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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ヴォルデモートは母校のホグワーツを訪れダンブルドア校長にこの学校に戻って来て教えたいと強く懇願しました。しかしダンブルドアはヴォルデモートに対してその要請を拒否すると告げたのでした。そればかりか教えたいとは思っていないとか別の目的があるとまで言うのです。(全3項目)

3-1.あの者たちは?
戻る事をお許し願いたい。自分の知識をあなたの生徒たちに与えさせてください。自分自身と自分の才能をあなたの手に委ねる。あなたの指揮に従います。こう言うヴォルデモートにダンブルドアは眉を吊り上げこう言いました。

「すると君が指揮する者たちはどうなるのかね?自ら名乗って。という噂ではあるが。死喰い人と称する者たちはどうなるのかね?」

ヴォルデモートにとってはこの「死喰い人」という呼称をダンブルドアが知っているのは予想外のようでした。暫くの沈黙の後にヴォルデモートは「わたくしの友達はわたくしがいなくともきっとやっていけます」と答えました。

「その者たちを友達と考えておるのは喜ばしい。むしろ召使いの地位ではないかとという印象を持っておったのじゃが」

こう言うダンブルドアにヴォルデモートは「間違っています」と答えました。するとダンブルドアはさすれば今夜ホッグズ・ヘッドを訪れてもその死喰い人と称する者たちの集団はおらんのじゃろうなと言葉を返したのでした。

ノットにロジエールにマルシベールにドロホフ。こういった者たちが君の帰りを待っていたりはせぬじゃろうな?まさに献身的な友達だ。こんな雪の夜を君と共にこれほどの長旅をするとは到底信じる事ができぬというわけです。

しかもそれがヴォルデモートが教職を得ようとする試みに成功するよう願うためとは尋常ではないというわけです。こうして一緒に旅をして来た者たちの事をダンブルドアが詳しく把握しているのも尚更有り難くない事のようです。

「相変わらず何でもご存知ですね。ダンブルドア」

そんなダンブルドアにヴォルデモートはこう言ったのでした。そしてたちまち気を取り直したのでした。

3-2.ヴォルデモート卿の頼み
何ゆえ死喰い人と称する集団がホッグズ・ヘッドにいる事を知っているのか?ダンブルドアは「あそこのバーテンと親しいだけ」と答えると空のグラスを置き椅子に座り直して両手の指先を組み合わせる独特の仕種をして・・・

「さてトム。率直に話そうぞ。互いに判っている事じゃが望んでもおらぬ仕事を求めるために腹心の部下を引き連れて君が今夜ここを訪れたのは何故なのじゃ?」

これに対してヴォルデモートは冷やかに驚いた顔をして「わたくしが望まない仕事?とんでもないダンブルドア。わたくしは強く望んでいます」と答えました。そんなヴォルデモートにダンブルドアはこう言ったというわけです。

「ああ君はホグワーツに戻りたいと思っておるのじゃ。しかし18才の時も今も君は教えたいなどとは思っておらぬ。トム何が狙いじゃ?一度ぐらい正直に願い出てはどうじゃ?」

ヴォルデモートは鼻先で笑うと「あなたが私に仕事をくださるつもりがないなら」と言いました。するとダンブルドアは「もちろんそのつもりはない」と答えました。しかもダンブルドアはさらに加えてこうも言ったんですよね。

「それにわしが受け入れるという期待を君が持ったとは全く考えられぬ。にも関わらず君はやって来て頼んだ。何か目的があるに違いない」

こう言われてヴォルデモートは立ち上がりました。顔の隅々まで怒りで膨れ上がり一層トム・リドルの面影は消えていました。ヴォルデモートが「それが最後の言葉なのか?」と言うとダンブルドアは「そうじゃ」と答えました。

「では互いに何も言う事はない」こう言うヴォルデモートにダンブルドアは「いかにも何もない」と答えながらその顔には大きな悲しみが広がりました。君の洋箪笥を燃やして怖がらせたり犯した罪を償わせる事はもうできない。

そんな時代はとうの昔になってしまった。しかしわしはできる事ならそうしてやりたい。ところがその時です。一瞬ハリーは叫んでも意味がないのに危ないと叫びそうになりました。ヴォルデモートが杖を出そうとしたからです。

しかしヴォルデモートは結局は杖を出す事はなくダンブルドアに背を向けると校長室を出て行きました。教える気もないのにダンブルドアが自分を雇うなどという期待も全く持てないというのにヴォルデモートは何故来たのか?

