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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

サイトを開設して「10年」という事で今日から7回のシリーズで2人の登場人物(3人もありますが)の関係の推移と変遷を改めて振り返ってみる事にしました。なるべく今まで取り上げなかった2人(3人)をやるようにと努力したつもりです。最初の今日はハリーとダドリー・ダーズリーです。(全3項目)

3-1.ハリーとダドリー・ダーズリーの関係、その1
ハリーは1才3ヵ月の時に両親が死んでからというものずっと叔父叔母夫婦の元で育てられました。そのダーズリー夫妻にはダドリーという息子がいました。という事はハリーが物心ついた時から同じ屋根の下で暮らしていました。

ダドリーは軍団を率いていました。ピアーズにデニスにマルコムにゴードンの4人です。誰もが揃いも揃って巨大でウスノロばかりでしたが中でも飛びきり大きくてウスノロだったので軍団のリーダーはダドリーだったのでした。

4人はダドリーのお気に入りのスポーツの「ハリー狩り」に参加できるだけで大満足という連中でハリーにとっては迷惑この上ない存在でした。このダドリー軍団のお陰でハリーは友達が1人もできない有り様だったんですよね。

ただでさえダドリーのお下がりのダブダブの服を着てセロハンテープだらけのメガネをかけたハリーは物笑いの種でした。しかもみんながハリーはダドリー軍団に睨まれている事を知っていて逆らう事ができなかったんですよね。

一番ひどい目に遭ったのがダドリーにピアーズと一緒に初めて動物園に行った時でした。普段ハリーを預かる近所に住むフィッグばあさんが脚を骨折したので預かれないと言って来たのです。すると摩訶不思議な事が起きました。

バーノン叔父さんがガラス戸を叩いても全く微動だにせず眠り込んでいた蛇がハリーが近づくと起き出して来てハリーにウィンクをしたのです。しかもハリーが話しかけると何と驚くべき事にその蛇は頷いたりもしたんですよね。

「ダドリー!ダーズリーおじさん!早く蛇を見て。信じられないような事やってるよ」

ピアーズが大声でこう言うとダドリーは戻って来て「どけよ。オイッ」と言うとハリーの肋骨にパンチを食らわせました。不意を衝かれてハリーは床に引っくり返りました。その摩訶不思議な出来事は次の瞬間に起きたのでした。

バーノン叔父さんが叩いていたガラス戸が消えていたのです。蛇は外に這い出してダドリーにピアーズさらには館内にいた客たちも恐怖の声を上げて飛び退いたり逃げ出したりしました。蛇は何と逃げて行ってしまったのでした。

「ハリーは蛇と話してた。ハリーそうだろ?」

落ち着きを取り戻したピアーズが車中でこう言いました。ハリーにとっては最悪の展開です。何か事が起こる毎に繰り返しして来た事ですがハリーは物置に閉じ込められました。その措置が解かれた時は夏休みになっていました。

3-2.ハリーとダドリー・ダーズリーの関係、その2
そんなハリーのダドリーに対する憎悪はホグワーツに入ってからは幾分かは薄まりました。何故なのかと云うとその理由はドラコ・マルフォイに出会ったからです。マルフォイに比べればダドリーなんてまだ心優しいと言える。

しかしだからと言って今までの事を全て水に流すというわけにはいきません。特に5年生になった時にはハリーが思春期にありがちな反抗期だったという事もあってハリーのダドリーに対する怒りは激しく燃え盛ったのでした。

こっちを見ろよ。ほーらこっちを見るんだ。僕はたった1人でここにいる。さあやってみろよ。自分がここにいるのをダドリーの取り巻きが見つけたら間違いなく一直線にこっちにやって来る。そしたらダドリーはどうする?

軍団の前で面子を失いたくはないが自分を挑発するのは怖いはずだ。からかわれても何も反撃できない。ダドリーがジレンマに陥るのを見るのは愉快だろう。ダドリー以外の誰かが殴りかかって来たらこっちに準備はできている。

やるならやってみろ。こっちには杖がある。かつて自分の人生を惨めにしてくれたこいつらを鬱憤晴らしの捌け口にしてやる。しかし誰も振り向きません。その奴らはハリーを見もせずに柵のほうまで行ってしまったのでした。

ダドリー軍団はマグノリア・クレセント通りの入口で互いにさよならを言っていました。ハリーはリラの大木の陰に身を寄せて待ちました。そして軍団が全員いなくなってから歩き出しました。ダドリーにはすぐ追いつきました。

