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トム・リドルことヴォルデモートがやって来るとヘプジバ・スミスは「我が家の最高の秘宝をお見せしたいのよ」と言って屋敷しもべ妖精のホキーに2つの品物を持って来させてリドルに見せました。そしてそれから僅か2日後にヘプジバ・スミスの身に起きた出来事とは?(全3項目)

3-1.ヘプジバ・スミスがホキーに
トム・リドルがやって来るとヘプジバ・スミスはホキーに盆に載せた小さなケーキを運ばせリドルに「どうぞ召し上がって」と言いました。ヘプジバ・スミスは自分のケーキが好きなのは判っているともリドルに言ったのでした。

さらにヘプジバ・スミスはリドルに「お元気?顔色が良くないわ。お店でこき使われているのね。あたくしもう百回ぐらいそう言っているのに」と言ってトム・リドルを気遣う言葉をかけていたのでした。そしてその次に・・・

「今日はどういう口実でいらっしゃったのかしら?」

こう言うヘプジバ・スミスにリドルは「店主のバークが小鬼が鍛えた甲冑の買い値を上げたいと申しております。五百ガリオンです。これは普通ならつけない良い値だと申して」と今日ここを訪れた用件を話したというわけです。

私は単なる使用人の身です。命じられた通りにしなければなりません。こう言うリドルにヘプジバ・スミスは「あなたにお見せする物がありますのよ」と言いました。それは店主のバークには見せた事がない物なんだそうです。

秘密を守ってくださる?ヘプジバ・スミスはリドルにこう言いました。何故なら自分がもしその品物を持っている事を店主のバークが知ったら一時も安らせてくれない。是非買い取りたいと言って来るに違いないからだそうです。

あなたにはその物の歴史的価値がお判りになる。値段がいくらになるという問題じゃないという事だそうです。するとリドルは「ミス・ヘプジバが見せてくださる物でしたら何でも喜んで拝見いたします」とそう言ったのでした。

「ホキーに持って来させてありますのよ。ホキーどこなの?リドルさんに我が家の最高の秘宝をお見せしたいのよ。ついでだから2つとも持っていらっしゃい」

こう言ってヘプジバ・スミスがホキーに持って来させたのは?

その2つの品物が問題だったのです。

3-2.見せた物とは?
「マダムお持ちしました」ホキーがこう言って持って来たのは2つ重ねにした革製の箱でした。ヘプジバ・スミスはホキーから箱を受け取るとリドルに「きっと気に入るわ」と言いました。親戚も喉から手が出るほどに欲しい。

そのぐらい貴重な物のようです。ヘプジバ・スミスが蓋を開けると入念に細工をされた2つの取っ手がついた小さな金のカップが入っていました。ヘプジバ・スミスがこう言うとリドルは指を伸ばしてカップを取り出しました。

「何だかお判りになるかしら。トム?手に取ってよく見てご覧なさい!」

カップを取り出す際にハリーはヴォルデモートの目がちらりと赤く光るような気がしました。しかもその表情は舌舐めずりするようでした。それはまるでヴォルデモートが「僕もこれが欲しい!」とそう言っているかのようです。

リドルがカップの刻印を調べながら「穴熊。するとこれは?」と囁くとヘプジバ・スミスは「ヘルガ・ハッフルパフの物よ。よくご存知のようにね。何て賢い子!」と言うと前屈みになってリドルの頬を本当につねったのでした。

当人の説明によるとヘプジバ・スミスはヘルガ・ハッフルパフのずっと離れた子孫なんだそうです。この金のカップは先祖代々受け継がれて来た物なのだそうです。きれいだし相当に色々な力が秘められている品物との事でした。

でもヘプジバ・スミスは完全に試した事がないそうです。ただこうして大事に安全にしまっておくだけだそうです。ヘプジバ・スミスはリドルの指からカップを外し箱に戻しました。ところがその時リドルの顔に影が過ぎりました。

まるで手放したくないようでした。でもヘプジバ・スミスはカップを丁寧に元の場所に収めるのに気を取られその事に気づきませんでした。そして2つ目の品物に取りかかりました。こっちは店主のバークも知っているそうです。

何故ならあの店で買った物だからだそうです。精緻な金銀線細工の留め金を外して箱を開けると滑らかな真紅のビロードの上に載った金のロケットがありました。リドルは今度は促されるのも待たずロケットに手を伸ばしました。

リドルが小声で「スリザリンの印」と言うとヘプジバ・スミスは大喜びで「その通りよ!」と言いました。リドルが魅入られたようにロケットを見つめている姿がうれしかったようです。身包み剥がされるほど高かったそうです。

それでも見逃す事はできなかった。そのぐらい貴重な物なんだそうです。店主のバークはみすぼらしい身なりの女から買ったらしい。その女はこれを盗んだらしいけど本当の価値を全く知らなかった。ところがその時の事でした。

その言葉を聞いた瞬間にヴォルデモートの目が真っ赤に光りました。ロケットを強く握り締めたためその手の血の気が失せるほどでした。ヘプジバ・スミスはバークはその女には雀の涙ほどしか払わなかっただろうと言うのです。

ヘプジバ・スミスはロケットに手を伸ばして取り戻そうとしました。ハリーは一瞬ヴォルデモートが手放さないのではと思いました。しかしロケットは無事リドルの手を離れて真紅のビロードのクッションへと戻されたのでした。

でもその時ヘプジバ・スミスはリドルの顔を真正面から見てその異変に気づきました。そして思わずリドルに「大丈夫なの?」と声をかけました。リドルは「ええ万全です」と答えました。そんなリドルにヘプジバ・スミスは?

