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シリウス・ブラックは僕の命を狙っているらしい。夏休み最終日の夜遅くにウィーズリー夫妻の言い争いを聞いてしまった事でハリーはその事を知り数々の疑問の答えが出る事になりました。そして翌日ホグワーツ特急に乗り車中の人となったハリーは人々が噂をしていたあのアズカバンの看守に出会ったのですが・・・(全3項目)

3-1.アーサー氏の警告
シリウス・ブラックはハリーの命を狙っているらしい。実はこれは見当外れもいい所でシリウスが実際に命を狙っていたのはピーター・ペティグリューです。でも世間では死んだと思われているので誰も気づかないんですよね。

アーサー氏も狙われているのがハリーだとそう思い込んでいるので「漏れ鍋」を出てからキングズ・クロス駅の9と3/4番線に入るまではぴったりと付き添う事となりました。そしてそれはホグワーツ特急が発車する直前でした。

「君が出発する前にどうしても言っておかなければならない事がある」

アーサー氏はハリーに「ちょっとこっちへおいで」と呼んで2人で柱の陰に入るとこう言いました。アーサー氏の声は緊張していました。しかしハリーは昨晩ウィーズリー夫妻の口論を聞いていたので事の次第を理解しました。

できる事なら君にそんな知らせ方をしたくなかった。こう気遣うアーサー氏にハリーは「これで良かったんです」さらにこれでアーサー氏は魔法大臣との約束を破らずに済むし僕は何が起こっているのか判りましたと言いました。

きっと怖いだろうね。今度はこう気遣うアーサー氏にハリーは「怖くありません」と答えました。強がりじゃない。真面目に考えればシリウス・ブラックがヴォルデモートよりも手強いなんて事は有り得ないとハリーは言いました。

ハリーが「ヴォルデモート」と言ったのでアーサー氏は怯みましたが聞かなかったふりをしました。そしてこう言いました。君はファッジが考えているよりもずっと肝が据わっている。怖がっていないのは私としてもうれしい。

しかしアーサー氏はハリーが予想していた事よりもさらに踏み込んだ事を言って来たのです。約束してくれ。私に誓ってくれ。どんな事があっても君が何を聞こうともシリウス・ブラックを探したりしないで欲しいと言うのです。

そう言われてハリーは・・・

3-2.ロンとハーマイオニーは?
汽車がスピードを上げ始めた時にハリーはロンとハーマイオニーに「君たちだけに話したい事があるんだ」と囁きました。ハリーたち3人は誰もいないコンパートメントを探して最後尾にようやく1つだけ空いた所を見つけました。

客が1人いるだけでした。その男の人は窓際の席でぐっすり眠っていました。このホグワーツ特急は生徒のために貸切だったのでハリーたちはワゴンで食べ物を売りに来る魔女以外に大人を見るのは初めての事だったんですよね。

この人こそが今学期ハリーたちが「闇の魔術に対する防衛術」を初めてまともに学ぶ事になるルーピン先生だったというわけですよね。腰を落ち着けた所でハリーはロンとハーマイオニーに話したいと言った事を話し始めました。

それは昨晩聞いたウィーズリー夫妻の言い争いの事や今しがたされたアーサー氏の警告の事でした。聞き終わるとロンは愕然としていましたしハーマイオニーもまた両手で口を押さえていて驚きとショックを隠せないようでした。

シリウス・ブラックが脱獄をしたのはあなたを狙うためですって?本当に気をつけなきゃ。自分からわざわざトラブルに飛び込んで行ったりしないでね。こう言うハーマイオニーにハリーは焦れったい思いでこう答えたのでした。

「自分から飛び込んで行ったりするもんか。いつもトラブルのほうが飛び込んで来るんだ」

一方ロンはハリーを殺害しようとしている狂人に自分から会いに行く馬鹿がいるわけがないとの意見でした。何で自分の父親つまりアーサー氏はハリーに対してそんな事を言うのか全く理解ができないと言いたげな口ぶりでした。

