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今夜は「2つ」の記憶を見せる事にしよう。どちらも非常に苦労して手に入れたものだが特に2つ目は一番重要だとダンブルドアは言っていました。ところが実際に見てみると何故この記憶が重要なのか?よく分らないのです。そしてその記憶を見終わった後に予想外の展開が待ち受けていました。それは?(全3項目)

3-1.今夜2つ目の記憶
今夜2つ目のダンブルドアが収集した中では一番重要だと言った記憶はまるで少し凝結しているかのようで「憂いの篩」になかなか入って行きませんでした。その様子はまるでこの記憶が腐っているようにハリーには思えました。

やっとの事で薬瓶が空になった時にダンブルドアは「この記憶は長くはかからない。あっという間に戻って来る事になろう」と言いました。この記憶に登場して来たのは今よりずっと若いホラス・スラグホーンだったんですよね。

頭は禿げておらず艶のある豊かな麦わら色の髪です。ただてっぺんにはガリオン金貨大の禿が光っていました。口髭は今ほど巨大ではなく赤毛交じりのブロンドでした。スラグホーンは心地良さそうな肘掛椅子に座っていました。

片手に小さなワイングラスを持っていました。そしてもう一方の手は砂糖漬けパイナップルの箱を探っていました。そこは学校のスラグホーンの部屋でした。15か16才の男子学生が6人ほどスラグホーンの周りに座っていました。

その6人の内の1人で一番くつろいだ様子でいたのがトム・リドルでした。右手を何気なく椅子の肘掛けに置いていましたが何とマールヴォロの金と黒の指輪が嵌められています。もう父親と祖父母を殺害した後というわけです。

「先生。メリィソート先生が退職なさるというのは本当ですか?」

リドルにこう問われスラグホーンは「たとえ知っていても君には教えられない」と砂糖だらけの指を向け叱るように振ったもののウィンクした事でその効果は少々薄れていました。そんなリドルにスラグホーンはこう言いました。

「全く君って子は。どこで情報を仕入れて来るのか知りたいものだ。教師の半数より情報通だね。君は」

スラグホーンのこの言葉を聞き男子生徒の何人かが笑いました。ところが何とその時とても奇妙な事が起こりました。部屋全体が白い霧で覆われたのです。ハリーにはそばに立っているダンブルドアの顔しか見えなくなりました。

「君は悪の道に嵌まるだろう。いいかね私の言葉を憶えておきなさい」

そしてこう言うスラグホーンの声が霧の中から不自然な大きさで響いて来ました。霧は出て来た時と同じように突然晴れました。でも誰も霧の事に触れませんし何か不自然な事が起きたような顔さえもしてはいなかったのでした。

一体何が起こったのか?

3-2.改竄された記憶
ハリーは狐(きつね)につままれたように周りを見回しました。するとスラグホーンの机の上で小さな金色の置き時計が11時を打ちました。それを見てスラグホーンは「何とまあ。もうそんな時間か?」と言ったかと思うと・・・

「みんなもう戻ったほうがいい。そうしないとみんな困った事になるからね。レストレンジ明日までにレポートを書いて来ないと罰則だぞ。エイブリー君もだ」

スラグホーンにこう言われ生徒たちは一斉に動き出しました。そして最後に残ったのがリドルでした。1人になるようわざとぐずぐすしていたのです。振り返ってリドルがまだそこにいるのを見てスラグホーンがこう言いました。

「トム早くせんか。時間外にベッドを抜け出している所を捕まりたくはないだろう。君は監督生なのだし」

こう言うスラグホーンにリドルは「先生。お伺いしたい事があるんです」と言いました。スラグホーンは遠慮なく訊きなさいと言いました。するとリドルは「先生ご存知でしょうか。ホークラックスの事ですが?」と訊きました。

するとまた同じ現象が起きました。濃い霧が部屋を包みハリーにはスラグホーンもリドルも全く見えなくなりました。ダンブルドアだけがゆったりと近くで微笑んでいます。そして前と同じようにスラグホーンの声が響きました。

「ホークラックスの事は何も知らんし知っていても君に教えたりはせん!さあすぐにここを出て行くんだ。そんな話は二度と聞きたくない!」

ところがここで何とダンブルドアが「さあこれでお終いじゃ!帰る時間じゃ」とハリーの横で穏やかに言うのです。2人は再び「憂いの篩」を出ると校長室に戻って来ました。ハリーはきょとんとしてダンブルドにこう訊きました。

