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ディゴリー父子にハリーとハーマイオニーを含めたウィーズリー一家一行が到着したのは霧深い辺鄙な荒地のような所でした。マグルの管理人さんにお金を払ってキャンプ場に入って行くと「私たちは魔法使いです」と宣言しているかのような絢爛豪華なテントが目に飛び込んで来ました。(全3項目)

3-1.到着したのは?
一行が到着したのは霧深い辺鄙な荒地のような所でした。目の前には疲れて不機嫌な顔の魔法使いが2人いました。1人は大きな金時計をもう1人は太い羊皮紙の巻紙と羽根ペンを持っていました。一応マグルの格好をしていました。

でも一目で素人丸出しと判る奇妙な服装でした。アーサー氏は「移動キー」の古ブーツを拾い一方の魔法使いに渡しながら「おはようバージル」と声をかけました。バージル氏はそれを自分の脇にある大きな箱に投げ入れました。

その「使用済み移動キー」の箱の中をハリーが見てみるとそこには古新聞やらジュースの空き缶やら穴の空いたサッカーボールなどが入っていました。そのバージル氏はアーサー氏が非番なのをうらやましがっていたのでした。

そのお二方は夜通しここで仕事をしているのだそうです。バージル氏はリストを調べウィーズリー一家一行とディゴリー父子が泊るキャンプ場を教えてくれました。四百メートルほど歩いて最初に出くわすキャンプ場だそうです。

管理人はロバーツさんという名前だそうです。アーサー氏はバージル氏に礼を言って一同に従いて来るようにと合図をしました。霧でほとんど何も見えませんでしたがものの20分も歩くと小さな石造りの小屋が見えて来ました。

その脇に門があり門の向こうに何百というテントが立ち並んでいるのが見えました。キャンプ場が違うのでここでディゴリー父子と別れハリーたち一行は小屋の戸口へと近づいて行きました。戸口に男が1人立っていたのでした。

アーサー氏が明るい声で「おはよう!」と言うとマグルも「おはよう」と挨拶を返しました。アーサー氏が「ロバーツさんですか?」と訊くとマグルは「あいよ。そうだが」と答えて「そんでおめえさんは?」と訊き返しました。

アーサー氏がテントを二張り数日前に予約しましたよねと訊くとロバーツさんは扉に貼り付けたリストを見つつ再び「あいよ」と答えました。ハリーたち一行が泊るのは森の端だそうです。ここでハリーの出番が巡って来ました。

3-2.キャンプ場に入って行くと
ロバーツさんが「一泊だけかね?」と訊くのに対しアーサー氏が「そうです」と答えるとロバーツさんは代金を今すぐ払って欲しいと言って来ました。そこでアーサー氏はハリーに手招きをして「手伝っておくれ」と言いました。

マグルのお金は勝手が分らないのでハリーの手助けが欲しいというわけです。アーサー氏の間違いを訂正するのにハリーは声を低めて言いました。ロバーツさんが一語一句聞き漏らすまいとしているので気が気ではありません。

「ああそうか。どうもよく分らんな。こんな紙切れ」こんな事を言いながらようやく金額を揃えてアーサー氏が戻って行くとロバーツさんはアーサー氏に「おめえさん外国人かね?」と訊いて来ました。言われたアーサー氏は?

アーサー氏はキョトンとしてオウム返しに「外国人?」と言いました。何でもロバーツさんが言うにはお金の勘定ができない人は他にもいたんだそうです。十分ほど前には車のホイールキャップ大の金貨で払おうとした人がいた。

思わずうろたえて「ほう。そんなのがいたかね?」と言うアーサー氏にロバーツさんはキャンプ場に目を向けながら「今までこんなに混んだこたあねえ」と言いました。何百という数の予約だし客はだいたいがふらっと現れる。

外国人があっちこっちから来る。それも変わり者だ。そう言いながらロバーツさんはなかなかお釣りをくれません。するとどこからともなく魔法使いが小屋の戸口の脇に現れ出でて「オブリビエイト!忘れよ!」と唱えたのでした。

途端にロバーツさんの目が虚ろになり夢見るような表情になりました。ハリーはこれが記憶を消された瞬間の症状なのだと判ったのでした。ロバーツさんはようやくお釣りをアーサー氏に渡しキャンプ場の地図をくれたのでした。

その魔法使いがキャンプ場の入口まで付き添ってくれました。あのロバーツさんは厄介で忘却術を日に十回もかけないと機嫌が保てないのだそうです。しかも魔法ゲーム・スポーツ部の部長ルード・バグマンが困り者だそうです。

