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シリウス・ブラックが「太った婦人(レディ)」を襲った事で生徒たちは震え上がりクリスマス休暇にホグワーツに残った生徒はハリーたち3人を含めて僅か6人でした。そのためクリスマス・ディナーを取るためにハリーたちが大広間に下りて行くと・・・(全3項目)

3-1.激動の2ヵ月間
「太った婦人(レディ)」に代わってグリフィンドール寮の入口の門番を務める事になったのはずんぐりした灰色のポニーに跨った「カドガン卿」でした。これにはみんな大弱りでした。カドガン卿は誰彼構わず決闘を挑みました。

そうでなければとてつもなく複雑な合言葉を捻り出すのに余念がありませんでした。そして少なくとも1日に2回は合言葉を変えました。何でも「太った婦人(レディ)」があんな事になったのでどの絵もこの仕事を嫌ったそうです。

名乗り出る勇気があったのはカドガン卿だけだった。しかしハリーはカドガン卿を気にする所ではありませんでした。ハリーの命を狙っているシリウス・ブラックが城に侵入して来たという事で厳重警戒の対象になったのでした。

先生方は何かと理由をつけてはハリーと一緒に廊下を歩きました。パーシーはどうやら母親のウィーズリーおばさんに言われたようでハリーの行く所はどこでも従いて来る有り様でした。まるで踏ん反り返った番犬のようでした。

マクゴナガル先生もまたハリーが夕刻にクィディッチの練習をする事に極めて強い懸念を示しました。しかしシーカーの補欠がいないためマクゴナガル先生は練習にマダム・フーチを立ち会わせる事で妥協する事にしたのでした。

その他にもハリーにとっては激動の2ヵ月間でした。クィディッチの初戦の相手が突然ハッフルパフに変更にになり吸魂鬼が現れてハリーは再び気を失い初めて敗北を期しました。そしてそれはクリスマス休暇の前日の事です。

ハリーはフレッドとジョージから「忍びの地図」を譲り受けホグズミードに行きました。ところがそこで自分の両親が死んだのは父親の無二の親友だったシリウス・ブラックの裏切りが原因だったという事を知ってしまいました。

その事を何故ハグリッドは11才の誕生日に教えてくれなかったのか?ハリーはハグリッドの小屋に行きました。でもそこでドラコ・マルフォイを襲ったヒッポグリフのバックビークが裁判にかけられる事を知ったというわけです。

3-2.そこに姿を現わしたのは?
こうして迎えたクリスマスだったのですがハリーの元には驚くべきプレゼントがありました。それはハリーが欲しくて堪らなかった「炎の雷・ファイアボルト」でした。その驚きに拍車をかけたのは贈り主が不明という事でした。

昼食を取りに大広間に下りて行くとハロウィンの夜の時と同様に各寮のテーブルは壁に立て掛けられ大広間の中央にテーブルが1つと食器が12人分用意されていました。先生方と生徒がそれぞれ6人ずつしかいなかったからでした。

教職員のほうはダンブルドア校長にマクゴナガル先生とスネイプにスブラウト先生とフリットウィック先生それに管理人のフィルチで生徒のほうはハリーたち3人以外には緊張でガチガチの1年生が2人とスリザリン生が1人でした。

ハリーたちがテーブルに近づくとダンブルドアが「メリー・クリスマス!」と挨拶をした後に僅か12人しかいないので各寮のテーブルを使うのはいかにも愚かに見えたとテーブルを1つにした理由を3人にそう説明したのでした。

ダンブルドアに「お座り!お座り!」と言われてハリーたちはテーブルの隅に並んで座りました。ダンブルドアがはしゃいで「クラッカーを!」と言うと大きな銀色のクラッカーの紐の端をスネイプに差し出し引っ張らせました。

スネイプが渋々受け取って引っ張ると大砲のようなバーンという音がしてハゲタカの剥製をてっぺんに載せた大きな魔女の三角帽子が出て来ました。ハリーはまね妖怪の事を思い出しロンに目配せをして2人でニヤリとしました。

まね妖怪がネビルと対決した際にハゲタカの剥製を載せた帽子を被ったスネイプに変身をしたからです。スネイプは唇を強く結ぶと帽子をダンブルドアのほうに押しやりました。ダンブルドアはその帽子を被るとこう言いました。

「どんどん食べましょうぞ!」

ハリーがちょうどロースト・ポテトを取り分けている時に大広間の扉がまた開きました。トレローニー先生がまるで足に車輪がついているかのように滑るように近づいて来ました。お祝いの席にふさわしいドレスを着ていました。

スパンコール飾りの緑のドレスでした。ダンブルドアが立ち上がり「シビルこれはお珍しい!」と言うとトレローニー先生はいつもの霧の彼方から聞こえて来るかのようなか細い声で大広間にやって来た理由をこう説明しました。

「校長先生あたくし水晶玉を見ておりましてあたくしも驚きましたわ。1人で昼食を取るといういつものあたくしを捨て皆様とご一緒する姿が見えましたの。運命があたくしを促しているのを拒む事ができまして」

だから遅くなったものの取り急ぎ天文台塔を離れてここ大広間に来たのだそうです。ダンブルドアは目を輝かせながら「それはそれは。椅子をご用意いたさねばのう」と言って杖を振ると空中に椅子を描き出して創り始めました。

椅子は数秒間くるくると回転をしてからスネイプとマクゴナガル先生の間に落ちました。しかしトレローニー先生は座ろうとはしません。小さくあっと悲鳴のような声を漏らしたかと思うとダンブルドアに座れないと言うのです。

その理由は?

