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ハーマイオニーを見舞いに行ったその帰りに「嘆きのマートル」のトイレでハリーは50年前の日記を拾いました。もしかしたら何か隠れた魔力があるかもしれない。ハーマイオニーはそう言いました。何とその通りだったのです。それは思わぬ事がきっかけになって現れ出でたのでした。それは?(全3項目)

3-1.バレンタインデーに
ギルデロイ・ロックハートは自分が襲撃事件を止めさせたと豪語していました。ハリーを含むグリフィンドール生が「変身術」の教室の前に並んでいる時にマクゴナガル先生に厄介な事はもうないと思うとそう言っていたのです。

そしてロックハートは学校に今必要なのは気分を盛り上げる事だと言っていました。先学期の嫌な思い出を一掃するのだそうです。ロックハートの言う所の気分盛り上げが何なのかが判ったのは2月14日バレンタインデーでした。

前夜遅くまでクィディッチの練習をしていたハリーは寝不足のまま少し遅れて大広間に入りました。一瞬「これは部屋を間違えた」と思うほどの状態でした。壁という壁がけばけばしい大きなピンクの花で覆われていたからです。

天井からはハート型の紙吹雪が舞っていてグリフィンドールのテーブルに行くとロンが吐き気を催しそうな顔で座っています。ハリーが「これ何事?」と訊くとロンは話すのもアホらしいという顔で教職員テーブルを差しました。

部屋の飾りにマッチしたけばけばしいピンクのローブ姿のロックハートが立っていました。それだけではありません。ロックハートがポンと手を叩くと無愛想な顔をした小人が12人入って来ました。配達キューピットだそうです。

今日はこの配達キューピットが学校中を巡回し皆さんのバレンタイン・カードを配るんだそうです。そして配達キューピットはハリーにとってはジニー・ウィーズリーを含む1年生が並んでいる前の最悪の場面でやって来ました。

真ん前には1年生が並んでいる。しかもその中にはジニーがいる。こんな所でカードを渡されては堪らないとハリーは逃げようとしました。しかし配達キューピットはハリーを無理やり捕まえてカードを渡そうとしたのでした。

ハリーのカバンは破れて中に入っていた物が散らばりインク壷が割れてその上に飛び散りました。そこにドラコ・マルフォイが姿を現わし「リドルの日記」を手にしているではありませんか。そこでハリーは杖を取り出しました。

「エクスペリアームス!武器よ去れ!」

日記を奪い返されマルフォイは怒り狂っていました。しかしハリーは「呪文学」の教室に着いた時に初めて「リドルの日記」の異変に気づきました。ハリーの本は全て赤インクで染まっている。でも1冊だけそうはなっていない。

それが「リドルの日記」だったのです。

3-2.日記が返事をして来た!
その日の夜ハリーは誰より早くベッドに入りました。それは「リドルの日記」を調べるためでした。ページをめくってみると赤インクの染み1つありません。ハリーはベッド脇の物入れから新しいインク瓶を取り出して来ました。

羽根ペンを浸し最後のページに落としてみるとインクは紙の上で一瞬明るく光りましたが吸い込まれるように消えてしまいました。胸を高鳴らせながらハリーは今度は「僕はハリー・ポッターです」と書いてみました。すると?

文字は一瞬紙の上で輝いたかと思うと再びあとかたもなく消えてしまいました。そしてついに思いがけない事が起りました。そのページから今使ったインクが滲み出て来てハリーが書いてもいない文字が現れ出でて来たのです。

「こんにちはハリー・ポッター。僕はトム・リドルです。君はこの日記をどんな風にして見つけたのですか」

ハリーは「誰かがトイレに流そうとしていました」と返事を走り書きしました。すると「僕の記憶をインクよりずっと長持ちする方法で記録しておいたのは幸いでした」という文字が現れてトム・リドルはこうも言って来ました。

「しかし僕はこの日記が読まれたら困る人たちがいる事を初めから知っていました」

ハリーが「どういう意味ですか?」と書くと「この日記には恐ろしい記憶が記されているのです。覆い隠されてしまったホグワーツ魔法魔術学校で起きた出来事が」という答えが返って来ました。そこでハリーはこう書きました。

「僕は今そこにいるのです。ホグワーツにいるのです。恐ろしい事が起きています。秘密の部屋について何かご存知ですか?」

リドルの答えはすぐに戻って来ました。知っている事を全て急いで伝えようとしているかのように文字も乱れて来ました。もちろん「秘密の部屋」の事は知っているのだそうです。それは伝説で存在しないものだと言われていた。

リドルの学生時代にはそう言われていた。でもそれは嘘だったんだそうです。リドルが5年生の時に部屋が開けられ怪物が数人の生徒を襲い1人がとうとう殺害された。リドルは部屋を開けた人物を捕まえその人物は追放された。

校長のデイペット先生はホグワーツでそのような事が起きた事を恥ずかしく思いリドルに真実を語る事を禁じたのだそうです。死んだ少女は滅多にない事故で死んだという話が公表されたとの事でした。しかし事件は再び起こる。

リドルはそれを知っていた。怪物はそれからも生き続けました。それを解き放つ力を持っていた人物は投獄されなかった。リドルが「特別功労賞」を授与されたのはその代わり口を固く閉ざすよう忠告されたからだったそうです。

「今またそれが起きているのです。3人も襲われ事件の背後に誰がいるのか見当もつきません。前の時は一体誰だったのですか?」

ハリーがこう書くとリドルの答えは「お望みならお見せしましょう」でした。自分の言う事を信じる信じないは自由です。自分が犯人を捕まえた夜の思い出の中にあなたをお連れする事ができますとリドルはハリーに言いました。

