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クリスマス・イブにリーマス・ルーピンと話して不死鳥の騎士団の面々のダンブルドアに対する揺るぎない信頼感を感じる事になったハリーは翌日のクリスマスには何とコーネリウス・ファッジに代わって魔法大臣になったルーファス・スクリムジョールと差しで話し合う事になりました。ところが・・・(全3項目)

3-1.ルーファス・スクリムジョールと
そしてそれはハリーがようやくアーサー氏と話ができた日の翌日12月25日のクリスマスの事です。突然ウィーズリーおばさんが大声で「アーサー!」と呼んだかと思うと椅子から立ち上がり胸に手を当てて窓から外を見るのです。

おばさんが「あなたパーシーだわ!」と言うのでアーサー氏は「何だって?」と言って振り返りました。全員が急いで窓に目を向けてジニーはよく見ようと立ち上がりました。確かに庭をパーシー・ウィーズリーが歩いて来ます。

しかしパーシーは1人ではありませんでした。ハリーも「日刊予言者新聞」で見た白髪交じりでたてがみのような髪の魔法大臣ルーファス・スクリムジョールその人が少し足を引きずりながらパーシーの後ろを歩いて来るのです。

「突然お邪魔しまして申し訳ありません。パーシーと2人で近くまで参りましてね。ええ仕事ですよ。するとパーシーがどうしても立ち寄ってみんなに会いたいと言い出しましてね」

スクリムジョールはこう言ったもののパーシーはおばさんに「メリー・クリスマス」と言っただけで他の家族に挨拶したいなどという様子は微塵も見せませんでした。気詰まりな様子でみんなの頭の上のほうを見つめていました。

「どなたかこのきれいな庭を案内してくださいませんかね。ああそちらのお若い方は食事を終えられたようで。ご一緒に散歩はいかがですか?」

ほんの5分ほど寄っただけです。皆さんがパーシーと積もる話をしている間は私は庭を散歩しています。お邪魔をしたくはないのです。スクリムジョールがこう言って庭の案内役に指名をしたのが何とハリーだったんですよね。

ジニーにフラーとジョージの皿も空っぽでした。皆が沈黙する中ハリーは「ええ。いいですよ」と言いました。近くまで来たというのも仕事だという事も全て嘘というわけです。スクリムジョールはハリーと差しで話したかった。

そういう事だったのです。

3-2.隠れ穴の庭にて
「随分前から君に会いたかった。その事を知っていたかね?」スクリムジョールにこう問われハリーは「いいえ」と答えました。実はハリーは夏休みにこの事をダンブルドアに訊こうとしたのですがはぐらかされてしまいました。

するとスクリムジョールはもちろん当然だ。ハリーはこれまで色々な目に遭って来たし特に魔法省での出来事の後だったとハリーを気遣うような言葉を言って来ました。けれどもハリーが言葉を返さなかったのでこう言いました。

「大臣職に就いて以来ずっと君と話をする機会を望んでいたのだがダンブルドアが。今言ったように。事情はよく判るのだが。それを妨げていた」

噂が飛び交っている。当然こういう話には尾ひれがつくものだという事は君も私も知っている。予言の囁きだとか君が「選ばれし者」だとか。ダンブルドアはこういう事について君と話し合ったんだろうね?これを聞いて・・・

スクリムジョールがこう問いかけて来るのを聞いてハリーは「嘘をつくべきかどうか?」と慎重に考えた後に「ええ話し合いました」と答えました。ハリーにそう言われてスクリムジョールは探るように目を細めていたのでした。

ダンブルドアは君に何を話したのかね?こう問うスクリムジョールにハリーは「すみませんがそれは2人だけの話です」と答えました。ここでスクリムジョールは一気に話を核心に持って来ました。そのためにここに来たのです。

人々は概ね君が本当に「選ばれし者」と信じている。君がまさに英雄だと思っている。それはもちろんその通りだ。選ばれていようがなかろうが君はヴォルデモートと何度対決しただろう?それでも生き残って来たというわけです。

要するにハリーは多くの人にとって希望の象徴なのだ。ヴォルデモートを破滅させる事ができるかもしれない。ハリーはそういう存在なのだから魔法省と協力して人々を元気づけ気持ちを高揚させる事こそがハリーの義務なのだ。

「魔法省と協力。どういう意味ですか?」

こう問うハリーにスクリムジョールは「大した事ではない。約束する」と答えました。それはハリーが時々魔法省に出入りをする姿を見せてくれればそれがちゃんとした印象を与えてくれるとスクリムジョールはそう言うのです。

ハリーにも見返りがあるとスクリムジョールは言うのです。ハリーが魔法省に来れば自分の後任として「闇祓い局」の局長になったガウェイン・ロバーズと十分話をする機会もあるだろう。君は闇祓いを志しているとそう聞いた。

何とスクリムジョールはその事をドローレス・アンブリッジから聞いたと言うのです。という事はアンブリッジはファッジが魔法大臣の座を滑り落ちたというのに今もまだ魔法省にいるのか?ハリーは怒りが込み上げて来ました。

「上手く行くとは思えませんね」

ハリーはこう言って事実上スクリムジョールの要請を固辞したのでした。その理由は魔法省がやっている事で自分が気に入らない事が幾つかあるから。例えばそれはスタン・シャンパイクをアズカバンに入れようとしている事だ。

ハリーにこう言われて・・・

スクリムジョールは?

