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クィディッチ・ワールドカップで出会って当分の間は顔を合わせる機会もないだろうとそう思っていたら学期に入っておよそ2ヵ月後にハリーはクラウチ氏と再び対面する事になりました。それというのも例によって例の如くハリーの身に予期せぬ災難が振りかかって来て・・・(全3項目)

3-1.あの「大きな行事」のために
通常ハリーを含めた在校生たちは既にホグワーツを卒業している人たちとは学期の最中に会う機会は滅多にありません。ところがハリーは学期に入っておよそ2ヵ月後にバーテミウス・クラウチ氏の顔を再び見る事になりました。

今学期ホグワーツでは百年以上ぶりに三大魔法学校対抗試合が復活開催される事になりました。ダンブルドア校長が新学期初日の9月1日に発表しました。パーシーが言っていた大きな行事とは実はこの対抗試合の事だったのです。

ボーバトンとダームストラング両校の代表団が10月30日にホグワーツ入りして翌日の31日には三校の代表選手が決まるという段取りでした。ところが30日当日管理人のフィルチが椅子を4つも出したのでハリーは驚いたのでした。

2つはボーバトンの校長マダム・マクシームとダームストラングのカルカロフ校長の分だという事は判ります。それなら残りの2つは誰のために出したのか?それが今回対抗試合の審査員として加わる2人の分だったんですよね。

その2人とはクィディッチ・ワールドカップの時ハリーが初めて会った魔法ゲーム・スポーツ部の部長のルード・バグマン氏とパーシーの上司で国際魔法協力部の部長のバーテミウス・クラウチ氏だったというわけなんですよね。

ここでハリーは再びクラウチ氏の顔を見る事になりました。ダンブルドアの説明によればバグマン氏とクラウチ氏はこの数ヵ月というもの三校対抗試合の準備に骨身を惜しまず尽力されて来たのだそうです。そしてさらに・・・

バグマン氏とクラウチ氏はカルカロフ校長にマダム・マクシームとダンブルドア校長の三校の校長と共に代表選手の健闘ぶりを評価する審査委員会に加わってくださる。つまり審査員として代表選手に点数をつける役割を果たす。

そのためにクラウチ氏は今日ホグワーツに姿を現わしたというわけなんですよね。

3-2.代表選手になって
こうして始まった三大魔法学校対抗試合だったのですが10月31日には当の本人もびっくり仰天の驚愕の出来事が起きてしまったのでした。何と公正なる選者「炎のゴブレット」から4枚目の羊皮紙が出て来てしまったんですよね。

そこに書かれていた名前は「ハリー・ポッター」でした。驚くあまりダンブルドア校長がハリーの名前を読み上げると大広間は異様な雰囲気になりました。そして大広間の隣の小部屋ではハリーを巡って大議論になったのでした。

ホグワーツの代表選手が2人とは?一体これはどういう事なのか?開催校は代表選手を2人出してもいいなんて聞いてないというわけです。しかし結局クラウチ氏のこの言葉が決め手になりハリーも対抗試合に出る事になりました。

「規則に従うべきです。そしてルールは明白です。炎のゴブレットから名前が出て来た者は試合で競う義務がある」

クラウチ氏は影の中に顔を半分隠して立っていました。何か不気味で半分暗がりの中にある顔は年より老けて見えほとんど骸骨のようでした。しかしそれが一旦話し出すとワールドカップの時のようにキビキビとした声でした。

クラウチ氏の言葉を聞きバグマン氏は「バーティは規則集を隅から隅まで知り尽くしている」と感心して見せました。バグマン氏は笑顔を見せ「これでけりがついた」という顔でカルカロフ校長とマダム・マクシームを見ました。

「代表選手に指示を与えないといけませんな?バーティ主催者としてのこの役目を務めてくれるか?」

バグマン氏にこう言われて何かを考え込んでいたクラウチ氏は急に我に返ったような顔をしました。そして最初の「第1の課題」の内容を説明するため暖炉の灯りの中に進み出て来ました。ハリーは「病気では?」と思いました。

目の下には黒い隈があり皮膚は薄っぺらな紙のようで皺だらけでした。こんな様子はクィディッチ・ワールドカップの時は見られませんでした。クラウチ氏は4人の代表選手に向かってこう課題の内容を説明したというわけです。

「最初の課題は君たちの勇気を試すものだ。ここではどういう内容なのかは教えない事にする。未知のものに遭遇した時の勇気は魔法使いにとって非常に重要な資質である。非常に重要だ」

