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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

「全校生徒を明日帰宅させなければなりません。ホグワーツはこれでお終いです」マクゴナガル先生はこう言いましたがハリーがその危機を土壇場で救いました。ハリーは「秘密の部屋」に侵入して思わぬ助太刀が来てくれたお陰もあり一連の襲撃事件の黒幕と怪物を退治する事ができたのでした。(全3項目)

3-1.秘密の部屋に
「全校生徒を明日帰宅させなければなりません。ホグワーツはこれでお終いです。ダンブルドアはいつもおっしゃっていた」マクゴナガル先生がこう言っている所に職員室の扉が開いて入って来たのは何とロックハートでした。

さらに驚き呆れる事にロックハートは微笑んでいました。しかもホグワーツが閉鎖されるというこの一大事の時についうとうととして知らせを聞き逃してしまったとそう言うのです。とてつもない顰蹙を買うのは当然の事でした。

するとスネイプが進み出て来て「何と適任者が」と言いました。スネイプはロックハートに対し「女子学生が怪物に拉致された。秘密の部屋そのものに連れ去られた。いよいよあなたの出番が来ましたぞ」とそう言ったのでした。

ロックハートは絶望的な目で周りを見つめていましたが「行かなくてもいい」と助け舟を出す先生はいませんでした。しかたなくロックハートは「よろしい。部屋に戻って支度をします」と言うと職員室を出て行ったのでした。

生徒がぎっしりいるというのにグリフィンドールの談話室は静まり返っていました。ジニーは何か知っていたんだ。だから連れて行かれたんだ。何か「秘密の部屋」に関する事を見つけたんだ。ロンはハリーにこう言ったのでした。

「そうだ!ロックハートに会いに行くべきじゃないかな?」ロンがこう言い出しました。ロックハートは何とかして「秘密の部屋」に入ろうとしている。だからバジリスクの事を含めて僕たちの知っている事を教えてあげるんだ。

他にいい考えも思いつかなかったし「とにかく何かしたい」という思いでハリーはロンの考えに賛同しました。ところが部屋に到着してみると何とロックハートがしていた支度は帰り支度でした。逃げようとしていたんですよね。

ここでロックハートは告白したのです。本に書いてあるのは自分がした事ではなく他人がした手柄だった。仕事はした。それはそういう事をした人を探し出す事だ。そしてやり遂げた事を聞き出したその後に「忘却術」をかける。

こう告白した後にロックハートは2人に秘密を吹聴されたら本が売れなくなる。そう言ってハリーとロンに「忘却術」をかけようとしました。しかしロックハートが杖を振り上げるその前にハリーが大声でこう叫んだのでした。

「エクスペリアームス!」

私に何をしろと言うのかね?秘密の部屋がどこにあるかも知らない。私には何もできないと言うロックハートにハリーは「運のいい人だ。僕たちはそのありかを知っていると思う。中に何がいるかも。さあ行こう」と言いました。

3人は「嘆きのマートル」のいるトイレに向かいました。

3-2.スリザリンの継承者
「秘密の部屋」への入口はやはり「嘆きのマートル」のトイレにありました。マートルが死んだのもここだったそうです。そこは普通の手洗い台と変わらないように見えました。蛇口の脇の所に小さく蛇の形が彫ってありました。

首を動かして何とか彫り物の蛇を本物と思い込みハリーは蛇語で「開け」と言いました。すると蛇口が眩い白い光を放って回り始めました。次の瞬間には手洗い台が動き出して沈み込み消え去った所に太いパイプが現れました。

大人1人が滑り込めるほどの大きさです。ロックハートはロンが無理やり押して行かせました。それからハリーがそして最後にロンがパイプに入りました。そして最初に落伍をしたのはやっぱりという感じでロックハートでした。

ロンの折れた杖で2人に「忘却術」をかけようとしたのです。杖は小型爆弾並みに爆発しました。するとトンネルの天井から大きな塊が雷のような轟音を上げて崩れ落ちて来ました。ジニーが連れ去られてからもう何時間も経つ。

ハリーはロンに「そこで待ってて」と呼びかけると1人で奥に入って行きました。そしてついに前方に固い壁が見えて来ました。2匹の蛇が絡み合った彫刻が施してあり蛇の目には大粒のエメラルドが嵌め込まれていたのでした。

ハリーが蛇語で「開け」と言うと壁が2つに裂け絡み合った蛇が分かれ両側の壁が滑るように見えなくなりました。ハリーは中に入って行きました。凍るような静けさでした。バジリスクは柱の影の暗い片隅に隠れているのか?