「あれだけしかないんですか?」

ダンブルドアはこれこそ一番重要な記憶だと言いました。でも一体何がそんなに意味深長なのかが分りませんでした。確かに突然霧が出て来て誰もそれに気づいていないようなのは奇妙でした。それ以外には特別な出来事はない。

そのように見えました。要するにリドルが質問をしたがスラグホーンがそれに答えなかっただけだ。ところがダンブルドアは「気がついたかもしれぬが。あの記憶には手が加えられておる」とハリーに向かってそう言うのです。

「手が加えられた?」

こう訊き返すハリーにダンブルドアは「その通りじゃ。スラグホーン先生は自分自身の記憶に干渉した」とそう答えたのでした。でもどうしてそんな事を?こう訊くハリーにダンブルドアはこう答えたというわけなんですよね。

「自分の記憶を恥じたからじゃろう」

さらにダンブルドアは「自分をより良く見せようとしてわしに見られたくない部分を消し去り記憶を修正しようとしたのじゃ」と言うのです。ところがそれが非常に粗雑なやり方で行われている。しかしそうほうがいいそうです。

何故なら本当の記憶が改竄されたものの下にまだ存在している事を示しているからなのだそうです。するとここで何とダンブルドアから意外な言葉が飛び出したというわけです。ハリーも全く予想をしていなかったでしょうね。

それは?

3-3.何と宿題が!
何とここでダンブルドアはハリーに宿題を出すと言うのです。スラグホーン先生を説得して改竄する前の本当の記憶を明かさせるというのがその内容なのだそうです。その記憶こそが我々にとって最も重要なのは疑いようがない。

そんなダンブルドアにハリーは目を見張って見ながら出来る限り尊敬を込めた声で「でも先生。僕なんか必要ないと思います」と言ったのでした。先生が「開心術」を使うという手もある。それに真実薬という手段だってある。

しかしダンブルドアはそのいずれの手段も通じないと言うのです。スラグホーン先生は非常に優秀な魔法使いでありそのどちらも予想しておられる。あの哀れなモーフィン・ゴーントなどよりずっと「閉心術」に長けておられる。

自分がこの記憶まがいのものを無理やり提供させて以来スラグホーン先生が常に「真実薬」の解毒剤を持ち歩いておられたとしても無理からぬ事だそうです。それよりも力づくで真実を引き出そうとするのは愚かしい事である。

それは百害あって一利なしとの事でした。そんな事をすればスラグホーン先生はホグワーツを去ってしまう。しかしスラグホーン先生と云えども我々と同様弱みがある。あの人の鎧を突き破る事ができるのはハリーと信じている。

真実の記憶を我々が手に入れるという事が実に重要なのだとダンブルドアは言うのです。こう言うとダンブルドアは「頑張る事じゃな。ではおやすみ」と暗に突然帰るようにハリーに告げたのでした。言われたハリーのほうは?

「先生。おやすみなさい」

校長室の扉を閉めながらハリーはフィニアス・ナイジェラスだとはっきり判る声で「ダンブルドア。あの子が君より上手くやれるという理由が分らんね」と言っているのを聞きました。ダンブルドアはこう答えていたのでした。

「フィニアス。わしも君に判るとは思わぬ」

今日の最後に
ハリーは過去に2人の先生の個人教授を受けた事があります。1人目は3年生の時です。当時「闇の魔術に対する防衛術」の教師をしていたリーマス・ルーピンでした。ルーピン先生に教えて貰ったのは「守護霊の呪文」でした。

クィディッチの初戦ハッフルパフ戦に吸魂鬼が現れてしまいハリーは気を失ってしまいました。2戦目以降に再び吸魂鬼が現れたら今度は気を失うわけにはいかないという事で習得したんですよね。そして次は5年生の時でした。

2人目の先生はスネイプでした。ハリーとヴォルデモートの間にはハリーが1才3ヵ月の時に襲われた際に何らかの出来事が起きて考えや思考を共有する事になった。それを断ち切るためにと「閉心術」を習う事になったのです。

ルーピン先生の「守護霊の呪文」の時には普段は一切何もする必要はありませんでした。一方スネイプの「閉心術」のほうは予習をしなくてはなりませんでした。事前に心を閉じる練習をしろとスネイプが言っていたんですよね。

そして3人目のダンブルドア校長は何せ校長室に来て「憂いの篩」で昔の光景を見るという内容なのでこれまでは来るだけでした。普段は何もしなくて良かったのです。ところがクリスマス休暇明け最初の授業で宿題が出ました。

この宿題はやり遂げるのにハリーはそれはもう困難を極める事となってしまったんですよね。
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