クラウチ氏の説明によれば最初の競技は11月24日に全生徒と並びに審査員の前で行われるそうです。選手は競技の課題を完遂つまりクリアするに当たり先生方からの援助を頼む事も受ける事もどのような形でもできないそうです。

選手は杖だけを武器として最初の課題に立ち向う。最初の課題の終了後には次の「第2の課題」についての情報が与えられる。また試合は過酷で時間がかかるので代表選手たちは期末試験が免除される。これで全部だそうです。

説明が終るとダンブルドアはクラウチ氏を若干気遣わしげに見ながら「さっきも言うたが今夜はホグワーツに泊って行ったほうが良いのではないかの?」と言ったのでした。ダンブルドアもクラウチ氏の事が心配だったのです。

しかしそんなダンブルドアにクラウチ氏は「私は役所に戻らなければならない」と言ったのでした。今は非常に忙しいし極めて難しい時だからと言うのです。さらには若手のウェーザビーの事が心配だとクラウチ氏は言うのです。

それはパーシー・ウィーズリーの事というわけです。非常に仕事熱心なのだがむしろ熱心過ぎる所がどうも心配とクラウチ氏は言うのです。こう言ってバーテミウス・クラウチ氏は魔法省に戻って行ったというわけなんですよね。

3-3.出勤して来なくなった
こうしてバーテミウス・クラウチ氏は三大魔法学校対抗試合の審査員の1人に加わる事になりました。そしてハリーもまた対抗試合に参加する事になって何とか「第1の課題」をクリアする事ができたというわけなんですよね。

ハグリッドの計らいで事前に立ち向う相手がドラゴンだと知り一度はホグワーツを逃げようかと考えたハリーでした。しかし今学期「闇の魔術に対する防衛術」の教師になったマッド・アイ・ムーディがヒントをくれたのでした。

ハリーは猛練習をして「呼び寄せ呪文」を習得しファイアボルトを手に入れると軽症を負っただけで何とか金の卵を取る事ができました。そんなハリーにクラウチ氏は10点満点で「9点」とまずまずの点をくれたというわけです。

ところがクラウチ氏が対抗試合の審査員として代表選手を採点したのはこの「第1の課題」が最初で最後でした。それ以降は姿を見せなくなってしまいました。ハリーがそれを知ったのはクリスマス・ダンスパーティの時でした。

ハリーが他の3人の代表選手と共に大広間に入って行くと審査員テーブルの5人目の席には部下のパーシー・ウィーズリーが座っていました。パーシーの説明によればクラウチ氏は体調をくずして仕事を休んでいるとの事でした。

パーシーは真新しい濃紺のパーティローブを着て鼻高々の面持ちでした。クラウチ氏個人の補佐官に昇進したんだそうです。パーシーのそれを言う時の声の調子はまるで宇宙の最高統治者に選ばれたと発表したかのようでした。

「あの人どうして来ないの?」こう訊くハリーにパーシーはクラウチ氏は残念ながらワールドカップ以来体調が全くよくない。それは当然の事で働き過ぎだと言うのです。もう若くないのも原因だそうです。でもまだ冴えている。

頭脳は昔と変らない素晴らしさだそうです。それよりも何よりも自分つまりパーシー・ウィーズリーという代理を務める信頼できる者がいるという事をクラウチ氏がご存知なのが僕としてはうれしいとパーシーは言ったのでした。

信頼できるようになったのならクラウチ氏は「ウェーザビー」ではなく「パーシー」とファーストネームで呼ぶようになったのか?ハリーは訊いてみたくて堪らなくなりました。しかし何とかそれは思い留まったというわけです。

でもハリーはそれを意外な形で知る事になりました。

今日の最後に
三大魔法学校対抗試合の「第1の課題」はドラゴンを出し抜いて金の卵を取るという内容でした。そして10月31日の夜に代表選手に課題の説明をしたのはクラウチ氏でした。それならこの内容を決めたのもクラウチ氏でしょうね。

この10月31日の夜にクラウチ氏はホグワーツに泊らないかと言うダンブルドアに残して来た若手のウェーザビーつまりパーシーがむしろ仕事熱心過ぎて心配だと言って魔法省に戻って行きました。何ともやれやれという感じです。

上司のクラウチ氏は仕事熱心過ぎる自分の事を心配している。パーシーはこの事を知っているのか?クリスマス・ダンスパーティでの浮かれぶりを見ているとそうは思えませんよね。つまりクラウチ氏はおくびにも出していない。

私はそう思いますね。
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