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一度は息子をアズカバンに送ってしまったバーテミウス・クラウチ氏だったのですが「ひょっとして自分は無実の息子をアズカバンに送ってしまったのでは?」と思い助け出す事にしました。ところがその事がとんでもない悲劇を生む事になってしまったんですよね。(全3項目)

3-1.バーテミウス・クラウチ父子とウィンキーの関係、その1
そもそもの事の始まりはバーテミウス・クラウチ・ジュニアが3人の死喰い人と共にネビルの両親ロングボトム夫妻に「磔の呪文」をかけた咎で捕まりアズカバンに送られた事です。当時クラウチ氏は魔法法執行部の部長でした。

そんな息子をクラウチ氏はアズカバンから助け出しました。死期が近い事を知ったクラウチ夫人が最期の願いとして息子を救出して欲しいと哀願したのです。クラウチ夫妻はポリジュース薬を使って息子を連れ出したのでした。

アズカバンに入った時既に病気がちだった息子はクラウチ家に仕える屋敷しもべ妖精のウィンキーの世話で健康を回復しました。そんなウィンキーが息子に行かせてやってくれと言ったのがクィディッチ・ワールドカップでした。

おとなしくしていたらその褒美として行かせてやって欲しい。何ヵ月もかけてウィンキーがクラウチ氏を説き伏せました。お母さまが坊ちゃんを救ったのは生涯幽閉の身にするためではないと言いクラウチ氏はついに折れました。

計画は慎重でした。クラウチ氏は息子とウィンキーをまだ早い内に席に連れて行きました。ウィンキーがクラウチ氏の席を取っているという手筈でした。そこに息子が「透明マント」を被って座りました。誰も気づかないだろう。

しかしウィンキーはクラウチ氏がかけていた「服従の呪文」を息子が徐々に破り始めている事を知りませんでした。時々ほとんど自分自身に戻る時がありました。それがちょうどワールドカップの試合中に起きてしまったのでした。

深い眠りから醒めたような感じでした。そして前の男の子のポケットから杖が突き出しているのが見えました。その時息子は杖を持っていませんでした。息子はその杖を盗み空に「闇の印」を打ち上げたというわけなんですよね。

それがハリーの杖だったんですよね。

3-2.バーテミウス・クラウチ父子とウィンキーの関係、その2
ウィンキーは今夜私が到底やらないだろうと思っていた行動を取った。私はウィンキーにテントにいるようにと言いつけた。トラブルの処理に出かける間はその場にいるようにと申し渡した。ところがウィンキーは従わなかった。

それは「洋服」に値する。屋敷しもべ妖精を自由の身にする唯一の方法はちゃんとした洋服をくれてやる事だとハリーは知っていました。ウィンキーは必死に訴えましたがクラウチ氏は情け容赦なくウィンキーを解雇しました。

何故ウィンキーはテントを離れたのか?クィディッチ・ワールドカップ終了後に隣接するキャンプ場で死喰い人の残党と思われる集団がマグルの管理人一家を宙吊りにするという事件が発生しました。その騒動を聞いて息子は?

アズカバンに入った事がない連中だ。あのお方に背を向けた奴らだ。あのお方のために苦しんだ事がない奴らだ。あいつらは俺のように繋がれていない。自由にあのお方をお探しできたのにそうしなかった。息子は怒りました。

奴らの声が息子を呼び覚ましました。久方ぶりに息子の頭ははっきりとしていました。手には盗んだ杖がありました。息子はご主人様に忠義を尽くさなかった奴らを襲いたいと思いました。ウィンキーはそれを見て心配しました。

ウィンキーは自分なりの魔法を使い息子を自分の体に縛りつけました。ウィンキーは息子をテントから引っ張り出し死喰い人から遠ざけようと森へ連れて行きました。そんなウィンキーを息子はその場に引き止めようとしました。

息子はキャンプ場に戻って死喰い人の連中に闇の帝王への忠義とは何かを見せつけてやりたいとそう思いました。そこで空に「闇の印」を打ち上げたというわけなんですよね。そして駆けつけた人たちの失神光線で気絶しました。

ウィンキーが見つかった時クラウチ氏は必ず息子がそばにいると知っていました。そこでウィンキーが見つかった潅木の中を探し息子が倒れているのを触って確かめました。そして息子に「服従の呪文」をかけて連れ帰りました。

そして前述のようにクラウチ氏はウィンキーを解雇しました。ウィンキーは父の期待に添えなかった。俺に杖を持たせた。さらにはもう少しで俺を逃がす所だった。けれども私はこれはあくまでも息子の見解だとそう思いますね。

