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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

先週の冒頭に予告したように今週はバーテミウス・クラウチ氏(父)のほうを取り上げます。ホグワーツを卒業して魔法省に就職したパーシー・ウィーズリーは「国際魔法協力部」という所に配属されました。そこの部長がこのクラウチ氏だったというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.パーシー・ウィーズリーの最初の上司
ハリーとロンがホグワーツに入った年度に監督生になり3年生の時には首席バッジも貰いました。そんな学生時代は非の打ち所がなかったパーシー・ウィーズリーは母親のウィーズリーおばさんの希望通り魔法省に就職しました。

そして最初に配属になったのが「国際魔法協力部」という部署でした。そこの部長でパーシーの上司になったのがバーテミウス・クラウチ氏その人だったというわけです。そのクラウチ氏にパーシーは心底惚れ込んだんですよね。

もう口を開けば「クラウチ氏によれば」とか「クラウチさんに僕が申し上げたように」とか「クラウチ氏の意見では」とか「クラウチさんが僕におっしゃるには」とクラウチ氏の名前が次から次へと出て来る凄まじさなのです。

ロンに言わせるとパーシーはほとんど病気でこの2人は近い内に婚約発表するのだそうです。家に仕事を持ち帰るほど熱心なのでロンによれば父親のアーサー氏が家に帰ろうと言わなければ帰宅しないだろうとそう言うのです。

ハリーはクィディッチ・ワールドカップの決勝戦の観戦のため今回はウィーズリー夫妻の正式な招待を受け2年ぶりに「隠れ穴」に滞在する事になりました。滞在初日の夕食の席でもパーシーはアーサー氏にこう言っていました。

「火曜日までに仕上げますって僕クラウチさんに申し上げたんですよ」

それは家に持ち帰って今やっている鍋の底の報告書の件でした。何でもクラウチ氏が思っていたよりも少し早いが国際魔法協力部は物凄く忙しいので何事も余裕を持ってやりたいからとの事でした。ワールドカップの手配もある。

それにもう1つ大きな行事を組織する仕事があるのだそうです。ここでパーシーは少し声を大きくして「お父さんは知っていますね。僕が言ってること」と言ったのでした。それにアーサー氏は「あの極秘のこと」と答えました。

それは一体何なのか?ハリーを含めた在校生がそれを知るのは新学期初日の9月1日の事だったんですよね。

3-2.完璧な身のこなし
そんなパーシーの上司のバーテミウス・クラウチ氏とハリーは翌日にワールドカップの競技場に隣接するキャンプ場で顔を合わせる事になりました。一目見てハリーはパーシーが何故この人を崇拝しているのかが判ったのでした。

バーティ・クラウチ氏は折り目正しく背筋を伸ばして非の打ち所のない背広とネクタイ姿の初老の魔法使いでした。短い銀髪の分け目は不自然なまでにまっすぐでその口髭に至ってはまるで定規を当てて刈り込んだかのようでした。

靴はピカピカに磨き上げられていました。パーシーは規則を厳密に守る事が大切だと固く信じています。クラウチ氏はマグルの服装に関する規則を完璧に守っていました。おそらくは銀行の頭取だとそう言っても通用しただろう。

バーノン叔父さんでさえもクラウチ氏が魔法使いだと見破るのは疑問だとハリーはそう思いました。現れたクラウチ氏にパーシーは「よろしければお茶はいかがですか?」と声をかけました。するとクラウチ氏はこう答えました。

「ああ。いただこう。ありがとう。ウェーザビー君」

パーシーが「ウェーザビー君」と呼ばれたのを聞いてフレッドとジョージは笑いそうになり飲みかけのお茶に咽ました。しかしパーシーは全く意に介さず耳元を赤く染めて急いでクラウチ氏のためにとお茶の準備を始めました。

クラウチ氏はその場にいた魔法ゲーム・スポーツ部の部長のルード・バグマン氏に話があって来たのだそうです。ブルガリア側が貴賓席にあと12席設けろと強く要求しているそうです。それにアーサー氏にも話があるそうです。

「アリ・バシールが襲撃して来るぞ。空飛ぶ絨毯の輸入禁止について君と話したいそうだ」

こう言うクラウチ氏にアーサー氏は深い溜め息をついて「その事については先週ふくろう便を送ったばかりだ。何百回言われても答えは同じだよ」と答えました。空飛ぶ絨毯については既に話し合う余地は全くないのだそうです。

絨毯は「魔法をかけてはいけない物品登録簿」に載っていてマグルの製品だと定義されている。しかし言って判る相手ではない。これについてはクラウチ氏もアーサー氏も同じ意見でクラウチ氏も「駄目だろう」と答えました。

