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ハリーが「隠れ穴」に来てからというものロンとハーマイオニーはシリウスの近況が知りたくてしかたがありませんでした。それがようやく聞けたのは夕食の席でしかもデザートを食べている時でした。そして翌日ハリーは夜が明けない内に起こされて・・・(全3項目)

3-1.ようやく訊けた!
テーブルの中央ではウィーズリーおばさんがビルが片耳につけているイヤリングにケチをつけていました。最近つけるようになったようです。そんな大きな牙をつけていたら銀行の人たちが快く思わないとおばさんは言うのです。

そんな母親にビルは銀行では自分がちゃんと宝を持ち込む。つまりちゃんと仕事をしさえすれば服装の事なんて気にしたりはしないと辛抱強く答えていました。でもおばさんにはまだビルに対して言いたい事があったんですよね。

それは髪が長い事です。私に切らせて欲しい。こう言うおばさんにジニーが「あたし好きよ」と言っていました。短いほうがいいなんて古い。それにダンブルドア先生のほうが断然長いとジニーはおばさんに言っていたのでした。

その3人の横ではフレッドにジョージとチャーリーがワールドカップの話で盛り上がっていました。チャーリーが言うには準決勝でペルーに大勝したアイルランドが絶対優勝するとの事です。それに対しフレッドとジョージは?

「でもブルガリアにはビクトール・クラムがいるぞ」

こう言うフレッドにチャーリーはクラムはいい選手だが1人だ。アイルランドはそれが7人だ。だからアイルランドが優勝すると言うのです。でもチャーリーはイングランドが残らなかったのが大変残念だったみたいなんですよね。

あれは全く赤っ恥だった。こう嘆くチャーリーにハリーが「どうしたの?」と訊きました。プリベット通りにいる間は魔法界とは全く切り離されていたので情報が入って来なかったのです。そこでチャーリーが教えてくれました。

イングランドはトランシルバニアに「390対10」で負けたんだそうです。それからウェールズはウガンダに負けスコットランドはルクセンブルクに大敗したのだそうです。そして暗くなって来てデザートを食べ始めた頃でした。

「それで。シリウスから近頃便りはあったのかい?」

ロンがテーブルを見回して他の人たちが話に気を取られているのを確認してハリーにこう訊いて来ました。ハーマイオニーもまた振り向いて聞き耳を立てたのでした。ハリーが「隠れ穴」に到着してからずっと訊きたい事でした。

「うん2回あった。元気みたいだよ。僕おととい手紙を書いた。ここにいる間に返事が来るかもしれない」

こう言ってハリーは突然シリウスに手紙を書いた理由を思い出しました。でもここでは2人を心配させたくない。そう思ったので何とか打ち明けるのを思い留まりました。ハリーがそう思っているとおばさんがこう言いました。

「もうこんな時間。みんなもう寝なくっちゃ。全員よ。ワールドカップに行くのに夜明け前に起きるんですからね」

さらにおばさんは明日ダイアゴン横丁で買って来てあげるので学用品のリストを置いて行って欲しいとも言いました。ワールドカップの後は時間がないかもしれない。何故なら前回の試合は何と「5日間」も続いたんだそうです。

ハリーが熱くなって「今度もそうなるといいな!」と言うとパーシーは「僕は逆だ」と言いました。それは5日間も仕事を休んだら未処理の書類の山がドーンと溜まってしまうからだそうです。そんなパーシーに対して・・・

フレッドとジョージがドラゴンの糞を送りつけてやったんだそうです。ノルウェーからの肥料のサンプルではなかったのです。

3-2.夜明け前に
こうして一夜が明けというよりもまだ夜が明けない内にハリーはウィーズリーおばさんに「出かける時間ですよ」と起されたというわけです。同室で寝ていたフレッドにジョージももうとにかく眠くてしゃべる所ではありません。

それから欠伸をしたり伸びをしたりしながら4人はキッチンに下りて行きました。そこではおばさんが竈にかけた大きな鍋を掻き回していました。アーサー氏は既に起きていて大きな羊皮紙の切符の束を確かめていたのでした。

4人が入って来るとアーサー氏は両腕を広げ着ている服がよく見えるようにしました。セーターにジーンズという出で立ちで少し心配そうにハリーに隠密に行動しなければならないのだがマグルらしく見えるかと訊いて来ました。

ハリーは微笑み「うん。とってもいいですよ」と答えました。ビルとチャーリーにパーシーの姿が見当たらないのでジョージが訊くとおばさんからその3人は「姿現わし」で行くのでもう少し寝坊ができるとの答えがありました。

「それじゃ連中はまだベッドかよ?俺たちは何で姿現わしを使っちゃいけないんだい?」

不機嫌にこう訊くフレッドにおばさんはあなたたちはまだその年齢じゃない。テストも受けてないでしょと答えました。そう聞いてハリーは「姿現わし」をするためにはテストを受けないといけない事を初めて知ったのでした。

