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当初は「闇の魔術に対する防衛術」の一教師に過ぎなかったドローレス・アンブリッジだったのですが次々に新しい教育令を発布してその権限を増大して行きました。そしてついにはホグワーツの校長に就任しました。するとまるでそれを待っていたかのようにして・・・(全3項目)

3-1.日に日に強まる権限と権力
言ってみれば出向という形で魔法省から派遣されて来たドローレス・アンブリッジが「闇の魔術に対する防衛術」の教職に着任しました。しかしその就任初日は極めて異例なスタートを切る事になったというわけなんですよね。

それは何と新任の教師がダンブルドア校長の話を途中で遮ったのです。ダンブルドアはほんの一瞬だけ驚いた様子でしたが優雅に腰掛けると謹聴するような顔をしました。アンブリッジ先生の話を聞く事ほど望ましい事はない。

そう言わんばかりの表情でした。他の先生方はダンブルドアほど巧みに驚きを隠しませんでした。スプラウト先生の眉毛はふわふわ散らばった髪の毛に隠れるほど吊り上がりマクゴナガル先生の唇は真一文字に結ばれていました。

この2人の先生の表情を見ても前例のない事だというのは容易に判る事です。ところがアンブリッジは「闇の魔術に対する防衛術」の一教師に留まりませんでした。新たな教育令を次々と発布してその権限を強めて行ったのです

それは学期が始まって一週間後の月曜日の「日刊予言者新聞」に掲載されました。教育令第23号によって新たに創設された「ホグワーツ高等尋問官」という職位にアンブリッジが就任したのです。それはとんでもない地位でした。

何とアンブリッジが同僚の先生方を査察し然るべき基準を満たしていないと判断した場合には解雇できるのです。教育令第25号ではアンブリッジはホグワーツの生徒に関する全ての処罰に制裁に特権を剥奪する権限を持ちました。

つまりこの教育令により寮監の先生をも越える権限を手にしたというわけです。この教育令を利用してアンブリッジはハリーをクィディッチ生涯禁止処分にし加えてハリーからホグズミード村に行く特権を剥奪してしまいました。

そしてついにアンブリッジはトレローニー先生を解雇しました。さらに行き着いた先がホグワーツ魔法魔術学校の校長の座だったというわけです。ハーマイオニーの呼びかけで結成されたダンブルドア軍団の活動が露見し・・・

ハリーを退学の危機から救うためにダンブルドアは身代わりになって校長の座を投げ出しホグワーツを去って行ったのでした。魔法大臣コーネリウス・ファッジが発布した教育令第28号によりアンブリッジは校長に就任しました。

3-2.校長に就任したその日に
アンブリッジは校長になると「尋問官親衛隊」を創設し監督生制度を完全に覆す策に打って出て来ました。これまでホグワーツではできなかった監督生同士の減点がこの「尋問官親衛隊」ならできてしまうという事なんですよね。

しかしアンブリッジが校長になって憤然として立ち上がったのがハリーと一緒にクィディッチ終身禁止処分になったフレッドとジョージでした。俺たちはこれまでは常に一線を守った。しかしもうそんな事など一切気にはしない。

ちょっとした大混乱こそ親愛なる新校長にふさわしい。だから2人はハリーたち3人とアーニー・マクミランに疑われる事がないよう昼食を取りに大広間に入れとそう言うのです。そうすれば先生方も無関係と判るからだそうです。

するとそこに管理人のアーガス・フィルチが現れてハリーに「校長がお前に会いたいとおっしゃる」と言って来ました。思わずハリーは「僕がやったんじゃない」と口走ってしまいました。するとフィルチはこう言ったのでした。

「後ろめたいんだな。え?従いて来い」

アンブリッジ新校長がハリーに会いたいと言った。そう聞いてロンとハーマイオニーは心配そうでした。ハリーをアンブリッジの所に連れて行くフィルチはどうやら上機嫌のようで鼻歌を歌うほどでした。そしてこう言うのです。

状況が変わって来た。私はもう何年もダンブルドア校長はお前たち生徒に甘すぎるとそう言い続けて来た。私が鞭で皮が剥けるほど打ちのめすと判っていたなら?足首を縛り上げられて私の部屋の天井から逆さ吊りにされたら?

