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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ルシウス氏は歴史あるマルフォイ家の家名を継ぐのだから息子ドラコにはそれにふさわしい人間になって欲しいと願っていたようです。しかし雌雄を決するホグワーツの戦いではドラコを救うためナルシッサは闇の帝王に嘘をつくという思い切った行動に打って出ました。(全3項目)

3-1.ドラコ・マルフォイ
ハリーは1才3ヵ月の時から育てられたダーズリー夫妻が魔法を激しく嫌悪していたため11才の誕生日にハグリッドに告げられるまで自分が魔法使いだという事も知らず魔法界の人と会話を交わしたのはハグリッドが初めてでした。

そして同世代の魔法界の人間と初めて話したのがドラコ・マルフォイでした。その11才の誕生日に学用品を揃えにダイアゴン横丁に行きマダムマルキンの洋装店に入った所にいたんですよね。その時マルフォイは1人でいました。

そしてその翌年の夏休みハリーはウィーズリー一家一行と再び学用品を購入するためにダイアゴン横丁に向かいましたが何分にも初めて煙突飛行粉を使ったため迷子になってしまいまたもマルフォイと遭遇する事になったのです。

その時マルフォイは1人ではなく父親のルシウス氏と一緒でした。ドラコはその店の商品の1つに手を伸ばしていましたがルシウス氏が「一切触るんじゃないぞ」と一喝しました。そんなルシウス氏にドラコはこう言ったのでした。

「何かプレゼントを買ってくれるんだと思ったのに」

ハリーはマルフォイに見つからないように店のキャビネット棚の中に隠れていました。父ルシウス氏は息子ドラコに「競技用の箒を買ってやると言ったんだ」と言いました。つまりこの店に置いてある物ではないというわけです。

当然ルシウス氏も一人息子のドラコなんですから大事には思っています。しかし先回取り上げたダーズリー夫妻とは違い闇雲に可愛がっているわけではありません。歴史あるマルフォイ家の家名を継ぐ大事な息子というわけです。

したがって厳しく育てているというわけなんですよね。

3-2.それでもドラコのためなら
競技用の箒を買って貰っても寮の選手に選ばれなければ意味がない。ドラコは父親のルシウス氏にこう言うとすねて不機嫌な顔をしました。そして夏休みに入ってからは毎度お馴染みになっているあの愚痴話を始めたんですよね。

ハリー・ポッターなんか去年ニンバス2000を貰ったんだ。グリフィンドールの寮チームでプレイできるようにダンブルドアから特別許可も貰った。そんなに上手くもないのに額に馬鹿な傷があって有名だから選手になれたんだ。

どいつもこいつもハリーがかっこいいと思っている。こう言うドラコにルシウス氏は押さえつけるような目で息子を見ながら「同じ事をもう何十回と聞かされた」と言った後さらに息子ドラコにこうアドバイスを送ったのでした。

「しかし言っておくがハリー・ポッターが好きではないような素振りを見せるのは何と言うか賢明ではないぞ。特に今は大多数の者が彼を闇の帝王を消したヒーローとして扱っているのだから」

そこにボージンという店の人間が姿を現しました。ルシウス氏はこの店の常連客らしくボージン氏は当初はマルフォイ父子に機嫌よく挨拶をしましたがルシウス氏が今日は買いにではなく売りに来たと言うと笑いが薄らぎました。

その理由は最近魔法省が抜き打ちの立ち入り調査をしている。ルシウス氏も少しばかり物品を家に持っているので役所の訪問を受けた場合は都合の悪い思いをするかもしれない。そこでそれらの物品を売りに来たというわけです。

「あれを買ってくれる?」

ルシウス氏とボージン氏が売り買いする物品の話を始めかけた所でドラコがこう言いました。ボージン氏はそのリストを放り出してドラコに駆け寄るとこう言ってお坊ちゃまはお目が高くていらっしゃるとドラコを賞讃しました。

「ああ輝きの手でございますね!蝋燭を差し込んでいただきますと手を持っている者だけにしか見えない灯りが点ります。泥棒、強盗には最高の味方でございまして。お坊ちゃまはお目が高くていらっしゃる!」

