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そうでなくともネビルにとって合言葉を覚えるのはいつも一苦労でした。ところが何と今度は合言葉を頻繁に変える門番が現れてしまったのです。そこでネビルが羊皮紙に合言葉を書き留めておいたらとんでもない災難が降りかかって来る事になってしまったのでした。(全3項目)

3-1.シリウス・ブラックが!
そもそもの事の発端は魔法界の監獄アズカバンからヴォルデモート卿の腹心の1人シリウス・ブラックが脱獄した事でした。シリウス・フラックはハリーの命を狙っていると言われていましたがとんでもない事件が発生しました。

10月31日のハロウィンの日にシリウス・ブラックがホグワーツに侵入しグリフィンドール寮の入口の門番を務める肖像画の「太った婦人(レディ)」を襲いナイフで切り裂いてズタズタにするという事件が起きてしまったのでした。

切り刻まれたレディに代わって門番を務める事になったのはカドガン卿でした。カドガン卿は誰彼構わず決闘を挑みましたしそうでなければとてつもなく複雑な合言葉を捻り出すのに余念がなく少なくとも1日に2回は変えました。

他に誰もいないの?こう訊くと監督生のパーシーからは「どの絵もこの仕事を嫌った」という答えが返って来ました。レディがあんな目に遭ってしまったため名乗り出る勇気があったのはカドガン卿1人だけだったんだそうです。

ネビルにとって合言葉を覚えるのはいつも一苦労でした。ところがカドガン卿は頻繁に合言葉を変えるのでネビルはそれを羊皮紙に書き留めて持ち歩いていました。ところが何故かそれをシリウス・ブラックが手に入れたのです。

シリウス・ブラックは今度はグリフィンドール寮に侵入を果たしハリーのいる寝室に入って来ました。幸い最初にナイフを振り上げたのがロンでロンが悲鳴を上げたのでシリウス・ブラックは逃げてハリーは無事だったのでした。

「誰ですか。今週の合言葉を書き出してその辺に放っておいた底抜けの愚か者は誰です?」

怒りと恐怖で声を震わせながらマクゴナガル先生がこう訊くと咳払い1つない静けさを破って小さな悲鳴を上げたのはネビルでした。頭のてっぺんから足の爪先まで震わせながらネビルはそろそろと手を挙げていたのでした。

3-2.ネビルのおばあさんから
その日グリフィンドール寮の談話室はクィディッチの対レイブンクロー戦に勝利して午前1時までお祭り騒ぎでした。しかしその喜びもシリウス・ブラックの侵入事件が起きてしまった事ですっかり消え去ってしまったのでした。

寮の入口には「太った婦人(レディ)」が戻って来ました。しかしレディはまだ神経を尖らせていて護衛が強化される事を条件に職場復帰を承知しました。レディの警備に無愛想なトロールが数人雇われて廊下を巡回していました。

一方ネビルは面目を完全に失いました。マクゴナガル先生の怒りは凄まじく今後一切ホグズミードに行く事を禁じ罰則を与えネビルには合言葉を教えてはならぬと寮生全員に言い渡しました。そのため1人では寮に入れず・・・

哀れなネビルは毎晩誰かが一緒に入れてくれるまで入口の外で待つハメになりました。その間警備のトロールが胡散臭そうに横目でネビルを見ました。でもそれもこれもおばあさんから届いた物に比べれば物の数ではありません。

シリウス・ブラック侵入事件が起きた2日後の事でした。ネビルのおばあさんは朝食時に生徒が受け取る郵便物の中でも最悪の物をネビルに送ってよこしました。それは当然の如くお察しのように「吼えメール」だったのでした。

いつものようにふくろうたちが郵便物を運んで大広間に舞い降りて来ました。すると大きなメンフクロウが真っ赤な封筒を嘴にくわえてネビルの前に降りて来ました。ハリーもロンもそれがすぐに「吼えメール」だと判りました。

先回の記事で取り上げたように去年つまりは2年生の学期2日目にロンも母親のウィーズリーおばさんから送られて来たからです。ネビルは「吼えメール」が届けられた事の恐怖でほとんど息をする事さえもできない有り様でした。

ハリーとロンはネビルの向かい側に座っていました。ロンはネビルに「逃げろ!」と忠告しました。言われるまでもなくネビルは赤い封筒を掴みまるで爆弾を捧げ持つように腕を伸ばして持ち全速力で大広間から出て行きました。

見ていたスリザリンのテーブルからは大爆笑の声が起こりました。玄関ホールで吼えメールが爆発するのが聞こえて来ました。ネビルのおばあさんの声が魔法で百倍に拡大され「何たる恥さらし。一族の恥」と怒鳴っていました。

3-3.事の真相と顛末
合言葉を書き留めた羊皮紙をその辺に放っておいたばっかりにシリウス・ブラックの侵入を許しハリーは危うく殺害される所だった。これは全くの間違いで実は合言葉が書かれた羊皮紙はネビルのベッド脇の小机にあったのです。

それを去年の夏休みにハーマイオニーがダイアゴン横丁の魔法動物ペットショップで手に入れた猫のクルックシャンクスが持ち去っていたのでした。そして更なる真相はシリウスはハリーの命など狙ってはいなかったんですよね。

シリウスが命を狙っていたのはロンのペットのネズミのスキャバーズでした。スキャバーズの正体は未登録の「動物もどき」で13年前にハリーの両親を裏切ってヴォルデモートに居場所を教えたピーター・ペティグリューでした。

ハリーの両親ポッター夫妻はヴォルデモートに命を狙われている。それを知ったダンブルドアは2人に「忠誠の術」で身を隠すよう勧めました。世間では2人の「秘密の守人」はシリウスだとそう思われていましたが違いました。

シリウスがヴォルデモートはまさかピーターが「秘密の守人」とは思うまいと考えて急遽変更したのです。ところがポッター夫妻を裏切り相当量の情報をヴォルデモートに流している人物がいるとダンブルドアは言っていました。

シリウスはそれをリーマス・ルーピンと推測しました。しかしそれは違っていました。シリウスはよりにもよってポッター夫妻を裏切っていたピーター・ペティグリューを「秘密の守人」にしてしまったというわけなんですよね。

シリウスは怒りペティグリューを追いました。ところがペティグリューは周囲にいた12人のマグルを巻き添えにして死なせた挙句にネズミに変身し逃げてしまいました。そしてシリウスはアズカバンに入れられてしまったのです。

ペティグリューはホグワーツにいる。シリウスがそれを知ったのは魔法大臣コーネリウス・ファッジがアズカバンに持って来た「日刊予言者新聞」でした。載っていた写真にロンの肩に乗ったペティグリューを見つけたのです。

だからシリウスはアズカバンを脱獄したのでした。

今日の最後に
ネビルがおばあさんに「吼えメール」を送られたのはどうやら今回が二度目だったみたいですね。しかし今回の「吼えメール」についてはネビルは言ってみれば実は無実で濡れ衣を着せられてしまったというわけなんですよね。

ネビルは合言葉を書き留めた羊皮紙をその辺に放っておいたわけではなくてハーマイオニーの飼い猫のクルックシャンクスが持ち去ってシリウスの所に届けていた。それが真相でネビルには何らの非はなかったというわけです。

物忘れが激しいが故に「その辺に放ってなんかいません!」と言い切る事ができなかった。そのためおばあさんから「吼えメール」を送りつけられる事となってしまいました。気の毒の極みとはまさにこの事になるんでしょうね。
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