そうしていれば悪さをする小童など1人も現れなくなる。何でも教育令第29号が発布されるとフィルチはそういう事をするのが許されるようになるのだそうです。アンブリッジが取り仕切ればホグワーツも様変わりするそうです。

その上アンブリッジはポルターガイストのピーブズの追放令に署名するようにと魔法大臣に頼んでくれたんだそうです。これを聞いてもアンブリッジがフィルチを味方につけるため相当な手を打ったというのは確かなようでした。

フィルチは意地の悪い目でハリーを見ながら「さあ着いたぞ」と言いました。そしてアンブリッジの部屋の扉をノックして開けると「ポッターめを連れて参りました。先生」とアンブリッジに告げたのでした。ところがでした。

3-3.驚愕の発言
罰則で何度も来たアンブリッジの部屋は以前とあまり変わっていませんでした。2つだけ変わっていたのは木製の大きな角材が机の前方に置かれている事で金文字で「校長」と書かれていました。もう1つは机の後ろの壁でした。

そこにはクィディッチを禁止する際に没収したハリーのファィアボルトとフレッドとジョージの2本のクリーンスイープが鉄の杭に鎖で南京錠を掛けられていました。一方アンブリッジは机に向かい忙しげに何やら書いています。

フィルチとハリーが入って行くとアンブリッジは目を上げてニターッと笑いました。そしてフィルチに「ごくろうさま」と優しく言いました。フィルチは「とんでもない。お安い御用で」と言うとお辞儀をして出て行きました。

アンブリッジは椅子を指差すとぶっきらぼうにハリーに「座りなさい」と言いました。ハリーが腰掛けてもアンブリッジはそれから暫くの間は書き物を続けていました。ところがその次に発した言葉にハリーは驚愕したのでした。

「何か飲みますか?」

こう言われてハリーは聞き違いだと思い「えっ?」と言いました。するとアンブリッジは前にも増してニターッと笑うと「飲み物よ。ミスター・ポッター」と言い「紅茶?コーヒー?かぼちゃジュース?」と訊いて来たのでした。

飲み物の名前を言うたびにアンブリッジは杖を振りました。すると机の上に茶碗やグラスに入った飲み物が現れました。ハリーは「何もいりません。ありがとうございます」と丁重にお断りの返事をしました。ところがでした。

アンブリッジは危険な甘ったるい声で「一緒に飲んで欲しいの。どれか選びなさい」とそう言うのです。そこでハリーは肩をすくめつつ「それじゃ紅茶を」と言ったのでした。アンブリッジは立ち上がりハリーに背を向けました。

そして大袈裟な身振りで紅茶にミルクを入れました。それから不吉に甘い微笑みを湛えながらカップを持ってわざわざ机を回り込みハリーに紅茶を持って来てくれました。こんないかにも怪しげな紅茶を飲めるはずがありません。

アンブリッジは「どうぞ」と言って紅茶をハリーに渡し「冷めない内に飲んでね」と言ったのでした。でもハリーは紅茶を飲みませんでした。するとアンブリッジは「飲んでないじゃないの!」と陽気な口調で文句を言いました。

ハリーは口元までカップを持って行きましたが飲むふりをしただけで飲みませんでした。それは当然の事でしょう。敵と判っている相手から勧められた飲み物をハリーが飲んだりしたらマッド・アイ・ムーディが何と言うだろう。

それに紅茶にミルクを入れる時のアンブリッジの挙動も思いっ切り怪しげでこれで飲むはずがないというわけなんですよね。

最後に
管理人のアーガス・フィルチに連れられてアンブリッジの部屋に来たと思ったら何と驚くべき事に飲み物を勧められた。そして数多く出された飲み物の中からハリーが選んだのが紅茶だったという事でここに登場して来ました。

でもある意味このドローレス・アンブリッジという人物は「あまりにも思っている事が顔に正直に出てしまう」という事でついつい面白くて取り上げてしまうんですよね。そういうおいしいキャラクターというわけなんですよね。
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