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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

毎年9月にはホグワーツ魔法魔術学校の大広間を取り上げる事になっています。ハリーたち3人を含めたホグワーツの生徒たちは今年度新任の先生を2人迎える事になりました。1人は毎年学期末に空席になる「闇の魔術に対する防衛術」の先生でした。そして2人目があっと驚く意外な人だったんですよね。(全3項目)

3-1.ご馳走の前に
この夏魔法界の監獄アズカバンからシリウス・ブラックが逃げた事は内外に波紋を広げる事になりました。新学期初日に生徒たちを乗せたホグワーツ特急はアズカバンの看守つまりは吸魂鬼の捜査を受ける事になったんですよね。

ところがその事でハリーは思わぬ余波を受ける事となってしまいました。気を失ったのです。そのために学校に到着してからハリーはマクゴナガル先生に呼び止められて事務室でマダム・ポンフリーに脈を取られてしまいました。

事務室にはハーマイオニーも一緒に来ていました。時間割の話をする間ちょっと外で待てと言われてハリーは待ちました。ほんの数分待っただけでハーマイオニーが何だかひどくうれしそうな顔をして事務室から出て来ました。

その後からマクゴナガル先生が出て来ました。3人は元来た経路を戻り大広間に入りました。するとハーマイオニーは小声で「あー組分けを見逃しちゃった!」と言いました。マクゴナガル先生は教職員テーブルに向かいました。

マクゴナガル先生は自分の席へと闊歩しハリーとハーマイオニーは反対方向のグリフィンドールのテーブルに極力目立たないように歩きました。大広間の後ろを2人が通ると周りの生徒が振り返り何人かがハリーを指差しました。

吸魂鬼の前で倒れたという話が他の生徒たちにもそんなに早く伝わったのだろうか?ハリーにそう思わせる生徒たちの反応でした。ロンが2人の席を取っておいてくれました。ハリーとハーマイオニーはロンの両脇に座りました。

ロンが小声で「一体何だったの?」と訊いて来たのでハリーは耳打ちで説明を始めました。しかしダンブルドア校長が挨拶をするために立ち上がったのでハリーは説明を中断しました。ダンブルドアは生徒たちに笑いかけました。

「おめでとう!新学期おめでとう!皆に幾つかお知らせがある。1つはとても深刻な問題じゃから皆がご馳走でぼーっとなる前に片付けてしまうほうがよかろうの」

今年はご馳走より挨拶が先なんだそうです。

3-2.2つのお知らせ
ダンブルドアが言う所の深刻なお知らせとはホグワーツ特急での捜査があったから皆も知っての通り我が校はただいまアズカバンの吸魂鬼を受け入れているという事でした。魔法省のご用でホグワーツに来ているのだそうです。

ここでダンブルドアは言葉を切りました。ハリーは昨日の夜アーサー氏が「漏れ鍋」の食堂で言っていた事を思い出しました。ダンブルドアは吸魂鬼が学校を警備する事を快く思っていない。ダンブルドアは再び話し始めました。

吸魂鬼たちは学校への入口という入口を固めている。はっきり言っておくが吸魂鬼がここにいる限り誰も許可なしに学校を離れてはいけない。吸魂鬼は悪戯や変装に引っかかるような代物ではない。透明マントも無駄だそうです。

ダンブルドアがさらりと付け加えた「透明マント」という言葉を聞いてハリーとロンはちらりと目を見交わしました。吸魂鬼は言い訳やお願いを聞いて貰おうとしても生来できない相談なんだそうです。だから注意をしておく。

吸魂鬼が皆に危害を加えるような口実を与えてはならない。ここでダンブルドアは監督生に男女それぞれの新任の首席に向かって頼みましたぞと言って誰1人として吸魂鬼といざこざを起こさぬよう気をつけろと言ったのでした。

ダンブルドアは再び言葉を切り深刻そのものの顔つきで大広間をぐるっと見渡しました。いつになく厳しいダンブルドアのその表情を見て取って身動きをする生徒も声を出す生徒も1人もいませんでした。そしてその次に・・・

「楽しい話に移ろうかの。今学期からうれしい事に新任の先生を2人お迎えする事になった」

有り難い事にと言ってダンブルドアが最初に紹介したのは毎年学期末に空席になる「闇の魔術に対する防衛術」の新任教師ルーピン先生でした。パラパラとあまり気のない拍手が起きました。ハリーたちは大きな拍手をしました。

大きな拍手をしたのはホグワーツ特急でルーピン先生と同じコンパートメントに乗り合わせた生徒たちでした。一張羅を着込んだ先生方の中でルーピン先生はひときわみすぼらしく見えました。ロンがハリーにこう言いました。

「スネイプを見てみろよ」

ロンに言われてハリーが見てみるとスネイプが教職員テーブルの向こう側からルーピン先生のほうを睨んでいました。スネイプが「闇の魔術に対する防衛術」の教職を狙っているのは周知の事実でした。だからなんでしょうか?