2人ともハリーが考えた以上に強い反応を示しました。ロンもハーマイオニーもシリウス・ブラックの事をハリーよりずっと恐れているようでした。その理由はおそらく2人はハリー以上に情報を持ち合わせているからでしょう。

ロンによればシリウス・ブラックがどうやって逃げたのか誰にも分らない。これまで脱獄した者は誰もいない。しかもシリウス・ブラックは一番厳しい監視を受けていたそうです。するとハーマイオニーが力を込めて言いました。

「だけどまた捕まるでしょう?」

何故ならマグルまで総動員して追跡しているからだとハーマイオニーは言うのです。でも魔法省も全職員が通常の任務を返上して捜しているというのにシリウス・ブラックが捕まったという吉報は今だに入っていないんですよね。

大人数でやればいいという事ではないようですね。

3-3.吸魂鬼
こうしてシリウス・ブラックがハリーの命を狙っているらしいという事やら今年度からロンとハーマイオニーは行ける事になったホグズミードの事などを話していたハリーたちだったのですが前代未聞の出来事が起きたのでした。

ホグズミード駅に到着していないというのにホグワーツ特急が止まってしまったのです。そして何の前触れもなく明かりが一斉に消えて真っ暗闇になってしまいました。そこにジニーとネビルも加わって大騒ぎになったのでした。

ぐっすり眠り込んでいたルーピン先生がついに目を覚ましました。柔らかなカチリという音の後に灯りが揺らめきコンパートメントを照らしました。ルーピン先生は手の平一杯に炎を持っていました。目が鋭く警戒していました。

扉がゆっくりと開いてルーピン先生の炎が「それ」を照らし出しました。入口に立っていたのはマントを着た天井までも届きそうな黒い影でした。顔はすっぽりと頭巾で覆われています。ハリーは上から下へと目を走らせました。

マントから突き出している手は灰白色に冷たく光り穢らわしいかさぶたに覆われ水中で腐敗した死骸のようでした。それもほんの一瞬しか見えませんでした。まるでハリーの視線に気づいたかのように突然引っ込められたからです。

するとそれはガラガラと音を立てながらゆっくりと長く息を吸い込みました。まるでその周囲から空気以外の何かを吸い込もうとしているようでした。何も見えない。ハリーは冷気に溺れて行きました。下へ下へと引き込まれる。

耳の中にまるで水が流れ込むような音がしました。唸りが段々大きくなる。するとどこか遠くから叫び声が聞こえました。ぞっとするような怯えた哀願の叫びでした。誰か知らないその人を何故かハリーは助けたいと思いました。

腕を動かそうとしましたがどうにもなりません。濃い霧がハリーの周りにさらにはハリーの体の中にも渦巻いています。するとハリーは誰かが自分の頬を叩いている事に気づきました。目を開けるとランプが再び灯っていました。

ホグワーツ特急は走り出し床が揺れていました。ルーピン先生が巨大な板チョコを割り特別大きな一切れを渡しながらハリーに「さあ食べるといい。気分が良くなるから」と言いました。ハリーはルーピン先生にこう訊きました。

「あれは何だったのですか?」

ハリーのこの問いにルーピン先生は「吸魂鬼だ」と答えました。他のみんなにもチョコレートを配りながらルーピン先生は「アズカバンの吸魂鬼の1人だ」と言ったのでした。この吸魂鬼こそがアズカバンの看守というわけです。

そして誰もが恐れているんですよね。

今日の最後に
吸魂鬼が近づくとそれぞれの人々の脳裏にはその人にとって最悪の記憶が蘇ります。ハリーの場合はハリーの人生を大きく変える事になった出来事すなわち両親がヴォルデモートに殺害された事が蘇ったというわけなんですよね。

そして今学期ハリーは折りある毎にこの両親がヴォルデモートに殺害される場面を繰り返し何度もしかも詳細な部分までも思い出す事になるというわけです。しかしそれは「守護霊の呪文」を習得するためには必要な試練でした。

これがその第一歩というわけですよね。
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