3-3.どちらが先に立った?
トレローニー先生が言うには自分が席に着いたら「13人」になってしまう。こんな不吉な数はない!13人が食事を共にすると最初に席を立つ者が死ぬのだそうです。それを聞いて苛立ちながらマクゴナガル先生がこう言いました。

「シビルその危険を冒しましょう。構わずお座りなさい。七面鳥が冷え切ってしまいますよ」

トレローニー先生は迷った末ダンブルドアが用意した椅子に座りました。しかし目を堅く閉じ口をきっと結んで今にもテーブルに雷が落ちて来るのを予想しているようです。そんなトレローニー先生にマクゴナガル先生が・・・

「シビル臓物スープはいかが?」

マクゴナガル先生は手近のスープ鍋にさじを突っ込むとこう言いました。しかしトレローニー先生は返事をしません。ようやく目を開けて周りをもう一度見回すと「あらルーピン先生はどうなさいましたの?」と尋ねたのでした。

その問いにダンブルドアがみんなに食事をするよう促しながら「気の毒に先生はまたご病気での。クリスマスにこんな事が起こるとは全く不幸な事じゃ」と答えました。するとマクゴナガル先生が眉根を持ち上げこう言いました。

「でもシビルあなたはとうにそれをご存知だったはずね?」

トレローニー先生は冷やかにマクゴナガル先生を見るとこう答えました。もちろん存じてましたわ。でも「全てを悟れる者」である事を披瀝したりはしない。自分は「内なる眼」を持っていないかのように振舞う事が度々ある。

それは他の方たちを怖がらせないためだと言うのです。それを受けてマクゴナガル先生は「それで全てがよく判りましたわ!」とぴりっと言ったのでした。すると霧の彼方だったトレローニー先生の声から霧が晴れたのでした。

そこまでおっしゃると言うのならとばかりにトレローニー先生はルーピン先生はお気の毒にもう長い事はないと言い出しました。それはルーピン先生自身が「先が短い」ともう既に気づいているとトレローニー先生は言うのです。

トレローニー先生が水晶玉で占って差し上げると言ったら逃げるようになさった。それを聞いてマクゴナガル先生は「そうでしょうとも」とさりげなく辛辣に言葉を返したのでした。しかしここでダンブルドアが口を挟みました。

「ルーピン先生はそんな危険な状態ではあるまい。セブルス。ルーピン先生にまた薬を造って差し上げたのじゃろう?」

ダンブルドアの問いにスネイプが「はい校長」と答えました。それを聞いてダンブルドアは「結構。それならばルーピン先生はすぐによくなって出ていらっしゃるじゃろう」と言いました。これで2人の舌戦は終了となりました。

トレローニー先生は二時間後にクリスマス・ディナーが終わるまでほとんど普通に振舞いました。ご馳走でお腹一杯になりクラッカーから出て来た帽子を被ったままハリーとロンが最初に立ち上がったその時に再び始まりました。

「あなたたち!どちらが先に席を離れましたの?どちらが?」

大きな悲鳴を上げた後にこう言われロンは困ったようにハリーを見て「分んない」と答えました。するとマクゴナガル先生が「どちらでも大して変わりはないでしょう」と冷たく言いました。そしてさらにこう言ったんですよね。

「扉の外に斧を持った極悪人が待ち構えていて玄関ホールに最初に足を踏み入れた者を殺害するとでもいうなら別ですが」

これにはロンでさえも笑いました。一方トレローニー先生は「いたく侮辱をされた」という顔をしました。ハリーがハーマイオニーに「君も来る?」と声をかけるとマクゴナガル先生にちょっとお話があるから残るとの事でした。

「もっと沢山授業を取りたいとか何とかじゃないのか?」

玄関ホールへと歩きながらロンがハリーに欠伸交じりにこう言いました。玄関ホールにはもちろん斧を持った極悪人の影すらありませんでした。こうしてハリーとロンは無事に何事もなくグリフィンドール塔に戻ったのでした。

最後に
今年のこの「大広間シリーズ」は僅か一週間で終わってしまいました。何故ならホグワーツ魔法魔術学校の大広間が物語の表舞台に登場したのがとても少なかったからというわけです。出て来たのはほぼ5場面だったんですよね。

1つ目が新学期初日で2つ目がその翌日で3つ目がハロウィン・パーティで4つ目が「太った婦人(レディ)」襲撃事件で生徒全員が一夜を明かした時そして5つ目が本日取り上げたクリスマス・ディナーの場面だったというわけです。

後はちらりちらりと出て来るもののまとまったシーンは出て来ません。それは当然ハリーたち3人を含めたホグワーツの生徒たちは三度の食事を取るために毎日欠かさず大広間に足を踏み入れているからというわけなんですよね。

でも来年つまり第4巻「炎のゴブレット」は新学期初日に三大魔法学校対抗試合の開催が発表されたりマッド・アイ・ムーディがド派手に登場したりクリスマス・ダンスパーティが行われたりと他にも登場シーンが沢山あります。

だから盛り沢山の「大広間シリーズ」になりそうです。今から来年の9月が楽しみですね。(笑)
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