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先週まで第4巻「炎のゴブレット」のセブルス・スネイプを取り上げたので今週と来週はそれに関連してバーテミウス・クラウチ親子をやってみる事にしました。前半の今週はまず息子のほうを改めて紹介してみる事にします。息子のほうの登場の仕方は通常のパターンとはかなり違いました。(全3項目)

3-1.マッド・アイ・ムーディとして
ハリーポッター・シリーズでは当の本人が生身で出て来るその前に名前のみが登場するというのが毎度お馴染みなんですがこのクラウチ・ジュニアの場合はかなり変っていて肉声での登場が最初という事になっているんですよね。

クィディッチ・ワールドカップの決勝戦で貴賓席で屋敷しもべ妖精のウィンキーの隣に「透明マント」を被っていて姿が見えず試合終了後に「モースモードル!」と呪文を唱えて「闇の印」を打ち上げる際に声を発していますね。

そして新学期初日に今学期「闇の魔術に対する防衛術」の教師になったマッド・アイ・ムーディの姿で初登場しています。つまりムーディとクラウチ・ジュニアの双方が初めて登場するシーンの両方を兼ねているというわけです。

クラウチ・ジュニアがホグワーツに乗り込んで来たのはハリーをご主人様のヴォルデモート卿の元に送り込むためでした。ヴォルデモートが肉体を再生させる時に敵であるハリーの血が必要だったからというわけなんですよね。

そのためハリーを傷つける恐れのある者は除外しなければならない。唯一のターゲットになったのがドラコ・マルフォイでした。授業が始まった最初の日の夕食時にマルフォイがハリーに呪いをかけようとしたその時の事でした。

マルフォイは二度に渡って呪いをかけようとしましたが両方とも外れました。後ろから「若造。そんな事をするな!」と吼える声が聞こえてハリーが急いで振り返るとムーディつまりクラウチ・ジュニアが階段を下りて来ました。

杖を上げまっすぐに純白のケナガイタチに突きつけていました。その白イタチはちょうどマルフォイが立っていたあたりにいました。白イタチは怯えた声を出し地下牢のほうに逃げようとしましたがムーディは許しませんでした。

ムーディは「そうはさせんぞ!」と吼え杖をケナガイタチに向けました。白イタチは脚や尻尾をばたつかせ無抵抗に跳ね上がり続けました。その白イタチがマルフォイだとハリーが知ったのはマクゴナガル先生が来たからでした。

マクゴナガル先生が「何をなさっているのですか?」と訊くのに対してムーディが「教育だ」と答えたのでケナガイタチが生徒だという事にマクゴナガル先生が気づいたのです。マクゴナガル先生は困ったようにこう言いました。

「ムーディ。本校では懲罰に変身術を使う事は絶対ありません!」

「ダンブルドア校長がそうあなたにお話ししたはずですが?」と言うマクゴナガル先生にムーディは「そんな話をしたかもしれん」ととぼけて見せました。でもドラコ・マルフォイには効果てき面だったというわけなんですよね。

3-2.生徒たちに「服従の呪文」をかける
そんなムーディことクラウチ・ジュニアが最初の授業で教えたのが「許されざる呪文」というもので「服従の呪文」に「磔の呪文」と「死の呪い」の3種類で同類である人に対して使うとアズカバンで終身刑になるのだそうです。

ところが何と驚く事にムーディは個々の生徒に「服従の呪文」をかけて果たして生徒がそれに抵抗できるかどうかを試すと言い出したのです。人に対して使うのは違法だと言っておいて生徒にかけるというのはいかがなものか?

