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ハーマイオニーがロンにハリーを部屋に案内したらと言ったのはシリウスの近況が聞きたかったからでした。しかしジニーも一緒に来てしまったのでハリーもその話をする事はできませんでした。4人は再び階段を降りてキッチンに戻りました。夕食は庭で取る事になって・・・(全3項目)

3-1.ハーマイオニーが訊きたかったのは?
ロンの新ペットのピッグウィジョンの話が出た所でその姿が見当たらないのでハリーがハーマイオニーに「クルックシャンクスは?」と訊くと庭で庭小人を追いかけているという答えが返って来ました。初めて見たのだそうです。

「パーシーはそれじゃ仕事が楽しいんだね?」ハリーがこう訊くとロンはむしろ憂鬱そうで父親のアーサー氏が言わなければ家に帰らないほどでほとんど病気だと言うのです。さらに他にも夢中になっているものがあるそうです。

それは上司のクラウチ氏の事でパーシーは口を開けばもうクラウチ氏の名前が出て来てロンによれば「きっとこの2人。近い内に婚約発表するぜ」と言わしめるほどの惚れ込みようとの事でした。そして次に話題になったのは?

「ハリーあなたのほうは夏休みはどうだったの?私たちからの食べ物の小包とか色々届いた?」

こう訊くハーマイオニーにハリーはケーキのお陰で本当に命拾いをしたとお礼を言ったのでした。しかしハーマイオニーがロンにハリーを寝室に案内したらと言ったのには実は「あの人」の近況が知りたかったからなんですよね。

「それに便りはあるのかい?ほら」

こう言ったかと思うとロンはハーマイオニーの顔を見て言葉を途中で切って黙り込んでしまいました。ハーマイオニーはハリーにシリウスの事が訊きたかったに違いない。ロンもそう思ってこう言葉を切り出したというわけです。

しかし残念ながらこの場にはジニーがいるのです。シリウスは実は無実で実際に12人ものマグルを殺害してアズカバンに入るべきだったのは世間では死んだと思われているピーター・ペティグリューことワームテールだったんだ。

この事を知っているのはハリーたち3人の他にはリーマス・ルーピン1人きりしかいない。そのルーピンとて狼人間であるがために誰もその言い分を信用してはくれない。信じてくれたのはダンブルドア校長だけだったんですよね。

「どうやら下での論争は終わったみたいね。下りて行ってお母様が夕食の支度をするのを手伝いましょうか?」

ジニーが物問いたげにロンからハリーに視線を向けていたのでハーマイオニーがこう言いました。4人はロンの部屋を出るとキッチンに戻って来ました。そこにはひどくご機嫌斜めの様子のウィーズリーおばさんがいたのでした。

3-2.午後7時になって
4人が入って行くと「庭で食べる事にしましたよ」とおばさんが言いました。何せ久方ぶりにウィーズリー一家9人が勢揃いした上にハリーにハーマイオニーが加わって合計11人にもなったので狭いキッチンに入り切らないのです。

ビルとチャーリーがテーブルの準備をしているので4人には皿にナイフとフォークを持って行って欲しいとの事でした。夕食の支度をしながらおばさんはまたしてもフレッドとジョージに対する文句を言い並べていたのでした。

おばさんが杖を流しに入っているジャガイモの山に向けるとジャガイモは弾丸のように皮から飛び出し壁や天井にぶつかって落ちました。杖の振り方が激し過ぎたのか?フレッドとジョージに対する怒りで支度もままなりません。

「あの子たちがどうなるやら私には分らないわ。全く。志ってものがまるでないんだから。できるだけ沢山厄介事を引き起こそうってこと以外には」

こう言った後もおばさんは「脳みそがないってわけじゃないのに」とか「頭の無駄使いをしているのよ」などと2人に対する批判を展開していました。今すぐ心を入れ替えないと本当にどうしようもなくなるとも言っていました。

フレッドとジョージの事で学校から届いた手紙は他の6人を合わせたより多いんだそうです。このまま行けばいずれは「魔法不適正使用取締局」のご厄介になるとおばさんは言うのです。でも気持ちを収めたほうが良さそうです。

おばさんがテーブルから杖を取り上げると杖がチューチューと大きな声を上げて巨大なゴム製のおもちゃのネズミになってしまいました。おばさんが本物の杖を取り上げて振り向くと竈にかけたソース鍋が煙を上げていました。

それを見てロンは引き出しからナイフとフォークを取り出し「行こう。外に行ってビルとチャーリーを手伝おう」と慌てて言いました。ハリーとロンはおばさんを後に残して勝手口から裏庭に出て行ったというわけなんですよね。

