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ホグズミード許可証の事を忘れるな。挑発に乗っちゃ駄目だ。ハリーは必死に自分にこう言い聞かせて我慢に我慢を重ねて来ました。しかしマージ叔母さん滞在最終日の夜についに堪忍袋の緒が切れてしまいました。事はディナーが終わった後にダイニングルームで勃発しました。(全3項目)

3-1.またも始まってしまって
ダドリーにウィンクをしながらマージ叔母さんはそのダドリーにあんたはお父さんと同じにちゃんとした体格の男になるよと言いました。そしてぐいとハリーのほうを顎で指すと「ところがこっちはどうだい」と言い放ちました。

こっちの子つまりハリーは何だかみすぼらしい生まれ損ないの顔だ。犬にもこういうのがいる。何でも去年はファブスター大佐に水に沈めて1匹処分させたそうです。出来損ないの小さな弱々しくて発育不良の奴だったそうです。

これではまるでハリーも処分してしまえと言っているかのようですよね。空恐ろしい物言いです。ハリーは急いで「ガイドブックだ」と思い立ち12ページの「後退を拒む箒を治す呪文」を必死になって思い浮かべていたのでした。

「こないだも言ったが要するに血統だよ。悪い血が出てしまうのさ。いやいやペチュニアあんたの家族の事を悪く言ってるわけじゃない」

ここでようやくマージ叔母さんはペチュニア叔母さんに対して配慮の言葉を出して来ました。マージ叔母さんはハリーの母親が出来損ないだったとそう言うのです。どんな立派な家系にだってそういうのがひょっこりと出て来る。

それでもってろくでなしと駆け落ちをして結果は目の前にいるよ。ハリーは自分の皿を見つめていました。奇妙な耳鳴りがしました。確か「柄ではなく箒の尾をしっかり掴むこと」だった。ハリーは続きを思い出そうとしました。

しかし思い出せませんでした。

3-2.大惨事!
続きを思い出そうにもマージ叔母さんの声がハリーにそれを許しませんでした。マージ叔母さんは大声で「そのポッターとやらは」と言いブランデーの瓶を引っつかみ手酌でドタバタとグラスにもテーブルクロスにも注ぎました。

「そいつが何をやってたのか聞いてなかったね」

マージ叔母さんがこう言ってバーノン叔父さんとペチュニア叔母さんの顔が極端に緊張していました。ダドリーでさえ食べるのを辞めて茫然の面持ちで親の顔を見つめていました。ハリーのほうを中途半端に見やりながら・・・

「ポッターは働いていなかった。失業者だった」

叔父さんがこう答えるとマージ叔母さんは「そんなこったろうと思った!」と言ってブランデーをぐいっと飲み袖で顎を拭い「文無しの役立たずのゴクつぶしのかっぱらいが」と言いました。突然ハリーが「違う」と言いました。

その場は静まり返っていました。ハリーは全身を震わせていました。こんなに腹が立ったのは生まれて初めてです。ハリーのお父さんジェームズ・ポッターは決して文無しなどではありませんでした。それを聞いて叔父さんは?

叔父さんは蒼白な顔で「ブランデーもっとどうだね!」と叫ぶと瓶に残ったブランデーを全てマージ叔母さんのグラスに注ぎました。そしてハリーに向かって「お前は自分の部屋に行け。行くんだ」と唸るように言ったのでした。

しかしマージ叔母さんが「いーや待っとくれ」と言い手を上げて制止しました。そしてハリーを見据えると「言うじゃないか。続けてごらんよ。親が自慢てわけかい。え?」とハリーの言い分を聞こうじゃないかというわけです。

勝手に車をぶつけて死んじまったんだ。どうせ酔っ払い運転だったろうさ。こう言うマージ叔母さんにハリーは思わず立ち上がり「自動車事故で死んだんじゃない!」と反論しました。でもマージ叔母さんは聞く耳を持ちません。

