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丸2年間痛まなかったというのに突如として額の傷痕に痛みが走りました。どうしてなんだろう?ハリーがあれこれ悩んでいる内に「こんな事を相談するのならあの人だ!」と思い浮かんでハリーは手紙を書く事にしました。一体その最適の人物とは誰なのかと云うと・・・(全3項目)

3-1.ロンなら何と言う?
額の傷痕に痛みが走ったと手紙を書いたら何と言うだろう?ハーマイオニーに続いてハリーが想像したのはロン・ウィーズリーでした。ハリーの脳裏にロンが姿を現しこう言ったのでした。何だか当惑したような顔をしています。

「傷が痛いって?だけどだけど例のあの人が今君のそばにいるわけないよ。そうだろ?だってもしいるなら。君判るはずだろ?」

ロンならこう言うだろう。さらには再びハリーを殺害しようとするだろうとも言うだろう。そして分らないけど呪いの傷痕って少しはいつでも痛むものなのではと言うだろう。そして父親のアーサー氏に訊いてみると言うだろう。

そのアーサー氏は魔法省の「マグル製品不正使用取締局」に勤める魔法使いです。しかしアーサー氏はハリーの知る限り呪いに関しては特に専門家ではありません。いずれにせよこの程度の事をウィーズリー一家に知られたら?

ほんの数分だけ傷痕が疼いただけで恐れているとウィーズリー一家全員に知られたくない。ウィーズリーおばさんはハーマイオニーより大騒ぎして心配するだろう。フレッドとジョージは僕の事を意気地なしと思うかもしれない。

それと言うのもハリーは明日にもウィーズリー家から泊りに来るように招待が来るはずなのです。それは今年イギリスでクィディッチ・ワールドカップが行われているからです。夏休みの残りの期間は「隠れ穴」で過ごすのです。

せっかくの滞在中に「傷痕はどうか?」と心配そうに何度も訊かれるのは嫌だったからです。そしてハリーが思ったのは「こんな馬鹿な事を」と思わずに相談でき自分を心配してくれる大人の魔法使いがいたならという事でした。

すると答えが思い浮かびました。こんなに簡単で明白な事を思いつくのに何故こんなに時間がかかるんだ?シリウスだ。ハリーはベッドから飛び降りると急いで部屋の反対側にある机に座って羊皮紙を一巻き取り寄せたのでした。

何故シリウスを最初に思い浮かべなかったのか?自分でも驚くと同時に「そんなにも驚く事ではない」ともハリーはそう思ったのでした。その理由はシリウスは実は無実の罪でアズカバンに12年間も閉じ込められていたからです。

真にその罪を犯していたのはピーター・ペティグリューことワームテールでした。ワームテールは世間では死んだと思われていてハリーにロンとハーマイオニーそれにリーマス・ルーピンの4人だけが真相を知っているのです。

ハリーたち3人の言う事を信じてくれたのはダンブルドア校長先生1人だけでした。ハリーがシリウスが無実だという事を知ったのはほんの二ヵ月前の事だったのです。だからシリウスを思い浮かべるのに時間がかかったのです。

3-2.シリウスに手紙を書く
あの輝かしい一時間の間だけハリーはついにダーズリー一家と別れる事ができると思いました。シリウスが汚名を濯いだら一緒に暮らそうと言ってくれたからです。しかしそのチャンスは瞬時に奪われる事になってしまいました。

ワームテールを魔法省に引き渡す前に逃がしてしまったのです。シリウスは逃げなければ吸魂鬼に魂を吸い取られて生きた屍になる所でした。ハーマイオニーとハリーは協力してヒッポグリフのバックビークと共に逃がしました。

ワームテールさえ逃がさなければシリウスと一緒に暮らす事ができた。この思いが夏休みに入ってからハリーの脳裏から離れなかった事でした。それがためにハリーはプリベット通り4番地に戻る事が二倍も辛かったんですよね。

一緒に暮らせはしないもののシリウスはハリーの役に立っていました。全ての学用品を自分の部屋に持ち込む事ができたのもシリウスのお陰です。去年までハリーのトランクは階段下の物置に仕舞い込まれて鍵をかけられました。

ところがシリウス逃亡の件はこちらつまりマグルのテレビニュースでも報道されていたので「あの危険人物がハリーの名付け親だった」と判るとダーズリー一家の態度は一変しました。実はシリウスは危険人物ではありません。

しかしハリーはその事実を告げるのを都合よく忘れる事にしました。プリベット通りに戻って来てからハリーはシリウスの手紙を二通受け取りました。二回ともふくろうではなくて派手な色の大きな南国の鳥が持って来ました。

ヘドウィグはその派手な南国の鳥が気に入らず帰路に着く前に自分の水受け皿から水を飲むのをなかなか承知しませんでした。一方ハリーは椰子の木や白い砂浜の気分にされてくれるので逆にその鳥を気に入っていたのでした。

