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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

目の前でダンブルドアがスネイプに殺害されてしまった。葬儀の日が来るのを待つ間もハリーが脳裏に思い浮かべたのは「自分が何とかしていればダンブルドアの死は回避できたのでは?」という事でした。そしてついにダンブルドアの葬儀が執り行なわれるその日がやって来て・・・(全3項目)

3-1.初めての葬儀
スネイプがダンブルドアを殺害した。ハリーにしてみれば自分がスネイプ手書き入りの「上級魔法薬」の本を持っていてヴォルデモートと同様にスネイプもまた学生の時から邪悪だった。自分はその証拠品をこの手に持っていた。

ハーマイオニーはスネイプがハリーを突き出さなかったのは手書き入りのあの本との関係を知られたくなかったからだと言うのです。何故なら学生の時から邪悪だったという事をダンブルドアが知ったなら不快に思ったでしょう。

スネイプが自分の物じゃないと言ってもスラグホーンなら筆跡を見破ったとハーマイオニーは言うのです。あの本はスネイプの昔の教室に置き去りになっていた。ダンブルドアは母親の名前が「プリンス」だと知っていただろう。

ところがハーマイオニーは「邪悪」という言葉は強過ぎると言うのです。あの本が危険と散々言ったのは君だ。こう言って怒るハリーにハーマイオニーは私が言いたいのはハリーが自分を責め過ぎているという事なんだそうです。

確かにそうですよね。自分が何とかしていればダンブルドアを死なせずに済んだ。あの時にこうしていればダンブルドアは死なずに済んだ。あまりにも色んな事を考え過ぎてハリーは自分の事を責めてばかりいるというわけです。

それぞれの思いに沈み込みながらハリーもロンもハーマイオニーも黙り込みました。しかしハリーは2人とも自分と同じ事を考えているとそう思いました。それは明日の朝になるとダンブルドアの亡骸が葬られるという事でした。

ハリーは葬儀に参列するのは初めてでした。シリウスが死んだ時には埋葬する亡骸がありませんでした。一体何が行われるのか予想もできません。ハリーは明日何を目にするのかとか気持ちはどうなるのかとかが少し心配でした。

葬儀が終わればダンブルドアの死が自分にとってもっと現実的な事になるのだろうか。その恐ろしい事実が自分を押しつぶしそうになる時はありました。ハリーの心には何も感じる事ができない空白の時間が広がっていました。

城の中では誰もがダンブルドアが死んだ事を話しています。にも関わらずハリーが感じているその空白の時間の中ではダンブルドアがいなくなったという事が未だに信じられませんでした。何かどこかに抜け穴はないだろうか?

何とかダンブルドアが戻って来る道はないかと必死で探したりはしませんでした。ハリーはポケットの中の偽の分霊箱の冷たい鎖に触れました。それがどれほど大きな代償を払ったその末に手に入れた物かを思い出すためでした。

3-2.葬儀の朝
次の日ハリーは荷造りのために早く起きました。ホグワーツ特急が葬儀の1時間後に出発する事になっていたからでした。1階に下りて行くと大広間は沈痛な雰囲気に包まれていました。どの誰もが食欲を失っているようでした。

マクゴナガル先生は教職員テーブル中央の王座のような椅子を空席のままにしていました。ハグリッドの席も空でした。多分朝食など見る気もしないのだろうとハリーは思いました。一方スネイプの席は空いてはいませんでした。

その席には魔法大臣ルーファス・スクリムジョールが座っていました。その眼が大広間を見渡した時にハリーは視線を合わせないようにしました。何故ならスクリムジョールが自分を探しているようなそんな気がしたからでした。

さらにはスクリムジョールの随行者の中にパーシー・ウィーズリーがいました。ロンはパーシーに気づいた素振りを見せませんでした。しかしやたらと憎しみを込めて鰊(にしん)の燻製を突き刺す事でその事を示していました。

スリザリンのテーブルではクラッブとゴイルが何やら密談の真っ最中でした。図体の大きな2人なのにその間で威張り散らしている背が高くて蒼白い顔のマルフォイがいないと奇妙にしょんぼりしているように見えたのでした。

ハリーはマルフォイの事をあまり考えてはいませんでした。もっぱらスネイプだけを憎悪していました。それは塔の屋上でマルフォイの声が恐怖に震えていた事と他の死喰い人が来る前に杖を下ろした事を知っていたからでした。

マルフォイが闇の魔術の虜になった事は嫌悪していました。しかし今はそれだけではなく僅かに哀れみの気持ちが混じっていました。それはマルフォイがダンブルドアの説得に屈して杖を下ろしたからというわけなんですよね。

考えに耽っていたハリーはジニーに脇腹を小突かれて我に返りました。マクゴナガル先生が立ち上がっていました。大広間の悲しみに沈んだざわめきがたちまち止んでマクゴナガル先生は生徒たちに向かってこう呼びかけました。

「まもなく時間です。それぞれの寮監に従って校庭に出てください。グリフィンドール生は私に従いておいでなさい」

全員がほとんど無言で立ち上がり行列をして歩き出しました。スラグホーンは銀色の刺繍を施した豪華なエメラルド色の長いローブを着ています。ハッフルパフの寮監のスプラウト先生は普段とは違いこざっぱりとしていました。