スネイプの今の表情を見てスネイプが大嫌いなハリーでさえもドキリとさせられました。怒りを通り越して憎しみの表情だったからです。ハリーにとっては毎度お馴染みの自分を見つめる時と同じ表情をスネイプはしていました。

「もう1人の新任の先生は」

ルーピン先生へのパッとしない拍手がやむのを待ってダンブルドアがこう言いました。ケトルバーン先生は「魔法生物飼育学」の先生だったが残念ながら前年度末をもって退職する事になった。その後任が2人目というわけです。

その名を聞いてハリーたち3人は驚きました。

3-3.2人目の新任の先生は?
ケトルバーン先生の退職理由は「手足が1本でも残っている内に余生を楽しみたい」つまり引退というわけです。そこで後任の先生には他ならぬルビウス・ハグリッドが現職の森番に加えて教職に就く事になったんだそうです。

ハリーたち3人は驚いて顔を見合わせました。そしてみんなと一緒に拍手をしました。特にグリフィンドールからの拍手は割れんばかりでした。ハリーが身を乗り出して見るとハグリッドは自分の巨大な手を見つめていました。

「そうだったのか!噛みつく本を教科書指定するなんてハグリッド以外にいないよな?」

ロンがテーブルを叩きながらこう言ったのでした。ダンブルドア校長が話し始めた時ハグリッドがテーブルクロスで目を拭ったのを3人はしっかり見ました。そしてようやくダンブルドアがこう宣言して待望の時間になりました。

「さてこれで大切な話はみな終わった。さあ宴じゃ!」

目の前の皿や杯に突然食べ物や飲み物が現れました。ハリーは急に空腹になり手当たり次第に食べました。素晴らしいご馳走でした。それでもハリーたち3人は宴会が終わってからハグリッドと話すのが待ち遠しいと思いました。

先生になるという事がハグリッドにとってどれだけうれしいかを3人はよく判っていました。ハグリッドは一人前の魔法使いではありませんでした。3年生の時に無実の罪でホグワーツを退校処分になってしまっていたからです。

昨年度ハリーたちが「秘密の部屋」を開き日記の中から出て来たトム・リドルから事件の真相を聞き出してハグリッドの名誉を回復させました。食事が終わりダンブルドアが就寝を宣言し3人は教職員テーブルに駆け寄りました。

「おめでとうハグリッド!」

ハーマイオニーが黄色い声で祝いの言葉をこう言うとハグリッドは「みんなあんたたち3人のお陰だ」と言いました。信じられない。ダンブルドアは偉いお方だ。ケトルバーン先生はハグリッドが無実と知ってすぐ来たようです。

この「魔法生物飼育学」の先生の仕事はハグリッドがずっとやりたいとそう思っていたんだそうです。ハグリッドは感極まってナプキンに顔を埋めました。その一方で冷淡な態度を取っていたのはやはりマクゴナガル先生でした。

ハリーたち3人に「あっちに行きなさい」と合図をしていました。ハリーたちは大広間を出るとグリフィンドール塔に向かったのでした。

今日の最後に
こうして改めて振り返ってみるとハリー3年生時の学期初日って色んな事があったんですよね。まずはホグワーツ特急にルーピン先生が乗っていた事と列車が途中で止まってしまい吸魂鬼の捜査を受けたなんて事もありました。

そして例のハリーはまだ知らなかったセストラルが牽く馬車にハリーが乗ったのも初めての事でした。そしてこの年は新入生を引率して大広間に連れて来て組分けの儀式を受けさせたのがマクゴナガル先生ではありませんでした。

マクゴナガル先生は自分の事務室でハリーにハーマイオニーと会っていました。そして通常なら即座に食事で後からされるはずのダンブルドア校長の挨拶が深刻なお知らせがあるという理由で先に行われるなんて事もありました。

つまりは数々の事が普段とは違う形や順番で行われたというわけなんですよね。

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