かにせんかい!」とハーマイオニーをたしなめました。ところがハグリッドの姿を見てハリーとロンも驚いたのです。

3-3.やっぱり見え見え?
ハグリッドは慌てて「何でもねえ。何でもねえったら!」と言うと扉を閉めて急いでカーテンを全部閉めました。しかしそれでもハーマイオニーは驚愕してハグリッドを見つめ続けたのでした。その状態が状態だったからでした。

ハグリッドの髪はべっとりと血で塊まり顔は紫色やどす黒い傷だらけで左目は細い筋のように見えます。顔も手も切り傷だらけで血が出ている所もありました。そろりそろりと歩いているのでどうやら肋骨が折れているようです。

ハグリッドの異様な成りを見て取ってハリーが「一体何があったの?」と問い詰めました。その問いにハグリッドは「言ったろうが。何でもねえ」と断固として言い張りました。そしてハグリッドは「茶飲むか?」と言いました。

何でもないわけがありません。ロンもまたハグリッドに「何でもないはずないよ。ひどい状態だぜ!」と言いました。それでもハグリッドは「言っとるだろうが。ああ大丈夫だ」と言って上体を起こし3人に笑いかけたのでした。

でもハグリッドは顔をしかめました。それでもやはりホグワーツに帰って来た次の瞬間にハリーたちに会えてうれしいようで「お前さんたちにまた会えてうれしいぞ。夏休みは楽しかったか?」と言ったというわけなんですよね。

ハーマイオニーはマダム・ポンフリーの所に行くべきだと言いました。するとハグリッドは「自分で処置しとる」と言ってテーブルの所まで歩いて行き置いてあった布巾を力強く引きました。それは血の滴る緑がかった肉でした。

食べるつもりじゃないよね?毒があるように見える。こう言うロンにハグリッドは「それでええんだ。ドラゴンの肉だからな」と答えました。そもそもこのドラゴンの肉は食べるために入手したのではないとの事なんだそうです。

その答えはすぐに出ました。ハグリッドはその生肉を摘まみ上げて顔の左半分に貼りつけました。ハグリッドによれば「楽になったわい。こいつぁずきずきに効く」との事でした。するとハーマイオニーが静かにこう言いました。

「ハグリッド。巨人に襲われたの?」

ハリーが「何があったのか話してくれる?」と訊いてもハグリッドは極秘だから漏らしたら首になってしまうと答えました。しかしハーマイオニーにこう言われてその顔から生肉がずり落ち「巨人?」とハグリッドは言いました。

ロンが「見え見えだし」と言うとハリーは頷きました。ハグリッドは3人をじろりと睨むと怒ったように鼻を鳴らしてお湯の沸いたヤカンのほうに歩いて行きました。そしてハリーたち3人にこう言ったというわけなんですよね。

「お前さんらみてえな小童は初めてだ。必要以上に知りすぎとる」

ハグリッドは「誉めとるわけじゃあねえぞ。知りたがり屋とも言うな。お節介とも」とも言いました。しかし本当はもう話したくてうずうずしているようでした。ハリーが「それじゃ巨人を探していたんだね?」と言うと・・・

ハグリッドはテーブルに着いた3人の前に紅茶を置いてマダム・マクシームと共に巨人の居住地に赴いた事を語り始めたのでした。

今日の最後に
前回の記事に続いてハグリッドが登場しました。実はハグリッドは自分の小屋にお客さんが来たら挨拶代わりに紅茶を出すと決めているようなんですよね。したがって毎回いつもハリーたちが行くと当たり前のように出て来ます。

そのため紅茶が出て来る場面を拾い出すとどうしてもハグリッドが登場する頻度が高くなるというわけです。でも前回の記事でハリーたちにケーキつきの紅茶を出してくれたのはハグリッドではなくてダンブルドア校長でした。

今回ハリーたち3人に紅茶を出したのは間違いなくハグリッドでした。
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