被っている帽子には1つたりとも継ぎはぎがありませんでした。こんなスプラウト先生の姿をハリーが見るのは初めてでした。正面扉から石段に踏み出したその時にハリーは全員が湖に向かっているという事が判ったのでした。

マクゴナガル先生の後から黙々と歩いて何百という椅子が何列も何列も並んでいる場所に到着しました。中央には1本の通路が走り正面には大理石の台が設えてありました。椅子はその大理石の台に向かって置かれていました。

あくまでも美しい夏の日でした。

3-3.参列者の顔ぶれは?
椅子の半分ほどが既に埋まり質素な身なりから格式ある服装まで老若男女ありとあらゆる種類の追悼者が着席していました。ほとんどが見知らぬ参列者たちでしたが僅かに「不死鳥の騎士団」を含む何人かは見分けられました。

キングズリー・シャックルボルトにマッド・アイ・ムーディと不思議な事に髪が再びショッキング・ピンクになったトンクスがルーピンを手を繋いでいました。それにウィーズリー夫妻とフラーに支えられているビルもいました。

それにフレッドとジョージにボーバトンの校長マダム・マクシームと「漏れ鍋」の店主のトムにハリーの近所に住んでいるスクイブの魔女アラベラ・フィッグに「妖女シスターズ」のベース奏者とまさに多種多様の顔ぶれでした。

他にも「ダイアゴン横丁」で洋装店を営むマダム・マルキンにホッグズ・ヘッドのバーテンにホグワーツ特急で車内販売のカートを押している魔女などハリーが名前は知らないものの顔だけは知っているという人もいたのでした。

ゴーストたちも眩しい太陽光の中ではほとんど見えはしませんでした。しかし動いた時だけ微かにその姿を見せていました。ハリーにロンとハーマイオニーそれにジニーの4人は列の一番奥の湖のすぐ横の席に並んで座りました。

参列者はどんどん増え続けました。ネビルがルーナに支えられて席に着くのを見てハリーは2人に対する熱い思いが一度に込み上げて来るのを感じました。ダンブルドアが亡くなったあの夜に来てくれたのはこの2人だけでした。

ダンブルドア軍団のメンバーの中でハーマイオニーの呼びかけに応えてくれたのはこのネビルとルーナだけだったのです。ハリーはその理由を知っていました。この2人だけがDAがなくなった事を一番寂しく思っていたからです。

多分DAが再開される事を願っていて頻繁にコインを見ていたのだろう。だから駆けつけてくれたんですよね。参列者の中にはハリーが嫌いな人物も含まれていました。コーネリウス・ファッジにリータ・スキーターもいました。

さらには何故か悲しみの表情を浮かべたドローレス・アンブリッジもいました。アンブリッジはケンタウルスのフィレンツェが衛兵のように湖の辺に立っているのを見つけてギクリとするとずっと離れた席に走っていたのでした。

最後に先生方が着席しました。最前列でスクリムジョールがマクゴナガル先生の隣で厳粛で威厳たっぷりの顔をしているのが見えました。スクリムジョールも他の魔法省のお偉方もダンブルドアが死んだ事が本当に悲しいのか?

ハリーはそんな疑念を抱いていました。つまりは要するに魔法大臣ルーファス・スクリムジョールを筆頭に魔法省の上層部の連中などはダンブルドアの葬儀で最前列に座る資格などないというわけです。するとその時の事でした。

不思議なこの世のものとは思えない音楽が聞こえて来ました。それは水中人たちの合唱でした。首筋がザワザワするような音楽でしたが不愉快な音ではありませんでした。ハリーの理解できない不思議な言葉で歌っていました。

別れと悲嘆の気持ちを雄弁に伝える歌でした。水中人もまたダンブルドアの死を悲しんでいるようでした。

今日の最後に
こうしてダンブルドアの葬儀には質素な身なりから格式ある服装までまさに老若男女ありとあらゆる種類の人々が参列をして執り行なわれました。ハリーが顔を知っているだけの人もいれば歓迎できない人もいたというわけです。

そういった顔ぶれを改めて見ていると様々な思いが込み上げて来ますよね。例えば前魔法大臣のコーネリウス・ファッジは一体どんな思いでダンブルドアの葬儀に来ていたんだろうとか何とアンブリッジは悲しそうにしている。

アンブリッジはダンブルドアが死んで悲しいのか?他にはアラベラ・フィッグことフィッグばあさんはスクイブの魔女なのでホグワーツまで来るのは大変だったのでは?ロンドンまで地下鉄で来てホグワーツ特急に乗ったのか?

あるいは知り合いの魔法使いか魔女又は不死鳥の騎士団のメンバーにふくろう便を送って「付き添い姿くらまし」で連れて来て貰えばとても簡単にホグワーツに来る事ができるなどと考えてみたりして色んな想像ができますよね。

参列者の数の多さと多種多様さがダンブルドアの顔の広さと人望の厚さを示しているというわけなんですよね。

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