一体どうやって?ハリーは躊躇して一度は日記から目を離しました。ハリーが日記に視線を戻すと新たに「お見せしましょう」という文字が浮かび出て来ました。ハリーが「OK」と書き込むと摩訶不思議な事が起きたのでした。

3-3.ハグリッドだった!
日記のページがまるで強風に煽られたかのようにめくられたかと思うと6月の中ほどのページで止まりました。ハリーの体はは6月13日と書かれた小さな枠の中に引き込まれて行きました。行った先はホグワーツの校長室でした。

しかし机の向こうに座っているのはダンブルドアではなくハリーの知らない魔法使いでした。しかもその魔法使いはハリーが何を言っても一切無視するし不死鳥のフォークスもいない。つまりこの見知らぬ魔法使いが校長なんだ。

これは50年前の校長室なんだ。ハリーがやっとの事で状況を把握すると誰かが扉をノックしました。50年前校長だった人が「お入り」と言うと胸に銀色の監督生バッジを光らせた黒髪の18才ぐらいの少年が入って来たのでした。

校長先生はその少年を見て「ああリドルか」と言いました。リドルは緊張の面持ちで「デイペット先生。何かご用でしょうか?」と言いました。デイペット校長はリドルから貰った手紙の返事をするためにここに呼んだのでした。

夏休みの間リドルを学校に置いておく事はできない。休暇には家に帰りたいだろうと言うデイペット校長にリドルは即座に「いいえ」と答えました。自分はむしろ孤児院に帰るよりもホグワーツに残りたいとリドルは言いました。

ここでトム・リドルの生い立ちが明らかになっています。デイペット校長が「君はマグル出身かね?」と訊くとリドルは「ハーフです。父はマグルで母が魔女です」とそう答えています。母は自分が生まれてまもなく亡くなった。

孤児院でそう聞いた。そして亡くなる直前に父の名を取ってトム。祖父の名を取ってマールヴォロとつけられた。そんなトム・マールヴォロ・リドルにデイペット校長は特別な措置を取ろうと思ったが今のこの状況では無理だ。

するとここでリドルが「襲撃事件の事でしょうか?」と言ったのでハリーの心臓は躍り上がったのでした。女子学生が1人死んでしまった。だからリドルは孤児院に戻ったほうがずっと安全だとデイペット校長はそう言うのです。

実を言うと魔法省は今やホグワーツを閉鎖する事さえも考えている。それはホグワーツの教職員が一連の不愉快な事件の源を突き止める事ができないからだそうです。でもその何者かが捕まったら?事件が起こらなくなったら?

この襲撃事件について何か知っているとでも言うのかね?こう訊くデイペット校長にリドルは「いいえ」と答えました。しかしハリーは判ったのです。校長室を出たリドルは何か深刻な考え事をしている。そして決心したのです。

リドルは急いで歩き出しました。すると玄関ホールでリドルに「こんな遅くに歩き回って何をしているのかね?」と声をかけて来たのは50年前のアルバス・ダンブルドアでした。校長先生に呼ばれたとリドルが答えると・・・

ダンブルドアはリドルに「それでは早くベッドに戻りなさい。このごろは廊下を歩き回らないほうがよい。例の事件以来」と言ったのでした。ところがダンブルドアにそう言われてもリドルは何と寮には戻らなかったんですよね。

「おいで。お前さんをこっから出さなきゃなんねえ。さあこっちへ。この箱の中に」

リドルが来たのは地下牢教室でした。誰かが忍び足で通路を歩いて来ました。何となく聞き覚えのある声だとハリーは思いました。するとリドルが鋭い声で「こんばんは。ルビウス」と忍び足で歩いて来た人物に声をかけました。

ルビウスと呼ばれた少年はリドルに「こんな所でおまえなんしてる?」と言いました。それに対してリドルは観念するんだ。僕は君を突き出すつもりだ。襲撃事件が止まなければ学校が閉鎖される話まで出てるんだと言いました。

死んだ女子学生のご両親が明日学校に来る。娘さんを殺害した奴を確実に始末する事。学校として少なくともそれだけはできる。こう言うリドルにルビウス少年はあくまでも「こいつがやったんじゃねえ」と無実を訴えました。

ハリーは思わず長く鋭い悲鳴を漏らしました。毛むくじゃらの巨大な胴体が低い位置に吊り下げられていました。絡み合った黒い脚に沢山の眼に剃刀のように鋭い鋏の生き物がハリーの目の前に恐ろしい姿を現わしたからでした。

その生き物がリドルを突き転がして逃げルビウス少年がリドルを投げ飛ばした所で場面が旋回し真っ暗闇になりました。気がつくとハリーはベッドの上で大の字になっていました。リドルの日記は腹の上に開いて載っていました。

寝室に入って来たロンにハリーはこう告げました。

「ハグリッドだったんだ。50年前に秘密の部屋の扉を開けたのはハグリッドだったんだ!」

今日の最後に
今回ホグワーツの校内でマグル生まれの生徒が連続して襲われる一連の襲撃事件が起こるように罠を仕掛けたのはルシウス・マルフォイ氏でした。しかし前の持ち主はこの「リドルの日記」を怪しんで捨ててしまったんですよね。

そのため襲撃事件はぱったりと起きなくなってしまいました。この事はルシウス氏にとっては計算外だったのではないでしょうか?マグル生まれの生徒が襲われなくなってルシウス氏は密かに焦っていたのではないでしょうか?

しかし襲撃事件は再び起きる事になったのです。ルシウス・マルフォイ氏はむしろホッとしたのではないでしょうか?
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