「姿現わしはテストに受からないといけないの?」

おばさんがジニーにハーマイオニーを起しに部屋を出て行ったのでアーサー氏が「そうだとも」と答えました。つい最近も無免許で「姿現わし」術を使った魔法使い2人に「魔法運輸部」が罰金を科すという事があったそうです。

「姿現わし」はそう簡単ではなくきちんとやらないと厄介な事になるんだそうです。その2人はバラけてしまったのだそうです。体の半分が置いてけぼりで当然どっちにも動けないので「魔法事故リセット部隊」を待つしかない。

置き去りになった体のパーツをマグルが目撃してしまったので事務的な事後処理が大変だったとの事でした。そんな体が半分に分離してしまってその人は大丈夫なのか?そう思ってハリーは「助かったんですか?」と訊きました。

するとアーサー氏は「そりゃ大丈夫」と事もなげに言いました。しかしその2人は相当額の罰金を払わされたので当分は「姿現わし」術を使おうとはしないだろうとアーサー氏は言うのです。だから悪戯半分にやってはいけない。

大の大人でも使わない魔法使いが大勢いる。箒のほうが遅いものの安全だとアーサー氏は言うのです。

3-3,夜明け前のキッチンにて
「でもビルやチャーリーやパーシーはできるんでしょう?」ハリーがこう訊くとフレッドが教えてくれました。チャーリーは2回テストを受けたのだそうです。1回目の時には目的地から8キロも南に現れてしまったんだそうです。

買い物中のばあさんの上だった。一同が大笑いしているとおばさんが戻って来て「そうよ。でも二度目に受かったわ」と言いました。パーシーは何と二週間前に受かったばかりなんだそうです。ジョージが教えてくれたのでした。

それからはできるという事を見せたいがために毎朝一階まで「姿現わし」で下りて来るのだそうです。そんな事を話しているとハーマイオニーとジニーが入って来ました。2人揃って眠そうで血の気のない顔をしていたのでした。

「どうしてこんなに早起きしなきゃいけないの?」こう訊くジニーにアーサー氏が「結構歩かなくっちゃならないんだ」と答えました。それを聞いてハリーは思わずワールドカップの会場まで歩くんですかと訊いてしまいました。

それは違うのだそうです。魔法使いは普段でも移動手段については細心の注意を払わなければならない。マグルの注意を引かないようにしながら大勢の魔法使いが集まるのは非常に難しい。増してや一大イベントならなおさらだ。

それがクィディッチ・ワールドカップというわけなんですよね。ところがここでおばさんが鋭い声で「ジョージ!」と呼び全員飛び上がりました。ジョージは「どうしたの?」と言ってみせましたが誰も騙されはしませんでした。

おばさんに「ポケットにある物は何?」と訊かれてジョージは「何にもないよ!」と答えました。でもおばさんは「嘘おっしゃい!」と言ったかと思うとジョージのポケットに杖を向けて「アクシオ!出て来い!」と唱えました。

鮮やかな色の小さい物がジョージのポケットから飛び出して来ました。おばさんはまたも激怒していました。ダドリーの舌を1メートルもの長さに伸ばしたトン・タン・タフィーでした。ジョージだけではなくフレッドもでした。

「アクシオ!出て来い!アクシオ!」

おばさんが「呼び寄せ呪文」を唱えるとトン・タン・タフィーは思いもかけない所からどんどん飛び出して来ました。この魔法を使わなければウィーズリーおばさんは到底全部を見つけ出せはしなかったというわけなんですよね。

今日の最後に
当サイトでは既出の事なんですがこの場面では後に極めて重要になる「呼び寄せ呪文」が登場しているんですよね。先回も触れたように今学期ホグワーツでは百年以上ぶりに三大魔法学校対抗試合が復活開催される事になりました。

でもウィーズリーおばさんは安心していました。それというのも今回は「代表選手は17才以上」という新しいルールが設けられたからです。ウィーズリー家に於ける在校生の最年長は「16才」のフレッドとジョージなんですよね。

だからフレッドとジョージも14才のロンとハリーも代表選手には立候補できない。それが何と14才のハリーがしかも4人目の代表選手に選ばれてしまいました。そんなハリーがこの「呼び寄せ呪文」を猛特訓する事になりました。

「第1の課題」をクリアするためでした。ドラゴンを出し抜くためにはファイアボルトが必要だ。そのファイアボルトを手に入れるためには何としても「呼び寄せ呪文」を習得しなければならない。そういう事だったんですよね。

それがさらにハリーを窮地から救い復活直後のヴォルデモートの魔の手から逃れさせる事になったんですよね。加えて皮肉な事にはフレッドとジョージがホグワーツで最後に使った魔法がこの「呼び寄せ呪文」だったんですよね。

アンブリッジに没収された箒を取り戻すためでした。2人はウィーズリー・ウィザード・ウィーズをド派手に宣伝して去って行ったのです。
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