「あたくしは。でも。きっと光の悪戯ね」

落ち着かない様子でこう言ったのでした。

3-3.その2日後に
ヘプジバ・スミスはあの短い場面の2日後に死んだ。屋敷しもべ妖精のホキーが誤って女主人の夜食のココアに毒を入れた廉で魔法省から有罪判決を受けた。校長室に戻って来るとダンブルドアはハリーにこう告げたのでした。

ハリーは憤慨して「絶対違う!」と言いました。するとダンブルドアは「我々は同意見のようじゃな」と言ったのでした。ハグリッドと伯父のモーフィン・ゴーントに濡れ衣を着せたのと全く同一の手口だからというわけです。

ダンブルドアが言うにはヴォルデモートは伯父のモーフィン・ゴーントに濡れ衣を着せた時と同様にホキーの記憶を修正したらしい。ホキーは女主人のココアに何かを入れた事は憶えていた。実を云うとそれが砂糖ではなかった。

砂糖だと思って入れたのがほとんど知られていない猛毒だった。ヴォルデモートがホキーの記憶を修正したんだ。モーフィンにした事と同じだ!ハリーがこう言うとダンブルドアは自分も同じ結論だとハリーに告げたのでした。

さらにこの2つの事件には「もう1つ」の共通点があるのだそうです。それは魔法省は初めからホキーを疑ってかかっていた。それはホキーが屋敷しもべ妖精だから。この点についてもダンブルドアとハリーの意見は一致しました。

ホキーは老いぼれていたし飲み物に細工をした事を認めたのだから魔法省にはそれ以上調べようとする者はいなかった。それにこの記憶はヴォルデモートがカップとロケットの存在を知っていたという事を証明するに過ぎない。

そしてホキーが有罪になった頃ヘプジバ・スミスの親族たちが最も大切な秘蔵の品が2つなくなっている事に気づいた。それを確認するのに暫く時間がかかった。ヘプジバ・スミスが蒐集品を油断なく保管し隠し場所が多かった。

だから確認をするのに手間と時間がかかったのです。あの2つの品物の紛失が疑いようがなくなった時には「ボージン・アンド・バークス」の店員でヘプジバ・スミスを頻繁に訪ねて見事に虜にしていた若者は店を辞めていた。

店の上司たちはトム・リドルがどこに行ってしまったのかさっぱり分らず失踪した事には誰よりも驚いていたそうです。そしてその時を最後にしてトム・リドルことヴォルデモートは長期間に渡り誰の目にも触れる事がなかった。

ここでダンブルドアはハリーに我々が今見た物語に関して幾つか注意を喚起しておきたいと言ったのでした。ヴォルデモートはまたしても殺人を犯した。それはヘプジバ・スミスが見せたあの2つの品物を手に入れるためだった。

まともじゃない。そんな物のために仕事も投げ打つなんて。こう言うハリーにダンブルドアは君にとっては多分まともではなかろうがヴォルデモートにとっては違うと言いました。この品々には一体どういう意味があったのか?

ハリーにも追い追い判って来るはずだとダンブルドアは言うのです。ただし当然だがスリザリンのロケットについては元々は母親のメローピーが持っていたのだから自分の物と考えたであろう事は想像に難くないとの事でした。

それならどうしてヘルガ・ハッフルパフの金のカップまで奪ったのか?それはホグワーツのもう1人の創始者に連なる物だからだとダンブルドアは言うのです。ヴォルデモートはこのホグワーツという学校に強く惹かれていた。

この学校の歴史がたっぷり滲み込んだ品物には抗しがたかったのだろう。時が来ればハリーに具体的に説明する事ができるとダンブルドアは言うのです。

今日の最後に
トム・リドルことヴォルデモートは何故「ボージン・アンド・バークス」の店員になったのか?ダンブルドアが言うには強く惹かれていたホグワーツという学校の創始者に連なる品物が欲しかったからというのが理由だそうです。

そこでヴォルデモートはまたしても屋敷しもべ妖精のホキーに濡れ衣を着せて女主人のヘプジバ・スミスを殺害した。そしてその人物が所有していたホグワーツの創始者に連なる2つの秘蔵品を奪い去っていったというわけです。

そのために仕事も投げ打った。何故そこまでして手に入れたのか?その理由はスラグホーンの記憶を回収すれば判るというわけなんですよね。
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