ロンの部屋でハーマイオニーが言っていた通り庭に出るとクルックシャンクスが庭小人を追いかけていました。その一方家の前のほうからは何かがぶつかる大きな音が聞こえて来ました。音の主はビルとチャーリーの2人でした。

2人が杖を構えテーブルを芝生の上に高々と飛ばして互いにぶつけて落としっこをしていたのです。フレッドとジョージは応援しジニーは笑いハーマイオニーは面白いのと心配の両方が入り交じり複雑な表情を浮かべていました。

三階の窓からパーシーが顔を出して「静かにしてくれないか?」と怒鳴るのでビルは笑いながら「ごめんよパース。鍋底はどうなったい?」と言葉を返しました。パーシーは「最悪だよ」と気難しい顔で言うと窓を閉めたのでした。

ビルとチャーリーは笑いながらテーブルを安全に芝生に降ろしどこからともなくテーブルクロスを取り出しました。7時になるとその2つのテーブルはウィーズリーおばさんが腕を振るったご馳走が並べられ重みで唸っていました。

できたてのそれもまともな食事にありつけるのは久しぶりとあってハリーは最初はひたすら食べる事に専念しました。総勢11人の面々はそれぞれがそれぞれの話題に花を咲かせながら夕食を取っていたというわけなんですよね。

3-3.夕食の席で
テーブルの一番端ではパーシーが父親のアーサー氏に鍋底の報告書について話していました。火曜日までに仕上げるとクラウチ氏には言ってあるんだそうです。少し早いが何事も余裕を持ってやりたいとそう思っているそうです。

早く済ませればクラウチ氏もお喜びになる。それというのも当然と云えば当然の事ですがパーシーが配属になった「国際魔法協力部」はクィディッチ・ワールドカップの手配なんかも色々とあって今は物凄く忙しいのだそうです。

ルード・バグマンの「魔法ゲーム・スポーツ部」の協力があって然るべきなのにそれがない。こう言うパーシーにアーサー氏は「私はルードが好きだよ」とやんわりと言いました。例の切符の入手先もこの人からなんだそうです。

恩を売ってあった。弟のオットーが不自然な力を持つ芝刈り機の事で面倒を起してアーサー氏がそれを取り繕ったのでワールドカップのとてもいい席の切符を取ってくれたのだそうです。しかしパーシーはこう一蹴したのでした。

「まあもちろんバグマンは好かれるくらいが関の山ですよ」

一体どうして部長にまでなれたのか?クラウチ氏と比べたら断然落ちると言いたいようです。それに部下のバーサ・ジョーキンズが1ヵ月も行方不明というのに調査もしていない。休暇でアルバニアに行ったきりなんだそうです。

それについてはアーサー氏もまた憂慮の念を抱いているようです。しかし訊いてみた所バグマン氏は「バーサは以前にも何度かいなくなった」と言っているのだそうです。しかし確かにバーサ・ジョーキンズは救いようがない。

部から部へとたらい回しにされて役に立つというより厄介者だ。それでもバグマンは探す努力をすべきだ。実はバーサ・ジョーキンズは「国際魔法協力部」にいた事があってクラウチ氏も個人的に関心を持っているんだそうです。

ここでパーシーは「あの行事」の事を持ち出して来ました。自分たちの部はもう手一杯で他の部の捜索どころじゃない。ワールドカップの直後には大きな行事を組織するからだ。パーシーはもったいぶって咳払いをすると・・・

「お父さんは知っていますね。僕が言ってる事。あの極秘の事」

パーシーはハリーたち3人に視線を送ると若干声を大きくしてこう言いました。魔法省に就職をしてから何度もこうしているようでロンは食傷気味のようでした。つまりはお前たちが知らないあの行事の事を自分は知っている。

パーシーはそう言いたいというわけです。

今日の最後に
こうして総勢11人のとても賑やかな夕食という事になりました。ここでローリングさんはガンガン伏線を引いて来ました。まず最初はかつては「国際魔法協力部」にいてクラウチ氏の部下だったバーサ・ジョーキンズの事でした。

アルバニアに行ったきりで行方不明になった。上司で「魔法ゲーム・スポーツ部」の部長のルード・バクマン氏は探そうともしていない。さらにワールドカップで多忙を極めているというのに全く協力をしてくれないそうですね。

実はパーシーの上司のクラウチ氏はそもそもルード・バグマン氏が魔法省に入省する事を快く思っていませんでした。だからパーシーが知らないだけで実はバグマン氏が「手伝おうか?」と言っても断っていたかもしれません。

それから今学期ホグワーツで百年以上ぶりに復活開催される三大魔法学校対抗試合の事もチラリと出て来ましたよね。
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