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最近毎年7月は「ハリーは夏休みをどう過ごしたのか?」を巻毎にお届けしています。今年は第4巻「炎のゴブレット」つまり4年生になるハリーが直前の夏休みをどう過ごしたのかを取り上げます。ハリーは久方ぶりにそれも激しく額の傷痕が痛んで色々と思い悩む事になりました。(全3項目)

3-1.額の傷痕が痛んで
ヴォルデモート卿はホグワーツ在学中に自分を顧みなかったマグルの父と祖父母をリトル・ハングルトンの館に訪ねて殺害しました。そしてその唯一の目撃者だったフランク・ブライスを葬り去ったその瞬間の事だったのでした。

ハリーが目覚めたのは額の傷痕に激しい痛みが走ったからでした。ベッドに仰向けに横たわったままハリーはまるで疾走して来た後のように荒い息をしていました。生々しい夢で目が覚めハリーは両手を顔に押し付けていました。

起き上がって片手で傷を押さえながらハリーはメガネに手を伸ばしてかけました。ハリーがもう一度指で傷痕をなぞるとまだ疼いています。ハリーは枕元の明かりを点けてベッドから出ると箪笥の扉を開けて鏡を覗き込みました。

ハリーは鏡に映る稲妻形の傷痕をじっくり調べました。いつもと変わりない。しかし傷はまだ刺すように痛かったのでした。ハリーは目覚める前にどんな夢を見ていたのかを思い出そうとしました。あまりにも生々しい夢でした。

夢には3人の人物が出ていました。2人は知っていてヴォルデモートとピーター・ペティグリューことワームテールでした。もう1人は見知らぬ老人でした。その老人が床に倒れるのをハリーは見ました。何だか全て混乱している。

ハリーは両手に顔を埋めて今いる寝室の様子を遮るようにして夢の中の薄明かりの部屋のイメージをしっかり捉えようとしました。しかし捉えようとすればするほどまるで両手に汲んだ水が漏れるように詳細は忘れて行きました。

ハリーは顔から手を離し目を開けて自分の部屋を何か普通ではない光景を見つけようとしているかのように見回しました。確かにこの部屋には普通ではない物がある。大きなトランクが開いたままベッドの足下に置いてあります。

そこには大鍋や箒に黒いローブの制服や呪文集の本が数冊覗いていました。机の上には大きな鳥籠があり普段なら雪のように白いふくろうのヘドウィグが止まっているのですが今はいないので空っぽでした。それならば・・・

一体ハリーは何を探しているのか?

3-2.悩むハリー
ベッド脇の床には寝る前に読んでいた「キャノンズと飛ぼう」が開いたまま置かれていました。本の中の写真は誰もが動き回っていて鮮やかなオレンジ色のローブを着た選手たちが箒に乗り赤いボールを投げ合っていたのでした。

ハリーは本の所まで歩いて行くと拾い上げて閉じました。ハリーがこれぞ最高のスポーツだと思っているクィディッチでさえ今はハリーの気を逸らす事はできませんでした。ハリーは窓のカーテンを開けて外の様子を窺いました。

土曜日の明け方だったのでプリベット通りはどの家のカーテンも閉ったままでした。見渡す限り人はもちろん猫の子一匹もいませんでした。ハリーは落ち着かないままベッドに戻ると座り込んでもう一度傷痕を指でなぞりました。

痛みが気になったわけではありません。痛い事や怪我ならハリーはこれまでホグワーツで過ごした3年間の内に嫌と言うほど味わって来たからです。とんでもない事故や怪我ならハリーはもうすっかり慣れっこになっていました。

ホグワーツで学ぶようになってからというものハリーは何故だか知らない内に事件を呼び寄せてしまうという事は避けられなくなっていたのでした。それならばハリーは一体全体何をそんなに心配しているというのでしょうか?

