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来たる10月30日と云えばハリーが4年生の時に百年以上ぶりに復活開催された三大魔法学校対抗試合が始まった日です。そこでそれに関連してその三校の1つのダームストラングの校長の「この人」を今週は取り上げる事にしました。ハリーがこの人を初めて見たのも対面したのもその10月30日の事でした。(全3項目)

3-1.例によって例の如く
さて!当サイトではもはや使い古されたフレーズなんですがハリーポッター・シリーズでは生身の本人が登場する前に名前がチラリと出て来るというのが毎度お馴染みになっています。しかしこの人の場合は名前は出て来ません。

ハリーたち3人が4年生になるこの年度ホグワーツでは百年以上ぶりに三大魔法学校対抗試合が復活開催される事になりました。しかしハリーたちは新学期初日のホグワーツ特急に乗った時にはその事を知らされていませんでした。

かつてはホグワーツにボーバトンとダームストラングの三校が持ち回りで競技を主催していたのだそうです。しかし夥しい数の死者が出るに至って百年以上も途切れていた。ドラコ・マルフォイは開催する事を事前に知っていた。

そのためホグワーツ特急内でクラッブとゴイルにダームストラングの事を話していたのです。父親のルシウス氏は実は息子つまりドラコをダームストラングに入学させようと考えていた。ここの校長と知り合いだからだそうです。

その理由はホグワーツの校長つまりダンブルドアは明らかに「穢れた血」贔屓だ。ダームストラングではそんなくだらない連中は入学させないんだそうです。でも母親のナルシッサが「遠いから」という理由で反対したそうです。

ルシウス氏が言うにはダームストラングでは「闇の魔術」に関してホグワーツよりずっと気の利いたやり方をしているそうです。ホグワーツのようなケチな防衛術ではなく生徒が実際にそれを習得しているとの事なんだそうです。

「ダームストラングってやっぱり魔法学校なの?」ハリーがこう訊くとハーマイオニーが不満気に「ひどく評判が悪いの」とそう答えてくれました。何でもダームストラングは「闇の魔術」に相当に力を入れているんだそうです。

ハーマイオニーは「ヨーロッパに於ける魔法教育の一考察」という本を読んでその事を知ったのだそうです。このダームストラングの校長がイゴール・カルカロフで10月30日には代表団を引き連れホグワーツにやって来るのです。

3-2.ホグワーツに
その日つまり10月30日はダームストラングとボーバトンの代表団が来るという事で心地よい期待感がホグワーツを満たしていました。外国のお客様が訪れるため生徒たちは気もそぞろで授業にも身が入らないという有り様でした。

授業は30分早く終わり午後6時には1年生を最前列にして生徒と教職員が校庭に並んで両校の代表団が来るのを待ちました。最初に馬車でやって来たのはボーバトンのほうで後にやって来たのがダームストラングだったんですよね。

突然ロンが「何か聞こえないか?」と言いました。ハリーが耳を澄ますと闇の中からこちらに向かって巨大な掃除機が川底を浚うようなくぐもったゴロゴロという音が聞こえて来ます。するとリー・ジョーダンがこう叫びました。

「湖だ!湖を見ろよ!」

一同が立っている芝生のてっぺんから湖を見下ろすと湖面が突如として乱れ始めました。まるで湖底の巨大な栓が抜かれたかのようでした。すると湖の中心からまるで引き上げられた難破船のような帆船が浮上して来たのでした。

船が岸に到着するとタラップを下ろし乗員が下船して来ました。乗員たちを引き連れ1人だけ滑らかな銀色の毛皮を着ていた男が坂道を登りながら「ダンブルドア!」と朗らかに声をかけてさらにダンブルドアにこう言いました。

「やあやあ。暫く。元気かね」

するとダンブルドアは「元気一杯じゃよ。カルカロフ校長」と言葉を返しました。カルカロフ校長の声は耳に心地よく上滑りに愛想がいいものでした。城の正面扉から溢れ出る明かりの中に歩み寄って来るとその姿が見えました。

ダンブルドアと同様に長身で華奢な体つきです。しかし髪の毛は短く先の縮れた山羊髭は貧相な顎を隠し切れてはいませんでした。カルカロフ校長はダンブルドアに近づき両手で握手しました。そして城を見上げこう言いました。