シリウスの手紙はベッド下の床板の緩くなった所に隠してありました。この隙間はとっても役に立つのです。二通とも元気そうで必要な時にはいつでも連絡をするようにと念押しがされていました。今こそシリウスが必要な時だ。

ハリーがシリウス宛ての手紙に書いたのは冒頭はまず前回の手紙のお礼で届けた鳥はとても大きく窓から入るのがやっとという事でした。そして次はこちらは何も変わっていません。ダドリーのダイエットは上手く行っていない。

昨日ダドリーがこっそりドーナツを部屋に持ち込もうとするのを母親のペチュニア叔母さんが見つけ「こんな事が続くようなら小遣いを減らさないといけない」と両親が言うとダドリーはプレイステーションを窓から投げ捨てた。

これはゲームをして遊ぶコンピューターのような物です。ダドリーは馬鹿な事をした。何故ならばダドリーが気を紛らわす事は何もなくなってしまったからなんだそうです。一方僕のほうは大丈夫ですとハリーは書いたのでした。

それと言うのも僕が頼めばあなたつまりシリウスがやって来て自分たちすなわちダーズリー一家をコウモリに変えてしまうかもしれないと恐れているからです。そして最後にハリーは例の額の傷痕に痛みが走った事を書きました。

前回は額の傷痕に痛みが走ったのはヴォルデモートが近くにいたからだった。でも今は僕の身近にいるとは考えられません。そうでしょう?呪いの傷痕って何年も後に痛む事があるのですか?ハリーはシリウスにこう訊きました。

そして締めの言葉に「バックビークによろしく」と書いたのでした。夢の事を書いてもしょうがないとハリーは思いました。ハリーはシリウスには傷痕の痛みの事を心配しているようにはあまり思われたくないと思ったのでした。

そしてハリーは手紙を畳みいつでも出せるようにすると伸びをして朝食のために着替えを始めたのでした。

3-3.キッチンに下りて来ると
ハリーがキッチンに下りて来るとダーズリー一家は全員が席に着いていました。ハリーが入って来て座っても誰も見ようともしません。ダドリーは怒って機嫌が悪く何だかいつもよりも余計に空間を占領しているかのようでした。

するとペチュニア叔母さんが「さあ可愛いダドちゃん」と恐々言ったかと思うとグレープフルーツを四分の一に切った物を砂糖すらかけずにダドリーの皿に取り分けました。それを見てダドリーは母親を怖い顔で睨みつけました。

夏休みに学校から通信簿を持って家に帰って来た時からダドリーの生活は一変して最悪の状態になっていました。叔父さんも叔母さんもダドリーの成績が悪い事に関してはいつものように都合のいい言い訳で納得をしていました。

ペチュニア叔母さんはダドリーの才能の豊かさを先生が理解していないと言い張りました。一方バーノン叔父さんはガリ勉の女々しい男の子なんか息子に持ちたくないとそう主張しました。いじめをしていると言われても・・・

2人は難なくやり過ごしました。しかし通信簿の最後に短くかつ適切な言葉で書かれていた養護の先生の報告には2人とも返す言葉がありませんでした。ペチュニア叔母さんはダドリーが太っているのは子犬と同じと言うのです。

だから育ち盛りの男の子はたっぷり食べ物が必要なんだと泣き叫びました。でも叔母さんがどう喚いてみても学校にはもはやダドリーに合うサイズの制服がないのです。ダドリーはもうこれ以上栄養を取る必要など一切ないのだ。

養護の先生はダドリーが体重も大きさも子鯨並みに育っている事を見抜いていたのです。そのために熾烈を極める大論争の末にダドリーの食事制限が始まったのでした。養護の先生からはダイエット表が送られて来たのでした。

それが冷蔵庫に貼り付けられソフト・ドリンクにケーキにチョコレートとバーガー類などのダドリーの大好物は消えました。その代わりとして果物に野菜などバーノン叔父さんが「ウサギの餌」と呼ぶ物が詰め込まれたのでした。

ペチュニア叔母さんはダドリーの気分がよくなるようにと家族全員がダイエットをするようそう主張しました。そのためダイエットなど一切する必要のないハリーまでもがダドリーに付き合わされる事になってしまったのでした。

ところがだったのです。

ハリーはダイエットなんてしていませんでした。

今日の最後に
こうしてハリーはシリウスに手紙を書いて出す事にしました。夏休みに入ってからハリーはシリウスからの手紙を二通受け取っているそうです。そして今回の文面から察するにいずれの時も返事の手紙を出しているようですね。

その返事の手紙にはどうやらダドリーのダイエットの事も書いているようです。あまり上手く行っていないと書いていますからね。次に私が思うのはペチュニア叔母さんの近況を知ってシリウスがどう思っているかという事です。

ハリーにとっては唯一の親戚一家の1人という存在ですがシリウスにとっては無二の親友の奥さんの姉という事になります。わがままな息子に手を焼いている。子育てに苦労している。けれども取りあえずは元気に生きている。

シリウスはどう思っていたんでしょうね?
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