「おい。ビッグD!」

ハリーがこう呼びかけるとダドリーは振り向いて「何だお前か」と唸るように言いました。ハリーが「ところでいつからビックDになったんだい?」と訊くのに対してダドリーは「黙れ」と言って歯噛みして顔を背けたのでした。

「かっこいい名前だ。だけど僕にとっちゃ君はいつまで経ってもちっちゃなダドリー坊やだな」

ハリーがこう言ってからかうとダドリーは「黙れって言ってるんだ!」と言って両手を丸めて拳を握りました。そんなダドリーにハリーは「あの連中はママが君をそう呼んでいるのを知らないのか?」とそう言い放ったのでした。

再び「黙れよ」と言うダドリーに向かってハリーは「ママにも黙れって言えるかい?かわい子ちゃんとかダディちゃんなんてのはどうだい?じゃあ僕もそう呼んでいいかい?」とさらにからかうとダドリーは押し黙っていました。

ハリーを殴りたいのを我慢するのに自制心を総動員しているようです。しかしハリーが怒って杖を自分に向けるとダドリーは路地の壁際まで後退りして「そいつを僕に向けるな!」と言ったのでした。ところがその時の事でした。

何かが夜を変えました。星を散りばめた群青色の空が突然光を奪われ真っ暗闇になりました。遠くに聞こえた車の音も途絶えてしまいました。一瞬ハリーは必死に我慢していたのに魔法を使ってしまったのではとそう思いました。

やがて理性が感覚に追いつきました。自分に星を消す力はない。しかしそんなはずはない。マグノリア・クレセント通りに奴らが来た?ところがハリーが耳をそばだてるとハリーがまさに恐れていたその音が聞こえて来たのです。

ハリーは守護霊を創り出してダドリーに接吻をしようとしていた吸魂鬼を追い払いました。あれほどまでに激しく憎んでいたダドリーだったというのにハリーは助けたのです。すると信じられないような事が起きたんですよね。

それは2年後の事でした。

3-3.ハリーとダドリー・ダーズリーの関係、その3
ハリーはそれから3日後にプリベット通りを離れてロンドンのグリモールド・プレイス12番地に設置された不死鳥の騎士団の本部に移動しました。そして翌年もさらにはその次の夏休みもハリーは部屋に閉じこもりきりでした。

そのためダドリーと接触する機会はほとんどありませんでした。そしてその出来事はダーズリー一家が騎士団の保護下に入るためディーダラス・ディグルとヘスシア・ジョーンズが一家を迎えに来た時に起こったというわけです。

ダドリーがぼそりと「わかんない」と言うので母親のペチュニア叔母さんが「何が分らないの?」と訊きました。するとダドリーは「あいつはどうして一緒に来ないの?」とそう訊き返して来ました。この人たちは分ってない。

私たちの仲間と一緒に行く?この人たちはあなたがどんな経験をして来たのか判っているの?どんな危険な立場にあるか知っているの?反ヴォルデモート運動にとって精神的にどんなに特別な位置を占めているか知っているの?

怒りを表情に露わにしてこう訊くヘスシアにハリーはこう答えました。この人たちは分っていません。僕なんか粗大ゴミだと思われているんだ。ところがそう言うハリーにダドリーはこう言ったのです。ハリーは驚いたのでした。

「お前。粗大ゴミじゃないと思う」

ダドリーの唇が動くのを見てなかったらハリーは耳を疑ったかもしれません。ハリーはこの言葉を発したのがダドリーと納得するのに数秒かかりました。ハリーがためらいがちに「ありがとう」と言うとダドリーはさらに・・・

「お前は俺の命を救った」

「正確には違うね。吸魂鬼が奪い損ねたのは君の魂さ」こう言いながらハリーは不思議なものを見るようにダドリーを見ました。ダドリーは母親からそっと離れると歩み寄って来ました。そして何と手を差し出して来たのです。

「驚いたなぁダドリー。吸魂鬼に別な人格を吹き込まれたのか?」

2人は握手をして別れたのでした。

今日の最後に
当サイトでは折りある毎に「ハリーは極めて優秀な開心術士である」と指摘をしています。何故ハリーはドラコ・マルフォイの次にそれも激しく憎んでいたダドリー・ダーズリーを吸魂鬼に襲われた時に助ける気になったのか?

私が思うにはハリーは開心術でダドリーが根っからのワルではなく人を思いやったりする優しい一面もある事を見抜いていた。悔い改めて反省してちゃんと正しい生き方をする要素があるという事を知っていたとそう思いますね。

だから助けたというわけです。最後には笑って別れる事ができるとそう思ったというわけなんですよね。

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