3-3.ダンブルドアは何を企んでいる?
君に理解して貰おうとは思わない。今は危険な時だ。何らかの措置を取る必要がある。君はまだ16才だから。怒りを滲ませて反論をするスクリムジョールにハリーはこう言い返しました。2人は火花を散らして見つめ合いました。

「ダンブルドアは16才よりずっと歳を取っていますがスタンをアズカバンに送るべきではないと考えています。あなたはスタンを犠牲者に仕立て上げ僕をマスコットに祭り上げようとしている」

するとスクリムジョールは温かさの仮面をかなぐり捨てて「そうか。君はむしろ君の英雄ダンブルドアと同じに魔法省から分離するほうを選ぶわけだな?」と言ったのでした。それにハリーは「利用されたくない」と答えました。

魔法省に利用されるのは君の義務だという者もいるだろう。こう言うスクリムジョールにハリーはそれを言うなら監獄に入れる前に本当に死喰い人なのかどうかを調べるのがあなたの義務という人もいるだろうと言い返しました。

あなたはバーティ・クラウチと同じ事をやっている。あなたたちはいつもやり方を間違える。そういう人種なんだ。違いますか?目と鼻の先で人が殺害されていようともファッジは全てが上手く行っているそんなふりをしていた。

そしてあなたは無実でお門違いの人間を牢に放り込んで「選ばれし者」が自分のために働いているように見せかけようとしている。大臣が代わっても魔法省は変らない。ハリーは次第に怒りを募らせずにはいられませんでした。

それでは君は「選ばれし者」ではないのか?スクリムジョールにこう問われてハリーは「どっちしろ大した問題ではないとあなた自身が言ったでしょう?」と答えてあまりの間の悪さに皮肉に笑わされる事になってしまいました。

失言だった。まずい言い方だった。慌てて訂正したスクリムジョールにハリーは「いいえ。正直な言い方でした」と言葉を返しました。つまりはスクリムジョールは結局は自分と魔法省の利益しか考えていないという事なのです。

自分が死のうが生きようがあなたは気にしない。ただあなたはヴォルデモートとの戦いに勝っているという印象をみんなに与えるために自分がそれを手伝うかどうかだけを気にしている。そういう事だというわけなんですよね。

「ヴォルデモートの復活を僕がみんなに教えようとしていた時にあなたたちが僕を護りに駆けつけてくれたという記憶はありません。魔法省は去年こんなに熱心に僕にすり寄って来なかった」

ハリーがこう言うとスクリムジョールは黙って立ち尽くしていました。沈黙を破ると今度はぶっきらぼうに「ダンブルドアは何を企んでいる?ホグワーツを留守にしてどこに出かけているのだ?」とハリーに訊いて来たのでした。

ハリーは「知りません」と答えました。それにスクリムジョールは「知っていても私には言わないだろうな。違うかね?」と言って来ました。当然の如くハリーは「ええ言わないでしょうね」と答えました。それならば・・・

「さてそれなら他の手立てで探ってみるしかないという事だ」

スクリムジョールはこう言ったのでした。

今日の最後に
アーサー氏が言うにはスタン・シャンパイクが死喰い人ではないのは明々白々なのでダンブルドアがスクリムジョールに直接抗議しようとした。しかしスクリムジョールはメンツが立たないのでスタンを釈放はしたくないらしい。

ハリーもスクリムジョールにその事を言って「だから魔法省には協力できない」と言い要請を固辞しました。しかし誤逮捕が「3件」あるというのに何故ダンブルドアはスタン・シャンパイクの事だけを抗議しようとしたのか?

実はこれは後々の事態を考えての事だったんですよね。その答えが出るのはこれからおよそ半年後の事になるんですよね。こうして「隠れ穴」に於けるハリーとルーファス・スクリムジョールの会談は決裂という事になりました。

「なるほどダンブルドアが君を上手く仕込んだという事がはっきり判った。骨の髄までダンブルドアに忠実だな」

最後にスクリムジョールはハリーにこう言ったのでした。
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