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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

最優秀の成績で監督生にもなり首席バッジも貰い母親のウィーズリーおばさんの期待通りに魔法省に就職したパーシー・ウィーズリーだったのですが本人の思いとは裏腹に最初の上司となった国際魔法協力部の部長バーテミウス・クラウチ氏はそれはもう厳しい人で・・・(全3項目)

3-1.パーシー・ウィーズリーとバーテミウス・クラウチ氏の関係、その1
最優秀の成績で監督生にもなり首席バッジも貰ったパーシー・ウィーズリーは母親のウィーズリーおばさんの期待に背く事なく魔法省に就職しました。そんなパーシーの最初の上司になったのがバーテミウス・クラウチ氏でした。

クラウチ氏は国際魔法協力部の部長でした。それはもう凄まじいほどの惚れ込みようでハリーがロンから聞いた話によればパーシーは口を開けば「クラウチ氏によれば」とか「クラウチさんに僕が申し上げたように」とか・・・

「クラウチ氏の意見では」とか「クラウチさんが僕におっしゃるには」ともうひたすらに名前の連呼でロンはパーシーとクラウチ氏は近い内に婚約発表をするとまで言うのです。しかしハリーも実際に会って納得したのでした。

ロンからその話を聞いた翌日ハリーはクィディッチ・ワールドカップの競技場に隣接するキャンプ場でクラウチ氏に会いました。非の打ち所のない完璧な格好を見てハリーはパーシーがこの人を何故崇拝しているかが判りました。

背広にネクタイ姿で短い銀髪の分け目は不自然なほどにまっすぐで歯ブラシ状の口髭はまるで定規を当てて刈り込んだようでした。靴はピカピカに磨き上げられてクラウチ氏はマグルの服装に関する規則を完全に守っていました。

銀行の頭取だと言っても通用するだろう。バーノン叔父さんでさえこの人が魔法使いだという事を見破れるかどうかは疑問だとハリーは思いました。さらにクラウチ氏は自分だけにではなく他人に対しても大変厳しいんですよね。

その場でクラウチ氏はパーシーの事を「ウェーザビー君」と呼びました。それを聞いてフレッドとジョージは飲みかけのお茶に咽ていました。自分の部下にも厳しいクラウチ氏はそう安々と名前で呼んでくれないというわけです。

「お茶をごちそうさま。ウェーザビー君」

クラウチ氏はこう言うとパーシーから貰ったお茶を飲みもしないで押しつけるようにして返しました。パーシーが「よろしければお茶はいかがですか?」とせっかく言ってくれたので一応礼儀を尽くし受け取ったというわけです。

さりとてやはりこっちから欲しいと言ったわけでも何でもない。だからこんなお茶など決して飲みはしないというわけなんですよね。ここにもバーテミウス・クラウチ氏の絶対妥協を許さない精神が示されているというわけです。

3-2.パーシー・ウィーズリーとバーテミウス・クラウチ氏の関係、その2
こうして決して妥協を許さない厳格な上司バーテミウス・クラウチ氏の下で働く事になったパーシーだったのですがワールドカップ終了後に空に「闇の印」が打ち上げられるという事件が起きて翌朝には出勤して行ったのでした。

それからは連日ワールドカップの警備の苦情が「吼えメール」で届いて大騒動だったそうです。新学期初日の9月1日はワールドカップ観戦のため帰省していたビルとチャーリーはキングズ・クロス駅に見送りに来てくれました。

しかしパーシーのほうは「今の時期にこれ以上休みを取るなんて僕にはどうしてもできない」と言って役所に出勤して行ったのでした。それに加えてパーシーは「クラウチさんは本当に僕を頼り始めたんだ」とそう言うのです。

「そうだろうな。そう言えばパーシー。ぼかぁあの人がまもなく君の名前を覚えると思うね」

そんなパーシーにジョージは真剣な顔でこう言いました。ところが残念ながらジョージの予想は外れました。さらには「クラウチ氏は僕を頼り始めた」というパーシーの見解もまた外れでパーシーの独りよがりだったんですよね。

ハリーはその事を思ってもみなかった極めて意外な形で知りました。今年度ホグワーツに於いて百年以上ぶりに三大魔法学校対抗試合が行なわれる事になりました。しかし代表選手には「17才以上」という年齢制限がつきました。

ハリーもロンもハーマイオニーもさらにはパーシーが卒業して在校生の中では最年長になったフレッドにジョージも全員が「16才以下」という事でウィーズリーおばさんも「規則が変わって本当によかった」と喜んでいたのです。

ところが公正なる選者「炎のゴブレット」から出て来るはずのない4枚目の羊皮紙が出て来たのです。そこに書かれていた名前は「ハリー・ポッター」でした。当の本人も驚く事に何とハリーが代表選手になってしまったのです。

大広間の隣の小部屋ではハリーを巡って大激論が繰り広げられました。しかし結局「炎のゴブレット」から名前が出て来たからには戦う義務があるとハリーも対抗試合に参加する事になりました。そこにはクラウチ氏もいました。

暖炉の灯りの中に進み出たクラウチ氏を見てハリーは「病気ではないか?」と思いました。目の下には黒い隈があり皮膚は薄っぺらな紙のようになっていました。こんな様子はワールドカップの時には見られはしませんでした。