するとルシウス氏はボージン氏に「私の息子は泥棒、強盗よりはましなものになって欲しいが」と冷たく言いました。ボージン氏は慌てて「とんでもない。そんなつもりでは」と言いましたがルシウス氏はさらにこう言うのです。

「ただしこの息子の成績が上らないようなら行き着く先はせいぜいそんな所かもしれん」

ルシウス氏は息子ドラコの成績がマグル生まれのハーマイオニーに劣っている事を口にするとドラコに向かって「恥じ入って然るべき」だと言うのです。それでもルシウス氏は息子のためと競技用の箒を何と7本も購入しました。

ニンバス2001を7本スリザリン・チームに寄贈してドラコを寮の代表チームに捻じ込んだというわけなんですよね。

3-3.闇の帝王についた嘘
そんなルシウス氏は闇の帝王ことヴォルデモートから一定の信頼を得ているようでした。そこでヴォルデモートは自分の分霊箱の1つをルシウス氏に預けました。ところがそんな闇の帝王を妻のナルシッサは激しく裏切りました。

それは雌雄を決するホグワーツの戦いの時です。自分の身にヴォルデモートの魂の一部が付着している。自分が生きている限りヴォルデモートは死なない。その事実を知ったハリーはヴォルデモートの元に赴いたというわけです。

ハリーはヴォルデモートに「死の呪い」を撃たれて倒れました。しかしハリーは死にませんでした。ハリーの中にあったヴォルデモートの魂の欠けらが破壊されただけでした。そして検死役に指名をされたのがナルシッサでした。

「あいつを調べろ。死んでいるかどうか俺様に知らせるのだ」

ハリーの心臓は持ち主の意に逆らい激しく脈打っていました。ヴォルデモートが自らハリーの死を確かめようとしなかったのは「死の呪文」を放った瞬間に烈しい痛みがヴォルデモート自身に襲いかかったからだったんですよね。

ヴォルデモートは全てが計画通りに運ばなかった事を疑い用心してハリーに近づきませんでした。ナルシッサはハリーの顔に触れ片方の瞼をめくり上げシャツの中に手を入れて心臓が鼓動しハリーが生きている事を確認しました。

「ドラコは生きていますか?城にいるのですか?」

ほとんど聞き取れないほどの微かな声でした。ナルシッサは唇をハリーの耳につくほどに近づけ覆いかぶさるようにしてその長い髪でハリーの顔を見物人から隠していました。ハリーはその問いに「ええ」と囁き返したのでした。

「死んでいます!」

地面に倒れて死んだふりをしながらハリーは事態を理解しました。ナルシッサは息子ドラコを探すためには勝利軍としてホグワーツ城に入るしかない事を知っていたのです。しかしナルシッサにとっては予期せぬ事となりました。

自分と夫のルシウス氏が城に入る前に戦いが再開されてしまったのです。2人は共に杖を持っていないという事情も幸いして戦いもせずに息子ドラコの名前を叫びながら走り回りました。そして雌雄が決したその後の事でした。

ハリーは3人が一緒にいるのを確認したのでした。

今日の最後に
学校の成績がマグル生まれに劣っているとは嘆かわしい。恥じ入って然るべきだ。こう言って厳しい物言いのルシウス氏だったのですがホグワーツの戦いでは杖がなく戦う事ができなかったために息子の心配ばかりしていました。

そのためヴォルデモートに戦いを一旦止めるようにと進言したほどでした。ヴォルデモートはそんなルシウス氏に配慮して戦いを中断したんですよね。ところがこの事が実は闇の陣営の大敗北の元凶になってしまったんですよね。

学校の外から大量の援軍を招き入れる事になって加えてケンタウルスに屋敷しもべ妖精も参戦し闇の陣営は総崩れになり敗れ去ったのです。つまりマルフォイ夫妻が息子ドラコを思う気持ちが雌雄を決する事になったんですよね。

何とも皮肉な巡り合せですよね。

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