箒に取って代わる事はあるまい。こう言うバグマン氏にクラウチ氏はアリ・バシールは家族用乗り物として市場に入り込む余地があると考えていると言葉を返しました。しかしかつてはイギリスでも絨毯は使われていたそうです。

「私の祖父が12人乗りのアクスミンスター織りの絨毯を持っていた。しかしもちろん絨毯が禁止になる前だがね」

その言い方はまるでクラウチ氏の先祖の誰もが厳格に法を遵守した事に毛ほども疑いを持たれたくはないという雰囲気でした。クラウチ氏は「お茶をごちそうさま。ウェーザビー君」と言って飲みもしないで返してしまいました。

そして「姿くらまし」してその場から立ち去ったのでした。

3-3.闇の印が打ち上げられて
そんな規則や法律を遵守する事にかけては私の右に出る者はいないとの強固な自負を持つバーテミウス・クラウチ氏でしたが屋敷しもべ妖精のウィンキーに自分の席を取らせておきながら何故か競技場に姿を現わしませんでした。

魔法ゲーム・スポーツ部の部長のルード・バグマン氏を通じてチケットを手に入れたアーサー氏のお陰でハリーにハーマイオニーを含めたウィーズリー一家一行は何と貴賓席で競技場でも顔を合わせるはずだったというわけです。

ところがハリーにロンとハーマイオニーの3人は意外な場所でクラウチ氏と再会する事になりました。試合終了後にキャンプ場でマグルの管理人一家が仮面を被った集団に宙吊りにされるという事件が起きたその後の事でした。

ハリーにロンとハーマイオニーにフレッドとジョージにジニーの6人はキャンプ場の隣にある森に避難する事になりました。しかしハリーたち3人は途中で他の3人とはぐれてしまいました。3人だけで森の奥に入って行きました。

そこで何と聞いた事のない声がしたかと思うとヴォルデモートの「闇の印」が打ち上げられました。ハリーたちは魔法省に勤める人たちに取り囲まれ危うく失神させられそうになる所でした。するとクラウチ氏がこう言うのです。

「誰がやった?お前たちの誰が闇の印を出したのだ?」

ロンが憤然として「僕たち何にもしてないよ!」と答えてもクラウチ氏は「白々しい事を!お前たちは犯罪の現場にいた!」と言ってハリーかロンかハーマイオニーの3人のいずれかが「闇の印」を出したと言い張ったのでした。

木立の陰に誰かがいて何か呪文を叫んだ。ハーマイオニーがこう言うとクラウチ氏は今度はハーマイオニーが印を打ち上げたと言い出しました。するとここでエイモス・ディゴリー氏が失神光線が犯人に当たった可能性は大きい。

こう言ってハーマイオニーが指差した木立に入って行きました。驚くべき事にそこにいたのはクラウチ家に仕えていて貴賓席でクラウチ氏の席を取っていた屋敷しもべ妖精のウィンキーだったのです。それを見てクラウチ氏は?

「こんなはずはない。絶対に」こう言葉を途切れがちに言いつつクラウチ氏は荒々しい歩調でウィンキーが見つかったあたりへと歩き出しました。そして「犯人は他にいる!」と言いたげに茂みを掻き分けて探し回ったのでした。

しかし結局は誰も何も見つかりはしませんでした。ところがウィンキーは杖を持っていたのです。しかもそれはハリーの杖で「闇の印」はその杖から出された事が判明しました。それならウィンキーが「闇の印」を出したのか?

そんな事はないだろう。おそらくはハリーの杖で何者かが「闇の印」を打ち上げて「姿くらまし」して逃げたに違いない。そういう結論に達したというわけなんですよね。クラウチ氏はその場でウィンキーを解雇したのでした。

今日の最後に
折り目正しく背筋を伸ばし非の打ち所のない背広とネクタイ姿で短い銀髪の分け目は不自然なまでにまっすぐでその口髭に至ってはまるで定規を当てて刈り込んだかのようだった。マグルの服装に関する規則を完璧に守っていた。

おそらく銀行の頭取だと言っても通用しただろう。バーノン叔父さんでさえもクラウチ氏が魔法使いだと見破るのは疑問だとハリーはそう思った。だからパーシー・ウィーズリーが崇拝するのは当然とハリーは思ったんですよね。

しかし残念ながらハリーポッター・シリーズでは初登場時つまりは第一印象がいい人物は最後はとてつもない最悪の結末を迎えるという事になっています。このバーテミウス・クラウチ氏もその例に漏れなかったというわけです。

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