あっちこっちと飛び回ってブラッジャーがどうのクアッフルがどうのと大声でしゃべっている。マグル安全対策なんてどこ吹く風なんだそうです。このワールドカップが終わったらどんなにほっとするかとの事なのだそうです。

それを聞いてジニーが驚いてマグルのいる所でそんな事を言ってはいけない事ぐらい判るはずじゃないのと言うとアーサー氏は微笑みながら「そのはずだよ」と言いました。でもバグマン氏は安全対策には甘い所があるそうです。

何しろ自分がクィディッチのイングランド代表選手だったしプロ・チームのウイムボーン・ワスプスじゃあ最高のビーターだったのでアーサー氏に言わせればスポーツ部の部長としてはこんなに熱心な部長はいないのだそうです。

しかしキャンプ場のテントを見回してみると煙突がついていたりベルを鳴らす引き紐や風見鶏がついていたりしました。しかもあちこちにどう見ても魔法仕掛けと思えるテントがありこれではロバーツさんが疑うのも無理はない。

ハリーはそう思いました。キャンプ場の真ん中には縞模様のシルクでできた小さな城のような絢爛豪華なテントがあり入口には生きた孔雀が数羽繋がれていました。他にも前庭つきやら鳥の水場や日時計に噴水まで揃っています。

「毎度の事だ。大勢集まるとどうしても見栄を張りたくなるらしい」

それを見てアーサー氏はこう言ったのでした。

3-3.テントの中に入ってみたら
「ああここだ。ご覧。この場所が私たちのだ」アーサー氏がこう言った所はキャンプ場の一番奥で森の際でした。アーサー氏は「最高のスポットだ!」とうれしそうに言いました。ここは競技場に最も近い場所なんだそうです。

競技場がこの森の反対側にあるからなのだそうです。そこでいよいよテント作りという事になったのですが当然アーサー氏は魔法ではなくて手作りつまりはマグル式で作ると言うのです。魔法は厳密に言うと許されないそうです。

マグルがいつもやっている事だからそんなに難しくはないだろう。こう言った後にアーサー氏は「どこから始めればいいと思うかね?」とハリーに訊いて来ました。しかしハリーとて自信満々に教えるというわけにはいきません。

ダーズリー一家はハリーをキャンプに連れて行ってくれた事などありません。いつも近所のフィッグばあさんに預けて置き去りにしました。しかしハーマイオニーと2人で柱と杭をどこに打つべきなのかを考え解明したのでした。

アーサー氏は木槌を使う段になると完全に興奮状態だったので全く役に立たずむしろ足手まといでした。それでも何とかテントを二張り立ち上げました。誰が見ても魔法使いが作ったとは到底思えない。みんなが大満足でした。

でもビルにチャーリーにパーシーが到着したら全部で十人になってしまう。アーサー氏が四つん這いでテントに入って行くのを見てハーマイオニーもそれに気づいたようで「どうするつもりかしら」という顔でハリーを見ました。

「ちょっと窮屈かもしれないよ。でもみんな何とか入れるだろう。入って中を見てごらん」

アーサー氏にこう言われてハリーは身を屈めてテントの中に入りました。するとハリーは古風なアパートに入り込んでいました。寝室にバスルームとキッチンもありました。テントの中にはバッチリ魔法がかけられているのです。

同僚のパーキンズさんに借りたんだそうです。気の毒にも腰痛でキャンプはもうやらないのだそうです。アーサー氏は埃まみれのヤカンを取り上げると中を覗いて「水がいるな」と言いました。するとロンがこう言ったのでした。

「マグルがくれた地図に水道の印があるよ。キャンプ場の向こう側だ」

ロンはハリーとは違ってテントの中がこうなっていても全く驚いてなどいませんでした。もう慣れているんでしょうね。

今日の最後に
キャンプ場の真ん中には縞模様のシルクでできた小さな城のような絢爛豪華なテントがあり入口には生きた孔雀が数羽繋がれていた。これぞまさに「自分たちは魔法使いだ!」と高らかに宣言しているかのようなテントですよね。

第7巻「死の秘宝」の冒頭章ではスネイプとヤックスリーがマルフォイの館を訪れています。右のほうでザワザワという音がしてヤックスリーが杖を抜きスネイプの頭越しに狙いを定めると生垣の上にいた音の主は孔雀でした。

それを見てヤックスリーは孔雀とは相変わらず贅沢な趣味だと言っていましたがマルフォイ一家は自宅で孔雀を飼っているんですよね。したがって私はこの絢爛豪華な小さな城のようなテントの主はマルフォイ一家だと思います。

ここまでされると怒るべきなのか呆れるべきなのか私は分らなくなってしまいますね。
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