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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

できる限り早くこの場所から出たい。そう思ったハリーは愚かと思いつつも「呼び寄せ呪文」を使ってはどうかと提案しダンブルドアに言われて試す事になりましたが失敗に終りました。何故そうなったのか?その答えは2人が湖を渡っている時に判明したのでした。その正体は?(全3項目)

3-1.予想できていた?
できる限り早くこの場所から出たい。そういう思いを強く抱いたハリーが提案して「呼び寄せ呪文」を使って分霊箱を手に入れようとしましたが失敗に終りました。その結果を踏まえハリーはダンブルドアにこう訊いてみました。

「先生はあんな事が起こると予想していらっしゃったのですか?」

ダンブルドアがおそらくは分霊箱を取ろうとする者を待ち構えていた何かだと言うのでハリーはこう訊いたのです。するとダンブルドアからはこんな言葉が返って来ました。どうやら何かが起こるという事を予想していたようです。

「分霊箱にあからさまな手出しをしようとすれば何かが起こるとは考えておった。ハリー非常によい考えじゃった。我々が向かうべき相手を知るには最も単純な方法じゃ」

こう言うダンブルドアにハリーが「でもあれは何だったのか分りません」と言うとダンブルドアは「あれらと言うべきじゃろう。あれ1つだけという事はなかろう」と言うのです。ダンブルドアは何なのかが判っているようです。

次にハリーが「湖の中に入らないといけないのでしょうか?」と訊くとダンブルドアからは「非常に不運な場合のみじゃな」という言葉が返って来ました。ダンブルドアが言うには分霊箱は湖の底ではなく真ん中にあるそうです。

「それじゃ手に入れるには湖を渡らなければならないのですか?」

ハリーがこう訊くとダンブルドアは「そうじゃろうな」と答えました。ハリーは黙っていました。水中の怪物に大海蛇に魔物に水魔に妖怪と頭の中ではもうありとあらゆる怪物が渦巻いていたからです。するとその時の事でした。

ダンブルドアがまた突然立ち止まりました。今度こそハリーはぶつかってしまいました。ハリーは一瞬暗い水際に倒れかけましたがダンブルドアが傷ついていないほうの手でハリーの腕をしっかりと掴んで引き戻したのでした。

「ハリーまことにすまなんだ。前以て注意するべきじゃったのう。壁側に寄っておくれ。然るべき場所を見つけたと思うのでな」

ハリーにとってこの言葉は意味不明でした。

ダンブルドアは一体何を見つけたのでしょうか?

3-2.こんな所に小舟が
然るべき場所を見つけたと思う。ダンブルドアにこう言われてもハリーはそこが他と違っているようには見えませんでした。一体何を見つけたと言うのだろうか?しかしダンブルドアはここに何か特別な物を見つけたようでした。

ダンブルドアは今度は岩肌に手を這わせるのではなく何か見えない物を探して掴もうとするように空中を手探りしました。そして数秒後に「ほほう」とうれしそうな声を上げました。ハリーには見えませんが何かを掴んでいます。

ダンブルドアは水辺に近づき空中でしっかり手を握りながらもう片方の手で杖を上げ握り拳を杖先で軽く叩きました。その途端に赤みを帯びた緑色の太い鎖がどこからともなく現れました。その鎖は湖の深みから伸びていました。

ダンブルドアが鎖を叩くと握り拳を通って滑り出しました。ガチャガチャという音を岩壁に反響させつつ鎖は岩の上に巻かれ黒い水の深みから何かを引っ張り出しました。何と小舟の舳先が水面を割って幽霊のように現れました。

ハリーは息を呑みました。鎖と同じ緑色の光を発して小舟が漣も立てずハリーとダンブルドアのいる岸辺に近づいて来たからです。ハリーは驚愕し「あんな物がそこにあるってどうしてお判りになったのですか?」と訊きました。

「魔法は常に跡を残すものじゃ。時には非常に顕著な跡をな。トム・リドルを教えたわしじゃ。あの者のやり方は判っておる」

「この小舟は安全ですか?」とハリーが躊躇しがちに訊くとダンブルドアは「そのはずじゃ」と答えました。この小舟はヴォルデモート自身が何らかの理由で分霊箱に近づきたい時に湖を渡る必要が生じた際に使う物だそうです。

それじゃこのヴォルデモートの舟で渡れば水の中にいる何かは自分たちには手を出さないのですか?こう訊くハリーにダンブルドアは「どこかの時点で我々がヴォルデモート卿ではない事に気づくであろう」とこう答えました。

その事は覚悟しなくてはならない。しかしこれまでは首尾よく行った。連中は我々が小舟を浮上させるのを許した。ここでハリーは「でもどうして許したんでしょう?」と訊きました。このまま事がすんなりと進むとは思えない。

岸辺が見えないほど遠くまで進んだ途端に黒い水の中から何本もの触手が伸びて来る光景をハリーは頭から振り払う事ができなかったからです。渡るのを許したふりをして実はとんでもない罠が待ち受けているのかもしれない。

「よほど偉大な魔法使いでなければ小舟を見つける事はできぬとヴォルデモートには相当な自信があったのじゃろう」

そんな不安を抱くハリーにダンブルドアはこう言いました。ヴォルデモートの考えでは自分以外の者が舟を発見する可能性はほとんど考えられない。しかもヴォルデモートにしか突破できない別の障害物もこの先に仕掛けてある。

