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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

今週はこの「吼えメール」が届けられる場面を改めて振り返ってみる事にします。文字通り送り主の怒りが大爆発する手紙が来るため受け取った人の大方は恐怖に身を震わせるという事になるみたいですね。2年生の学期2日目に受け取ったのはロンでした。(全3項目)

3-1.ウィーズリーおばさんからロンへ
屋敷しもべ妖精のドビーがキングズ・クロス駅の9と3/4番線への入口を塞いだためハリーとロンはホグワーツ特急に乗り損ねる事態になってしまいました。そこでロンの発案で空飛ぶフォード・アングリアで学校に向かいました。

ところが車を浮上させる際にほんの一瞬の間だけ透明ブースターが不具合を起こして車が姿を現してしまいました。それをマグルが目撃してその事が「夕刊予言者新聞」に掲載されてハリーとロンは退学の瀬戸際に立たされました。

僕たちを退校になさるんでしょう?ロンがこう言うとダンブルドアは「今日というわけではない」と答えました。2人には警告しておかなければならないが今後またこのような事があれば退校になるとダンブルドアは言いました。

この時ダンブルドアはハリーとロンに「はっきりと言っておかねばのう」とも言いました。それは今晩2人の家族に手紙を書くとの事でした。ハリーにとってはそれを受け取るのがダーズリー夫妻なので何の問題もありません。

ここでロンが気にしたのが「グリフィンドールは減点されるのか?」という事です。僕たちが車に乗った時は学期はまだ始まっていなかった。だからグリフィンドールは減点されないのでは?マクゴナガル先生はこう答えました。

「グリフィンドールの減点はいたしません。ただし2人とも罰則を受ける事になります」

ハリーにとってこれは思っていたよりマシな結果でした。ところがその翌日にはロンの元に母親のウィーズリーおばさんから「吼えメール」が届けられたのです。それがためにハリーもまたひどく打ちのめされる事になりました。

3-2.学期2日目の朝に
ハリーの知る限り一番の忘れん坊のネビルが「もうふくろう郵便の届く時間だ。ばあちゃんが僕の忘れた物を幾つか送ってくれると思うよ」と言いました。ネビルの言う通りで百羽を超えるふくろうが大広間に入って来ました。

大きな小包がネビルの頭に落ちて撥ね返った次の瞬間でした。何やら大きな灰色の塊がハーマイオニーのそばの水差しの中に落ちて周りにいる人たちにミルクと羽のしぶきを撒き散らしました。実はそれもふくろうだったのです。

「エロール!」

ロンは足を引っ張りずぶ濡れのふくろうを水差しから出しました。エロールは気絶をしていたのでテーブルの上に落ちてしまいました。足を上向きに突き出して嘴には赤い封筒をくわえていました。それが「吼えメール」でした。

ロンが息を呑んで「大変だ」と言いました。するとハーマイオニーがエロールを指先で軽く突きながら「大丈夫よ。まだ生きてるわ」と言いました。しかしロンが「大変だ」と言ったのはエロールが気絶した事ではなかったのです。

ロンは「そうじゃなくて。あっち」と言いながら赤い封筒を指差しています。ロンとネビルの2人は今にも封筒が爆発しそうな目つきでその赤い封筒を見ていました。何分にもハリーは魔法界の事は知らない事が沢山あるのです。

それは1才3ヵ月の時から一昨年までマグルのダーズリー夫妻に育てられたからです。物心ついてから魔法界に足を踏み入れたのはまだたったの1年なので知らぬ事だらけというわけです。実を言うとハーマイオニーもそうでした。

ハーマイオニーもマグル生まれなので魔法界の事は知らない事がまだまだ沢山あります。だから赤い封筒が「吼えメール」だという事も知らなかった。ハリーが「どうしたの?」と訊くとロンはか細い声でこう答えたのでした。

「ママが。ママったら吼えメールを僕によこした」

ネビルが恐々という感じでロンに「開けたほうがいいよ。開けないともっとひどい事になるよ。僕のばあちゃんも一度僕によこした事があるんだけど放っておいたら」と囁きました。そして生唾を飲んだ後にこう言ったのでした。

「ひどかったんだ」

ハリーは石のように強張っているロンとネビルの顔から赤い封筒へと視線を移すと「吼えメールって何?」と訊きました。しかしロンは赤い封筒に全神経を集中させていて今は答える精神的な余裕がないというそんな感じでした。

赤い封筒は四隅から煙が上がり始めていました。するとネビルが「開けて。ほんの数分で終わるから」と言って再度ロンに開けるようにと促したのでした。ロンは震える手を伸ばしてエロールの嘴からそーっと封筒を外しました。

そして開封したのでした。

3-3.開けてみると?
ロンが赤い封筒を開けるとネビルは耳に指を突っ込みました。次の瞬間ハリーはその理由が判りました。それはまるで封筒が爆発したかのようでした。大広間中に響き渡る大音声で天井から埃が落ちて来るほどの凄まじさでした。

「車を盗み出すなんて退校処分になっても当たり前です。首を洗って待ってらっしゃい。承知しませんからね。車がなくなっているのを見て私とお父様がどんな思いだったか。お前はちょっとでも考えたんですか」

「昨夜ダンブルドアからの手紙が来てお父様は恥ずかしさのあまり死んでしまうのではと心配しました。こんな事をする子に育てた覚えはありません。お前もハリーもまかり間違えば死ぬ所だった」

「全く愛想が尽きました。お父様は役所で尋問を受けたのですよ。みんなお前のせいです。今度ちょっとでも規則を破ってご覧。私たちがお前をすぐ家に引っ張って帰ります」


ウィーズリーおばさんの怒鳴り声が本物の百倍に拡大されテーブルはまるで地震が来たかのように揺れ声は石の壁に反響して鼓膜が裂けるのではと思うほどでした。誰もが「吼えメール」を貰ったのは誰なのかと探していました。

そのロンは椅子に縮こまって小さくなり真っ赤な額だけがテーブルの上に出ていました。ハリーは自分の名前が出て来る事を覚悟していてその「まかり間違えば死ぬ所だった」という所を聞こえないふりをして聞いていました。

赤い封筒は炎となって燃え上がり灰になると静かになりました。ハリーとロンはまるで津波の直撃を受けたかのように呆然としていました。その周囲では何人かが笑い声を上げたかと思うと徐々に話し声が戻って来ていました。

あなたが何を予想していたのかは知りませんけど。こう言うハーマイオニーにロンは「当然の報いを受けたって言いたいんだろう?」と噛み付きました。ウィーズリー夫妻には夏休み中にあんなにお世話になったのに申し訳ない。

ハリーは強い自責の念が込み上げて来ました。でも「吼えメール」は1つだけ良い事をしてくれました。ハーマイオニーが「これで2人は十分に罰を受けた」と思ったようで冷淡な態度を改め以前のように親しげになったのです。

今日の最後に
ロンの場合ハリーがホグワーツに行くのを阻止しようとした屋敷しもべ妖精のドビーの取った策で巻き添えになったという点では同情の余地があります。しかし車を飛ばして学校に行こうと言い出したのはロンだったんですよね。

マクゴナガル先生はハリーがふくろうを持っているのだから学校に手紙を届ければよかったとそう指摘をしました。それ以外にも見送りを終えて戻って来たウィーズリー夫妻に相談をするという手も2人には残されていましたよね。

やはり母親のウィーズリーおばさんから「吼えメール」が届く事になったのはロンの自業自得というわけなんですよね。

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