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一夜明けるとその日はクィディッチ・ワールドカップの決勝戦が行なわれる日でした。ところがその幸せな夢心地は長くは続きませんでした。ヴォルデモートの元配下と思われる集団が騒動を起こしたからです。その騒ぎをきっかけにハリーが知った事とは?(全3項目)

3-1.闇の印が打ち上げられて
翌日の朝ハリーにハーマイオニーとウィーズリー一家一行は二班に分れてクィディッチ・ワールドカップの競技場に向かいました。ウィーズリーおばさんは留守番で行きませんでした。何故一行は2つに分かれたのかと云うと?

それは17才以上の人は「姿くらまし」でそして17才未満の人はそれができないので「移動キー」で競技場近くのキャンプ場に行ったからです。そのため「移動キー」組の17才未満の人たちは夜明け前に起こされる事となりました。

そして思いっ切り飛ばしてワールドカップの決勝戦はチャーリーの予想通りアイルランドが優勝しました。ビクトール・クラムがスニッチを取ったものの点差が離れていて「170対160」の僅差でアイルランドが勝利したのでした。

「起きなさい!ロン。ハリー。さあ起きて。緊急事態だ!」

しかしワールドカップの決勝戦を観たという幸せな夢心地は長くは続きませんでした。キャンプ場のマグルの管理人一家を仮面をつけた集団が宙吊りにして連れ回るという事件が発生してハリーはアーサー氏に起こされました。

アーサー氏にビルとチャーリーとパーシーの4人は魔法省を助太刀すると言って行ってしまいました。それ以外のフレッドとジョージにジニーにハリーとロンとハーマイオニーの6人は近くの森に避難するようにと言われました。

ところがその途中でハリーにロンとハーマイオニーはフレッドにジョージとジニーの3人とはぐれてしまいました。ハリーたち3人は森の奥深くまで入って行きました。3人が腰を落ち着けた所は誰もおらず静まり返っていました。

すると誰かが歩いて来る足音がします。最初に気づいたのはハーマイオニーでした。でもハリーが「誰かいますか?」と呼びかけても返事がありません。すると何の前触れもなくハリーには聞き覚えのない声が静寂を破りました。

「モースモードル!」

それは呪文のように聞こえました。すると巨大な緑色に輝く何かが暗闇から立ち上がりました。それは木々の梢を突き抜け空に舞い上がって行きました。それは巨大な髑髏でした。突然周囲の森から爆発的な悲鳴が上がりました。

顔面蒼白で震えるハーマイオニーが言うにはそれは「闇の印」つまりヴォルデモート卿の印なのだそうです。

3-2.テントに戻って
3人は空き地を出ようとしました。ところが次の瞬間ハリーたちは「姿現わし」した20人の魔法使いに包囲されました。その魔法使いたちが手に手に杖を持ち自分たちに向けているのを見てハリーは「伏せろ!」と叫びました。

そしてロンとハーマイオニーを掴んで地面に引き下ろしました。20人の魔法使いたちは一斉に「ステューピファイ!麻痺せよ!」と叫びました。目の眩むような閃光が走り頭上を通過してハリーは髪の毛が波立つのを感じました。

しかし結局「誰が闇の印を創ったのか?」の真相は分らずじまいでした。クラウチ家に仕える屋敷しもべ妖精のウィンキーが印の真下からハリーの杖を持って発見されましたがウィンキーは絶対に自分じゃないと言い張りました。

バーテミウス・クラウチ氏はウィンキーを解雇しました。どうしてあんな髑髏なんかでみんなピリピリしてるの?こう訊くロンに父親のアーサー氏は緊張の面持ちで「テントに戻ってから全部話してやろう」と言ったのでした。

戻って来ると男子用テントからチャーリーが首を突き出し「父さん。何が起こってるんだい?」と話しかけて来ました。フレッドにジョージとジニーは無事戻って来ているけど他の子が戻っていないとチャーリーが言うと・・・

アーサー氏が屈んでテントに入りながら「私と一緒だ」と答えました。ビルが鋭い語調で「捕まえたのかい。父さん?あの印を創った奴を?」と訊いて来ました。そんなビルにアーサー氏はこう答えたというわけなんですよね。

「いや。バーティ・クラウチのしもべ妖精がハリーの杖を持っているのを見つけたがあの印を実際に創り出したのが誰かは皆目分らない」

するとビルにチャーリーとパーシーが同時に「えーっ?」と叫びました。フレッドは「ハリーの杖?」と言いました。パーシーは雷に打たれたような声で「クラウチさんのしもべ?」と言って一同は驚きを隠せないようでした。

ハリーたち3人に話を補って貰いながらアーサー氏は森の中の一部始終を話して聞かせました。話し終わるとパーシーは「そりゃ。そんなしもべをお払い箱にしたのは全くクラウチさんが正しい」と言って憤然と反り返りました。

ホグワーツを卒業して魔法省に就職したパーシーは国際魔法協力部に配属され上司のクラウチ氏の事を崇拝していました。そのためクラウチ氏の肩を持つのは当然というわけです。しかしそれにハーマイオニーが噛み付きました。

「ウィンキーは何にもしてないわ。間の悪い時に間の悪い所に居合わせただけよ!」

普段は馬が合っているパーシーとハーマイオニーが言い争いをしているとロンが待ち切れないように「ねえ誰かあの髑髏みたいなのが何なのか教えてくれないかな?」と訊きました。別にあの闇の印が悪さをしたわけではない。