ウィンキーはできる限りの最善の事をした。私はクラウチ氏はそう思っていたと考えます。それなら何故クラウチ氏はウィンキーを解雇したのか?その理由は私はクラウチ氏は息子が死喰い人だとはっきり判ったからだと・・・

テントに戻ってからアーサー氏はハリーを含めた一同に「闇の印」を打ち上げる事ができるのは死喰い人かかつてはそうだった人だけだと断言しています。つまり息子が「闇の印」を打ち上げた。したがって息子は死喰い人だ。

息子が死喰い人だという事がはっきりした以上はウィンキーをこのまま雇い続けるわけにはいかない。それはそうすればウィンキーはいずれ息子の悪事の手伝いをさせられるという事になってしまう。そうさせるのは忍びない。

だからクラウチ氏はウィンキーを解雇した。私はそう思います。そして実際にこの後クラウチ家にピーター・ペティグリューとヴォルデモート卿がやって来てしまったのです。クラウチ氏の予想と懸念はまさに的中してしまった。

ウィンキーは首になって良かったのです。

3-3.バーテミウス・クラウチ父子とウィンキーの関係、その3
ヴォルデモート卿とその従者すなわち死喰い人を激しく憎悪し魔法法執行部部長時代には闇祓いに対して「許されざる呪文」を使う事を許可した。つまりは殺害してもいいと言ったのがバーテミウス・クラウチだったんですよね。

そんな父親とは正反対に死喰い人になってしまったのがバーテミウス・クラウチ・ジュニアでした。そんな父親と息子でヴォルデモート卿に対する思いが全くの逆になってしまったのがとんでもない悲劇を生む事になりました。

無実を訴える息子をクラウチ氏は「私には息子はいない!」と言ってアズカバンに送りました。しかしクラウチ夫人が余命幾ばくもないから最期の願いとして息子をアズカバンから助け出して欲しいとクラウチ氏に哀願しました。

前述のようにポリジュース薬で夫人と息子の姿を入れ替えアズカバンから連れ出しました。後に息子は「俺を決して愛してくれなかった父だが母を愛していた」だからクラウチ氏は息子を助ける事を承知したとそう言っています。

しかし私は違うと思いますね。たとえ死期の迫っている夫人が息子を助けて欲しいとどれだけ必死にまた懸命に訴えても「ひょっとしたら息子は死喰い人なのでは?」という思いがあったらクラウチ氏は承知しなかったでしょう。

クラウチ氏が息子を助ける事を承知したのは「ひょっとして自分は無実の息子をアズカバンに送ってしまったのでは?」とそう思ったからだと私は思います。当然「息子は死喰い人ではない」と思ったからこそ助けたんですよね。

ところがその息子がクィディッチ・ワールドカップ終了後に空に「闇の印」を打ち上げてしまいました。そのため実は息子が死喰い人だったという事がはっきりとしてしまいました。そんなクラウチ氏に更なる不幸が襲いました。

ピーター・ペティグリューことワームテールと共にヴォルデモート卿がやって来たのです。クラウチ氏は「服従の呪文」をかけられ操られる事となりました。しかし息子と同様にクラウチ氏もまた呪文を破って逃げたのでした。

ヴォルデモートはクラウチ氏はホグワーツに向かったとそう判断しました。その時クラウチ・ジュニアはポリジュース薬で「闇の魔術に対する防衛術」の教師マッド・アイ・ムーディに成り済ましてホグワーツにいたんですよね。

クラウチ・ジュニアの手元にはハリーから取り上げた「忍びの地図」がありました。その日はちょうど三大魔法学校対抗試合の「第3の課題」の内容が代表選手に知らされる日でした。帰りにハリーとクラウチ氏は遭遇しました。

ハリーがダンブルドア校長を連れて戻って来た時にはクラウチ氏はその姿を忽然と消していました。その間に息子が父親を殺害するというこれ以上はないという凄惨な悲劇が実行に移されてしまっていたというわけなんですよね。

その息子も一ヵ月後には魔法大臣コーネリウス・ファッジの命令で吸魂鬼に魂を吸い取られ生きた屍になってしまいました。

今日の最後に
親子でありながら父親のほうは魔法法執行部の部長時代には闇祓いに死喰い人を殺害する権限を与えるほど情け容赦ない措置を取ったのに対して一方息子のほうは何と事もあろうにその死喰い人になるという正反対の道を選んだ。

親子でありながら考え方が正反対と云えばシリウスとその両親が挙げられますよね。そしてそのシリウスは無実だったのにも関わらず当時魔法法執行部の部長だったクラウチ氏が裁判もやらずにアズカバンに送ってしまいました。

何とも奇妙で皮肉な巡り合せですよね。
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