するとそこにジニーがうつ伏せになって倒れていました。ハリーは杖を脇に投げ捨ててジニーの肩を掴んで仰向けにしました。ハリーがジニーを揺さぶっていると「その子は目を覚ましはしない」と言うのが聞こえて来ました。

ハリーが膝をついたまま振り返ると背の高い黒髪の少年が近くの柱にもたれてこちらを見ていました。まるで曇りガラスの向こうにいるかのように輪郭が奇妙にぼやけています。しかしその少年は紛れもなくトム・リドルでした。

「君はゴーストなの?」こう訊きながらハリーはわけが分りませんでした。ハリーのこの問いにリドルは「記憶だよ。日記の中に50年間残されていた記憶だ」と答えました。ジニーはどうしてこんな風になったのと訊くと・・・

ここでリドルが一連の襲撃事件の真相を明らかにしたのです。ジニー・ウィーズリーが「秘密の部屋」を開けた。壁に脅迫文を書いたのも4人のマグル生まれの生徒やミセス・ノリスにバジリスクを仕掛けたのもジニーだった。

ジニーが日記を信用しなくなるまでに随分時間がかかった。しかしとうとう変だと思って捨てた。そして日記を次に拾ったのがハリーだった。そして50年前もそうだった。自分を信じるのか?それともハグリッドを信じるのか?

トム・リドルは貧しいが優秀な生徒で孤児だが勇敢そのもので監督生で模範生。一方ハグリッドは一週間毎に問題を起こす生徒だ。しかしあまりにも計画通りに進んだので他ならぬ張本人の僕が驚いたとリドルはそう言うのです。

さらにリドルは「穢れた血」の連中を殺害する事はもうどうでもいい事だと思っていた。何故ならこの数ヶ月間リドルの新しい狙いはハリーだったと言うのです。どうしてリドルは狙いをマグル生まれからハリーに変えたのか?

ヴォルデモートは僕の過去であり現在であり未来なのだ。つまりこの孤児の少年トム・リドルこそがやがて大人になるとヴォルデモート卿という魔法界を震撼させる魔法使いになり自分の両親や他の多くの人々を殺害したのだ。

トム・リドルこそ後のヴォルデモート卿であり一連の襲撃事件の黒幕でジニーを操っていたというわけなんですよね。

3-3.トム・リドルとバジリスクの最期
この「ヴォルデモート卿」という名前は親しい友人にしか明かしていなかったもののホグワーツ在学中に既に使っていたのだそうです。知ってしまえば汚らわしいマグルの父親の姓をいつまでも使うはずがないというわけです。

母方の血筋にサラザール・スリザリンその人の血が流れているこの自分が汚らしくて俗な自分が生まれる前に母が魔女だというだけで捨てたマグルの名前をそのまま使うわけがない。自分は自身の名前を自分自身でつけたんだ。

ある日必ずや魔法界の全てがこの「ヴォルデモート」という名前を口にする事を恐れ自分が世界一偉大な魔法使いになる日が来る事を自分は知っていた。こう言うトム・リドルにハリーはこう反論したというわけなんですよね。

「違うな。君は世界一偉大な魔法使いじゃない」

その理由としてハリーはリドルに「君をがっかりさせて気の毒だけど世界一偉大な魔法使いはアルバス・ダンブルドアだ」と言い返しました。君が強大だった時でさえも乗っ取りはおろかホグワーツに手出しさえできなかった。

在学中は君の事をお見通しだったし君はどこに隠れていようと未だにダンブルドアを恐れている。こう言うハリーにリドルは「ダンブルドアは僕の記憶に過ぎないものによって追放されこの城からいなくなった!」と言いました。

それにハリーは今度は「ダンブルドアは君の思っているほど遠くに行ってないぞ!」と言い返しました。リドルを怖がらせるためとっさに思いついた言葉でした。ところがハリーがこう言った事で姿を現わしたものがありました。

それはこの世のものとは思えない旋律でした。すぐそばの柱の頂上から炎が燃え上がったかと思うと白鳥ほどの大きさの真紅で孔雀のように長い金色の尾羽を輝かせた鳥がその不思議な旋律を響かせながら姿を現わしたのでした。