「懐かしのホグワーツ城」

カルカロフ校長は城を見上げ微笑みました。しかしハリーは目が笑っていない事に気づきました。冷たくて抜け目のない目のままです。しかしここでホグワーツの生徒たちにとってはアッと驚く出来事が待ち受けていたのでした。

「ここに来れたのはうれしい。実にうれしい。ビクトールこっちへ。暖かい所へ来るがいい。ダンブルドア構わないかね?ビクトールは風邪気味なので」

カルカロフ校長は生徒の1人を差し招きました。それは何とつい先程クィディッチ・ワールドカップの決勝戦に於いてスニッチを取ったブルガリア代表選手でシーカーのビクトール・クラムその人だったというわけなんですよね。

3-3.初めてハリーと
ビクトール・クラムはまだダームストラングの現役の生徒だった。この事をロンは驚きを持って知る事となったようですがホグワーツの生徒たちはそのクラムが自分たちの学校にやって来た事で興奮せずにはいられませんでした。

一方カルカロフ校長にとってはここホグワーツに来るという事は「あの」ハリー・ポッターがいるという事も事実です。でも何百人もいる生徒の1人なのだから会わないかもしれない。どうやらそれを望んでいたみたいですよね。

ロンはダームストラングの生徒がどこで寝起きをするのかを気にしていました。しかしその答えはすぐに出ました。ハリーたちが食事を終えスリザリンのテーブルの所まで来るとカルカロフ校長は自分の生徒たちにこう言いました。

「それでは船に戻れ」

それからカルカロフ校長はクラムに「ビクトール気分はどうだ?十分に食べたか?厨房から卵酒でも持って来させようか?」と言って気遣っていました。クラムは脱いだ毛皮を再び着ながら首を横に振っていました。その時です。

ダームストラングの他の生徒が物欲しそうに「校長先生。僕ヴァインが欲しい」と言いました。するとカルカロフ校長は「お前に言ったわけではない。ポリアコフ」と噛みつくように言いました。特別扱いはビクトールだけだ。

そういう事のようですね。優しい父親のような雰囲気は一瞬にして消えていました。そしてそのポリアコフに対しては「お前はまた食べ物をベタベタこぼしてローブを汚したな。しょうのない奴だ」と愚痴をこぼす有り様でした。

カルカロフ校長は扉のほうに向きを変え生徒たちを先導しました。扉の所でちょうどハリーたちと一緒になり3人が先を譲りました。カルカロフ校長は「ありがとう」と何気なく言い大広間を出ようとしましたがその時の事です。

カルカロフ校長は凍りつきました。ハリーに気づいたのです。我が目を疑うという顔でハリーをまじまじと見ました。カルカロフ校長は視線をゆっくり移動させ額の傷痕を見ました。ダームストラングの生徒たちも気づきました。

「そうだ。ハリー・ポッターだ」

後ろからこう言う声が聞こえたかと思うとそれはマッド・アイ・ムーディでした。カルカロフ校長は「お前は!」と言うと亡霊でも見るような目つきでムーディを見つめました。ムーディもまた会いたくない人物だったようです。

「ポッターに何も言う事がないならカルカロフ退くがよかろう。出口を塞いでいるぞ」

ムーディはカルカロフ校長にこう言いました。カルカロフ校長は何も言わず自分の学校の生徒を掻き集めるようにして連れ去りました。ハリー・ポッターにマッド・アイ・ムーディ。最も会いたくない人物2人に会ってしまった。

それもホグワーツに入った初日だったんですよね。

今日の最後に
ハリー・ポッターにマッド・アイ・ムーディ。カルカロフ校長にしてみればこの魔法界で1番と2番に会いたくない人物ですよね。ヴォルデモートの指揮下でやりたい放題にやっていたのにそれをハリーが終わらせてしまいました。

ハリーのお陰でカルカロフは一転して追われる立場になり捕まえたのがムーディだったというわけです。そしてカルカロフはアズカバンに送られ必死に奮闘努力の結果ようやくアズカバンを出てダームストラングの校長になった。

その最も憎むべき存在の2人にホグワーツに入って早々に会ってしまったというわけです。それはもう「何て事だ!」と思ったんでしょうね。
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