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ハリーがホグワーツに入った時ビルとチャーリーは既に卒業していたので直接顔を合わせる事はできませんでした。しかし折に触れて名前を聞く事はありました。そんなハリーが2人に初めて会ったのはクィディッチ・ワールドカップ観戦のために2年ぶりに「隠れ穴」を訪れた時でした。(全3項目)

3-1.初対面
ビルとチャーリーの事についてはハリーはその後も折りに触れて耳にする事になりました。入学して2週目の木曜日に行なわれた飛行訓練の授業でマクゴナガル先生に見出されてクィディッチの選手に抜擢された時もそうでした。

マクゴナガル先生もチャーリーの名前を口にしましたしフレッドもチャーリーが卒業してから一度もクィディッチ優勝杯を取っていないと言いました。初練習の時もハリーはキャプテンのオリバー・ウッドからこう言われました。

「君はチャーリーより上手くなるかもしれないな。チャーリーだってドラゴンを追っかける仕事を始めなかったら今頃イギリスのナショナル・チームでプレーしてたろうに」

翌年の夏休みに初めて「隠れ穴」に滞在した時もハリーはジョージの口からビルはふくろう試験の結果が「12ふくろう」つまり12全ての科目が合格で首席だったと聞かされました。そんな2人とハリーが初対面を果たしたのは?

それは2年後の夏休みにウィーズリー夫妻に正式に招待されハリーがクィディッチ・ワールドカップ観戦のために「隠れ穴」に来た時でした。煙突飛行粉でハリーが「隠れ穴」の台所にやって来ると見知らぬ赤毛が2人いました。

その2人がウィーズリー家の長男ビルと次男のチャーリーだという事はすぐに察しがつきました。ハリーに近いほうの1人が笑顔を見せながら「やあハリー。調子はどうだい?」と挨拶をしながら大きな手を差し出して来ました。

握手をするとタコや水ぶくれが手に触れました。ルーマニアでドラゴンの仕事をしているチャーリーに違いないとハリーは思いました。チャーリーはフレッドにジョージと同じような体つきで背丈が低くがっしりとしていました。

人のよさそうな大振りの顔は雨風に鍛えられ顔中がソバカスだらけでそれがまるで日焼けしているように見えました。腕は筋骨隆々で片方の腕に大きな火傷の跡がありました。すると今度はビルが微笑みながら立ち上がりました。

握手をしながらハリーはビルには少々驚かされました。グリンゴッツに勤めていてホグワーツでは前述のように首席だったという事を知っていたのでパーシーがやや歳を取ったような感じだとハリーはそう想像していたのでした。

規則を破るとうるさくて周囲を仕切るのが好きなタイプというわけです。ところがビルの場合はぴったり当てはまるとしたら「かっこいい」という言葉しか思い浮かびません。背が高く髪を伸ばしてポニーテールにしていました。

片耳に牙のようなイヤリングをつけていました。服装はロックコンサートに行っても場違いしないだろうという感じでした。そしてブーツは牛革ではなくドラゴン革なのにハリーは気づきました。想像してたのとは違う人でした。

3-2.庭に出て行くと
ハリーたち3人はハーマイオニーの呼びかけで一旦台所を離れロンの部屋にやって来ました。ハーマイオニーがそうしたのは先学期末に逃亡を手助けしたシリウスの近況をハリーから聞くためでした。ところがだったんですよね。

ジニーが従いて来てしまいました。実はシリウスがアズカバンを脱獄したのは世間では死んだと思われているピーター・ペティグリューがロンのペットのスキャバーズとしてハリーの身近にいる事を知らせるためだったのでした。

でもそれを知っているのはハリーたち3人の他にはダンブルドア校長と先学期「闇の魔術に対する防衛術」の教師だったリーマス・ルーピンの2人しかいません。他の人にとってシリウスは13人もの人を殺害した逃亡犯なのです。

「下りていってお母様が夕食の支度をするのを手伝いましょうか?」

ハーマイオニーがこう言って4人はロンの部屋を出て再び台所に下りて来ました。4人を見てウィーズリーおばさんはご機嫌斜めの面持ちで「庭で食べる事にしましたよ」と言いました。それは大人数になってしまったからでした。

久方ぶりに一家9人が揃った上にハリーとハーマイオニーが加わったので「隠れ穴」の狭い台所には入り切らないのです。ビルとチャーリーがテーブルを準備しているので食器を運ぶのを手伝って欲しいとおばさんは言いました。

ハーマイオニーとジニーが先に出て行き後を追ってハリーとロンが庭に出て行くとクルックシャンクスが庭小人を追いかけていました。一方家の前のほうからは何かがぶつかる大きな音が聞こえて来ます。その騒動の発信者は?

