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マージ叔母さんがここプリベット通り4番地にやって来る?恐怖に怯えるハリーでしたがここで窮地をチャンスに変える秘策を思いついたのです。そこでハリーはバーノン叔父さんを追いかけて玄関ホールに向かったのでした。そして交渉を開始したのでした。(全3項目)

3-1.交渉開始!
バーノン叔父さんは運転用の上着を着ている所でした。振り返ってハリーが見つめているのに気づくと「お前を連れて行く気はない」と唸るように言いました。それにハリーは「僕も行きたいわけじゃない」と冷たく言いました。

ハリーが「お願いがあるんです」と言うと叔父さんは当然胡散臭そうな目つきをしました。そこでハリーは叔父さんに3年生になるとホグズミードに行く事が許されるという事を学校名に地名を言わないようにして説明しました。

その日ハリーの元にはロンにハーマイオニーそれにハグリッドの誕生日プレゼントと同時に学校からの手紙も届いていたのでした。そして学校からの手紙の中にはホグズミード許可証も同封されていたというわけなんですよね。

扉の脇の掛け金から車のキーを外しながら叔父さんは「それで?」とぶっきらぼうに言いました。そこでハリーは「許可証に叔父さんの署名が要るんです」と一気に言いました。すると叔父さんはこう言うとせせら笑いました。

「何でわしがそんなことせなゃならん?」

ハリーは慎重に言葉を選んで「それはマージ叔母さんに僕があそこに行っているっていうふりをするのは大変な事だと思うんだ。ほらセントなんとかっていう」と答えました。叔父さんは大声で学校の名前を言い直したのでした。

「セント・ブルータス更生不能非行少年院!」

しかしその声に紛れもなく恐怖の色を感じ取ったのでハリーは「しめた!」と思いました。そこでハリーは落ち着いて叔父さんの顔を見上げながら「それ。それなんだ」と言いました。そしてこう言って交渉を開始したのでした。

「覚えるのが大変で。それらしく聞こえるようにしないといけないでしょう?うっかり口が滑りでもしたら?」

するとバーノン叔父さんは?

3-2.交渉成立!そして
「うっかり口が滑りでもしたら?」ハリーが最後に言い放ったこの言葉はバーノン叔父さんの逆鱗に触れたようでした。叔父さんは拳を振り上げるとハリーのほうにじりっと寄りました。そしてハリーにこう言い返したのでした。

「グウの音も出ないほど叩きのめされたいか?」

でもハリーは頑としてその場を動きませんでした。ハリーは叔父さんに「叩きのめしたって僕が言っちゃった事をマージ叔母さんは忘れてくれるかな」と厳めしく言ったのでした。それを聞いて叔父さんは顔色を失ったのでした。

さらに叔父さんは拳を振り上げたまま立ちすくんでしまいました。ここでハリーは急いで言葉を続けました。許可証にサインをしてくれるのならどこの学校に行っている事になっているか絶対忘れないと約束すると言ったのです。

ちゃんと普通の人みたいにしてるよと言ったのです。叔父さんはまだ怒りが収まらないようでしたがハリーの提案をどうやら思案しているようでした。ようやく考えがまとまったようで叔父さんはぶっきらぼうにこう言いました。

「よかろう。マージがいる間お前の行動を監視する事にしよう。最後までお前が守るべき事を守り話の辻褄を合わせたならそのクソ許可証とやらにサインしようじゃないか」

叔父さんはくるりと背を向け玄関の扉を開けると出て行きました。扉を閉めるのに力が入り過ぎたのか?一番上の小さなガラスが1枚外れて落ちて来ました。そうと返事はしたもののハリーの申し入れは面白くなかったようです。

ハリーはキッチンには戻らず2階の自分の部屋に上りました。本当のマグルらしく振舞うのならすぐに準備を始めなくてはと思ったからです。ハリーはしょんぼりとプレゼントと誕生祝いカードをのろのろと取り片付けました。

そして床板の緩んだ所に宿題と一緒に隠しました。それから鳥籠の所に行ってヘドウィグとエロールを起こしました。ハリーは悲しげにヘドウィグに一週間だけどこかに行ってて欲しいと懇願しました。言われたヘドウィグは?

