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ロンにジニーと共にハリーが煙突飛行ネットワークでホグワーツに戻ると何と新学期初日にダンブルドアの個人教授があるとの事でした。そこでは魔法大臣に就任して早々に亀裂の噂が流れたスクリムジョールとの件やハリーが漏れ聞いたマルフォイとスネイプの例のあの話の件で激論になったりと・・・(全3項目)

3-1.新学期早々に
ハリーにロンとジニーの3人はホグワーツに戻るため台所の暖炉の前に並びました。生徒を迅速かつ安全に学校に帰すため魔法省が今回だけ煙突飛行ネットワークを開通させたからです。出た所はマクゴナガル先生の部屋でした。

ところが学校に帰って来てみると合言葉が変っていました。だってずっといなかったのに知るわけがないじゃないか。ロンが「太った婦人(レディ)」にこう文句を言っていると言葉の途中でハリーとジニーを呼ぶ人がいました。

それはハーマイオニーでした。2時間ぐらい前に戻って来たそうです。ロンと仲違いをしているハーマイオニーはロンには目もくれず言った事が聞こえた素振りも見せずハリーに「あなたに渡す物があるわ」と言ったのでした。

新しい合言葉は「節制」なんだそうです。お友達のバイオレットと2人で呪文学の教室のそばの「酔っ払い修道士たち」の絵にあるワインを全て飲んでしまうという不節制をしてしまったので合言葉が「節制」になったそうです。

合言葉変更の理由を説明し終るとハーマイオニーはポケットを探って羊皮紙の巻紙を取り出しました。それにはダンブルドアの字が書いてありました。何とダンブルドアの次の授業の予定が翌日の夜だと書かれてあったのでした。

ダンブルドアに話す事が山ほどあるんだ。それに君にも。腰掛けようか。ハリーはハーマイオニーにこう言い再び自分が漏れ聞いたスネイプとドラコ・マルフォイの会話の内容を話して聞かせました。するとやはりだったのです。

「スネイプがマルフォイに援助を申し出るふりをしてマルフォイのやろうとしている事をしゃべらせようという計略?」

ハリーが先回りをしてこう言うとハーマイオニーは「まあそうね」と答えました。アーサー氏もルーピンもそう考えている。ハリーは誰もがそう考えているという事を渋々認めました。しかしハーマイオニーにこう言ったのです。

「でもマルフォイが何か企んでる事がこれではっきり証明された。これは否定できない」

ハリーがこう言うとハーマイオニーは「できないわね」とゆっくり答えてそれについてはハリーの主張を認めました。しかしハーマイオニーにも「一体ドラコ・マルフォイは何を企んでいるのか?」は未だに分らないようでした。

3-2.校長室に来てみると
翌日6年生は談話室の掲示板に「姿現わし練習コース」の告知が貼り出されたために1日中「姿現わし」の話題で持ち切りでした。ロンがうっかりとハリーが実は「付き添い姿現わし」をした事があると言ってしまったのでした。

夏休みにハリーをプリベット通りから連れ出す際にダンブルドアが使ったのです。そのためハリーは1日中「姿現わし」の感覚を話してくれとせがむ6年生に取り囲まれる事態となってしまいました。それは夜まで続きました。

8時10分前になってもハリーはまだ細かい質問に答えているという状態でした。ハリーはしかたなく図書室に本を返さなければならないと嘘をつき談話室を出るとダンブルドアの個人教授を受けるために校長室に向かいました。

校長室にはランプが灯り歴代校長の肖像画は額の中で軽い鼾をかいていました。今回も机の上で「憂いの篩」が待ち受けていました。ダンブルドアの右手は相も変わらず焼け焦げたように黒く癒えた様子が全くありませんでした。

一体どうしてそんな異常な傷を負ったのか?ハリーはこれまで何度も同じ疑問を抱きましたがダンブルドアが話すと約束をしてくれたので訊きはしませんでした。それよりも今日は他に話したい事がハリーにはあったからです。

「クリスマスに魔法大臣と会ったそうじゃの?」

ハリーが話したかったのはもちろん休暇中に「隠れ穴」でロンとアーサー氏とルーピンに話したスネイプとドラコ・マルフォイの会話の件です。しかしハリーがその事を口にする前にダンブルドアがハリーにこう言って来ました。

ハリーはこの問いに「はい。大臣は僕の事が不満でした」と答えました。するとダンブルドアも溜め息をついて「そうじゃろう。わしの事も不満なのじゃ」と言うのです。しかし我々は苦悩の底に沈まず抗い続けねばなるまいの。

こう言うダンブルドアにハリーは笑顔を浮かべて「大臣は僕が魔法界に対して魔法省はとてもよくやっていると言って欲しかったんです」と言ったのでした。ここでダンブルドアはハリーのあの疑問に答えてくれたんですよね。

去年の夏休み「日刊予言者新聞」に魔法大臣に就任して早々のスクリムジョールとダンブルドアの間に亀裂の噂が浮上したとの記載がありました。でもハリーがその事を訊こうとしたらダンブルドアははぐらかしてしまいました。

ハリーと会って話がしたい。これは実はファッジの考えだった。魔法大臣の地位にしがみつこうと必死だったファッジはダンブルドアに対してハリーとの会合を求めた。ハリーが支援すると言えば自分は魔法大臣の座に留まれる。

「去年あんな仕打ちをしたファッジが?アンブリッジの事があったのに?」

こう言いながら憤慨するハリーにダンブルドアは「わしはコーネリウスにその可能性はないと言ったのじゃ」と答えたのでした。しかしファッジが魔法大臣の座を離れてもその考えは生きていた。スクリムジョールは要求をした。