そういう意味の事を言って暗に反対をしたのはハーマイオニーでした。するとムーディは「もっと厳しいやり方で学びたいというのであれば誰かがお前にこの呪文をかけ完全に支配する」とそう言うのです。実体験で学びなさい。

それならそれで一向に構わん。授業を免除するので教室を出て行ってもいいとムーディは言ったのでした。ムーディは杖を一振りして教室の中央に広いスペースを作り生徒を1人ずつ呼び出して「服従の呪文」をかけ始めました。

呪いのせいでクラスメートが次々と世にもおかしな事をして行きました。1人として「服従の呪文」に抵抗できた生徒はいませんでした。ムーディが呪いを解いたその時にようやっと初めて我に帰るという有り様だったのでした。

そしてハリーの順番が来ました。ムーディが杖を上げハリーに向けて「インペリオ!服従せよ!」と唱えました。最高に素晴らしい気分でした。全ての思いも悩みも優しく拭い去られて漠然とした幸福感だけが頭に残りました。

ハリーはすっかり気分が緩み周りの生徒たちが自分を見つめている事をぼんやりと意識しながらその場に立っていました。するとムーディの声が「机に飛び乗れ」と言うのが聞こえて来ました。ハリーは跳躍の準備を始めました。

すると頭のどこかで別の声が目覚めて「待てよ。何故?」と言うのが聞こえて来ました。そんな事は嫌だ。気が進まない。もう1つの声が前よりも若干きっぱりと言いました。次の瞬間ハリーは机にまともにぶつかっていました。

ムーディの「よーしそれだ!それでいい!」という声が聞こえてハリーは頭の中の虚ろな木霊するような感覚が消えるのを感じました。ハリーは他の生徒とは違って自分に何が起こっていたのかをはっきりと覚えていたのでした。

お前たち見たか。ポッターが戦った!しかも戦ってもう少しで打ち負かす所だった!奴らはハリーを支配するのにはてこずるだろう!ムーディはこう言うのです。ハリーはムーディのかけた「服従の呪文」に抵抗したのでした。

3-3.第1の課題に際して
何ゆえクラウチ・ジュニアはマッド・アイ・ムーディに成り済ましてホグワーツに潜入して来たのか?それは前述のようにハリー・ポッターをご主人様のヴォルデモート卿の元に送り込み体を再生する事を手助けするためでした。

そのためにハリーを今学期ホグワーツで百年以上ぶりに行われる三大魔法学校対抗試合の代表選手にして優勝させる。そして優勝杯を「移動キー」にし闇の帝王が待つリトル・ハングルトンの教会墓地に送り込むというわけです。

だからハリーには何が何でも3つある課題の全てをクリアして貰わなくてはならない。そこでクラウチ・ジュニアは課題前日に機会を得てハリーに「呼び寄せ呪文」を使ってファィアボルトを手に入れるようにと言ったのでした。

計画は上手く行きました。代表選手を決める公正なる選者「炎のゴブレット」に並外れて強い「錯乱の呪文」をかけて欺きハリーを四校目の候補者として入れる。その学校の候補者は1人しかいないので必ずハリーになるのです。

そうとは知らずにハリーは「第1の課題」をクリアするためにはファィアボルトが必要だ。それを手に入れるためには何としても「呼び寄せ呪文」を習得しなくてはと一心不乱に猛練習の末に習得したというわけなんですよね。

クラウチ・ジュニアがしたのはそれだけではありませんでした。ハグリッドをそそのかして「第1の課題」の内容を事前にハリーに教えたのです。ハリーを真夜中に呼び出して立ち向うのがドラゴンだと知らせたというわけです。

こうしてハリーは何とか「第1の課題」をクリアしました。しかし最初の関門は事は簡単でした。ハリー本人に直接ヒントを与えたからです。これ以降クラウチ・ジュニアは苦労を強いられる事になったというわけなんですよね。

今日の最後に
ダンブルドア校長はマッド・アイ・ムーディに成り済ましたクラウチ・ジュニアに生徒に実際に「服従の呪文」をかけて経験させるよう要請しました。結果としてそれはハリーがこの「服従の呪文」を克服する事に繋がりました。

改めて考えてみればムーディ自身は「服従の呪文」をかけられた事があるのか?それはおそらくないでしょうね。しかしクラウチ・ジュニアは「服従の呪文」をかけられてそれを克服した経験がそれもつい最近あったんですよね。

両親によりアズカバンから連れ出されたクラウチ・ジュニアは父親のバーテミウス・クラウチ氏に「服従の呪文」をかけられ管理されていました。しかしクィディッチ・ワールドカップの時に克服し「闇の印」を打ち上げました。

実際にさらには最近に「服従の呪文」を克服した経験があるので断然説得力があるというわけなんですよね。
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