3-3.ダンブルドアの考え
「何故でしょう?ヴォルデモートは何故戻って来たのですか?先生は結局理由がお判りになったのですか?」ハリーが「憂いの篩」から出て来て即座にこう訊くとダンブルドアは「わしなりの考えはある」とそう答えたのでした。

でもそれは自分の考えに過ぎないと言うのです。ハリーが「どんなお考えなのですか?」と訊くとダンブルドアは「君がスラグホーン先生の記憶を回収したらその時に話して聞かせよう」と答えました。それ次第というわけです。

ジグソーパズルの最後の一片をハリーが手に入れたその時に全てが明らかになるとダンブルドアはそう言うのです。ハリーはそれが知りたくて堪らずダンブルドアが自分のために扉を開けてくれてもすぐには動けないほどでした。

ヴォルデモートはあの時も「闇の魔術に対する防衛術」を教えたがっていたのですか?こう訊くハリーにダンブルドアは間違いなくその科目の職を欲していたと答えました。最後にダンブルドアはハリーにこう言ったんですよね。

「あの短い会合の後日談がそれを示しておる。よいかな。ヴォルデモート卿がその職に就く事をわしが拒んで以来。この学校には1年を超えてその職に留まった教師は1人もおらぬ」

今日の最後に
ダンブルドアはディペット校長に対して前以てトム・リドルをホグワーツに教師として受け入れぬようにと進言していました。それはリドルが特に権力を持つ職に就く事を欲しなかったからだそうです。それは一体何故なのか?

リドルは高学年になると献身的な友人を取り巻きにし始めたんだそうです。しかしその誰に対しても何らの友情も感じていなかったのは疑いようがないそうです。つまりは自分の利益になる事に利用する事しか考えていなかった。

つまりダンブルドアがヴォルデモートを雇わなかった理由の1つには「そういう事から生徒たちを守る」という意味合いもあったというわけです。そしてもう1つはヴォルデモートは長く勤める気持ちが微塵もありはしなかった。

この理由はハリーがスラグホーン先生の記憶を回収すれば判るというわけなんですよね。

コメント

その後の展開を読めばわかりますが、一歩間違えれば、ダンブルドアもグリンデルバルドやヴォルデモートのような、いや、彼らなど足元にも及ばないような闇の魔法使いになっていたんですよね。よくハリーとヴォルデモートが対比されますが、ダンブルドアとヴォルデモートの対比も興味深いです。

かつて「ホグワーツ始まって以来の秀才」と言われたダンブルドアが、リドルを「ホグワーツ始まって以来の秀才」と形容したり、二人とも主席で監督生になったり、理由と経緯は違えど魔法省への就職を拒否したり、自分の才能を活かそうと栄光や名誉を求めたり。そんな二人の決定的な違いは、「賢者、偉大などと持て囃される自分が、実は誰よりも傲慢な愚か者であることに気付き、自覚したかどうか」。そして、「(本人にとって)想像を絶するほどの挫折と絶望を味わったその教訓を、その後の人生に活かすことができたかどうか」でした。

思えば、今回の会合は、ダンブルドアが「もはやヴォルデモートの改心は望めない」と判断した場面でもありました。ダンブルドアはマンダンガス・フレッチャーやセブルス・スネイプのように、過去に過ちを犯しても悔い改めようとする者ならば仲間として受け入れる人間です。後にハリーに対して、「助けてやることはできぬ」と言いましたが、そのことを誰よりも悲しんでいたのはダンブルドア自身だったと思います。

2016.10.16  龍  編集

2人の存在

龍さんコメントありがとうございました!

一歩間違えていればアルバス・ダンブルドアはグリンデルバルドにヴォルデモートを遥かに凌ぐ闇の魔法使いになっていた。それはなかなか面白い指摘ですよね。言われてみればそうかもしれませんね。

やはり何と言ってもダンブルドアの場合は弟のアバーフォースと妹のアリアナというブレーキ役がいたからというのが大きいですよね。ヴォルデモートのほうは一人息子で母親も死んでしまいブレーキ役がいなかったんですよね。

ダンブルドアは「もはやヴォルデモートの改心は望めない」と思っていた。確かにダンブルドアはこの場面で「君の洋箪笥を燃やして怖がらせたり犯した罪を償わせる事はもうできない」と言っていますね。

さらに「そんな時代はとうの昔になってしまった。しかしわしはできる事ならそうしてやりたい」とも言っていますよね。ここにダンブルドアの「改心させてやりたいがもはやできぬ」という無念の思いが滲み出ていますよね。

2016.10.17  トキメキぼーい  編集

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