それなのに何で大騒ぎするの?こう訊くロンにハーマイオニーが「言ったでしょ」と答えました。あれは「例のあの人」つまりヴォルデモートの印なんだそうです。ハーマイオニーは「闇の魔術の興亡」を読んで知ったそうです。

それにこの13年間に渡り一度も現れなかったのだそうです。だからみんなが恐怖に駆られるのは当然だ。何故ならアーサー氏が言うには戻って来たヴォルデモートを見たも同然だからだそうです。それでもロンはこう言うのです。

「よく分んないな。だってあれはただ空に浮かんだ形に過ぎないのに」

こう言うロンにアーサー氏はヴォルデモートもその家来も誰かを殺害する時には決まって「闇の印」を空に打ち上げた。それがどんなに恐怖を掻き立てたか若いお前たちには分らないと答えました。それは最悪の恐怖だそうです。

帰宅して自分の家の上に「闇の印」が浮かんでいるのを見つけたら家の中で何が起きているのかが判るんだそうです。

3-3.戦々恐々だろう
「誰だってそれは最悪の恐怖だ。最悪も最悪」アーサー氏が身震いをしてこう言うのを聞いて一同は静まり返りました。しかしビルが言うには「誰が打ち上げたかは知らないが今夜は僕たちのためにならなかった」と言うのです。

それは死喰い人たちが印を見た途端に怖がって逃げてしまったんだそうです。誰かの仮面を引っぺがしてやろうとしてもそこまで近づかない内に全員が「姿くらまし」してしまったのだそうです。しかし1つだけいい事があった。

それはマグルのロバーツ家の人たちが地面にぶつかる前に受け止める事ができた事だそうです。その人たちは今は記憶修正を受けているんだそうです。ここでハリーが聞き咎めたのが「死喰い人」という言葉だったんですよね。

ハリーが「死喰い人って?」と訊くとビルが「例のあの人」つまりヴォルデモートの支持者が自分たちをそう呼んだんだと答えてくれました。さらにビルは「今夜僕たちが見たのはその残党だと思うね」とも言ったんですよね。

少なくともアズカバン行きを何とか逃れた連中なのだそうです。こう言うビルにアーサー氏は「そうだという証拠はない」と言う一方で「その可能性は強いがね」と絶望的な声で言ったのでした。するとロンがこう言いました。

「うん。絶対そうだ!」

ハリーたち3人は森の中に避難する途中でドラコ・マルフォイに会っていました。ロンは「そしたらあいつ父親があの狂った仮面の群れの中にいるって認めたも同然の言い方をしたんだ!」と一同に打ち明けたというわけです。

「でもヴォルデモートの支持者って」

ハリーがこう言いかけると一同がギクリとしました。魔法界では総じてそうですがウィーズリー一家もまた「ヴォルデモート」とその名前を口にしていませんでした。急いで謝るとハリーは名前を伏せた上で改めて質問しました。

あの人たちは何の目的でマグルを宙に浮かせてたんだろう?そんな事をして何になるの?こう訊くハリーにアーサー氏は「何になるかって?」と言うと乾いた笑い声を上げて「連中にとってはそれが面白いんだよ」と答えました。

あの人が支配していたあの時期にはマグルを殺害する事の半分はお楽しみのためだった。今夜は酒の勢いで「まだこんなに沢山捕まっていないのがいるんだぞ」と誇示したくて堪らなかった。ちょっとした同窓会気分だそうです。

アーサー氏は最後の「同窓会気分」に嫌悪感を込めました。でも連中が本当に死喰い人だったら「闇の印」を見た時にどうして「姿くらまし」してしまったのか?喜ぶはずじゃない?こう訊くロンにビルは頭を使えと言うのです。

それは連中がもし本当の死喰い人だったら「例のあの人」が力を失った時にアズカバン行きを逃れるために必死に工作したはずの連中なんだとビルは言うのです。あの人に無理やりやらされたとありとあらゆる嘘をついたんだ。

あの人が戻って来るという事になったら連中は僕たちよりもっと戦々恐々だろうとビルは言うのです。それはあの人が凋落した時には「自分たちは何の関わりもありませんでした」とその関係を否定して日常生活に戻ったんだ。

「あの人」つまりヴォルデモート卿が連中に対してお褒めの言葉をくださるとは思えないだろう?それならば「闇の印」を打ち上げた人は一体何のためにやったのか?この疑問を言って来たのはハーマイオニーでした。すると?

アーサー氏は「私たちにも分らない」とそう言うのです。でもこれだけは言える。あの印の創り方を知っているのは死喰い人か元はそうだった人だ。そうでなければ辻褄が合わない。これで「闇の印」の説明会は終ったのでした。

一同は再びベッドに入ったのでした。

今日の最後に
もし連中が本当の死喰い人だったらヴォルデモートが力を失った時にアズカバン行きを逃れるために必死に工作をしているはずだ。だからヴォルデモートが戻って来るという事になったら連中は僕たちよりもっと戦々恐々だろう。

ヴォルデモート卿が連中に対してお褒めの言葉をくださるとは思えない。ビルはこう言いました。そして翌年の6月にハリーは死喰い人以外では唯一ヴォルデモート卿復活の目撃者になってその現場を見る事になるんですよね。
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