「自動車事故で死んだんだ。性悪の嘘つき小僧め。きちんとした働き者の親戚にお前のような厄介者を押しつけて行ったんだ!お前は礼儀知らず恩知らず」

マージ叔母さんは怒りで膨れ上がりながらこう叫びました。ところが突如として黙ってしまいました。一瞬言葉に詰まったかのように見えました。しかし膨れが止まりません。巨大な顔がさらに膨張して目は飛び出していました。

口は左右に引っ張られて話す所ではありません。次の瞬間には上着のボタンが弾け飛び壁を打って落ちました。マージ叔母さんは恐ろしいほどに超巨大な風船のように膨れ上がっていました。ダーズリー夫妻が同時に叫びました。

「マージ!」

マージ叔母さんの体が椅子を離れ天井に向かって浮き上がり始めたのです。今やマージ叔母さんは完全な球体でした。両手両足を球体と化した体から不気味に突き出し息も絶え絶えでふわふわと空中に舞い上がり始めたのでした。

叔父さんはマージ叔母さんの片足を捕まえて引っ張り下ろそうとしました。ところがその逆に自分のほうが床から持ち上げられそうになる有り様でした。次の瞬間リッパーが飛びかかって来て叔父さんの足に噛み付いたのでした。

一方ハリーのほうは?

3-3.当然の報いだ
誰も止める間もなくハリーはダイニングルームを飛び出し階段下の物置に向かいました。ハリーがそばまで行くと物置の扉が魔法をかけたように開きハリーはトランクを玄関まで引っ張り出し飛ぶように2階に駆け上がりました。

そしてベッドの下に滑り込んで緩んだ床をこじ開け教科書や誕生祝いプレゼントの詰まった枕カバーをむんずと掴み今度は箪笥のヘドウィグの鳥籠を引っつかみ脱兎の如く階段を駆け下りて玄関のトランクの所に戻って来ました。

「ここに戻るんだ!戻ってマージを元通りにしろ!」

ちょうどその時バーノン叔父さんがダイニングルームから飛び出して来るとハリーに向かってこうがなり立てました。ズボンの脚の所がズタズタで血まみれでした。しかしハリーはもはや怒りで前後の見境がなくなっていました。

「当然の報いだ。身から出た錆だ。僕に近寄るな」

ハリーはトランクを蹴って開け杖を引っ張り出すとバーノン叔父さんに突きつけました。そして息を荒げてこう言ったのでした。ハリーは後ろ手で扉の取っ手をまさぐりながら「僕は出て行く。もう沢山だ」と言い放ちました。

こうしてハリーはプリベット通り4番地から出て行きました。後始末をしたのは魔法省の「魔法事故リセット部隊」でした。マージ叔母さんはパンクして元通りになり記憶を修正したので事故の事は全く覚えていないそうです。

ハリーはそれを「漏れ鍋」の個室で魔法大臣コーネリウス・ファッジから聞きました。ハリーはファッジの提案で夏休みの残りの期間を「漏れ鍋」に滞在して過ごす事になりました。ロンもハーマイオニーも海外にいたからです。

最後に
マージ叔母さん滞在最終日の夜についにハリーの堪忍袋の緒が切れてマージ叔母さん風船事件が勃発しハリーはプリベット通り4番地を飛び出して行きました。その原因はハリーのお父さんを罵倒したからに他ならないでしょう。

それにはバーノン叔父さんも加担していました。ハリーのお父さんは働いておらず失業者だったと言い放ったのです。それにしてもマージ叔母さんは何でここまでハリーの事を「生まれ損ない」と言って罵倒するんでしょうね?

私はダーズリー家の人たちには巨人の血が流れていると思いますね。殊更に残忍な性格でマージ叔母さんもバーノン叔父さんもそれにダドリーも並外れた巨大な体格をしていて力のほうも半端なく恐ろしいほどに強いんですよね。

マージ叔母さんは去年出来損ないの小さな犬をファブスター大佐に1匹処分させたそうです。マージ叔母さんとバーノン叔父さんの2人が「何でここまで?」と思うほどにハリーを嫌うのはハリーが小柄で華奢だからでしょうね。

そういう事だと私はそう思いますね。
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