前庭に出ると騒ぎの正体が判りました。ビルとチャーリーが杖を構えて使い古したテーブルを2つ芝生の上に高々と飛ばして互いにぶつけて落としっこをしていたのです。フレッドとジョージは応援しジニーは笑っていました。

ハーマイオニーは面白いと思うその一方ハラハラもしているようで心配そうな複雑な顔をしていました。ビルのテーブルが物凄い音でぶちかましをかけチャーリーのテーブルの脚を一本もぎとりました。すると窓が開いて・・・

パーシーが「静かにしてくれないか?」と怒鳴って来ました。そこでビルがニヤッと笑って「ごめんよパース。鍋底はどうなったい?」と言葉を返しました。パーシーは気難しい顔で「最悪だよ」と答えると窓を閉めたのでした。

ビルとチャーリーは笑いながら2つのテーブルを並べて安全に芝生に降ろしました。ビルの杖の一振りでチャーリーのテーブルのもげた脚は元通りに修復されました。そしてどこからともなくテーブルクロスが出て来たのでした。

7時になると二卓のテーブルはウィーズリーおばさんが腕を振るったご馳走がずらりと並べられ重みで唸っていました。

3-3.その日の夕食では?
やはり11人もの大所帯という事で幾つかのグループに分れました。パーシーと父親のアーサー氏。ビルにおばさんとジニー。フレッドにジョージとチャーリー。そしてハリーにロンとハーマイオニーの4グループというわけです。

「そんなとんでもない大きい牙なんかつけて全く。ビル銀行でみんな何と言ってるの?」

テーブルの真ん中ではおばさんがこう言ってビルのイヤリングの事で言い合っていました。どうも最近つけたばかりのようなのです。そんな母親にビルは辛抱強くこう答えていました。つまり問題はないというわけなんですよね。

「ママ銀行じゃ僕がちゃんとお宝を持ち込みさえすれば誰も僕の服装なんか気にしやしないよ」

さらにおばさんはビルの髪の毛が長い事にもケチをつけていました。おばさんが杖を優しくもてあそびながら「それにあなた髪もおかしいわよ。私に切らせてくれるといいんだけどねぇ」と言うとジニーがこう口を挟みました。

「あたし好きよ。ママったら古いんだから。それにダンブルドア先生のほうが断然長いわ」

その隣ではフレッドにジョージとチャーリーがクィディッチ・ワールドカップの話で盛り上がっていました。チャーリーは「絶対アイルランドだ。準決勝でペルーをペチャンコにしたんだから」と言い切っていました。すると?

フレッドが「でもブルガリアにはビクトール・クラムがいるぞ」と反論していました。しかしチャーリーはキッパリ言いました。クラムはいい選手だが1人だ。その一方でアイルランドはそれつまりいい選手が7人だと言うのです。

「イングランドが勝ち進んでりゃななぁ。あれは全く赤っ恥だった。全く」

チャーリーがこう言うとハリーが引き込まれて「どうしたの?」と訊きました。プリベット通りでは魔法界から切り離されて情報が全く入って来なかったのです。きっと「日刊予言者新聞」を定期購読してなかったんでしょうね。

そこでハリーに訊かれたのでチャーリーがイングランドは390対10でトランシルバニアにやられたしスコットランドはルクセンブルクにボロ負けしたとハリーに教えてくれました。こんなとっても賑やかな夕餉が終了したのは?

「もうこんな時間。みんなもう寝なくっちゃ。全員よ。ワールドカップに行くのに夜明け前に起きるんですからね」

ウィーズリーおばさんが腕時計を見ながら突然こう言いました。ハリーには明日ダイアゴン横丁に行くので学用品のリストを置いていって欲しいとの事でした。ワールドカップの後には時間がないかもしれない。その理由とは?

前回の試合は「5日間」も続いたんだそうです。ハリーは熱くなって「今度もそうなるといいな!」と言いました。しかしパーシーは5日間もオフィスを空けたら未処理の書類の山が溜まりに溜まるから逆だとそう言ったのでした。

こうして11人の大所帯の夕餉はお開きになったというわけなんですよね。

今日の最後に
ホグワーツでは首席だったし就職先が銀行のグリンゴッツというお堅い所という事でハリーはビルの事を「パーシーがやや歳を取ったような感じかな?」とそう想像していました。しかしハリーの予想は裏切られたんですよね。

いい裏切り方だったので良かったですよね。実際に会ってみたら「かっこいい!」という印象でビルはパーシーとは全く違って温厚で物静かな性格といった感じの人でフレッドにジョージとの関係も極めて良好だったんですよね。

そう云えばチャーリーは出番が少ないという事もありますがビルもチャーリーも一度も怒った顔を見せた事がありませんよね。
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