魔法大臣になって数時間も経たない内にスクリムジョールはダンブルドアにハリーに会う手筈を整えるよう強く要求したのだそうです。それが「亀裂の噂が浮上した」と「日刊予言者新聞」に掲載されたというわけなんですよね。

「それで先生は大臣と議論したんだ!日刊予言者新聞にそう書いてありました」

こう言うハリーにダンブルドアは例えそれがまぐれだとしても「日刊予言者新聞」も確かに時には真実を報道する事があると言ったのでした。なるほど。どうやらルーファスはついに君を追い詰める手段を見つけたらしいのう。

そんなダンブルドアにハリーは「大臣は僕の事を非難しました。骨の髄までダンブルドアに忠実だって」と言いました。それにダンブルドアは「無礼千万じゃ」と言いハリーは「その通りだって言ってやりました」と答えました。

その時です。ダンブルドアは何かを言いかけて口をつぐみました。ハリーの背後で不死鳥のフォークスが低く鳴き優しい調べを奏でました。ダンブルドアの瞳がふと涙に曇るような気がしてハリーは思わず膝に目を落としました。

しかしダンブルドアが再び口を開いた時にはその声はしっかりしていました。スクリムジョールは先生がホグワーツにいらっしゃらない時にどこに出かけているのかを知りたがっていた。それにダンブルドアはこう答えました。

「そうじゃ。ルーファスはその事になるとお節介でのう」

こう言う時のダンブルドアの声は愉快そうでした。ハリーはもう顔を上げても大丈夫だと思いました。スクリムジョールは知りたいあまり闇祓いのドーリッシュに尾行させたそうです。そこでハリーもまたこう訊いたのでした。

「それじゃ先生がどこに出かけられるのか。あの人たちはまだ知らないんですね?」

ハリーがこう訊いたのは自分にとっても興味がある事だったからです。もっと知りたかったから質問をしたのです。けれどもダンブルドアは微笑んだだけで行き先については答えずその代わりにこう答えたというわけなんですよね。

「あの者たちは知らぬ。それに君が知るにもまだ時が熟しておらぬ。さて先に進めようかの。他に何もなければ」

ここでハリーは・・・

3-3.例のあの事を
「先生。実はマルフォイとスネイプの事で」ハリーはこう切り出して例の2人の会話を漏れ聞いた話をダンブルドアに話しました。いつものように「スネイプ先生じゃ」とたしなめたその後にハリーの話が始まる事となりました。

ダンブルドアはハリーの話を無表情で聞いていました。話し終わった時も暫くは無言でした。やがてダンブルドアは話し始めましたがハリーはダンブルドアが口にした言葉が信じられず思わず訊き返す事となってしまいました。

「ハリー話してくれた事は感謝する。しかしその事は放念するがよい。大した事ではない」

「大した事ではない?」ハリーはダンブルドアが自分の言った事を理解できなかったのかと思い「お判りになったのでしょうか?」と訊いてしまいました。ハリーのこの問いにダンブルドアはこう答えたというわけなんですよね。

「いかにもハリー。わしは幸いにして優秀なる頭脳に恵まれておるので君が言った事は全て理解した」

ダンブルドアは少しきつい口調でこう言いました。さらにダンブルドアはハリー以上によく理解した可能性があるとまで言うのです。つまりはハリーの話の内容は折り込み済みで心を乱すような事は何1つないとそう言うのです。

ハリーは苛立ちを感じながら黙ってダンブルドアを睨みました。一体どうなっているんだ?マルフォイの企みを聞き出せとダンブルドアがスネイプに命じたという事なのか?だから話の内容は既にもうスネイプから聞いている?

それとも今聞いた事を内心では心配しているのにそうでないふりをしているのだろうか?先生は今でもスネイプに対し絶対的な信用を寄せているのか?ハリーのこの問いにダンブルドアは「わしの答えは変わらぬ」と答えました。

「それではハリー。いよいよ先に進めなければなるまい。今夜はもっと重要な話がある」

ダンブルドアがこう言ってもハリーは反抗的になって座り続けました。話題を変えるのを拒否したらどうなるだろう?ハリーがこう思っていたらハリーの心を読んだかのようにダンブルドアは頭を振ってこう言って来たのでした。

「ああハリー。こういう事はよくあるものじゃ。仲のよい友人の間でさえ!両者共に相手の言い分より自分の言うべき事のほうがずっと重要だという思い込みじゃ!」

こう言うダンブルドアにハリーは「先生の言い分が重要じゃないなんて僕考えていません」と頑なに言いました。そんなハリーにダンブルドアがこう言ってこの激論はハリーが消化不良のまま幕を閉じたというわけなんですよね。

「左様。君の言う通り。わしのは重要な事なのじゃから」

今日の最後に
ロンに話しアーサー氏とリーマス・ルーピンに話し学校に戻って来てハーマイオニーに話し最後はダンブルドア校長とハリーは漏れ聞いたマルフォイとスネイプの会話の内容を合計5人もの人々に4回も繰り返し話したんですよね。

まさに必死だったというわけです。それを大した事ではないので放念しろとダンブルドアに言われてしまっては立つ瀬がないというものです。ダンブルドアもまたそんなハリーを説き伏せるのに随分苦労させられてしまいました。

その一方でうれしい事もありました。魔法大臣ルーファス・スクリムショールと差しで話してスクリムジョールから「骨の髄までダンブルドアに忠実だ」と言わしめた事でした。ダンブルドアは思わず目を潤ませるほどでした。

だから夏休みに会った時には敢えてはぐらかした。この日のためにとっておいたというわけなんですよね。
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