だからダンブルドアは確率の極めて低い危険性なら許容しても良かった。その考えが正しいのかどうかは今に判ると言うのです。しかしハリーにはもう1つの懸念がありました。そこでダンブルドアにこう訊いたというわけです。

「2人用に作られているようには見えません。2人とも乗れるでしょうか?一緒だと重過ぎはしませんか?」

するとダンブルドアは笑ってこう答えました。ヴォルデモートは重さではなく魔法力の強さを気にしただろう。確かにこの小舟には一度に1人の魔法使いしか乗れないように呪文がかけられていると思う。でもその一方で・・・

ハリーは未成年で資格がないから数に入らない。ヴォルデモートはまさか16才の若者がここにやって来るとは思いもつかなかっただろう。だから自分の力と比べればハリーの力は考慮される事はないとダンブルドアは言うのです。

ハリーは未成年で資格がないから数に入らない。自分の力と比べればハリーの力は考慮されない。ダンブルドアの言葉はハリーの士気を高めるものではありませんでした。ダンブルドアもそれが判ったようでこう付け加えました。

「ヴォルデモートの過ちじゃハリー。ヴォルデモートの過ちじゃよ。歳を取った者は愚かで忘れっぽくなり若者を侮ってしまう事があるものじゃ。さて今度は先に行くがよい。水に触れぬよう注意するのじゃ」

こうして2人は小舟に乗って湖を渡る事になりました。

3-3.小島へ
ダンブルドアが一歩下がってハリーは慎重に舟に乗りました。ダンブルドアも乗り込み鎖を舟の中に巻き取りました。2人で乗ると窮屈でハリーはゆったりと座る事ができず膝を舟の縁から突き出すようにしてうずくまりました。

舟はすぐに動き出しました。舳先が水を割る音以外は何も聞こえません。小舟は真ん中にある光のほうに見えない綱で引かれるように進みました。ところが湖の中にはハリーが恐れていたものが潜んでいたんですよね。それは?

「先生!」
「何じゃ?」
「水の中に手が見えたような気がします。人の手が!」

ところがダンブルドアは落ち着いて「左様。見えた事じゃろう」と言うのです。先ほどハリーが「呼び寄せ呪文」を使って分霊箱を手に入れようとした際に湖面から飛び上がったのは「これ」だったんですよね。その正体は?

今度は杖灯りに照らされ仰向けの男の死体が横たわっているのが見えました。ハリーは声を上ずらせ「死体がある!」と言いました。しかしダンブルドアのほうは平静そのもので「そうじゃ」と答えて冷静さを失いませんでした。

「しかし今はその事を心配する必要はない」

やっとの事で水面から目を逸らしたもののダンブルドアの言葉の中でハリーが気にしたのは「今は」でした。まだ気持ちを落ち着かせる事のできないハリーにダンブルドアはこう言ってハリーを落ち着かせようとしているでした。

「死体が下のほうでただ静かに漂っている内は大丈夫じゃ。ハリー屍を恐れる事はない。暗闇を恐れる必要がないのと同じ事じゃ。もちろんその両方を密かに恐れておるヴォルデモート卿は意見を異にするがのう」

ダンブルドアが言うにはヴォルデモートはまたしても自らの無知を暴露した。我々が死や暗闇に対して恐れを抱くのはそれらを知らぬからなんだそうです。それ以外の何物でもない。だからダンブルドアは恐れるなと言うのです。

「でも1つ飛び上がりました。分霊箱を呼び寄せようとした時。湖から死体が飛び上がりました」

ダンブルドアに恐れるなと言われて何とか平静さを取り戻そうと努力しながらこう訊くとダンブルドアは「そうじゃ」と答えました。しかし我々が分霊箱を手に入れた時には死体は静かではなくなるとダンブルドアは言うのです。

しかし冷たく暗い所に棲む生き物の多くがそうなのだが死体は光と暖かさを恐れる。だから必要となれば我々はそうした物を味方にすればいい。だから「火じゃよ」とダンブルドアは言うのです。そういう時には火を使えばいい。

するとダンブルドアが楽しげに「もうすぐじゃ」と言いました。確かに緑がかった光はいよいよ大きくなったように見えました。そして小舟は何かに軽くぶつかって止まりました。初めはよく見えませんでした。ところがでした。

ハリーが杖灯りを掲げて見ると湖の中央にある滑らかな岩でできた小島に到着していました。ついにどうやらヴォルデモートの分霊箱がある所に着いたようです。ハリーが小舟から降りる時にダンブルドアが再び注意をしました。

「水に触れぬよう気をつけるのじゃ」

今日の最後に
前年の夏休みにハリーはプリベット通りに迎えに来たダンブルドアに「亡者」の事を訊いています。魔法省から送られて来た広報の最後に未確認の目撃情報として死喰い人が使っている可能性を指摘していたからというわけです。

その際にダンブルドアは「亡者」の事を屍で闇の魔法使いの命令通りの事をするよう魔法がかけられている死人の事だ。しかしここ暫くつまり前回ヴォルデモートが強力だった時以来は目撃されてはいないとそう説明しています。

そしてヴォルデモートは言うまでもなく死人で軍団ができるほど多くの人を殺害したとも言っていますね。さらにスネイプの「闇の魔術に対する防衛術」の授業で話題になりハリーが指名されて答えさせられた事がありましたね。

ダンブルドアが洞穴の中に入ってから三度に渡ってハリーに水に触れないようにと注意をしたのは湖の水の中にこの亡者がいる事を知っていたからです。ハリーは小舟で湖を渡る事になってからその存在にようやく気づきました。

そしてその亡者が・・・

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