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別の意味で後ろ髪引かれる思いでプリベット通り4番地を離れたハリーだったのですが2年ぶりに「隠れ穴」に来てみたら以前から名前は聞いていたものの初対面となる2人が待ち受けていました。見た瞬間にハリーは察しがつきました。その2人の人物とは?(全3項目)

3-1.長男のビルに次男のチャーリー
ハリーは肘をピッタリ脇につけますますスピードを上げ旋回しました。ぼやけた暖炉の影が次々と矢のように通り過ぎハリーはやがて気持ちが悪くなって来たので目を閉じました。暫くしてスピードが落ちるのが感じられました。

止まる直前に手を突き出したので顔からつんのめらずに済みました。そこは「隠れ穴」のキッチンの暖炉でした。フレッドがハリーを助け起すと待ちかねたといった感じで興奮した様子で「奴は食ったか?」と訊いて来ました。

ハリーが「ああ」と答えた後に「一体何だったの?」と訊くとフレッドが「トン・タン・タフィーさ」と答えました。ジョージと2人で発明して誰かに試したくて夏休みにカモを探していたんだそうです。それがダドリーだった。

すると狭いキッチンに笑いが弾けました。ハリーが見回すとロンとジョージの他にハリーの知らない人が2人いました。誰なのかはすぐに察しがつきました。それはウィーズリー家の長男ビルと次男のチャーリーだったのでした。

「やあハリー調子はどうだい?」

ハリーに近いほうの1人がこう言うと笑顔を見せて手を差し出して来ました。握手をするとタコや水ぶくれが手に触れました。ルーマニアでドラゴンの仕事をしているチャーリーのようです。背が低くてがっしりした人でした。

人の良さそうな大振りの顔は雨風に鍛えられ顔のソバカスが日焼けのように見えました。腕は筋骨隆々で片腕に大きな火傷の跡がありました。そして次はビルと握手を交わしたハリーだったのですがビルには驚かされたのでした。

ホグワーツでは首席と聞いていたのでパーシーがやや年を取ったような感じだとハリーはそう思っていました。ところがビルを見てハリーが思ったのは「かっこいい」の一言でした。背が高く長髪をポニーテールにしていました。

服装はロックコンサートに行っても場違いの感がしないだろうとハリーは思いました。片耳に牙のようなイヤリングをぶら下げドラゴン革のブーツを履いていました。するとそこにアーサー氏が「姿現わし」をして来たのでした。

相当に怒っているようです。

3-2.ウィーズリー・ウィザード・ウィーズとは?
「フレッド!冗談じゃ済まんぞ!あのマグルの男の子に一体何をやった?」こう叫ぶアーサー氏にフレッドは悪戯っぽく笑いながら自分は何もあげなかった。落としただけだ。拾って食べたあいつが悪い。食えとは言っていない。

こう説明しました。それに対しアーサー氏は「わざと落としただろう!あの子が食べると判っていたはずだ。お前はあの子がダイエット中なのを知っていただろう」と吼えたのでした。するとジョージが熱っぽくこう訊きました。

「あいつのベロ。どのくらい大きくなった?」

ようやく縮めさせてくれた時には1メートルを超えていたそうです。それを聞いてその場に居合わせたアーサー氏以外の人たちは再び大爆笑でした。笑い事じゃない!こういう事が魔法使いとマグルの関係を著しく損ねるのだ!

こう言ったアーサー氏に対しフレッドにも言い分があるようです。自分たちはあいつがマグルだから食わせたんじゃない。あいつがいじめっ子のワルだからやったんだとそう言うのです。するとそこに1人割って入って来ました。

アーサー氏が「母さんに言ったらどうなるか」と言っていた所にウィーズリーおばさんが入って来たのです。しかしアーサー氏は言うのを躊躇しました。どんなに怒っていてもアーサー氏はおばさんには言わないつもりなのです。

気まずい沈黙が流れる中そこにさらに2人が加わりました。ハーマイオニーとジニーでした。そんな中おばさんは今度は声を険しくして「一体何なの?言ってちょうだい」と詰め寄りました。そしてこう言ったというわけです。

「今度は何をしでかしたの?まさかウィーズリー・ウィザード・ウィーズじゃないでしょうね?」

するとハーマイオニーがロンに「ハリーを寝室に案内したらどう?」と言って来ました。ロンは「ハリーはもう知ってるよ」と答えました。2年前に滞在した時に経験済みでハリーはもう知っています。ところがだったのでした。

ハーマイオニーは意味ありげに「みんなで行きましょう」と言いました。その言い方を聞いてロンもピンと来たらしく「オッケー」と答えました。ジョージも「俺たちも行くよ」と言いましたがおばさんがそれを止めたのでした。

ハリーにロンそれにハーマイオニーとジニーはそろそろとキッチンを出ると階段を上がってロンの寝室に向かいました。そこでハリーは3人に「ウィーズリー・ウィザード・ウィーズって何なの?」と訊いたのでした。すると?