違うんだ。こんなにも気持ちが落ち着かないのは前回額の傷痕が痛んだ時にはその原因がヴォルデモートが近くにいたからなのです。それは1年生の時でクィレルにヴォルデモートが取り憑いていたから額の傷痕が痛んだのです。

しかし今ヴォルデモートがここつまりプリベット通りにいるはずがない。ヴォルデモートがここに潜んでいるなんて到底考えられない。それは馬鹿げた考えだ。この家にいるのは自分以外にはダーズリー一家3人しかいないのだ。

魔法界での生活がどんなものか?ハリーはただの一度たりともダーズリー一家に打ち明けた事はありませんでした。ですから額の傷痕に痛みが走ったからといって打ち明ける事も話す事もできません。それはまさにお笑い種でした。

だがそのヴォルデモートこそがハリーがそもそもダーズリー一家と暮らすようになった原因なのです。ヴォルデモートがハリーの両親を殺害した。そのためハリーは唯一の親戚のダーズリー一家と一緒に暮らす事になったのです。

そしてハリーが次に思い浮かべたのは?

3-3.ハーマイオニーなら?
当時ハリーはまだ1才でした。ヴォルデモートはハリーの両親を殺害しさらにはハリーをも亡き者にしようとしました。ところがヴォルデモートが放った「死の呪文」が当の本人に撥ね返りハリーは生き残る事ができたのです。

ヴォルデモートは辛うじて命を取り留めるだけの存在になりました。ヴォルデモートは逃げ去りました。そして魔法界は平和を取り戻しハリーは有名になりました。ハリーがその事を知ったのは11才の誕生日の事だったのでした。

自分が魔法使いだと判った事だけでもハリーには十分なショックでした。誰もがハリーの事を知っていたのでホグワーツに入るとどこに行ってもみんながハリーを振り返り囁き交わしました。でも今はそれも慣れてしまいました。

プリベット通り4番地にはハリーの居場所がなく今やホグワーツは我が家も同然でした。だからハリーはホグワーツに戻る日を指折り数えて待っていました。しかしまだ学校に戻るには二週間も待たなければならなかったのです。

ハリーはやり切れない気持ちで部屋の中を見回し誕生祝いカードに目を止めました。誕生日にロンとハーマイオニーから贈られて来たのです。あの2人に手紙を書き「傷痕が痛んだ」と言ったらどんな反応が帰って来るだろう?

「傷痕が痛むんですって?ハリーそれって大変な事よ。ダンブルドア先生に手紙を書かなきゃ!それから私よくある魔法病と障害を調べるわ。呪いによる傷痕に関して何か書いてあるかもしれない」

するとたちまちハーマイオニーが驚いてこう甲高く叫ぶ声がハリーの脳裏で鳴り響きました。そうなんだ。それこそがハーマイオニーらしい忠告なのです。しかしハリーの場合は前例がないので本が役に立つとは到底思えません。

ハリーの知る限りヴォルデモートが放った「死の呪い」を受けても生き残ったのは自分1人だけだ。ハリーの症状が「よくある魔法病と障害」に載っているとはほとんど考えられない。それならばダンブルドアに知らせるべき?

ダンブルドア校長先生に知らせるとしてもダンブルドアが夏休みを一体どこで過ごしているのかをハリーは全く知りません。でもたとえ居場所が分らなくともヘドウィグはダンブルドアを見つけ出して手紙を届けてくれるだろう。

ダンブルドア先生
休暇中にお邪魔してすみません。
でも今朝傷痕が疼いたのです。
さようなら。

ハリー・ポッター


こう書けばいいのでしょうか?

今日の最後に
ハリー3年生の学期末にピーター・ペティグリューことワームテールがホグワーツから逃げて馳せ参じヴォルデモートはアルバニアの森を抜け出しました。そしてかつては父親と祖父母が住んでいた館に身を寄せたんですよね。

そこにはヴォルデモートが父親と祖父母を殺害した際の唯一の目撃者のフランク・ブライスがまだいました。ヴォルデモートはそのフランク・ブライスを葬り去りました。その瞬間にハリーの額の傷痕に激しい痛みが走りました。

何分にもハリーは前に額の傷痕に痛みが走ったのは1年生の時でその原因はヴォルデモートがクィレルに取り憑いていて近くにいたからでした。だから「今はヴォルデモートが近くにいるはずがない」と戸惑ったというわけです。

ハリーの悩みはまだまだ続きます。
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