そんなクラウチ氏をやや気遣わしげに見ながらダンブルドアは「さっきも言うたが今夜はホグワーツに泊って行ったほうが良いのではないかの?」と声をかけたのでした。けれどもそれに対してクラウチ氏はこう言ったのでした。

「いやダンブルドア。私は役所に戻らなければならない」

その理由としてクラウチ氏は今は非常に忙しいし極めて難しい時だ。さらには若手のウェーザビーに任せて出て来たのだが非常に熱心で実を言えば熱心過ぎる所がどうもとそう言うのです。熱心過ぎるのが心配なんだそうです。

つまり頼りになるどころか熱心過ぎでそれが心配で到底1人にはしておけない。そして名前もまだ覚えていないというわけなんですよね。

3-3.パーシー・ウィーズリーとバーテミウス・クラウチ氏の関係、その3
そんなパーシー・ウィーズリーとハリーはクリスマス・ダンスパーティで会う事になりました。パーシーは鼻高々の様子で「昇進したんだ」と言う時のその声の調子は宇宙の最高統治者に選ばれたと発表しているかのようでした。

クラウチ氏個人の補佐官との事でした。パーシーはクラウチ氏の代理でここパーティ会場に来ているのだそうです。話を鍋底の事から逸らすためにとハリーが「あの人どうして来ないの?」と訊くとパーシーはこう答えたのでした。

クラウチ氏は残念ながら体調が全く良くない。ワールドカップ以来ずっと調子がおかしい。それも当然の事で働き過ぎだしもう若くはないとパーシーはその理由を説明しました。しかし冴えているし素晴らしい頭脳は変りない。

ワールドカップは魔法省全体にとっての一大不祥事だったしクラウチ氏個人もあの屋敷しもべ妖精の不始末で大きなショックを受けられた。当然クラウチ氏はその後すぐに屋敷しもべ妖精を解雇した。でも世話をする人が必要だ。

それはクラウチ氏も歳を取って来ているわけだし屋敷しもべ妖精がいなくなってから家の中は確実に快適ではなくなったとクラウチ氏も気づいた事だろう。それにこの対抗試合の準備もある。ワールドカップの後始末もあった。

それにあのスキーターという嫌な女が嗅ぎ回っている。お気の毒だ。クラウチ氏は今は静かにクリスマスを過ごしていらっしゃるのだそうです。当然の権利だ。クラウチ氏がこんな風にクリスマスを過ごせるのも僕がいるからだ。

パーシー・ウィーズリーという自分の代理を務める事のできる信頼できる者がいるのをご存知なのがうれしいんだそうです。ハリーはクラウチ氏がパーシーを「ウェーザビー」と呼ばなくなったのか訊きたくて堪りませんでした。

しかしそれは何とか思い留まりました。ところがハリーはまたしても思ってもみなかった形でクラウチ氏が相も変わらずパーシーの事を「ウェーザビー」と呼んでいる事を確認する事になりました。それは5月の下旬の事でした。

パーシーはクラウチ氏の代理で「第2の課題」の審査員も務めましたが最後の課題の1ヵ月前でした。ルード・バグマン氏は「第3の課題」の内容を事前に教えると言っていたのです。するとその帰りにクラウチ氏に遭遇しました。

クラウチ氏は何日も旅をして来たように見えました。ローブの膝が破れ血が滲んでいます。顔は傷だらけで無精髭が伸び疲れ切っていて灰色です。きっちり分れていた髪も口髭も伸び汚れ放題で行動はもっとおかしかったのです。

ハリーが近づいて行ってもクラウチ氏はハリーに目もくれず近くの木に話しかけていました。ただ1つだけヴォルデモートの事を話そうとする時だけはまともになるのです。そしてそれはパーシーにとっては極めて残念でした。

木に話しかけているその時もクラウチ氏はパーシーの事を「ウェーザビー」と呼んでいました。ハリーは急いで校長室に行きダンブルドアを連れてその場に戻って来ました。しかしクラウチ氏はおらず忽然と姿を消していました。

何と事もあろうにクラウチ氏は息子のクラウチ・ジュニアに殺害されてしまったのです。対抗試合の「第3の課題」終了後にハリーは事の真相の全てを知る事になったのでした。パーシーにしてみれば極めて不幸な結末でした。

結局パーシーが魔法省に就職して最初に仕えた国際魔法協力部の部長バーテミウス・クラウチ氏はついにパーシーの名前を覚える事なく死んでしまったというわけなんですよね。クラウチ氏にとっても無念の死だったでしょうね。

今日の最後に
果たしてパーシー・ウィーズリーは最初に仕える事になったバーテミウス・クラウチ氏の信頼を勝ち取る事ができたのか?私はパーシーにとっては極めて残念な事に最後の最後まで真の信頼を得る事はできなかったと思いますね。

それはやはりクラウチ氏がパーシーの事を最後まで「ウェーザビー」と呼んでいて一度も「パーシー」とファーストネームで呼ばなかった事が如実に表しているとそう思いますね。パーシー自身はもう自画自賛の連続でしたよね。

クラウチ氏は自分を頼りにしているとか代理を務める事のできる信頼できる者だなどとパーシーは言っていました。しかし前述のように「自分を頼りにしている」のほうは当のクラウチ氏自身の口から出ていて確認済みですからね。

後半の代理を務める事ができるほど信頼されているというのもパーシーの思い込みでしょう。全てはパーシーの独りよがりというわけなんですよね。

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