ロンとジニーは笑い出しましたがハーマイオニーは笑いませんでした。何でもおばさんがフレッドとジョージの部屋を掃除していたら2人が発明した物のリストが出て来たんだそうです。2人の部屋からは爆発音が聞こえていた。

2人はうるさい音が好きなだけだとそう思っていた。でも実はそうではなく何かを作っている音だった。それでおばさんが激怒して「もう何も作っちゃいけません」と2人に言い渡して注文書を全部焼き捨ててしまったそうです。

おばさんは以前からフレッドとジョージには腹を立てていたのだそうです。それは2人がふくろう試験で期待していたような点を取れなかった。2人は成績は結構いいのでおばさんとしては2人には魔法省に就職して欲しかった。

それから大論争があってフレッドとジョージは悪戯専門店をやりたいとおばさんに言ったのだそうです。しかし当然ウィーズリーおばさんにしてみれば上手く行くか行かないか分らない悪戯専門店よりも魔法省に就職して欲しい。

だからそんな事を言い出したフレッドとジョージには腹を立てているというわけなんですよね。

3-3.ロンの寝室にて
ロンとジニーの2人からフレッドにジョージの悪戯専門店の話を聞きながらハリーが階段を上っていると迷惑千万という顔で扉を開けたのがパーシーでした。パーシーは日曜日だというのに自宅で仕事に取り組んでいるそうです。

「何の仕事なの?」とハリーが訊くと例の配属になった「国際魔法協力部」の報告書作りで大鍋の厚さを標準化しようとしているんだそうです。輸入品は僅かに薄い物があり漏れ率が年間約3パーセント増えているのだそうです。

「世界が引っくり返るよ。その報告書で。日刊予言者新聞の一面記事だ。きっと鍋が漏るって」

確かに傍目から見ると「日曜日に自宅に持ち帰ってする仕事じゃない」という感じですよね。ロンが皮肉を言いたくなる気持ちも判ります。しかしパーシーはロンに「お前は馬鹿にするかもしれないが」と熱っぽく言いました。

そんなパーシーにロンは「はいはい判ったよ」と言って再び階段を上がり始めました。アーサー氏がおばさんにトン・タン・タフィーの話をしてしまったようで下からおばさんの怒声が聞こえる中4人はロンの寝室に入りました。

ロンの寝室は2年前に滞在した時とほとんど変わっていませんでした。ネズミのスキャバーズの代わりに前日ハリーに手紙を届けた豆ふくろうのピッグがいて小さい鳥籠の中で興奮して飛び上がったり下りたりさえずっています。

「静かにしろ」とピッグをたしなめた後ロンはベッドが4つある理由を説明しました。ビルとチャーリーが帰って来たのでフレッドとジョージがここで寝ているんだそうです。パーシーは仕事をするため部屋を一人占めしている。

ここでハリーは豆ふくろうのピッグの名前の由来を初めて聞きました。本当はピッグウィジョンというのだそうです。名前をつけたのはジニーだそうです。うるさいのでエロールやヘルメスなどの他のふくろうに敬遠されている。

だからここにいるのだそうです。うるさいのは自分だって同じだ。ロンはこう言いましたがハリーはロンの言葉を額面通りには受け止めませんでした。往々にしてロンはむしろ好きなものの事を大嫌いだと言う傾向があるのです。

それはハーマイオニーにスキャバーズもまたそうだったからというわけなんですよね。

今日の最後に
こうして「隠れ穴」にやって来た事でフレッドとジョージの悪戯専門店「ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ」の事やロンの新ペットの豆ふくろうのピッグが実はピッグウィジョンという名前だという事をハリーは知りました。

でも一番の出来事はかねてから話に聞いていたビルとチャーリーとの対面を果たした事でしょうね。ハリーはチャーリーとは1年生の時にハグリッドが飼ったドラゴンの件で手紙をやり取りしたので人柄の良さは知っていました。

ところでピッグウィジョンの事ですがロンは「こいつはうるさい!」と文句を言いつつも本当は気に入っている。それは当然の事ですよね。何と言ってもロンが持っているのはお下がりばかりで新品は杖1つきりしかありません。

フレッドとジョージもまた自分のふくろうは持っていません。本当は「どうだ!」と言いたいんじゃないんでしょうか?(笑)
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