まばゆい金色の爪に何か掴んでいます。鳥はハリーのほうにまっすぐ飛んで来ました。運んで来たその何かをハリーの足元に落とすとハリーの肩に止まりました。ハリーが見上げると長く鋭い金色の嘴に真っ黒な目が見えました。

それはダンブルドアが飼っている不死鳥のフォークスでした。そしてそのフォークスがハリーの足元に落としたのは「組分け帽子」でした。不死鳥のフォークスに組分け帽子。それを見るなりリドルは高笑いを始めたのでした。

「ダンブルドアが味方に送って来たのはそんなものか!歌い鳥に古帽子じゃないか!ハリー・ポッターさぞかし心強いだろう?もう安心だと思うか?」

リドルはこう言いましたがフォークスは思いのほか実は強敵だったんですよね。リドルは自分の手からハリーが逃れたのは結局幸運に過ぎなかったんだと言い切ると顔に歪んだ笑みを広げてハリーに向かってこう言ったのでした。

「さてハリー。少し揉んでやろう。サラザール・スリザリンの継承者ヴォルデモート卿の力と有名なハリー・ポッターとダンブルドアがくださった精一杯の武器とをお手合わせ願おうか」

リドルはフォークスと「組分け帽子」をからかうようにチラッと見てその場を離れました。そして一対の高い柱の間で立ち止まり遥か上のほうに半分暗闇に覆われているスリザリンの石像の顔を見上げると蛇語でこう言いました。

「スリザリンよ。ホグワーツ四強の中で最強の者よ。我に話したまえ」

スリザリンの巨大な石の顔が動いています。石の口が広がって行って大きな黒い穴になりました。毒蛇の王バジリスクがついにその姿を現わしたのでした。バジリスクはリドルにハリーの殺害を命じられて近づいて来たのでした。

目を直視したら即死する。固く目を閉じていたハリーは当初何も成すすべがありませんでした。しかしバジリスクは一向にハリーに襲いかかって来ません。ハリーは我慢ができなくなって細く目を開け事の次第を確かめました。

フォークスがバジリスクの鎌首の周りを飛び回り急降下すると長い金色の嘴を突き刺していました。バジリスクはその長く鋭い毒牙でフォークスを必死で噛もうとしていましたが何度やっても空を噛むばかりで捕らえていません。

ハリーが目を閉じる間もなくバジリスクはこちらを振り向きました。巨大な球のようなその目は両眼ともフォークスにつぶされていました。大量の血が床に流れてバジリスクは苦痛にのた打ち回って殺傷能力はもはやありません。

バジリスクの尾が「組分け帽子」を吹き飛ばしハリーの腕に放ってよこしました。もうこれしか残されていない。最後の頼みの綱だ。ハリーは帽子を被ると床にぴったりと身を伏せました。バジリスクの尾が通って行きました。

ところが今度はその「組分け帽子」から眩い光を放つ銀の剣が出て来たのです。ハリーは毅然と立ち上がると身構えました。バジリスクの毒牙がついにハリーを捕らえましたがハリーもまたバジリスクにとどめを刺したのでした。

つまり相討ちでした。しかしバジリスクの毒はフォークスの癒しの涙によって掻き消されハリーは回復しました。そしてフォークスが「リドルの日記」とバジリスクの毒牙を持って来てハリーはその毒牙を日記に突き刺しました。

こうしてフォークスと「組分け帽子」の助太刀でバジリスクは退治されました。そして日記から出て来たトム・リドルはそのバジリスクの毒牙により滅びて行ったというわけなんですよね。ハリーの勝利で戦いは終ったのでした。

ハリーはこの事を校長職に復帰したダンブルドアに報告しました。こうしてホグワーツは閉鎖の危機を免れたというわけなんですよね。

最後に
完全にペース配分を間違えてしまいました。最後の最大の山場が慌しくなってしまいました。それにしてもトム・リドルことヴォルデモート卿は不死鳥フォークスの能力を完璧に過小評価していました。それが一番の敗因でした。

ヴォルデモート卿は相当自信過剰な人で「自分に知らない事はない。自分にできない事はない。何をやらせても自分が一番だ」とそう思っているようです。でも実は知らない事が一杯あり最後はそれが身を滅ぼす事になりました。

不死鳥フォークスの事もそうだったというわけです。

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