恨みがましい表情でした。そんなヘドウィグにハリーは「僕のせいじゃない。ロンやハーマイオニーと一緒にホグズミードに行けるようにするにはこれしかないんだ」と苦渋の決断なんだという事を必死に訴えたというわけです。

10分後ヘドウィグとエロールはロン宛の手紙を持って飛び立って行きました。心底惨めな気持ちでハリーは空っぽの鳥籠を箪笥に仕舞い込みました。しかしくよくよしている暇はありませんでした。次の瞬間の事だったのでした。

ペチュニア叔母さんが下りて来てお客を迎える準備をしなさいと2階に向かって叫んでいました。ハリーが玄関ホールに下りて来るとペチュニア叔母さんは「その髪を何とかおし!」と言いました。しかしそんな必要などない。

ハリーはそう思いました。マージ叔母さんは自分にいちゃもんをつけるのが大好きなのだからだらしなくしているほうがうれしいに違いない。そうこうする内に外の砂利道が軋む音がして車が帰って来た事を知らせたのでした。

「玄関の扉をお開け!」

ペチュニア叔母さんにこう言われて・・・

ハリーが扉を開くと?

3-3.ついにマージ叔母さんが!
戸口にマージ叔母さんが立っていました。バーノン叔父さんとそっくりで巨大でがっちりした体に赤ら顔で叔父さんほどではではないにしろ何と口髭まであります。片手にとてつもなく大きなスーツケースを下げていたのでした。

「私のダッダーはどこかね?私の甥っ子ちゃんはどこだい?」

もう一方の腕には老いたブルドックを抱えていました。マージ叔母さんがだみ声を響かせてこう言うとダドリーが玄関ホールの向こうからよたよたとやって来ました。顎の下には例のあの蝶ネクタイが僅かに覗いていたのでした。

マージ叔母さんは息が止まるほどの勢いでスーツケースをハリーの鳩尾あたりに押し付けダドリーを片腕で抱き締めて頬一杯に深々とキスをしました。抱き締められるのを我慢してるのはダドリーに十分な見返りがあるからです。

2人が離れた時には紛れもなくダドリーのその手には20ポンドのピン札が握られていました。次にマージ叔母さんは「ペチュニア!」と叫びハリーをまるでコート掛けのスタンドのように無視してその脇を通り過ぎて行きました。

そしてマージ叔母さんはペチュニア叔母さんにキスをしたというよりも大きな顎をペチュニア叔母さんの頬骨にぶつけました。するとそこにバーノン叔父さんが入って来て機嫌よく笑いながら玄関の扉を閉めるとこう言いました。

「マージお茶は?リッパーは何がいいかね?」

マージ叔母さんは「リッパーは私のお茶受け皿からお茶を飲むよ」と言いながらダーズリー一家と一緒にキッチンに入って行きました。玄関ホールにはハリーとスーツケースだけが残されました。でも不満ではありませんでした。

マージ叔母さんと離れていられるのなら何だって大歓迎だ。そこでハリーは極力時間をかけスーツケースを客用の寝室に運び始めました。ハリーがキッチンに戻るとマージ叔母さんは紅茶とフルーツケーキを振舞われていました。

リッパーは隅のほうでやかましい音を立てて皿を舐めていました。紅茶と涎が飛び散って磨いた床に染みがつくのでペチュニア叔母さんは顔を少ししかめていたのでした。実を云うとペチュニア叔母さんは動物が大嫌いなのです。

叔父さんが「他の犬は誰が面倒を見てるのかね?」と訊くとマージ叔母さんは「ああファブスター大佐が世話してくれてるよ」とそう答えました。退役したので何かやる事があるのは大佐にとっては好都合との事なんだそうです。

でも年寄りのリッパーを置いて来るのは可哀想なので連れて来たんだそうです。マージ叔母さんがそばにいないとこのリッパーは痩せ衰えるのだそうです。そのリッパーがハリーが席に着くと唸り出しました。その時の事でした。

「おんや!お前まだここにいたのかい?」

マージ叔母さんがハリーに気づいたのです。

今日の最後に
「私のダッダーはどこかね?私の甥っ子ちゃんはどこだい?」マージ叔母さんにこう呼びかけられてダドリーは玄関ホールの向こうからよたよたとやって来ました。そして抱き締められる見返りが20ポンド紙幣のピン札でしたね。

一方ペチュニア叔母さんのほうもまたマージ叔母さんが連れて来た犬のリッパーが紅茶と涎を飛び散らせて磨いた床に染みをつけているので少々不機嫌なご様子でした。それにペチュニア叔母さんは動物が大嫌いなのだそうです。

つまりハリーのように恐怖に怯えるという深刻な心理状態ではないもののダドリーもペチュニア叔母さんも残念ながらお世辞にもマージ叔母さんの来訪は大歓迎というわけではないというわけですね。すなわち喜んでいるのは?

バーノン叔父さんだけというわけです。
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